スキルツリーがバグった【俺ら】の現地事情   作:神薙改式

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 という訳で半終末直前の過激派によるICBMカーニバル直前回となりますが、皆様にここで一つ前提情報の御通達をば…。

 この世界線では原作で多神連合の崩壊を決定付けたエジプト神話崩壊の際、ブーストニキがある程度悪あがきをして有力霊能者をそこそこ救助している上、お土産に特殊仕様の大ターミナルを譲っております。

 これによって世界各国で矢鱈と防衛戦が上手く行っており、ガイア連合とは友好的なれど連合を頼って日本にまで来た神話勢力は大分減っております…そんな状態で原作のICBMカーニバルが発生したらどうなるでしょうか?

 …はいそうですね、ブーストニキによる特大のガバで御座います(白目)

 それではそんなガバに対するリカバリー回、どうぞです。


第五十二話 防衛前と取引の確認

 特大の問題が発生した、過激派ゴミメシアン共による全世界一斉核攻撃とのリーク情報が穏健派から齎されたのである、しかも件の核を搭載したICBMにはアクマ召喚機能付きとの事、マジでざけんな。

 

 連合は速攻で長時間の会議*1を恙なく終え、その結果連合を頼ってやって来た外様達を矢面に立てて日本の防衛をする事にした。

 

 しかし、各地の神話勢力が思いの外自国防衛を粘れているらしく、現状で連合に身を寄せている神格が思った以上に少なかった為、なるべく安全に配慮した上で黒札達にも迎撃作戦の補助に参加してもらう事になったのだとか…。

 

 その結果というか何故か…。

 

《それではミッションを説明する》

 

 俺がオペレーターをする事になった…何でだよ?

 

 因みに今の俺はそこそこの人数の黒札達と共に、以前にとある【富豪俺ら】の一人が余りの多忙さから「誰にも邪魔されない場所に別荘建ててゆっくりしたい」という理由で『沖ノ鳥島に』建てられた別荘を魔改造した前線基地の電脳空間内である。

 

 …尚折角建てられた別荘なのに当の【富豪俺ら】が利用中に結局仕事が気になって帰ってしまうワーカーホリックになっていた為、今日に至るまで全然利用されていなかったとの事、本当に気の迷いだったんやなって…。

 

 そんな訳で最早実質所有者の居ないこの建物の大ターミナルと、もう一箇所大分北側に外様を動員して創らせた人工島…神工島? に設置した大ターミナルを用いて大規模な電脳空間を敷設する事で、飛行不可能な神格にも足場を提供出来る様にして超大雑把な防衛網を敷設する事にしたのである。

 

 しかしここで以前行われた俺の黒歴史…ショタオジによる自衛隊公開処刑に於けるとあるワンシーンを思い出した黒札が、ふと余計な事を掲示板で呟いたのが現状に於けるデスマーチの始まりだった。

 

 因みにその呟きの内容は『…そういや自衛隊に分からせやってた時、ブーストニキが電脳異界からリアルに居るショタオジ目掛けてグレートウォールの一斉射してた訳だけど、あれ応用すればリアルアーマードコアでICBMの迎撃出来るんじゃね?』という内容である…。

 

 君の様な勘の良い餓鬼は嫌いだよと言いたくなる様なそんなレスによって『その手があったか!?』みたいな天啓を受けた首脳陣により、再度行われる事となった会議へと引っ張り込まれ、俺としても日本のピンチには手を貸さないわけにはいかないので、ショタオジ協力の元こうやって舞台装置へと組み込まれる事となったのである。

 

 …因みにマジで俺自身の能力をフルスペック活用して戦場となる電脳異界及び各黒札が持ち寄った機体の決戦仕様*2を維持している為、俺自身はオペレーターや補給以外一切の迎撃行動が取れないという、滅茶苦茶歯痒い状態となっている…。

 

 しかしまぁその結果作戦は修正され、今現在前線には多数の神格とそれとほぼ同じ数の作品も機体もごちゃ混ぜなロボット群が其々の戦域でスタンバイしているという、余りにもカオスな光景が広がっていた。

 

『なんかはじまた』

『微妙に機械音声に変換してあるから雰囲気でてるなぁ〜』

『まぁ、どう考えてもAC意識してるもんな』

『こんな大舞台でやるとか、ブーストニキも意外と分かってるじゃん』

 

 連合からの依頼で作戦参加する事になった連中が好き勝手言ってるけど、戦場任せられてるから下手な口出しとかしてやる気下げられるとかなったら俺の責任になるから出来ねぇ…。

 

《今回の目標はイかれた手羽先共によって日本に向け発射されたICBMの迎撃、及び当ICBMに搭載されていると思われるメシアン製の【天使召喚プログラム】とかいう産廃によって召喚される手羽先共の処理だ》

 

 今回メシアン共によって打ち出されるICBMには核だけでなく胸糞悪い仕掛けによって、爆発と共に周囲一帯のMAGを無差別に吸い取って天使を召喚するという、産廃というには産廃という言葉に対して失礼なんじゃないかと思う程の塵が搭載されている事が判明している。

 

『メシア製だからどうせろくでもない機能が搭載されてるとは思ってたけどさぁ…』

『胸糞な事するのにかけて右に出るヤツは居ないだけはあるな』

『そもそもメシア教と胸糞でタメ張れる奴とか某邪神位しかいなくね?』

『そんでもってその某邪神が件の【天使召喚プログラム】作ってるんだよなぁ…』

『廃棄物の汚泥和えかな?』

 

《因みに言っておくが今回の戦線は念を押して三段階用意してあるが、核爆発が起きた場合はそれによる影響で電脳空間に問題が発生するかもしれない為、出来る限り最前線で離れた所にあるヤツを狙って欲しい》

 

 実際今回の作戦で一番弱いのってある意味黒札達の機体だからな…ゲームとして楽しむだけで殆どリアルへとアウトプットしてないから、幾らやり込みしている事によってレベルが高くても、所詮は電脳空間の限界が活動可能なエリアの限界だし、電脳空間の消滅がイコールで機体のロストに結び付くんだよなぁ…因みに次点で弱いのは飛べない神性であり、泳いで無事な電脳空間へと上がらなくてはならない為である。

 

 一応電脳空間に直撃でもしない限りは崩壊しない程度の強度はあるつもりだが、それでも電脳空間がやられたら一気に戦線が崩壊しかねないので頑張って遠距離で弾幕を張ってもらいたいものである。

 

《事前に聞いているとは思うが、今回の依頼に於ける報酬は参加した事による最低保証と出来高性だが、撃墜数に関しては此方で各機や各神格の動向を全て把握している為、ひたすらICBMの撃墜に集中して欲しい…当然の事だがサボりと見做せば報酬は無くなるからな? 別段命の危険がある訳じゃ無いんだから、積極的な行動を期待する》

 

 因みにこれに関しては今回の作戦に参加している神格もほぼ同じ待遇なのだが、身内贔屓が酷いガイア連合なので出来高のハードルが『本作戦に参加している黒札の最低撃墜数以上ならば追加報酬有り』との事らしく、下手したらICBMが来ずに基本給だけになりかねない恐れがあるのだとか。

 

 …いやこんな大事な場面で一応仲間である奴等のテンションガタ落ちさせかねない依怙贔屓するのやめーや…。

 

 そんな訳で外様達は仲良しグループで屯している黒札達へと不満の視線を向け…ず、とある一機のロボに対してのみ不満の視線を集中させていた。

 

 様々な神々から向けられる不満の視線を一身に浴びても小揺らぎもせず、寧ろ上機嫌さを隠そうともせず電脳空間外で・・・・・・浮遊するその機体の名前は《天霆號ネガロギアアーゼウス》であり…俺が地元防衛用にコツコツ作り上げていた『奥の手』でもある。

 

『所でブーストニキに聞きたいんだが、リアルに出ているアーゼウスって誰が乗ってるんだ? あんなデカいの造ってたとか支部長クラスだと思うんだけど、全然心当たり無いんだが?』

《…俺の分身をエネルギータンクにしてる式神体の雷神が乗ってる》

『…なんだって?』

《だから『俺の分身を動力源兼霊的パイプにする事でMAG切れを防ぐ』事で『相応のエネルギーキャップは受けつつも好き放題暴れ回れるゼウス』が乗ってる》

『………ブーストニキ、端的に言ってバカでは?』

《日本が終わるかもしれない危機的状況下で思い付く限り最大限の努力をして何が悪い?》

 

 実際こうして何も出来ない俺には他者に運命を委ねる以外出来る事等何も無いのだ、それならば最大限出来る事何だってやるつもりだ。

 

 今回の俺にとってはアーゼウスこそがこの局面を乗り越えた先を迎える為に必要な賭け金だったというだけの話、溜め込み続けて何もかも無くなる位ならギリギリまで吐き出して抗い続けてやるだけだ。

 

「分の悪い賭けは嫌いなんだがな…」

『はっ、そんな事言う癖に俺様に一点賭けたぁ矛盾してねぇかよ、契約者殿?』

 

 電脳空間の中、DEMを搭載した指揮所で独り言を呟いていると一時的な霊的パスを繋げているゼウスからからかいの念話が送られて来た。

 

「うるせぇぞ脳内下半神、てか今回限りの取り引きでしかないんだからその呼び方辞めろや」

『オイオイオイ、仮にも契約結んでるんだから間違った事ぁ言ってねぇだろうが…【今回の核迎撃作戦に参加して【南雲一の観点から】積極的に参戦する事により、報酬として今作戦に使用した【天霆號アーゼウス】を問題無く稼働させられる状態でギリシャ神話勢力へと譲渡する】って内容でな』

「それプラス【但し譲渡する際に【ガイア連合幹部】又は本契約を交わした【南雲一】の許可する戦闘以外ではギリシャ神話勢力の専守防衛以外での使用には制限を掛ける】っていうのを忘れるなよ」

 

 これらが今回俺がゼウスと交わした契約の全容だ、ハッキリ言って何処かしらにデカい穴が空いている様なガバガバ契約なのかもしれないものだが、そこら辺は時間が無かった為にマトモに内容を詰める事が出来無かったのである…契約から試運転を経て今日まで一日分も時間無いとか嘘みたいだろ?

 

『ふん、勢力拡大に利用出来ないのは歯痒いが防衛に関しての不安は取り除けるんだから上々だよ…なぁ、お前さんうちの陣営に来ようとは思わないか?』

「生憎と、親も家も嫁も居る地元の日本から全く喋れもしない外国語圏へと離れる気なんざ欠片も無くてな…同じ様に故郷を護る為に連合を頼ったアンタなら焦がれる程に共感出来る話だと思うが?」

『違いねぇ…おい、契約はしっかり守れよ?』

「バカみたいに連続稼働させなければ十分御神体として使える様にはしてやるさ…さて、もう直ぐクソッタレメシアン共の汚い花火が来る筈だ、俺は全体オペレーターとして機械に徹するからマトモに相手出来なくなる、手を抜くんじゃねぇぞ?」

『ハッ、全能神の放つ雷霆…存分に振るってやろうじゃねぇか!!』

*1
側から聞くと意味不明だが、ショタオジによる時間操作結界のお陰で短時間なれども濃密な話し合いを行ったとの事

*2
レベルキャップを解放して搭乗者のレベルやステータスの反映及び、スキル等を機体でも使用可能にする為リンクさせるチューニングの維持を施している




 ゼウスinアーゼウス(ヤリタカッタダケー

 そんな訳で今作では黒札(安置からロボ操作)とゼウス(雷霆パラダイス)がやりたい放題やって迎撃する感じとなっております、まさかの外様大活躍で日本神ポカン案件。

 因みに現段階でブーストニキのレベルは29ですが、当然の事ながら遙か格上のゼウスとの契約なんて無茶振りですので酷いしっぺ返しが待っております、サイコロの出目をご期待下さい。

 後、ちょっと今度書くつもりの未来if回で迷っている事があるので、アンケートの方出来ればで良いのでお願いします。

 因みに簡単に説明すると1だとブーストニキが苦虫噛み潰した様な顔で悩む様になり、2が微笑ましくも冷や汗で顔を引き攣らせる事になり、3があまりにもあんまりな事で頭痛に襲われる内容となっております(笑)

 オススメ度としては1>3>2…ですかね?

未来を見るならどれ見たい?

  • エジプト
  • 忍者
  • スケベェ…
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