続航宙軍   作:ytaki33

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黒竜の谷とアーティファクト

続航宙軍 1章 黒竜の谷とアーティファクト 003

 

 そこは、鬱蒼とした森林のさらに、奥に数千メートル級の大渓谷があった。まるで、昔見た地球の中国という国の西海大渓谷という場所に似ている。山々の頂き近くには雲がかかっている。

 ドローンでゆっくり見渡しながら、指定された座標のそばに、平坦な場所があり、その奥には大きな洞窟があった。多分ここがそうなのだろう。取り合えず、その洞窟前に着陸した。

 ハッチを開けて、洞窟の入り口は高さ40m幅20mほどの大きさがある。手元には、オークの魔石10個とパルスライフルを装備し、後ろにはD1がそのままゆっくりホバリングしながら、前方を投光器で照らしながら一緒に奥に進んでいる。上空には、10機のドローンも待機している。

 暫く、歩いていると、突然、「ガオォー」と唸り声が大音響で洞窟内に響いた。流石に大きい音なので、耳を両手で塞ぎながらじっとしていたら、奥から、体長20mの真っ黒な竜が現れた。

 

そして、頭の中に直接語り掛けるように声が聞こえた

『我が名は、黒竜の長のウラノスという。我が声が聞けるということは、ルミナス様の加護があるとみた。いかなる要件にて、ここに参られたか答えられよ』

 

『はい、我が名、アラン・コリントといい、ルミナス様より【使徒】を命じられた者です。ルミナス様の予言【大いなる災い】に備えるべき、ここにあるアーティファクトの【聖なる翼】と【竜の瞳】を持ち帰りるよう命じられました』

 

『なんと、【大いなる災い】の予言とな、それは大変な事じゃ。我々もその言い伝えを伝承されておる。してその災いはいつ起こると言われましたか?』

 

『はい、いまから、66年後と言われました』

 

『そ、そんな、もうすぐではないか』

 

『まぁ、竜からはすぐなんですね。人族からは2世代先ですけど』

 

『そうじゃな、あい分かった。今、用意するが、お主の後ろにいる輩はなんじゃ?』

 

『はい、ドローンという空飛ぶ機械です』

 

『外にも、かなりの数がおるが、『聖なる翼』はかなりの大きさのものじゃが、大丈夫かのぅ』

 

『そうなんですか、今、見られますか』

 

『まぁ、付いてまいれ、今案内する』

 

そういって、洞窟の奥へと、通されました。かれこれ、30分は歩かされましたというか、殆ど、全力で走ってますよ。竜さんの一歩って数十mありますからね、意外と歩くの早いんですよ。

 

 そこは、高さ500m、奥行き300mの大きな空洞に祭壇のような場所に、銀色の人型のロボット、高さ約30m、肩幅が約15mさらに背中に翼があり、広げた大きさは不明。そう、地球のロボットアニメのガン〇ムですかね。

 重さも不明です。いやぁ~ドローンで持てるだろうか? 数十トンはあるよな。汎用ボットが持てるのは1機で約1トンだからね。10機で10トンまではいけそうかな?って考えて近づいたら、自分の胸のあたりが熱くなった。

 

『聖なる翼の適合者を検知しました。搭乗致しますか? Yes/No』って頭の中に声がしましたよ。

 

『Yes』を選択。

 

 すると、自分の体の周りに光の粒子が集まりだした。そして、気づいたら、目の前に操縦桿というか、いくつものモニターと手足に何か透明なチューブが繋がっていた。

 

『艦長!艦長!、今、どこにいるんですか?』とイーリスが慌てた声で通信してきた。

 

『どこって、言われても、多分、この人型ロボットのコクピット部だと思う』

 

『こちらからは、艦長の位置座標が「UNKNOWN」になっています』

 

『そうなんだ、でも通信は出来ているんだよね』

 

『はい、まるで別空間のようです』

 

『なんか、動かせそうなので、動かしてみるよ』

 

『えっ、危険ではないですか?』

 

『まぁ、なんとかなりそうな感じだよ。悪い感じはないね』

 

『そうですか』

 

『いやぁ~、地球の某アニメを思い出すよ。ア〇ロ行きます!って感じです』

 

『アラン、行きます!』と念じたら、、「ガガガガガート」手足が少し開き、動き出しました。その後、全体が輝いたと思ったら、背中の羽が開いて、、洞窟の上部が半円形の中央から開き始めました。

 

『上昇』と念じると、ゆっくりと、浮かびあがりましたよ。

 

そのまま、洞窟を抜けて、高さ数100m上空で停止しています。

 

『頭の中に様々なコマンドが送られてきました。多分、これを操作するためのコマンドでしょうかね』

 

『その中から、下降を選択し、停止』と念じました。

 

『降機しますか? Yes/No』

 

『Yes』を選択。

 

再び、同じ場所に戻って来ました。

 

『おぉ、聖なる翼が動くのを初めて見ましたぞ』

とウラノスさんが興奮したように、話しかけて来ました。

 

『いやぁ、初めてですが、うまく動かせましたね。ちょっと、わくわくしましたよ』

 

『因みに、【竜の瞳】はありますか?』

 

『その横の祭壇にある箱の中にあるぞ』

 

そういって、そこまで行き、箱の中をあけたら、直径5cmほどの水晶のような玉があった。

 

『これですか、これを持ち帰るように言われていますが大丈夫ですか』

 

『ああ、勿論じゃ、それに、儂らもそなたらとともに、ここを離れなくてはならない。【使徒】様にお仕えするのが儂らの務めじゃからな』

 

『そんなんですか、自分たちは、ここから、数千km離れた北のセリーヌ大陸の魔の大樹海の中に拠点があるんです。竜さんたちだとどのくらいのスピードで飛べるんですか』

 

『うむ、儂らも、この大陸から離れたことがないからのぅ』

 

『そうですか、私たちのドローンを1機、案内役につけますから、その指示に従ってください』

 

『あい、わかった』

 

『因みに、雄雌何頭いるんですか?』

 

『ん?雄雌じゃと、、儂らは家畜ではないぞ』

 

『あっ、失礼しました。(いやぁ~グローリアの時も雌っていったら怒られたっけ)男女何頭いらっしゃるのですか?』

 

『儂らは、合計で6頭じゃ、で、おなごはおらん』

 

『そうですか。自分たちには女性が1頭います』

 

『な、なんと、おなごがおるのか!』

と興奮していますよ。

 

『それじゃ、来た時に紹介しますね』

 

『おぉ、誓いの道具が必要じゃな、そして、伴侶となるべき儀式もおこなわないと』

 

『なんですか、誓いの道具と儀式って?』

 

『伴侶となるためには、そのおなごが気に入る宝石や物が必要なのじゃ、基本竜族は、女子優先社会なのだ。女神様からの教えで、そのおなごが気に入らなければ伴侶になれん』

 

『そうなんですか。わかりました。準備が出来たら、案内役のドローンに声をかけて下さい』

 

『あい、分かった、それでは再会を楽しみにしておるぞ、使徒様』とウラノスさんが声をかけました。

 

さて、自分は、【聖なる翼】に乗り込んで、行きますか。色々、調べないとな。どんな性能で、メンテランスはどうするのかって、、やることいっぱいです。

 

 

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