続航宙軍 1章 ロートリゲン誘拐拉致誘拐拉致 019
ここは、アロイス王国の王都のアロイス城の王の間です。
「ベルタ国軍が、この王都の南30km地点に本日陣営を立てたようです」
と斥候の兵士がロートリゲンに報告しています。
「そうか、遂に、ここまで来たようだが、こちらにも、色々策を講じてある。そう簡単に城までは来れないだろう。それから、アラム聖国から、応援部隊があと数日で30万の兵を連れてくるそうだ。背後から挟み撃ちをかけてやる。あの、忌々しい、クレリアを血祭にあげれば、おとなしくなるだろう。本来なら、昨年のうちに見つけて処分するはずが、冒険者の輩と一緒に、ベルタ国でその冒険者が貴族になったと聞いている。色々噂があるが、前つばものだろうさ」
「しかし、前回のフリギドゥス川の闘いでは、我らの軍勢20万をわずか1万の兵で退けられました。なんでもルミナス様が顕現したとかで、逃げかえった、兵士たちは、怯えきってもう使い物になりませんですぞ」
と、宰相と思われる人が答えています。
「ふん、何かの惑わしの魔法でも、使ったのだろう」
「それだけでなく、近くにあった、アラム聖国そばのシナイ山の山の形が変わるほどの大爆発を起こし、その爆風で多くの兵が亡くなったり、怪我をしたため、殆ど兵が捕虜になりました」
「ああ、ちょうどよく、噴火でもあったんだろうさ。人の技で、山の形が変えられるほどの威力の武器はないからな」
「そ、そうですね。まぁ、今、密偵に調査させてますよ」
「そうだな、まぁ、もう今日は遅いから、儂は休むぞ。いつものように、女を用意しておいてくれ」
「はっ、畏まりました」
そういって、自分の寝室に向かいました。ロートリゲン自身は、何人もの妻や側室がいるのですが、それに物足りず、城内にいる若いメイドや、街にいる若い女性を誘拐拉致し陵辱するのが趣味になっているようです。このことは、イーリスから聞いていました。だからこそ、一日でも早く、行動する必要があったんです。
『イーリス、もう城内に侵入した。ロートリゲンの居る位置まで、誘導してくれ』
『了解です。すでにロートリゲンは、自分の寝室に向かっています』
『了解。すぐにそこに向かう』
そういって、数分で、ロートリゲンの寝室にやって来ました。外の護衛の横を過ぎ、部屋にそのまま侵入しました。中には、捕らえられている女性がいました。すぐさま、ロートリゲンの後ろで
【隠蔽解除】し、そのまま、奴の首筋にチョップを撃って、気絶させました。
さるぐつわを付けられていた女性は悲鳴も上げられず、そのまま、手足をしばられたままの格好で必死に逃げようとしてましたが、、
「ごめん、驚かせたね。私は、ルミナス様の【使徒】のアランというものだ、ここから助け出すので、暫くじっとしてくれないかい」と声をかけ落ち着かせました。
「後で、助けを寄越すので、暫く衣装ダンスの中に隠れていて欲しい。分かった」
といって、彼女が頷くのを確認しました。
『イーリス、囚われていた女性を保護した。作戦変更にて、シャロンにドローンのステルスモードで王城そばで待機してもらってくれ』
『わかりました。やはり、女性が拉致されていたんですね』
『準備が出来たら、教えてくれ。そうしたら、この寝室の壁ごとファイヤーグルネードで爆破し、そのまま、ロートリゲンを抱えて、フライで上昇する。その後、グローリア、ウラノス達で派手に、王都を上空で暴れてもらってくれ』
『了解です。すぐにメンバー招集し、対応します』
その間、女性と少し話しながら、準備が出来たら、箪笥に隠れてもらうようにした。
『アラン。シャロンです。今、王城のその寝室そばの壁際に来ています』
『了解。今から派手に壊すからね。それから、多分兵たちがこの部屋に押しかけてくるので、それを見計らって、フライで上空に移動する』
『了解』
さぁ、派手にぶっ放しましかね「ファイヤーグルネード」と唱えました。
「ドドーン」と派手な爆発音がして、壁に穴が開きました。
「何事じゃ、、ロートリゲン様ご無事ですか?、、き、貴様は何者だ」といって3名もの兵が部屋に入ってきました。小脇にロートリゲンを抱えて、そのまま、壊した壁に向かって走って外に飛び出した。
【フライ】
体が薄っすら光だし、そのままゆっくり空に浮かび上がりました。
「な、なんだ。あれは、魔法なのか?、空を飛ぶ魔法は、無かったはずだが」
と兵士の一人が呟いています。
「おい、直ぐに、魔法師を呼んで来い」
「はっ、直ちに」と一人の兵がロートリゲンの寝室から飛び出した。
「儂らは、この城の塔の最上階に向かうぞ、弓を用意しろ」
そういって、全ての兵が部屋を飛び出した。
『シャロン。兵士が部屋を出ていきました』とイーリスが指示を出しました。
『了解。中に侵入する』
とドローンのハッチを開けて、大きく破壊された壁の穴から部屋に飛び込んだ。
「箪笥の中にいるかた、大丈夫ですか。あなたを助けに来た者です」
といって箪笥を開けると、半裸の下着姿の女性が震えながら泣いていました。
「さぁ、もう、大丈夫です。ルミナス様の使徒の仲間です。さぁ、一緒に行きましょう。少し、怖くないように、この薬を飲んでください」といって、睡眠剤を彼女に飲ませて、眠らせました。そのまま、彼女を担いで、再びドローンに乗り込んで、城を離れました。
いま、アロイス王都には、警報の鐘が打ち鳴らされています。
「カーーン。カーン、カーン」 「カーーン。カーン、カーン」
緊急警報です。今、王都上空には、7頭のドラゴンが、叫び声を上げ、ファイヤーグルネードを人がいない森や、城の一部の塀に向けて派手にぶちかましながら、暴れています。
『ウラノスや他の皆。もっと派手に演技して、怖がらせてください』
とグローリアが黒竜達に指示しています。
『『『『『『イエス、マム!』』』』』』
と他の竜達が、一斉に雄たけびを上げながら、飛び回っていますよ。
って、イエス、マム?って女性上官に挨拶する言葉だったよね。
そうか、皆、部下扱いかな、、あははは
「おい!、あの竜達は、何だ!、、どこから来たんだ」
「はい、多分、ベルタ軍は、竜を従えているといわれてますから」
「はぁ、そんなわけあるか!バリスタとか、魔法で撃墜しろ」
「無、無理です。あの高さまで、魔法もバリスタの矢も届きません」
こうして、アロイス国の王都は大混乱しています。
さぁ、いよいよ、女神様のご登場ですかね。