スキルツリーがバグった【俺ら】の現地事情   作:神薙改式

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 取り敢えず今回も前回に引き続き日常回ですね、やりたい放題やってます。

 …所で皆さんなんで作者としてはネタ気分で入れた選択肢に投票するですかね?(苦笑)今回はまだアンケートの結果は締め切りませんが、取り敢えずアンケートについては本日締めとさせていただく予定ですので宜しければ投票の程お願い致します。


第五十五話 技術の進展と新たなやらかし

 半終末になった事で物理法則が緩んだことによる影響だが、ブーストニキは結構色んな所に受けていた。

 

 世界の修正力が下がった事でオーバースペックであった【軍勢変生】スキルによるデバフがある程度緩和され、それによってレベリングが捗った事もそうであるが、ブーストニキにとって嬉しい希望となったのは『式神との子作りに進展が見えた事』であろう。

 

 なにせどうアプローチを変えてみても物理法則が邪魔して成し遂げれなかった事なので、その嬉しさはひとしおであった…が。

 

「流石に十月十日専用結界張った場所に留まらせるのは宜しくないだろ…」

「むぅ…おのれ物理法則…」

 

 誠に…本当心底残念な事に、いくら子供を作りたくても最低限専用構築した結界に嫁式神を待機させておかなければ、あっさりと流産してしまうだろうという予測結果が出て来てしまったのである。

 

 別に嫁式神を引き篭もらせておいても構わないという奴ならば別段問題は無いのだが、俺もユエも様々な場所で活動するタイプであり、無駄に長期間引き篭もっている事を許容出来ない性なのである、っていうかマトモに活動出来ないとか発狂しかねんわ。

 

 そんな訳で思った結果を出せなかったこの術式は、俺以外の活用出来る黒札の為にショタオジを通して連合へと公開する事にして、治験結果を増やしてもらう事にした。

 

 …因みにこの術式は何時もの『ヤればデキる』結界にプラスして、結界内に居る人外を一時的に人間と同じ様にしてしまえる効果を付与したものであり、人間の内にやる事やればデキるという既成事実を作れば良いという発想である。

 

 しかし、結界の外に出た途端式神の身体に戻ってまう為、そうなれば胎内の胎児が死んでしまう事は必定なのである。

 

 つまり母体が人である事が重要なのであり、婿式神が居る女性黒札ならば問題無く子供を作れて育てられるだろうという予測結果が出ている為、役立てれる様それらの手段を探っていたショタオジを通して連合に流したのである。

 

 因みにこの結果に対して、ミナミィネキから「エロ方面の子作りという極限られた一面だけは私を超えましたね」という太鼓判を貰う事となった…せめて嫁式神でも問題無く子作り出来る様になってから貰えませんかね?

 

 因みに霊能の素質を継がせる研究に関しては理論上は完成しているのだが、流石に術式が出来てからの結果が然程取れていない為、ちゃんと効果を実証出来たとは言い難かったりする。

 

 尚、ある程度研究に対して光明が見えたので、今度は死産や流産防止に胎児が奇形児になったりする様な問題を起こさない様にする術式と、それを付与するアクセサリーの開発に着手する事にした、生まれてくる子供は元気に産まれて欲しいからな。

 

 さて、話は変わってお次はCOMP案件についてなのだが、これに関しては原作を知らない俺は取り敢えず言われた通り資料を見て再現したのだが、上手く出来てしまったのでちょっと悪ふざけで別verも作ってみたのだが、これが微妙に騒動を引き起こしてしまった。

 

 始まりは丹後半島支部の支部長として定期的に行っている、支部に加入した新人との顔合わせの際、日本人なのにも関わらず銀髪に見える小学校高学年位の少年*1がいた為、思わずその見た目からポロッと溢してしまったのが始まりだった。

 

「デビチル男主人公だと…?」

「ん゛っ!?」

「いや、お前さんその反応まさか家族も「いや、今世両親はちゃんとした人間だし、弟も異父兄弟とかじゃないんで大丈夫です」お、おう…なんか凄い食いついたな…」

 

 俺の溢した言葉に過剰な反応を示した少年に対し、ある確信と共に浮かんだ元ネタの出自*2を思い出して聞いてみると、めっちゃ苦虫を噛み潰したような顔をして、即座に否定して来た。

 

「うちは家族仲は良好なんですが、記憶が戻ってなかった頃にこの銀髪にも見える髪で虐められてたんですけど、両親も弟も皆黒髪の中俺だけこんな髪だったんで、もしかしたら自分は拾われた子供なんじゃないのかと、そう思って直接聞いてしまったんですよね…」

「いや、家族仲が良好な時にそんな質問するってオイ…」

「はい、ご想像の通り両親には滅茶苦茶怒られましたし、怒られたのと同じくらい泣かれる羽目になりましたね…今にして思えば本当にバカな事したと思ってます」

「まぁ、自分の子供から疑われるとかショックだわな」

 

 しかし、転生者の家庭環境って大体そうだけどややこしい事になり易いんだな…あのやる夫さんでさえ、友人関係はマシだったけど家庭環境は何とも言えないレベルだったし、最早転生者である事って一つの呪いみたいなもんなのでは?

 

 因みに今回の顔合わせで転生者である事が発覚した【デビチルニキ】なのだが、発覚&覚醒の原因は彼の地元にあった元自殺の名所であった廃ホテルでの肝試し(これも虐めが原因だった)であり、そこに発生した悪霊と対峙した事で二重の意味で覚醒した所をウチの支部の所属者(非覚醒者)が駆け付けて保護したんだとか。

 

 そのまま夏休みという事もあって山梨第一支部に日帰りで黒札登録しに行き、それからオカルト方面に関して修行する為、連合が出しているカバーストーリーである『ガイア連合夏季合宿〜小学生の部〜*3』に参加して経験を積む事にした。

 

 で、その結果としてデビルサマナーとしての適正がある事が発覚したのだが、ここでのやらかしがちょっとした騒動の発端だった。

 

 支部長室で机を挟んで向かい合う俺とデビチルニキは、これからの活動方針についての相談を行なっていた。

 

「はいおかえり、実質二泊三日の体感一週間修行はどうだったよ?」

「ちょっと…うん、噂に聞く【厳しいモード】の修行よりはマシだろうけど、なんていうかあまり受けたくはないし、時差ボケしそうな感じではあるな…」

「そこら辺はこれからのオカルト関連の活動に必須の内容なんだから、諦めて受け入れとけ…実際あれらで受ける内容は専門課程みたいに、後々覚えておいて良かったって思える様な内容だからな…正直マジで重要な点だけであって、覚えるべき内容としては全然足りないレベルだがな」

「うへぇ…マジですか」

 

 まだ未成年である彼が受けて来たのは、半終末によって敷居の下がった電脳異界を利用した座学の様なものであり、そこで大半を座学に割いて時々沸いてくる電脳悪魔を相手に実習の様な形式で実践を積ませる形式である。

 

 因みにデビチルニキ本人は散々だったとでも言いたげな雰囲気を出しているが、実際上記の内容を見れば分かる通り、クソみたいに簡単な内容ばかりで辛い修行が無い為、数ある修行の中ではクソ楽な部類だったりする。

 

「それじゃあ丹後半島支部への正式な加入を加入に際して、ウチの方針としては初心者セットみたいな形で当人に合わせたレア相当の装備を一式贈る事にしている訳だ」

「あ、向こうでは貸し出し武器だけだったんでそれは有難いですね」

「それらとは別にデビチルニキの場合は珍しい事にサマナーとしての才能もあるという事で、ちょっとばかし俺の悪ふざけみたいなプレゼントを贈りたいと思っているんだが、受け取ってくれるか?」

 

 そう言ってから横に置いてあったジュラルミンケース*4を机の上に持ち上げ、ロックを解除した後デビチルニキの方に向けて『ソレ』を見せつける様に開いた。

 

 …なんでいつもみたいに【収納ポーチ】から出さないのかって? ただのノリだ察しろ。

 

「これは…【デビライザー】!? 完成していたんですか!?」

「正式名称は【デビルライザーガン】だがな、コンプやガンプ程多機能な訳じゃないが、取り扱いの容易さと安全性の確保をメインに据えて開発した物だ」

 

 …嘘である、実際は俺がデビチルプレイヤーだったから、以前ふとした拍子に再現してみたくなったから作っただけの代物だ…一応説明通り安全性確保の為のセーフティは色々仕込んであるぞ?

 

 いやまぁ、デビチルやってた民としては是非とも装備して欲しい一品ではあるからね、デビチルニキがソックリだから仕方ないね(責任転嫁)

 

「いやでも、これまで持ってたらマジでデビチルみたいじゃないですか…」

「別にデビチルニキはアクマとのハーフとかじゃないんだし、前提からして崩壊してるんだから問題無いだろ、それに実験としてショタオジがネコマタ出し入れしてたけど、見た目も別に変化とか起こさなかったし」

「あ、だとしたら本当にデビライザーみたいなだけのコンプなんですね…あれ? この中に入ってるのって…」

「おう、気付いてくれたか、ショタオジがデビチルニキが山梨第一支部に来た時にデビチルニキの守護霊やってたヤツをイヌガミにして入れといてくれたk「来いっ、クール!!」ちょっと君早く…え?」

 

 俺が言葉を言い切る前にデビチルニキが即座にデビライザーを起動させると、そこから出て来たのは良く知っている白くて細長い胴体のあのイヌガミではなく、何故かデビチル版の【ケルベロス】そのものになっていたのだった。

 

「…ふん、こうして会話出来る様になるっていうのも不思議な気持ちだが、先ずはお約束に則っていこうじゃないか…我が名は【魔獣 ケルベロス】のクール、コンゴトモヨロシク」

「クール!!」

「相変わらず泣き虫だなぁ、セツナは…」

 

 以前亡くなった愛犬が姿を変えたとはいえ甦り、そんな愛犬に感極まって抱き着く主人、とても感動的なシーンな訳だが…。

 

「…これ絶対面倒事が増えるヤツじゃん…」

 

 尚、この後デビチルニキの召喚がトリガーとなったのか、予想通りデビライザーで召喚されるアクマは軒並みデビチル版へと変化する様になり、あの可愛らしい造形の愛好家達がこぞってデビライザーと発展版の【キングライザー*5】を買い求める様になり、滅茶苦茶忙しくなる様になってしまった。

 

 因みにデビライザーから他の封魔管やコンプに移せば元の姿に戻る安心設計らしく、時折ショタオジがネコマタ達をデビチル版にしている姿も見られる事になったのだとか。

*1
実際は黒髪だけれど、認知がバグって銀髪に見えている

*2
デビチルの主人公は母子家庭なのだが、父親が某アクマで弟の父親は某天使とかいうクッソ複雑な家庭である

*3
因みに参加条件は黒札からの勧誘のみであり、当然一般への公開はされていない

*4
今回の為に態々用意したジュラルミンという名のヒヒイロカネケース、今後使うかは不明

*5
元ネタを揃えておくのは製作者の基本




 因みにデビライザー使用時のアクマは主人に危害を及ぼす事は不可能となっていたり、召喚可能数が一体だけの代わりに消費MAGが激減していたり、召喚されたアクマが素でカジャ系二段階程掛けられた状態になっていたりする等の差別化が図られています。

 後、活動報告でブーストニキが何しているかの質問所を作っておいたので、興味のある方は気軽に質問入れておいてください、下手すればなんか新しい設定が生えてくるかもしれません。

アーニャ君ちゃんどうしよう?

  • 再度生やして資質変化
  • 生やさず百合化続行
  • 責任を取れブーストニキ
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