スキルツリーがバグった【俺ら】の現地事情   作:神薙改式

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 主にやる夫さん抑止回といった所ですかね、ブーストニキは嫌われ役が得意なのです(自虐)

 まぁ、言ってもゆるゆるな職場環境なので、言い方も大分ゆるゆるですけどね?

 …それにしても、なんだかんだで終わりが近づいてきたなぁ…。


第六十四話 ペルソナ使い黒札達との合流

 ショタオジの要請を受けてから拠点に赴くまでの一日…その間に丹後半島支部で俺に凶兆が出ていて、それに対処する為ガイア連合の臨時拠点に引き篭もりになる事を通達したり、それに伴って俺抜きでもちゃんと組織を回せるかの試験を行う事にしたり、色々と手を回す事になった。

 

 そして今顔合わせという事でペルソナ使い達の前線基地へと赴いた訳なんだが…。

 

「はい、という訳でこれから兵站担当をしてもらう事になったブーストニキだよ〜」

「ハムネキが言った通り、主に裏方をする事になっているから、装備のメンテナンスが必要になったら俺の所に持って来てもらいたい。

 後、新しい装備やアイテムの開発、施設の提案なんかも受け付けてはいるが、そっちに関しては資材とある程度マッカが必要になるから、ちゃんと懐と相談して依頼して来てくれ。

 …黒札の連中は既に知ってると思うが、俺は現金での受付は一切してないからな? ちゃんと頼む時は最低限必要量マッカを用意しておけよ?」

 

 おう、特に俺と特段関わり持ってなかった黒札ペルソナ使い連中、俺がそこら辺妥協しないの理解してるだろうな?

 

 心の繋がりが力となるペルソナ使いである為、基本ダメ人間ばかりな黒札にしてはマシな奴は多いのだが、それでも黒札であるが故ダメな奴もある程度居り、そういった連中に牽制としてメンチビームを照射していく。

 

「ひえっ、こっち見た…」

「許し亭許して…」

「シリーズ揃えるのは対策練る為だから必要経費だよ必要経費…」

 

 碌でなし黒札に混じるハム子ネキェ…。

 

「特にハム子ネキのは最前線組の最高火力組なんだから、俺がヤバいと判断しない限り絶対値切ったりしないからな?」

「ノゾミガタタレター⁉︎」

「いつもの事とはいえやれやれだな…」

 

 相応に稼げるんだから、リソースはちゃんと必要な分だけ割り振れバカチンが。

 

 顔見せの為に同席している承太郎ニキが呆れてんぞ。

 

「さて、それでやる夫さんに一つ聞きたい事があるだが、少しばかり良いかね?」

「うん? やる夫の答えられる範囲で良いのなら何でも聞いてくれて良いお」

「うん? 今何でもって?」

「余計な茶々を入れようとすんなハム子ネキ」

 

 やる夫さんの言葉に反応したハム子ネキがボケに走るが、承太郎ニキによって即座にしばかれて鎮圧される。

 

 …少し離れた位置に居るショタオジの式神(霊夢)が、全く笑ってない笑顔でプレッシャー放ってるのが怖いなぁ…。

 

「ハム子ネキのバカなネタは横に置いといて、やる夫さんが心象世界に迷い込んでくる人達を保護してくれる様頼んでくれたって資料で見たんだけど、本当かい?」

「アッ…」

「ひえっ、ブーストニキがアルカイックスマイルで優しげな話し方してる…」

「鳥肌が立ってきやがったぜ…」

 

 おう、失礼過ぎるぞそこの二人。

 

「俺としてはやる夫さんの提案は非常に有難い内容なんだぜ? 他の黒札達は基本的に一を犠牲に百救えればそれで良いってスタンスだし、俺自身も出来る事なら救っていくけど、最優先は嫁達だから決断迫られたら見捨てる事になるだろうしな」

「あの現地民過激派なブーストニキが取捨選択してる!?」

 

 いや、普通に俺だって身内がピンチならそっち優先するぞ? 余裕があってこそ周りにリソース割けるだけなんだし。

 

「でだ…そんな提案をしてくれたやる夫さんがさ…何故か助けた人達放っておいて、前線に繰り出してるって報告を見たんですよ」

「そ、それについては黒札達での持ち回りにする事になった筈なのですが「それここに居る黒札ペルソナ使い達の性格考えて決めたのか?」…」

「ヒュ、ヒューピヒュー…」メソラシー

「………」

 

 思わず真顔になって突っ込む俺と、そんな指摘を受けて思わず何も言えなくなってしまうやる夫さん…ハム子ネキは下手な口笛吹いてるし、承太郎ニキは帽子深く被り直して我関せずの姿勢である。

 

 やる夫さんが言う通り、保護した現地民達は黒札達による持ち回りで対応していたのだが、その殆どはやる夫さんの作ったカリキュラムがあっても上手くいかないし、一部の黒札に至ってはそのカリキュラムさえもよく読まずに対応している程なのである。

 

 例を挙げるならばハム子ネキは『取り敢えずやってみよう』の精神でバトルさせてみるし、承太郎ニキは寡黙なせいで心配して同行してきた承太郎ニキの仲間が代わりに説明している程である…これは酷い。

 

「やる夫さん、人には向き不向きがあるのは貴方も良く分かってると思うけど、側から見たらやる夫さんは戦闘よりも、ああいう初心者達への指導を始めとした裏方やってる方が滅茶苦茶効率的なんだよ」

「そ、そうなのかお!?」

「おう、それは勿論やる夫さんが前線に出て色々な経験を積んだから教えられるんだろうけど、それよりもやる夫さんが兵站整えてくれた方が、基本戦闘ばっかの前線に出る面々としては助かってるんだよ」

 

 俺の説明に深く頷くやる夫さん含めたペルソナ使い黒札達。

 

「それじゃあ更にやる夫が戦闘に出て経験積めば、皆んなの支援が捗るって事だおね!?」

「待てや!!」

 

 ど う し て そ う な っ た !?

 

 やる夫さんがトンデモ発言したせいで、ノリが良かったり悪ふざけするタイプの黒札が全員ド◯フみたいにすっ転んだぞ。

 

「? やる夫が戦闘で経験積んだから支援が捗るんだお? ならもっと積めばもっと効率良くなるお!!」

 

 う〜ん、この天然白饅頭めが…。

 

「限度ってものがあるでしょうが…未経験者にいきなり絶技見せた所で『はえ〜、すっごい』ってなって終わるだけなんだから、今以上にやる夫さんが戦闘経験重ねても、初心者達に必要なのは戦闘や探索のいろはなんだから、そんな応用レベルの技術まで必要じゃあないんだよ」

「あれ? でもやる夫さんこの前ミタマ強化してたのに、現地民で別に強化されてないやらない夫君に手合わせでストレート負けしてたから戦闘技術足りてないんじゃって話になってなかったっけ?」

「それは話がややこしくなるだけだから、ハム子ネキは黙ってろ…」

「カハッ…!?」orz

 

 やる夫さんェ…。

 

「…兎に角、現状敵が強過ぎてやる前にやられてしまう様なやる夫さんを前線に出すのは申し訳ないが許可出来ないから、救助者達のケアや新人達への指導を担当して貰いたい」

「うぅ…分かったお…」

「因みにさっきはちょいと高圧的な言い方になったが、こっち来る前に見た資料ってショタオジから渡されたモノでな、序でにやる夫さんの現状も教えてくれて、さっきのお願いを伝えておいてくれって言われたんだよ」

 

 俺のショタオジからという説明にビックリする一同、まぁ基本放任主義なショタオジがお願い形式とはいえ他人の行動縛るのって珍しいもんな。

 

 と思ってたら何やらやる夫さん以外お互いに目配せして確認を取ったりしており、微妙に様子が違う…俺なんか勘違いでもしてたのか?

 

「ねぇねぇブーストニキ、ちょっと質問良いかな?」

「お、おう…なんか反応が思ってたよりも違って俺もちと困惑してるんだが…?」

「なんでショタオジは自分の式神とか私達にやる夫さんを止める様言わなかったの?」

「いや、自分の分身である式神はやる夫さんに駄々甘だから、何度か被害が出ないと動かないだろうし、例え動いても拘束力が低いから不安っていうのと、黒札達に関しては…お前ら寧ろ今迄やる夫さんに迷惑掛けまくってたのに、そんな立場で静止させれるのか?」

 

 説明してやるとなるほどなーと言わんばかりに頷く黒札達&いつの間にかやる夫さんの隣に居た式神霊夢。

 

 …もしかしてさっき困惑してたの今の理由に思い当たらなかったからか!?

 

「まぁ、そんな訳で黒札に強く出れるし、例え自分が人に言える様な立場じゃなくても止めに入れるから、黒札連中が問題起こしそうだったらしっかり止める様にと、その時一緒に居た霊視ニキが言ってたな」

「もしかしてブーストニキ…兵站だけじゃなくて、お目付役も兼ねてるのか?」

「…皆の良心に期待しているぞ?」

 

 承太郎ニキの質問に微笑みながら答えると、何人かの黒札が顔を引き攣らせて目を逸らした…つまりお前らがやらかし要因って事ですね、理解した。




 次回はまとめサイトにあった『ペルソナ組in東京大破壊現在』の回になりそうですね、ない夫君がツッコミ入れてたあのシーンの裏側的な感じです。

 そういやブーストニキとのコミュについてですが、ブーストニキに対する他者とのコミュの恩恵は『ありません』…実は『軍勢変生』スキル作製に当たって一番リソースを削られたのはペルソナ能力だったという事実。

 因みにいつも通りコミュの恩恵は相手側にはある模様…具体的にはアイテムの効果が上がっていったり、追加効果が発動する様になったり、道具の扱いが上手くなって仕込んでおいたアイテムを、特定のタイミングで素早く使用したり出来るようになります。

 …所で関係無いけれど、今回の話でやる夫さんのボケにツッコミ入れた時の「待てや」の台詞を書いた時、脳裏に過ったのは『ペニーワイスがオススメするシリーズ』でした<ハァイ、ジョージ
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