続航宙軍 1章 荘厳なる結婚式 023
今、コリント領始まって以来の大イベントが開催されようとしている。最大収容人数10万人の大聖堂が、ほぼ満席となり、ベルタ国、新生スターヴェーク王国、他、近隣からベルタ国友好国よりの招待客で約3万人、コリント領民にては、すでに5万人以上。他、関係者で、2万人を超えてしまった。立ち見の人も、大勢いる。
「アラン、もの凄い人数が集まったわね」とクレリアが話かけてきた。
「ああ、そうだな、おかげで、ダルシム以下、護衛達が大変そうだよ。あははは」
「そうよね、敵の刺客とか、居るかも知れないけど」
「まぁ、いても何とかなるんじゃないかな。まぁ、それより、カリナさんとか、大丈夫かい、物凄く緊張して、何度もトイレいったり、ナノムが落ち着かせるのが大変ですって、愚痴ってきたぞ」
「そ、そりぁそうよね。こんな群衆なんて私でも、久々よ」
「さすが、クレリア姫です」
と褒めつつ、横にいるエルナがさっきから、いらいらしながら護衛していますよ。
「大丈夫だよ、精霊様が、全員の動きを監視しているし、イーリスも目を光らしているからね」
「そうよね、ここに精霊様の加護を受けた方々が大勢いらっしゃるものね」
「もし、近くに不審者がいたら、精霊通信ですぐに伝わる。むしろ、これをも掻い潜ことが出来たら使徒と同等じゃないとな」
「そうね、この星には【使徒】様は、只一人ですからね」
そういって、皆を安心させているが、元はコンラート号が、異空間航行をしているのを探知し攻撃できるような技術がこの星にあるんだ。注意していた方がいい。使徒のスキルに「危機感知」がある。これは別次元からの攻撃を察知出来るって、「アテーナ」のAIが説明してくれました。自分とはいつでもリンクし通話出来るので、色々、古代文明の説明をしてもらっています。
さぁ、もうすぐ式典が始まります。
荘厳な音楽が、礼拝堂に流れ出しました。それまで。ざわついていた会場が、一瞬に空気がかわり静寂に包まれ、その音楽が、徐々に大きくなってきました。主祭壇にベルトナー大司教が現れました。
「まず、最初に、女神ルミナス様に感謝とお礼の祈りを捧げます」
そう言われて、皆、頭を下げ、帽子などの被り物を外し、礼拝堂中心にある、ルミナス像に向かい、黙祷を捧げています。暫くの沈黙の後、大司教が
「慈愛に満ち我らの作り主、ルミナス様に、この場が与えられた喜びに感謝致します。これより、ルミナス様の【使徒】アラン様と4人の妻との結びの儀式を執り行います」そういうと、
そのまま、「使徒アラン様ご入場」と声を掛けました。
後方の扉が開き、純白のタキシードを着たアラン様にスポットライトが当たりました。礼拝堂の来賓席や多くの観客席からは、女性たちの溜息が聞こえて来ます。そのまま、ゆっくり、主祭壇に上がりました。
「次に、新婦の入場です」と声をかけたら、先頭にクレリアが、まさに純白のプリンセスラインのウエディングドレス。裾が長いので、子供の従者が裾を持ち上げて入場しています。本来なら父親がそばに付き添っているのですが、今回は一人で向かって歩いています。その後ろには、セリーナがAラインと呼ばれる種類のドレス、シャロンがエンパイヤライン、最後にカリナがマーメイドラインのドレスです。
「「「「キャー、綺麗!」」」」
「「「「天使様!」」」」」
と礼拝堂の中は賛美の声が溢れています。
壇上にそれぞれが、上り、アラン様の前に並びました。
ゲルトナー大司教が、『これより、結びの儀を執り行う』
と声をかけると、一斉に会場が静まりました。どうやら魔法のような効果のある言葉のようです。
[強い、思念波を検知しました]とナノムが語り掛けてきました。
(そうなんだ、特殊な効果があるんだね)
『ルミナス様の元、新郎アラン・コリント。ここにいる。新婦、クレリア・スターヴァイン、セリーナ・コンラート、シャロン・コンラート、カリナ嬢を如何なる苦難の時も、妻を愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?』
『はい、誓います』
『ルミナス様の元、新婦クレリア・スターヴァイン。同じく新郎アラン・コリントを苦難の時も、夫を愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?』
『はい、誓います』
『ルミナス様の元、新婦セリーナ・コンラート。同じく新郎アラン・コリントを苦難の時も、夫を愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?』
『はい、誓います』
『ルミナス様の元、新婦、シャロン・コンラート。同じく新郎アラン・コリントを苦難の時も、夫を愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?』
『はい、誓います』
『ルミナス様の元、新婦、カリナ嬢、同じく新郎アラン・コリントを苦難の時も、夫を愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?』
『はい、誓います』
『では、誓いの指輪を』
アラン様は、4人のそれぞれの左の薬指にはめて、アラン様には、4人が同時に一つの指輪を添えるように指にはめた。
『新郎は、新婦に口づけを』と言われ、順に顔の前のベールを上げて、優しく、口づけを全員にしました。と、その時です。ルミナス様の像が金色に輝きだし、一面が真っ白な空間になりました。そう、【女神降臨】と唱えていないのに、突然現れました。
『我が子アランよ。何故、母たる私を呼ばないのか?』
(えっ、それって、呼べって事?、、いやいや、勝手にそんなに呼べないでしょう?)
礼拝堂の全ての人が、今、跪いています。それは、新婦達や、大司教も、涙しながら跪いていますよ。ただ、アラン様だけが、目の前に佇んでいますが。
『いえ、勝手に私事でお呼びしたら失礼かと思ってました』
『何をいうの、母は悲しいです。我が子がせっかくの晴れ舞台を祝いたいに決まっているでしょう!これでも愛と繁栄、多産、豊穣の女神なんですよ』とちょっとお怒りモード?
『申し訳ありませんでした、是非、我が新婦達に加護をお与えください』
と言って、跪きました。
『ええ、勿論よ。こんな、アランの妻となってくれた新婦たち、、クレリア・スターヴァイン、セリーナ・コンラート、シャロン・コンラート、カリナよ。ルミナスの加護を与え、その宿した子らには、【使徒】の力を与えましょう』
と言って、その4人が突然、輝きだしました。もう、クレリアは、その感動に身を震わせ
『ルミナス様、ありがとう、ございまず、、』と涙声でお礼を言いました。
他の3人は、ただただ、涙し、頭を垂れていました。
『アラン、あなたとは、顕現なしでいつでも話が出来るんですよ。もっと話をしなさいね』
と言って消えていきました。あれ、あんなに、気安かったっけ?、、
まぁ、いいか。これからは、頻繁に声をかけよう。って思っていたら、、もう、会場が騒然となってましたよ。大司教さんまでも自分の前で跪いてますし、、はぁ、、これからが大変ですね。
えっ、そうです。初夜ですよ、初夜、、、あははは