ガンダムビルドダイバーズ:BR   作:レイメイミナ

15 / 71
本編とあまり関係無い番外編です。糖度高め


幕間「恋人同士がすること」

「カグラ」

「およよ? ビリーヴちゃんどした〜?」

 

 ある日のこと。みんながミッションに行ってる中、わたし達はフォースネストでお留守番していた。

 

「恋人同士って、キス以外に何をするのかよくわかんない」

「キス以外…………わー、凄い直線的」

「レイメイに直接聞くのはなんか、恥ずかしいし……。お願い、教えて」

 

 こういう暇な時間は、お散歩したりフォースネストで寝てみたり。こんな風に色んな人から色んなことを教えてもらったりもする。

 恋人らしいことをできるだけ多く知ってレイメイを出し抜く。レイメイはわたしにいいようにされてる時すごく可愛くなるから。

 

「恋人同士ねぇ、私の経験から、最初はお互いの手の指と指を絡めて握るとかどう?」

「わかった。今度やってみる」

「あとはやっぱりハグだね! こう、お互いを抱き締めてお互いのBIGLOVE……を確かめる、みたいな?」

「なるほど……」

「と来たら極めつけはやはりセ…………ではなくデート!」

「でーと?」

 

 少しオーバーなジェスチャーと共にカグラが色んなことを教えてくれる。セ…………っていうのはなんかよく聞き取れなかったけど、デートの方が気になるからいいや。

 

「一緒に遊んだり散歩したり、そうやって自分の日常に恋人という存在を刻み付ける! 恋人、カップルはみんなやってる定番中の定番よ!」

「へぇ……」

「そしてゆくゆくは夜に2人きりであんなことやそんなことを──」

 

 バンッ!

 突然の大きな音と共に扉が開かれ、勢いよくレイメイが入ってきた。

 

「カ〜グ〜ラ〜…………!!」

「ヒュッ」

「お前ー!! またビリーヴによからぬこと教えやがってぇ!!」

「ちょ、ばっ、誤解! 誤解です! 私そんなえっちなこととか1つも教えてませんよ!」

「言ってる時点で認めてんだよな? それは」

「ちがうって!?」

 

 レイメイは怒ったかと思えば笑って、でもその笑顔は一切笑っていない。どころかより怒ってるようにさえ感じる。それに対しカグラは終始焦ったり怯えたりと忙しそうだ。

 

「今日という今日は地平線の彼方まで引きずり回して──」

「レイメイ、まずは落ち着こう?」

 

 怒り心頭……というやつなレイメイをわたしが優しくなだめる。レイメイは微妙な顔でこちらに振り向いた。

 

「わたし、カグラに恋人同士ですることを聞いてただけだよ」

「いやそれは、私に聞けばいいじゃん」

「だって恥ずかしいもん……」

「え、その返答は可愛すぎ……」

「と、とにかく! だからその、カグラのことは責めないでほしい。わたしは色んなこと知れて助かってる」

「…………うーん」

 

 私の説得に対し、レイメイは顎に指を当てて考え込む。何か考えるときにやる人いるけど、あれどんな意味なんだろう。

 

「……肝心なものは私が教えるから。お前が教えたら容赦しない。コロス」

「はい、存じております…………」

 

 ということで、和解したらしい。

 

「じゃあ、レイメイ。デートしよう」

「…………はい?」

「ミッション終わって暇なんでしょ? わたしと一緒に、色んなところ回ろう」

「い、いいけど(ホントはビリーヴが心配で他の3人に無茶言って抜けただけなんだけどな……)」

 

 よし、誘えた。

 どこ回ろうかな。レイメイが一緒にいるし、前のコスプレみたいに服選んでもらえるかも。じゃああのお店いっぱい並んでるところとか。あぁ、1人で出かけるのと、恋人とデートするのじゃ、こんなに違うんだ。恋人って、すごい。

 

「それで、何するの?」

「散歩。あと買い物」

「……あ、私が払うんですね」

「ううん、わたしもレイメイに何か奢りたい」

「え、ホント? でもビリーヴお金持ってるの?」

「ミッションをこなした報酬の一部をもらってるよ。パーツとかは使えないからみんなに渡してるけど」

「そっか。じゃあ、ありがたく」

「うん」

 

 廊下を歩きながらそんな他愛もない話をするこの時間。なんてことないはずなのに、これ以上ないような幸せを感じている。

 

「ねぇ、レイメイ」

「ん? どうし──ってわっ!」

 

 立ち止まって、レイメイを正面から抱き締めてみる。レイメイは驚いたような反応をしたけど、慣れたようにわたしを受け止める。たくさんキスしてきた成果かな。

 

「ど、どうしたの?」

「……えへへ、あったかい」

「それは、どうも」

「ぽかぽかする」

「う、うん」

「レイメイ、だいすき」

「私も好き。ビリーヴのこと大好きだよ」

 

 お互いの愛を確かめ合ってから離れる。案の定、耳まで真っ赤にしたレイメイが私を見つめている。

 あ、目が逸れた。ダメだよ。今はわたしだけ見てて。

 

「レイメイ、可愛い」

「っ……、い、いい気になるなよ。私だって……」

「だって?」

「わ、私だって! …………その、ビリーヴのこと可愛いって思ってるし」

 

 あぁもう、そういうところが可愛いんだって。

 

「そっか。それは、すごく嬉しいな」

「ッ!?」

 

 レイメイの可愛さに引き寄せられるように、レイメイの頬にキスを落とす。もう何度もしてるけど、こういう状況のキスは多分、特別な意味がある。

 

「な、なななななっ!?」

「ふふっ、口にすると思った?」

「え……あ、あ……ぇ……!?」

 

 キスしたところからじんわりと赤くなって、紅潮した顔はとても可愛い。わたしは多分、レイメイのこういうところも、戦っている時も、全部。レイメイの全部が好きなんだと思う。

 いつの間にかこんなに大きくなっていた想いは実って、それを手放す気も、必要も無い。

 きっといつかレイメイがわたしを出し抜く日が来るはず。あぁ、それまで楽しみだな。それまでだけじゃなく、それからも。

 

「レイメイ! 手、繋いで行こっ!」

「え?」

「いいから!」

「あちょ、これ恋人繋ぎ……!?」

 

 レイメイの手と自分の手の指同士を絡め、固く強く繋ぎ合わせる。焦りから来る手汗が、その熱が、わたしに伝わっていく。

 今日はきっと、いや絶対にいい日になる。この世界に絶対があるとすれば、それは今だ。

 

────────────────────

 

 一方その頃、ラフレシアと対峙していたビルドリバイバルのカスミ、コネコ、アノマロカリスら3人は、オールレンジに対応出来るレイメイのガンダムシルヴィーが居なくなったことで苦戦を強いられていた。

 

「「あのバカ遅ェェェェッッ!!!」」

「どうせまたイチャついてるのです……」

 

 その後、デートから帰ってきたレイメイは3人にこっぴどく怒られたとさ。

 めでたしめでたし。

 

「なんか今日、私いいようにされてるだけじゃないっ!?」

 




みんなは約束を重複させないようにしよう!

chapter.1完結!この段階で一番好きなキャラクターは?

  • レイメイ/アカツキノ ミナ
  • ビリーヴ
  • コネコ/コナミ ネコ
  • カスミ
  • カグラ
  • アノマロカリス
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。