読者の皆様、最近の酷暑の中お元気でしょうか? 自分は余りの暑さにしょっちゅう体調崩してバッテバテでした…どうなっとるんやこの暑さは…しかも例年通りなら八月の頭が最も暑くなるらしいし…死ねる。
そんな訳でグッダグダになりながらも書いていたので、今回の話はもしかしたら後で修正が入るかもしれません…正直途中何書いていたのか覚えてないけど、これ以上投稿期間空けるのもアレなので投稿する事に致しました。
それではまたしても長い事間を空けてしまい申し訳ありませんでした。
ピンポーン♪
「うん? …アクマの反応であれど各種センサー異常無し、それに加えて分かっている事だけど敵意も無し…一体誰だ?」
「たのもう、ここはガイア連合丹後半島支部支部長、南雲殿の家に相違ないか?」
「…【霊鳥 ヤタガラス】? なんで?」
もうそろそろ二人の状態が安定しそうなタイミングで、何故か我が家に微妙にやつれている様な雰囲気を纏ったヤタガラス(東方projectの『霊烏路空(鴉verのリボン無し)』の式神体)がやって来た。
しかもご丁寧な事に『東京ばなな*1』を筆頭にお土産幾つかと(現地民基準で)貴重な霊的資材がゴロゴロと…なんかもう面倒そうな雰囲気がしてきたぞ?
取り敢えず玄関先で話すのもアレなので客間へと通す事にしたのだが、一応挨拶しに来た父さんに対してなんか気になる事でもあったのか首を傾げるヤタガラス…なんかあったのか?
「父さんに何かあったのか?」
「…いえ、ただ南雲殿の御父上の面影を何処かで見た事がある様な気がしただけですよ」
「他人の空似ってヤツか?」
「えぇ、正直誰に似ていたのかは思い出せませぬが、何かしら知っている様な雰囲気を感じ取っただけでしよう」
「そうか…」
交渉役で相手の事を覚えておくのも大事な筈のヤタガラスがうろ覚えって事は、歴代【ヤタガラス】の末端幹部とかに父さんに似た様な奴が居たんだろうか?
「…まぁ良いか、面倒は嫌いだから直球でいかせてもらうが、神の使いであるヤタガラスが来たって事は、神々との何かしらの取り継ぎか?」
「左様、先日南雲殿が弓矢神を受け入れたとの話題が現在日本神の間で広まっており、これを機に天照大神が其方との友好関係を築く好機に出来ぬかと考えた所存にて、こうして訪問させてもらった次第である」
「まぁ今現在の丹後半島は俺が認めたアクマか、一部の霊的に繋がってる相手じゃなけりゃあ、マトモに夢枕に立つ事も出来なくなってるみたいだからなぁ…」
実際、このまま行けばいつか正式に神へと昇華してしまうし、昇華した際に確実に対メシアン・対アクマ性能に振り切った荒御魂の側面出来てしまうだろうと、ショタオジから太鼓判押されてるレベルだしな。
「然り…正直南雲殿の影響で自らの氏子相手に語りかける事も出来ず、直接会う事や自らの氏子相手に語りかける事も出来ないと泣きついて来る神々が多くてな…」
ちょい待て、ちょっと聞き捨てならん話が聞こえたぞ!?
「いや、ウチに身を寄せて来た霊能組織の連中は、全員祀ってた祭神に捨てられたっていう奴等ばかりなんだが!?」
「安心されよ、素奴等が口出しした次の瞬間には周りにやらかした事指摘したので、吊し上げにされたからな」
「…よし、ちゃんと自浄作用が働いているなら別に良いか」
これで他の日本神に赦されてたら、ただでさえ全体的に低かった日本神への心証株式がストップ安だったな、上場廃止の危機が去ったってヤツだ。
「…何やら凄まじく綱渡りだった様な気がしてきました」
「アンタみたいな勘の良い相手は嫌いじゃないぞ?」
なんとなく日本神全体が危機に瀕していた事を察したのか、全身の羽毛を逆立ててモフモフになっていたヤタガラスに対し、アルカイックスマイルを浮かべて誤魔化しつつ現在弓矢神の一件で進行している案件を説明していく。
「…そんな訳で天橋立を利用した降臨と、その後に日本各地へと渡る為の駅代わりに出来るターミナルの設置計画を現在進行している為、完成した際は事前に各地に建てる事になるアクマ専用ターミナルを管理している黒札や、霊能組織へと連絡を入れる事でスムーズな地上への現界を可能にしている事を『アンタが交渉の結果俺が折れた事で勝ち取った体』で伝えてくれると助かる」
「南雲殿が受け入れて建設する事にしたとすれば、日本神達からの印象も良くなるというものであろうに…流石にまだ南雲殿は我等を赦す事は出来ぬか…」
「サクナヒメや弓矢神みたいな善良であったり義の存在がある事は分かっているんだがな…如何しても先に来るのは俺の主観が入った日本神達の不義理だから、そんな奴等が調子に乗って面と向かってふざけた事言い出したら、キレない自信が全然無いんでな…」
なまじ今代のキョウジさんや根願寺との親交があるから、俺にとってあの人達の献身を蹴った日本神達は、今でもかなり忌々しい存在なのである。
…正直こんな事を思っている時点で全くもって日本神達の事を言えた義理じゃないんだけどな、本当にもう自己嫌悪待った無しだ。
「承知した、ならば南雲殿の提案通りに報告するとしよう」
「まぁ、当然だが嘘が通じないヤツとか、アマテラスみたいな上司とか相手にはバラしても大丈夫だぞ? 正直今回の事で調子に乗らせたくないし」
今回の事でもしも元氏子だったウチの支部員にロクデモナイちょっかい掛ける様なら、遠慮無く『滅っ!!』するつもりである。
「…うむ、分かった」(南雲殿は以前同じ黒札であっても支部の一員に理由の無い暴力を働こうとした際には、死なない程度に容赦無く叩きのめして丹後半島支部から出禁にしたという有名な話があるからな…報告には一緒に『南雲殿は完全に赦した訳ではないであろう為、調子には乗らない様に』と注意を促しておくか…)
なんかヤタガラスが遠い目している?*2 様な気がするけど、特に問題は無さそうかねぇ?
その後も幾つかやり取りを交わし、アクマ専用ターミナルの設置希望場所*3をヤタガラスが分かっている範囲で聞いていき、後程他の日本神陣営にとって必要な場所や、個神的に設置したい場所の要望を取って更に範囲を拡げるつもりとの事。
…しかし陣営にとって必要な場所については、陣営から費用を出すらしいから特に問題は無いのだが、個神的に設置するつもりの場所については多くはならないだろうとの事…ターミナルってそこそこなお値段するもんな。
「大体今回の話はこんなもんかね?」
「そうですな、それでは早速これらの案件を持ち帰り、話を進めてきますぞ」
「あぁ、そういや忘れる所だったな…ヤタガラスはウチの支部に分霊置いていかないかと訊かれたらどうする?」
話し合いの終わりに軽くそう聞いてみると、何やらヤタガラスから滅茶苦茶驚かれた…表情が判りづらい鴉形態だけど、流石にポカンと嘴開けながら、俗に言う『シェーッ!?』のポーズとられれば分からん方がおかしいレベルである。
「よ、良いのか?」
「ただでさえ冷たい目で見られるだろうに、根願寺の要請に応えて顔出しだけでもしたアンタをキョウジさん達は申し訳なさそうに感謝してたしな、今でもそのMAGが送られて来てるのは分からんだろう?」
というか元【ヤタガラス】に所属していた支部員の中には、ヤタガラスへの感謝の正拳突きみたいな事やってる人も居るからな…因みにその内の一人はキョウジさんである。
「ていうかなんで驚いていたんだ?」
「いや…てっきり南雲殿は我等日本神を根本的に嫌っているものだと思っていたのでな…てっきり我も嫌われている側だと思っていたのだが…」
「そもそも俺が嫌ってたらこの地に侵入すら出来なくなるらしいんだが?」
なんかもう俺の怨念吸い取り過ぎて、無許可で侵入してこようとするアクマには『領域』の効果で大量の呪詛によるエゲツないデバフが入り、それでも侵入しようとすれば強制的にレベルダウンによるスライム化とか引き起こすらしいんだが?
序でにそれでも突っ込んでこようとするヤツには、結界の迎撃機能が働いて消し飛ばされる模様…礼儀知らずにはお似合いの末路だな。
「む? 要請を出して受け入れられれば入る事も可能と聞いていたので、三日前には申請していたのだが…確かに何も返信が来ずにおかしいとは思っていたが、問題無く入れた為一応受け入れられたと思っていたのでここまで来たのだが…」
「…ちょっとしたゴタゴタがあってそれらの対応をディーアに任せていたけれど、そういや最近ユエに連れられて強制レベリングさせられて死にかけてたもんな…そりゃ連絡入れれない訳だわ…」
「…我、もしやかなり危険な事をしていたのでは…?」
「善因善果だっただけだから安心して良いぞ…」
「うむ…」
取り敢えずユエには手加減忘れた罰として、後でちょっとお仕置きしておくか…。
因みにこの後ヤタガラスは分霊を渡してくれ、根願寺から流れ着いた支部員は歓喜に咽び泣いたのだとか…。