続航宙軍   作:ytaki33

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アラム聖国軍 女神降臨

続航宙軍 1章  アラム聖国軍 女神降臨 021

 

 今は、夕暮れ時、アラム聖国軍が野営の準備をし始めたとき、空より眩い光の翼が彼らの上空に突如出現しました。

 

 『我が名は、ルミナス様の【使徒】アラン也、今より、ルミナス様よりの権限にて、アロイス王国が先日滅亡し、ロートリゲン・アゴスティーニは、民衆の前で多くの大罪にて処刑された。そしてスターヴェーク王国が再興したことをここに告知する。さらに【使徒】とし、この国を守護する。もしこの国を害するものがいるなら、【天罰】が下されるであろう』

と、アラム軍に通達した。

 

「何を、世迷言を、ルミナス様を騙る背徳者を、我ら聖なる武具にて成敗するものなり」

と指揮官らしきものが叫んでいます。

 

【女神顕現】

とアラン様が唱えました。

 

夕暮れの空全体が、眩い白い光に包まれて真昼のような明るさになり、『ルミナス様』の御姿が現れました。

 

『アラム聖国の者達よ。我が「ルミナス」の教えに背くものよ、我が【使徒】アランの忠告を無視するなら、ここに聖なる鉄槌を下す』

と荘厳で心に染入るお言葉を語られたのちに、

 

【ホーリーランス】

とアラン様が唱えました。

 

 無数の聖なる槍が、一斉に天より飛来し、アラム軍のアーティファクトと武器を次々に跡形もなく破壊していきます。防具用のアーティファクトも全く効果なく、聖なる槍が刺さったのち、粉々になっています。

 

「「「「「なんだこの槍は、全く防御されてないぞ!!」」」」」

「「「「「あああーーーーー」」」」」

「「「「「武器が全て、粉々に、、、、」」」」」」

 

 さらに逃げようとしても、体が硬直し、天にルミナス様がおられるので、全員が跪かされています。それも人だけでなく、彼れらが騎乗していた馬も前膝をおり、頭を下げて、その周辺の獣や、魔物も動きを止めていたのを目撃されている。まさに奇跡の御業。どんな魔法でも、30万の人や家畜、魔物も含め跪くことはないですから。

 

『悔い改めよ、さもなくば、その命失うであろう』

と言われたのち、徐々に光が薄れて御姿が消えました。後には、満天の星空に、一か所だけ、神々しく輝く、【聖なる翼】だけが臨在していた。

 

アラン様は『これより、先に如何とするものは、命を失うであろう』

と言われ、金色に輝く翼を広げて大空の彼方に向かって飛び去って行きました。

 

その様子を見ていた、この軍勢の総指揮官(ペテロ大司教)が呟きました。

「我らの信仰は、間違っていたのか。本物のルミナス様だ。聖典に記載されていたとおりの所業じゃ、あれは正に【裁きの槍】。記載されていた通り、我らのアーティファクト【聖なる盾】が全く効果なく、粉々にされた。ルミナス様が顕現している間、我らは、ただ、跪くしかなかった、それも、生きとし生ける全てのものがだ。これが、、、天命なのか」

 そう、この大司教だけは、唯一、アラム聖国の聖典を読むことの出来る一人です。

 

「全員、撤退じゃ、、この先にいけば、間違いなく命を失う」と声が掛かりました。

 今は只このまま帰国し、法王様に報告しなければならない。

 但し、全て否定されるだろうけど。我らでは、この先に行かれん。目の当たりに、ルミナス様が顕現されたのだから、、

 

こうして、アラム軍は、撤退していきました。全ての武器を捨てて、、ただ、項垂れながら、

 

 この光景をイーリスが映像に残し、後で、軍の指揮官たちに見せました。有る者は滂沱の涙を流し、「スターヴェーク万歳!」と大声を上げ歓喜し、この内容を部下たちに知らせに走る者となど、、

 

  今ここに、スターヴェーク王国奪還は叶いました。

 

 今、王都の王城にクレリア達と一緒に向かっています。沿道には、多くの国民が、「スターヴェーク万歳!」と賛美しています。「クレリア姫様~」とあちらこちらから声が掛かってます。

 

「ご免、ずいぶん、王城を壊してしまったよ」とアランがリアに声を掛けました。

 

「いいんです。あの汚れた者に使われていたと思うと、全て灰にしたいです。シャロンから聞きました。女性が捕らえられ、弄ばれていたことを、本当に悔しいです。無き父母や兄に、本当に申し訳ないです」

と、涙していました。

 

今後の復興には、時間がかかるでしょう。今のコリント領が落ち着いたら、ボット達を使って、新しいスターヴェークを作り直しましょう。

 

 今回、スターヴェークの時に裏切った多くの貴族たちがいます。今後、そのあたりの調査も踏まえ、再度、忠誠を誓う貴族たちを精査していきます。当然、取り潰されるもの、再度、復興するルドヴィーク家やダヴィード家など、前回の謀反時に取り潰されていましたから、、まぁ、正直、今後コリント領が新しい国を提唱し、この大陸に覇を起こすため、皆属国となるでしょうけど、こうした貴族たちをどう対応していくかは、悩みどころですけどね。

 

 

 「リア、すこし、良いかい」とアランが声を掛けました。

 

「ええ、少し、疲れたわ。これで父母と兄のお墓に報告が、、、出来ます、、うぅ」

と、涙をいっぱい貯めて、17歳の少女が今まで張りつめていたものがこみ上げてきたようです。

 

「使徒アラン様、、本当にご教授ならび、ご支援ありがとう、、、ありがとぅ」

と言いかけながら大粒の涙を流しています。そんな彼女をそっと、抱き寄せました。

「うぅぅ~」と声を堪えて泣いています。どれだけ、悔しかったでしょう。そして苦しかったでしょう。もし、出来るなら、只の一人の少女として、何も知らず過ごせていたら、、でも、今は、ただ、アランの胸の中で泣いています。、、泣き止むまで、しっかり、抱きしめています。

 

 

 




ここで、スターヴェーク王国は取り戻せますが、その後ことも投稿致します。それが終わったら第一章の完結です。
では、引き続きお楽しみください。
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