続航宙軍 1章 新たな問題 ヴィリス宰相の嫌がらせ 010
ここは、王都のヴィリス宰相の部屋での会話です。
「ユルゲンよ、あの、ガンツでのアラン男爵への対応、ちと問題じゃないのか、ずいぶんとガンツで優遇しているそうじゃないか」
「いえ、滅相もありません、あれは、商業ギルドのサイラスが勝手にしていることでございます。そのため、直ちにサイラスをギルド長から降ろすよう商業ギルドに働きがけしています」
「それだけじゃ、あの成り上がりには堪えんじゃろう。こちらからの密偵を差し伸べているので、早々にガンツとの取引を全て拒否させコリント領を孤立させてしまえ。食料など、全て止めよ。ガンツを通さなければ、すぐに立ちいかなくなるじゃろうて、、なぁ、ガンツ伯よ」
「流石、宰相様、御見通しでございますな。承知いたしました。直ちにガンツに領主権限の勅令を発します」
実は、この会話は、ヴィリス宰相の部屋にビットを打ち込んであるので盗聴しています。他にも、関わりありそうな場所にはビットを設置してあります。
まぁ、ガンツ伯がどうこうしようと、ガンツを経由しないで、他の街と直接取引すればいいので、問題はありません。但し、今は、ガンツを通らないとコリント領に行かれないので、ガンツを迂回した道を作成中です。但し、数日は掛かるのでそれまでは辛抱しないといけない。むしろ、密偵が忍び込んでくるようだ。さて、どう、対応するか。
「ダルシム、各サテライトの班長達を集合させてくれ」
「は、畏まりました」
本部の1階の会議室にサテライト班の班長、クレリア以下、シャイニングスターメンバー及び、カリナさん、サイラスさんなどが集まっている。
「今回、ガンツ伯より、コリント領とガンツへの出入り禁止令が出される。そのため、今後はガンツを経由しないで、物資の購入販売をしなければならない」
「えっ、もう、私たちは、ガンツにはいけないんですか?」
とサテライトの班長の一人が声を上げた。
「まぁ、それも、そのうち、ヴィリス宰相の配下の密偵が送り込まれるようなので、その者達を排除しなくてはならない。多分、不利な報告をさせて、コリント領を早々に潰す算段をたてているようだ」
「そうなんですか」
「そこで、提案がある。サイラスさんもいるので、明確に今後、ガンツ伯とは敵対行動をとる。さらにガンツ伯の不正を暴く暗部を王都に送り込んである。今回、自分を暗殺しようとした暗部の部隊をそのまま、こちら側の勢力に加えることができたので、彼らとともにガンツ伯の不正を王都の管理官に告発する手はずを整えている。他にも、ヴィリスの不正も調査中だ。
王都の主任主計官には、王都の盗賊討伐に加わった、ヘルマン士爵の協力のもと、かなりの脱税を行った証拠物件を送り付けてある。数日もすれば、その結果が分かるだろう。それ以外にも不正の証拠が上がり次第、行動を実施する。また、密偵の捕獲にサテライト班に実行してもらう。詳細は精霊通信にて、イーリス様より指示があるので、準備していて欲しい。以上だが、何か質問があるものはいるか」
「どのくらい、ガンツにはいけないんでしょうか?」
とサテライト班の班長の一人が聞いて来た。
「まぁ、長くても数か月じゃないか、早ければ、一か月で終わるかも、なにか、問題があるか?」
「い、いえ、その、その間は、ガンツの娼館にはいけないなって」
「あの、コリント領には、娼館は作らないのでしょうか?」
と別の班長も聞いて来た。
「作らない、これは、ルミナス様の教えに反する行為ではないのか? それぞれ、ちゃんとした伴侶を持つように努力しなさい」
「は、はい」とうなだれてしまった。
確かに、辺境伯の兵士たちには、リビドーの処理をそうした娼館で行っていたのは知っていた。といって、直ぐに伴侶が見つかるわけでない。今までは黙認してきたが、ガンツにしかないからな。また、自分がルミナス様の使徒としての立場があるのでそういう行動はとれない。
これは、今後、問題として残りそうだ。宗教では禁じていても、全部が対応しているわけではない。人としての根本問題だ。スタンドアローンのVRが必要かな。最初は、イーリスに疑られたっけ、、あははは
今では、貴重なレアメタルの補充用だけど、、
確かに兵たちに出会いが少ないのは確かだ。そうだ、今回移民してきた中にも若い女子達がいるので合コンをしてみるか。確か、地球では、若い者同士での飲み会とか開いていたと資料にあったよな。そうしよう。まぁその前に、自分の事もちゃんとしないとな。早々に、クレリア達の婚約など対応しないといけないんだ。
その前に、まずは、王都に行き、ゲルトナー大司教に会わないといけない。【使徒】として、教会からの指示を貰わないと。やることが多すぎるよ!
少し、言い回しを変えました。