「いや〜、無事に開校出来て良かったですねぇ…【ガイア学園】」
「名前がアレ過ぎていた廃校するかヒヤヒヤするけどな…」
現在、エンタメ&霊能関係の学園が無事に開校出来た事を祝い、ジュネスの宴会用スペース*1にて、関係者である黒札達*2で集まっての慰労会を開いており、既に出来上がっている黒札もそこそこ居たりする。
「シカーシ、入校生の約三割が外国人というのは、思った以上にインパクトがある光景デーシタ…」
「というか誰ですかガチャに学園の入学権突っ込んだヤツ…何のガチャかは知りませんが、そのガチャだけ判明した時の底に着くスピード尋常じゃなかったらしいですよ…」
「それは確か上層部の連中じゃったな…開発部が悪ふざけで作ったベビー用品系の霊装ガチャなんていう誰得な代物じゃったのだが…何やら矢鱈と人気が出て、再録希望が集まっておったからドン引きされてたのぉ…」
ペガサスニキの入学式での光景を皮切りに、サイカネキが運営の悪ふざけとしか思えないガチャの事をボヤくと、ワイリーニキがそれについての裏話を語り出す。
「あぁ、あのウチの支部で矢鱈と人気出てたあのガチャか…今世界各地の霊能界隈じゃちょっとしたベビーブームが起きてるからなぁ、そりゃあ安上がりなマッカで質の良いベビー用品、しかも全部なんらかの特殊効果付きとあったら、そりゃ元から殺到するのは分かってたろうに…」
しかも俺の作った妊娠術式が結構広まっているからな…今となっちゃベビー用品は各地で大人気だよ。
「世界各地でベビーブームってマジですかブーストニキ!? このメシア教過激派が暴れ回っている中で!?」
「寧ろクソ手羽先共が暴れ回っているから、だな…アポカリプス系エロ漫画なんかで時折見るが、人間命の危機が迫れば子孫残そうと盛っちまうもんなんだよ」
結果子種が霊的に強化される事があるから、敢えて試練を課して命の危機を煽った直後に、褒美として
「なんか生々しい話を聞いてしまった…」
「とはいえ日本でもそれをやらせる訳にはいかんから、そんな事するくらいならって事で【筋肉番付】紹介してやったわ」
ウチの支部員だけでなく、時折訪れる鍛錬大好き系連合員も御用達な鍛錬用異界【筋肉番付】*3で、高難易度の肉体負荷を掛けて疲労させてやる事にし、それでもって健全な方向で追い込みを掛ける事に…でもなんかあの番組試練大好き系のアクマにも人気なんだよなぁ…。
「おぉ、新しいチャレンジャーですか、あの番組人気高いからラッキーですね」
「日頃からの鍛錬を積み重ねてきた人達が、己の力だけで困難に立ち向かう姿は熱くなるものがあるからな」
ドクターニキがしみじみとした風に話しているが、正直アレの視聴者層はそれだけでない連中も居るのがなぁ…。
「レベルによるステータスにかまけて鍛錬怠ってる人が、チャレンジ失敗して愕然としている姿が見たいという、なんとも倒錯している視聴者層も居るって言うのがアレですけどね…」
「そういった連中に限って意気揚々とスタートラインに立つもんじゃから、その分あっさり失敗している姿がウケるらしいのぉ…」
「なんとも醜い話しデース…」
マジでこれ、序でに言えば参加料は必要とはいえ無事にクリアした場合はそこまでではない賞金と、ある程度選べるがトレーニングにしか使えない賞品と微妙な代物なんだけどな。
いやでも最近、参加するにあたって不正防止用の状態リセット*4と、万全の状態じゃなかったなんて言い訳をさせない為にキチンと体調を整えさせたり、参加賞として各種栄養補助剤に【満腹】状態になるプロテイン十日分が出されるので、なんかそれ目当てに参加申し込みしてくる海外勢が結構居るんだよな…。
…いやまぁ、実際海外支援含めて運営やってるのは否定しないぞ? それでもほぼ個人経営なせい*5でやり繰り厳しいのに、大人気過ぎて抽選倍率が大分グロい事になってるんだよな…。
「正直その手の悪趣味なヤツはきりたんネキや甘粕ニキ*6辺りに集中するかと思ったら普通にコッチ見に来てるし、そのせいで掲示板が他二つに参加者回せって煩いったらありゃしない…」
他にももっと応募来てるんだから色々増やせとか無茶を言うなし、クソ雑編集であっても参加者と費用が現状トントンだから、これ以上の参加は収支が釣り合わんのじゃ。
「いやそりゃあなぁ…」
「普通ハイリスクハイリターンな二人の番組に参加する位なら、ローリスクミドルリターンで確実にプラスになるブーストニキの番組に応募集中して、二人の番組には応募しなくなるよね…」
「まぁ、その結果二人の番組に応募するのは特大の命知らずか切羽詰まって後が無い人達ばかりになって、とても盛り上がっている訳ですけどね」
「…そういや前に二人から謎の感謝メールが来てたけど、もしかしてそれが理由だったのか?」
根本的にあの二人とは意見が合わないから、いきなりあのメールが来てマジで何やらかしてこようとするのか疑ってたから、特に何も無く『選別ありがとう(意訳)』っていう内容だけで、思わず宇宙猫になったからな。
「というか…単純にブーストニキの番組はアナライズからの分析結果で、参加者が全力を出せば挑戦者の攻略出来るギリギリを狙った『難易度調整』で何時も見応えある内容になっている上、例え失敗しても視聴者の投票次第では再戦出来る『敗者復活戦』みたいな盛り上がる要素もあるから、普通に応募が殺到するのも無理無いんじゃないかなぁ…?」
「しかも『難易度調整』は本人の意思で参加料を更に払う事で、報酬上乗せで更にキツくして、それを乗り越えようと極限まで振り絞る『高難易度』まである訳だし、盛り上がらない訳がないよね」
「…それ元々体・力・速の【ハイブースタ】スキルを狙う為の難易度だったのに、何時の間にか『三倍報酬+積み立て式の追加報酬が出る高難易度がある』なんて噂が立ってたせいで、急遽でっち上げた難易度だったんだけどなぁ…」
『え゛?』
因みに通常の難易度でも体・力・速の【ブースタ】習得が狙える…というか寧ろあの電脳異界の当初の目的はそっちの方で、繰り返してプラス値稼いでいる時にヘラクレニキが興味持ってきたから体験させている内に、他の丹後半島支部所属の黒札が俺も俺もと来て、そんな黒札が飽きて去っていく時にはもう支部全体の一般霊能力者に拡まってたから、急遽番組の体を成して整備費用を徴収する事になったんだよな…。
その為この【筋肉番付】は地味に人気があるコンテンツでありながら、極々限られた人数しか採用する事が出来ないのである…他の黒札に任せたら、一瞬で消える集金コンテンツにされかねないからな…。
「ブーストニキ、一つ良いですか?」
「うん? なんだ?」
「今日はもう休め」<ドルミナー
「な、なにをするだー!?」
まだ今日午前中なのにぐぅ…。
そんな訳で丹後半島支部でひっそりと人気な筋肉番付のお話でした。
最初はSASUKEにしようかと思ったけれど、そっちだと下手したら【英傑 サルトビサスケ】が訳分からん脳筋に成りかねないと考えて此方にした模様。
因みに【ブースタ】系スキルの取得条件に関しては当然ながらオリ設定ですね、限界超えれば上限を超えられる=通常よりもブーストされる、という関係となってます。
尚、魔と運のブースタも獲得しようとしたら何をすれば良いか? 風雲た◯し城となります(尚、全体的に取得確率は下がる模様)