因みに感想で書かれていましたが、主人公のスキルって実際戦闘関係ではそこまででは無かったりしますね、言っちゃえばレベルが上げ易くなるだけでそのレベルを上げるかどうかは当人の努力次第ですし。
一応星霊神社で神主にネタバレさせてからキャラ紹介を書くつもりなので、恐らく二話か三話後位になら予定です…結構掛かったなぁ…。
翌朝、ディスポイズンのお陰で昨夜の宴会なんか知った事かと言わんばかりに元気な組合員達を一旦集めて、昨夜の成果を発表する事にした。
因みに昨夜俺の思い付きに付き合ってくれた糸井さんと佐倉さんは既に遠い目をしていた…俺もそうだけど今回の発明については今までの労力はなんだったんだよ…という気分になった訳だし。
「はい、そんな訳で昨夜の内に佐倉さんの式神見て設計及び開発出来ちゃった発明品の発表したいと思いまーす」
「あ〜…南雲の倅がまた遠い目してるって事は…またなんかとんでもないモノ作り上げたな?」
「しかもこんな時に発表するって事はかなり実用性が高いヤツだよな…」
「エンチャントスタンプみたいなお手軽高性能の例もありますからねぇ…」
「しかも糸井さんの雰囲気もアレな所を見るに、既に効果の程は確証済みって事なんでしょうね…」
憂鬱な俺の態度に集められた組合員達は全員察して何とも言えない雰囲気に、勘の良い人は嫌いじゃないよ。
そんな訳で集めた皆を発明品がセットしてある倉庫へと連れて行く。
「という訳で此方の倉庫に増設しました赤い鳥居と青い鳥居、此方同じ階層に存在している各拠点へと繋がるポータルと成っています。赤い鳥居の手前に設置してある装置に行き先を設定してから魔石を投入する事で行き先の青い鳥居と空間が十秒間繋がる様になっているので、これにより異界の探索が超効率化される事となりました、はい拍手〜…」
『うわぁ…』パチ…パチ…パチ…
尚原理はトラエストの『ダンジョンを脱出する』という術式の仕組みを分析した事で『場所を限定した事で脱出先を指定する』という事を可能にしただけという、そこまで難しい内容ではなかったりする…。
まぁ、これを新しい場所に設定しようとするのなら、その場所の安全を確保したり地脈を繋げておく必要がある訳だが、そこら辺はそもそも異界の拠点を作る際に安全確保の為に結界の作製を行っており、地脈の接続についても電線気分で各拠点同士接続してあるので、もう後は新しく鳥居と装置を設置するだけだったのだ。
「一応安全対策として何処か一箇所でも使われていたら他の場所は使えない様にしてあったり、鳥居を開いて通過する際にちんたらしていても三十秒は通過するまでの猶予が発生するから安心してくれ。因みに三十秒過ぎても鳥居との間にある様な奴は強制的に行き先側へと排出されるからそこんとこ宜しく」
因みに排出される場合は結構勢い良く吹っ飛ばされるので、下手したら怪我する事請け合いである。
「それじゃあ何かこれについて質問とかあるか?」
「取り敢えず強欲かもだけど、無料じゃなくて魔石が必要な理由はなんなんだ?」
「起動させるのに呼び水になる魔力反応が欲しかったんだけど、切っ掛けを固定しておかないと近くで魔力的な反応が起きるだけで起動しちゃう様なガバガバセンサーになっちゃうからです」
「魔石が無い場合はヤバくないか?」
「あー…適当に手持ちの中で使えそうで反応が良かったモノで作っただけだから確かに勿体ないな…それじゃあ後で使い回し可能な自然チャージ式のカードキーでも作っておきますわ。一応魔石式の方も使えるアイテムの種類は増やした上の機能は残しておくんで、カードキーの方がチャージしきれてなかったら待つか諦めて魔石使って下さい」
因みにこんな感じのディスカッションは俺が新しい開発をした際に毎回行われていたりする。前に移動能力向上させる為に『力を込めて地面を踏むことにより、込めた力に比例して反発力を発生させ高速移動出来る靴』を作って、結果として『戦闘中に敵の攻撃をガードした際、踏ん張った力に靴が誤作動して敵を巻き込んですっ飛んだ』という敵も味方も目が点になるような珍事が起きた事があったので、それ以降から続く大事なルーチンなのである。
…いや本当にあの珍事は良い教訓になったわ、すっとんだ後に俺一人で他のアクマの群れに遭遇しちまって、多勢に無勢だったからクソ苛立つけれど撤退する羽目になった訳だし…。
「それじゃあそんな訳で夜の内に現状作ってある各拠点全てにポータルの開設は出来ているので、各々常に二、三個は魔石を保持して探索する様にしましょう、以上で今回のディスカッションを終わりとします…よし、それじゃあ遂に三層のアクマ共の調査をしていきますか」
俺がそういうが早いか即座に気持ちを切り替える組合員達と、そんな俺達についていけずに少しばかりビクつく佐倉さん…そしてそんな佐倉さんの様子に和んでしまう俺達組合…基本俺達ガンギマリな上に俺以外オッサンオバサンどころかジジババに片足突っ込んでいる面子ばかりだからね、可愛い子が居たら構いたがるのは仕方ないよね。
そんな訳でいつもよりは和やかな雰囲気ではあるが…
「アナライズ完了、対象は【夜魔】モコイでレベルは全員15、電撃に耐性があり衝撃が弱点です!」
「了解、という訳で早速死ね」つ衝撃の小秘石ポポポーイ
『ウゲゲェッ!?』WEAK!!
「総攻撃チャーンス!! オラ死ねぇっ!!」
アクマ死すべし慈悲はない、ガンギマリだからね、仕方ないね。
「メガテンの異界なのにペルソナしてる…」
「おん? 佐倉の嬢ちゃんどうかしたかい?」
「い、いえいえ何でもないです、ないんですハイ…」
こんな感じでアクマ登場→アナライズで弱点察知→アイテムやスキルなんかで弱点突いてからのフルボッコが基本の流れとなっており、ダメージ的な消耗はあまり無いという順調な攻略をしているのであった。
因みに俺は特技というか何というかでアイテムの扱いが上手い為、同時に複数のアクマが出て来ても弱点を突くのは容易だったらするのだが、こんな米帝戦法してたら速攻で物資が尽きる為、出来る限り温存しろというのが組合員達からの有難い御言葉である…。
「さて、それじゃあアイツが件の中ボスなんだが…」
「此方には気がついている様ですが襲ってきませんね…アナライズ完了、対象は【妖鬼】オニでレベルは…25? えっと、物理耐性で雷と破魔が弱点です」
「アイツ一定の範囲から出て来ないけど、その範囲外から攻撃しようとしてもバリアみたいなのがあって攻撃出来ないんだよな…それにしても中ボスというには周りに比べて高過ぎじゃね? てかなんか言い淀んでいたけれど、なんか問題でもあったのか?」
因みに範囲としてはアイツの三歩で攻撃出来る程の狭い圏内なので余裕のクソゲー待った無しである…お前星熊童子でも何でもないただのモブオニだろうがクソッタレ。
「いえ、先程のモコイもそうだったのですが、他所で戦う時と比べて微妙にレベルが違うというか…それ以外にも何故か全体のレベルが整っている事や、それなのに出て来るアクマの種族がバラバラ過ぎるというか…なんかこう違和感があるんですよ…」
「なにかそうなる『原因』があるって事か…そう言われれば確かにこの山についてもコピペしたのかってくらい他の層と同じ形状な上に地脈まで同じだったし、もしかしてこの異界…人為的に作られたヤツなのか?」
マジでそうならブッコロ案件なんだけど、そういう風に見ようとしてもやけに整い過ぎている様な…?
「取り敢えず当初の目的は達成出来たので一度戻って本部へと連絡させてもらいますね」
「それでは此方も駅まで送らせてもらいます、調査の程有難うございました」
「いえいえ、此方もこんな短期間にかなり強くしてもらえたのでとても助かりましたよ、具体的には5レベル程一気に上がりましたし!! …まぁ、新しいスキルは覚えませんでしたが」
どうやら佐倉さんはたった数日の異界探索でも複数回レベルが上がったらしい…話には聞いていたのだが、矢張り転生者はそこら辺の素養がかなり高いのだろうか?
「かなり上がったなぁ…まぁ、スキルとかについては落ち着いた頃に改めて覚えるんじゃないのか? ウチの組合員も最初以外皆レベルアップとスキル習得のタイミングは別だったし」
「…ちょっとそれどういう事なんでしょうか?」
「…あるぇ?」(・3・)
これまたなんか変な事になってるパターンだな?
増えるガイア連合への手土産&ちょこちょこ出される才能の片鱗。
取り敢えず現在判明している主人公の謎スキルについて。
《メリット》
・パーティーメンバーのレベル上限が主人公の現在レベルと同じになり、レベルアップまでの速度はスキル習得前の俺ら(=転生者)と同じ位の速度が加算される。
・同じ転生者にも効果は有り、何なら素のレベルアップまでの速度が倍になったと見ても良い位。
《デメリット》
・主人公自身の経験値獲得量が超絶ダウン。
・何やらスキル習得がレベルアップと同時ではなく遅くなってしまう模様。
一応これら全部一つのスキルの影響なんですが、このスキルは大分面倒臭い事をしてくれているとだけ言っときます…いやまぁ、自分が途中で生やしたり調整したりした結果もあるんですが、それでもコイツ本当に面倒臭いな(オイ)
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