スキルツリーがバグった【俺ら】の現地事情   作:神薙改式

54 / 84
 書いてて思ったけれど、終末どころか半終末さえ来ていない現段階で此処まで終末対策練ってるブーストニキって結構異端だったりするんだろうか?

 なんか終末になってもブーストニキの周りだけ、ある意味愉快な事になってそうな感じになって来ましたわ。

 というかまた投稿が遅くなってしまった…何故だ…。


第五十話 対外神様対応係

 実は俺、なんかいつの間にか連合から外神担当の役職まで与えられているのだが、最初っから交渉なんて無理だと自覚しているので交渉用の式神を新しく作ってもらう事となり、要望として『万が一に備えて戦う事も出来るし交渉とか作戦も立てれる様なの』という風に頼んだら、結果として『アークナイツ』に出て来る【グレイディーア】が送られて来た。

 

 正直作戦立案は出来たとしても交渉関係は力こそパワーだ、っていうガイア連合式ストロング形態*1を採用してそうなんですが…え? そこら辺は交渉系スキル入れる事で補ってるから大丈夫? ほんとぉ?

 

 …てか一番怖いのは本霊通信したらクトゥルフ関係が引っ掛かりそうな事なんだが…おい、なんだそのポカン顔は? え、もしかしてノリと勢いで作ったのか? 正直アイツら人間に友好的なノーデンスでもアレっていう連中ばかりなのに、そこら辺考えずにやってたとか…いやいい、もうショタオジに頼んで制限掛けてもらってくるわ…。

 

 因みに以前あった問題であるMAGの不足という問題については、現在進行形で現人神化が進行しているせいなのか、俺の保有可能なMAG総量が純粋な人間だった時から跳ね上がっており、専用式神であっても後数体は余裕で養う事が可能は量となっている…尚現人神化していってるのに戦闘力に関しての上昇は微々たるものだった模様…ちくせう。

 

 そんなこんなで外様神との交渉はグレイディーアに任せて、俺は交渉で決まった仕事を即座に熟していくというのが外神様とのやり取りに於ける一連の流れとなっている。

 

 …正直な話ショタオジもそうだけど、分身が出来るから何とかなってるだけであって、これ一人の人間にやらせて良い量の仕事じゃ無いんだよなぁ…。

 

 そんな訳で現在俺は日本に避難して来たハワイの霊能組織の生き残りの為に創られた孤島で、代表としている『カマプアア』と相談しながら土地の調整を行っていた。

 

 …でも正直な所俺が得意としてるのって最早電脳世界であって、現実に対する干渉とか出来なくもないだけでそこまで得意じゃないんだよなぁ…。

 

「それじゃあ島の環境整備する為の結界を貼らせてもらうからな?」

「おう、建物から環境と何から何まで悪いな」

 

 そう言ってこちらに詫びを入れてくるカマプアアだが、腕を組んでニヒルな感じの笑みを浮かべている姿からは全くもって申し訳なさ等感じなかった。

 

「そんな全然悪く思って無さそうな顔で言われてもなぁ…」

「まぁ、そっちがしてきた依頼に対する前払いだからな、別にそこまでこっちが下手に出る理由も無いだろ」

「それはそう、全くもってその通り」

 

 某豚フェイスなこの神だが、一見ふざけた見た目に反して【養豚】や【農耕】に【海】や【豊潤】まで司っており、更に戦神としての面まで持っているという割とヤバい神格なのである。

 

 …なのであるのだが、そんな神であってもブレないガイア連合の『終末来ても生活の質は維持していたい』という俗物感満載の意見でパイナップルやバナナ等、果物系を食べられる様にしたいという理由で歓迎して受け入れていたりしているのである…なんだかなぁ…。

 

 まぁ、俺からしても一応信徒に対してそこそこマシな対応をしているこの神格に対してはそれなりに好印象なのもあり、こうやってそこまで得意ではない環境整備を頑張っているのである。

 

 …でもこれ俺がやるよりあのヤンデレネキに任せた方が絶対簡単に熟せるんだよなぁ…まぁ、当の本人は以前の高難易度異界の解体任務行ってる間に『愛しの先輩』とやらに虫が寄って来てるとかいう理由で断った訳なんだが…今の所何故か俺がアイツのやらかしのフォローしてる*2からまだ犠牲者っていうか人死には出てないけど、そろそろ現実教えて告白させてみるべきだろうか?

 

 …レベルが上がれば概念的な魅了も上がってるだろうし、相手はまだ唯の一般人なんだからマジでワンチャンあるんじゃね? よし、今度やってみるか。

 

「所でちょっと気になってたんだけど、確かハワイの霊能組織ってエジプトでの決戦に来てなかったよな? 多神連合には参加してるんじゃなかったのか?」

 

 エジプトから必死こいて離脱した後、そこそこ回収出来た世界各地の霊能者達を其々の国へと返す際に、ハワイへと送り届けた霊能者は居なかった筈なのだが、こうやって多神連合の崩壊を元に来ている以上参加していた筈なのだが…?

 

 因みに俺は当時そもそもハワイに神話がある事すら知らなかった為、ハワイもメシア教の傘下なんだと勝手に思っていたんだよな…。

 

「いやお前、ウチは言ってしまえばメシアン共がうじゃうじゃ居るアメリカの目と鼻の先にあるんだぞ? それなのにウチから戦士の氏子を派遣しようものなら速攻で非戦闘員達を攫われるに決まってるだろ」

「あぁ…防衛上の都合って事でボイコットしたのか…」

 

 でもまぁ、確かに目と鼻の先に敵の本拠地があるとか気も休まらないだろうし、分からない事もなくはないんだよなぁ…。

 

「まぁ、そうやって戦力維持しててもこのザマな訳だし、あの戦争の後でお前さんが戦場に来ていたのを知って若干後悔したがな」

「あん? どういうこっちゃ?」

 

 俺あの時そこまで有名だったか? 精々があそこに出向いた事で『態々戦場の裏方として出て来るバカ』程度の認識なんじゃないのか?

 

「あの戦争で散々霊装放出した後に、また自腹切ってターミナルを各組織にばら撒きまくったとか聞いたから、俺みたいな出向かなかった組は正直損したって悔やんでたな」

「成る程それでか…てかターミナル欲しいんだったら連合通して買えばよかったじゃん」

「それでもタダで貰えるなら貰いたいだろうが」

「全くもってそれはそう」

 

 タダより高いものはないとは言うけれど、どうせならタダで貰えた方がお得だからタダの方が良いよな。

 

「まぁ、結局後になってから後悔するのも嫌だったんで購入させてもらったんだがな、お陰でメシアン共の侵略の際に多少は犠牲を抑える事が出来たから、あのターミナルを開発してくれたアンタには組織関係無しに感謝してるんだぜ?」

「お、おうそうか…」

「礼と言っちゃなんだがウチの氏子と一発ヤってくか? 別にやり捨てでもこっちにとっては得でしかないから大丈夫だぞ?」

「ちょっと感動したのに台無しだよバカヤロウ」

 

 なんでそんな話が出て来たのかと思ったら、どうやら日本に来ていないエジプト神話勢*3が、俺がマナを嫁に取りフェニックスやセトにハトホル、バステトとも仲が良い事を上手い事女好きなガイア連合員に取り入れたとして自慢しているらしく、その事を悪魔内での掲示板で煽っていたのだとか…。

 

「えぇ〜…いやマジかぁ…アイツら今の状況で良くそんな呑気な事言ってられるな…」

「うん? その言い分だとなんか違うのか?」

「いやまぁ、確かに取り入れられたと言われたらそうかもしれんが、何と言うかマナは嫁だから知り合っていく事で愛していってる訳だし、日本に移住している霊能者達は魔界に逃げ帰った連中に対する信仰なんて最早皆無で、エジプト脱出の時に護ってくれてた神格だけしか信仰されてないぞ? その神格達も理不尽してくれやがった主神格達とは縁切りしちまってるし」

 

 日本に移民して来た霊能者達の中には、家族を主神達の都合で殺された人も居るから、そんな人達に至っては恨み節増し増しな状態だったからな、下手したら堕天とか反転みたいな事になるんじゃねぇの?

 

 …ハトホルとバステトについてのその後? 本神達の性格もマトモだから嫌いになれない上、不知火とゆきかぜが仲良くなってて同衾にも誘うから断り辛いんだよ…加護貰えているからって旦那が他の嫁でもない神とヤるのって不満じゃないんだろうか?*4

 

「はっはっはっ!! つまりアイツら結果的にあの戦争でミイラにした自分所の霊能者と何人か巻き添えで攫った分以外を損切りしたせいで逆に全部ロスしてるような状態だったのか!?」

「俺からしてもあのやり方は本当に正気疑うレベルだから、絶対に地元に呼び寄せたりする気無いしな…てかこの前も魔界からハトホル達の脛齧りしようと霊的通信入れようとしてたから、アイツらのホットライン全部遮断してやった訳だし」

「はっはっはっはっはっ!!」

 

 因みにショタオジ監修で山梨第一支部に敷いてあるレベルの結界参考に張ってあるから、滅茶苦茶苦労したけど大分良い出来の代物で夢への干渉もされなくなったのが個人的にはラッキーだったな。

*1
技術力を盾にしたゴリ押し

*2
実はヤンデレネキが色々物騒過ぎて周りが心配な為ちょくちょく確認取ってる

*3
オシリス等魔界に逃げ帰った奴等の事

*4
そもそもブーストニキが毎回分身の術で個々人で相手出来るから不満なんて更々無いとの事




 ブーストニキが懐に入れた相手からの要望を中々断れない性格な所為で、ズブズブな関係になっているブーストニキとエジプト女神の二柱、最早家庭内どころか一緒に移住して来た神格達からも嫁扱いである。

 尚、式神嫁達は別にこれまでと変わらずに愛してくれるのならば何人増えても構わないタイプ(本霊が御立派様と無機物神と龍な為人とは価値観が違う)なのと人間の嫁達が水城親子みたいな、同じ家庭に互いを良く知っている相手が居ないマナを気遣って善意で二柱を招いている感じですね、つまりブーストニキの心配は唯の杞憂です。

 因みに出来た初日に家庭環境を知る事になり、あまりの性の乱れ具合にグレイディーアは早速宇宙猫状態でした(笑)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。