続航宙軍   作:ytaki33

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スターヴェーク奪回作戦その2

続航宙軍 1章 スターヴェーク奪回作戦その2 017

 

今は、フリギドゥス川の平原に北側にアロイス軍、川を隔てた南側にベルタ軍がそれぞれ、陣営を置いています。

 

『D1より、アロイス軍後方に、見慣れぬアーティファクトが設置されています。映像を送ります』

 

とD1伍長からの通信です。アロイス軍の上、高度500mから、高感度カメラより、ARモードで各軍の隊長クラスが、本部を置くテントの中で映像を確認しています。

 

「これが何か、分かる者はいますか」とアランが隊長クラスに聞いています。

 

その中で、暗部のエルヴィンが

「これは、アラム聖国のアーティファクト【聖なる盾】です。過去に一度だけ、アラム聖国との闘いの時に見たことがあります。こちらからの、魔法攻撃を防ぐために用意したと思われます」

 

「効果は、どうなんですか」

 

「はい、一般的な、ファイヤボールだけでなく、物理攻撃での投石機や、バリスタなど、遠方からの攻撃が一切効かなかったと記憶しています」

 

『イーリス、そっちから、解析できない?』

 

『はい、内部にX線及び、赤外線カメラでは、内部構造は確認できませんでしたが、高密度のプラズマ反応が観測出来ましたので、プラズマ型シールドと推測出来ます』

 

『了解だ。広範囲には、対応出来なさそうだけど、まずは、様子見で、グローリアからの複合魔法をそのアーティファクト目掛けてぶっ放して貰えるかい』

 

『グローリア、了解しました。高度、200mあたりから、初手の砲撃を開始します』

 

そういって、高度1000mに待機していたグローリアとクレリア一行は、急降下しながら、初手の魔法砲撃、ファイヤトルネード(火炎竜巻)を連続で5発ぶっ放しました。

 

轟音と共に、高温の直径100mの炎の渦が、アロイス軍のアーティファクト目掛けてさく裂しました。それを監視カメラ越しに観測しています。

 

 まず、初弾がアーティファクトの手前で消失しています。少し、遅れて2弾目が同じようにアーティファクトの数m手前で消えました。3弾、4弾と同じでしたが、5弾目が半分は消えましたが、アーティファクトの周辺にいた者を焼き尽くし、被害を与えられました。どうやら、ある程度、連続では元の維持するエネルギーに限界があるようです。

 

 『グローリア、それにクレリア攻撃を止めて、上空で待機してくれ』

 

『了解です』

『わかったわ』

 

「さて、今の映像で、ある程度、連続なら魔法攻撃が可能ということが分かった。でもこれだと、20万人を殲滅させてしまう。それで、これから神機に乗り込み、女神ルミナスの力を顕現し、20万人の降伏を促す。皆にその旨を伝え、こちらの陣営側に、最大防御行動を準備してくれ」

 

「「「「「「はっ、畏まりました」」」」」」」と一斉にお辞儀をして、テントから、飛び出していった。

 

 

アラン様が、テントを出て、【召喚、アテーナ】と唱ええると、アロイス軍のちょうど真上に神機が光輝きながら顕現しました。さらに【搭乗】と唱えて、その場から消えました。その後、神機の翼が開き、眩しい光の中、【女神顕現】(仮)を行いました。

 

『我が、子孫たちよ、この「ルミナス」に敵対する行為を行えば【天罰】を与えん。今、そなたらの後ろのシナイ山に天罰を与え消し去る。今後、我が使徒【アラン】に歯向かえば、そなたらの王都が同じように塵と化すであろう』

 と言われ、その後、昼間なのに、突然暗黒の空に変わり、遠方より「ゴー」という音が次第に轟音とともに、真っ赤に加熱した火の玉、直径数100mの隕石がシナイ山目がけて落下してきた。そして

           「ドドドドーーーーーードーーン」

という爆音ととも、キノコ雲が発生し、数十秒後に、あたり一面を爆風が吹き荒れた。神の御業、その名は、【メテオ】、大気圏外より、周囲の隕石を指定の場所に落下させる究極の技です。

 

 我ら、ベルタ軍は、最大防御システムにて、防御シールドを巡らせ、上空の竜たちは、高度数千mまで上昇し、回避しています。アロイス軍は、その暴風の中、殆どの物資が倒壊し、人も馬も、殆どが数10m 吹き飛ばされて大半が大けがを負っています。中には、天に向かって許しを乞うもの、泣き叫び逃げ惑う者、まさに、地獄の様相になっています。

 

 後には、山の形が大きく変わってしまっています。この周辺は、殆ど人が住んでいない事をあらかじめ調査し、ターゲットに選びました。魔物や動物は、殆ど息絶えているでしょうが。

 

 まぁ、今回は、女神様の力でなく、イーリスと協力して、あたかも女神の力として利用しました。ルミナス様が直接作用出来るのは、癒しの力と、自分に与えた、聖なる力だけなんです。勿論、神機は、古代文明の産物で、まだ、他にもあるようです。追って、調査が必要なんですよ。

 

 さて、後始末が大変です。怪我を負ったアロイス軍の兵士たちを集めて傷の手当などを総出で行ってます。怪我人だけで、2,3万人は要るようです。一部司令官クラスがちらほら居ましたが、一番後方にいた司令官は、王都へ逃げていったようです。また、一部アラム聖国の者もいましたが、誰もが、ルミナス様がお怒りになられたと、うわごとのように呟いていましたよ。捕虜の数、19.5万人。他、死者約2000人

 その他は、逃げ出して、行方不明か王都に逃げ帰った幹部など、様々です。とりあえず、使える物資を集めて、この場所にテントを張り、少しずつベルタ王国へ連行しています。勿論、全部を連行し、纏めて泊められる施設がないので、仮施設を作成し、対応しています。

 殆どの兵士は戦意を失い、ベルタ王国への保護を求めています。戦争って、後始末が大変なんですよね。さて、次は、いよいよ、アロイス国の王都へ進軍していきます。

 

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