続航宙軍   作:ytaki33

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『女神の雫』

続航宙軍 2章 『女神の雫』  004

 

 今、目の前は、見渡す限り、周りが真っ白の世界でした。その中を、ゆっくり前に向かって歩き始めると、ぼんやりですが少し先の場所で、見たことのあるような感じの綺麗な女の人が手を振っています。

 そして、横には、はっきりとは覚えていないけど、会ったことのある感じの男の人がいました。でも、うまく言えないけど、そばにいったらいけない感じがしました。

 その時です。後ろからそう、大好きなアラン様の声が聞こえました。すぐに振り返って、アラン様のそばに向かって走りだしました。

 

 「良かった。間に合ったよ。この『女神の雫』をエラちゃんに投与する」

そう言われて、エラの小さな口の中にその虹色の玉を入れられました。

 

「アラン様、その虹色の玉は何でしょうか?」

と医療スタッフの人が尋ねています。

 

「これは、【聖なる翼】と【竜の瞳】から作られる新しい精霊の雫だ、名を『女神の雫』(ナノム玉改)という1年に1個だけしか出来ないものだ』

 

「えっ、そんな貴重なものをなぜ?」

 

「ルミナス様から啓示をうけた。エラの病気は、そのお母さんと同じ”魔の大樹海の呪い”のようなものだと、この症状は、『精霊の雫』でも治るが、ルミナス様がこの子には、この『女神の雫』を与えた方が良いと神託を授かった。さらに、この女神の雫で引き起きる【女神の試練】を乗り越えた者だけが【使徒の従者】に選ばれるんだそうだ。詳しい理由は、古代文明に関わっているとの事だった」

 

「そうなんですか。わかりました」

 

暫くすると、先ほどまで、真っ青な顔のエラちゃんに、赤みがさしはじめました。そして、ゆっくり目を開けました。

 

 そして、第一声が「アラン様、ルミナス様とお話しました。そして、アラン様と、、、」と言いながら、大粒の涙流して、、声がそれ以上出せない中、そっとアラン様に抱き上げられて、抱きしめられました。

 

 

 ここからは、ルミナス様とエラちゃんとの会話の内容です。

 

『我が名は、ルミナス。エラよ、あの時よく振り返りましたね。あのまま、あそこに行ったら二度とこの世に戻れなかったでしょう。これからは、【使徒アランの従者のエラ】と名乗るがいい。今後、【大いなる災い】に備え、より一層の努力と鍛錬を行いなさい。その後、アランと結ばれ強い子を産みなさい』

 

『えっ、ルミナス様ですか。わ、わたしは、アラン様のお嫁さんになれるんですか?』

 

『そうですよ。只、今は内緒にしておきなさい。アランと結ばれるにはあなたは、まだ幼いしね。それに、アランの気持ちを向けるように私も応援してますからね。

 むしろ、【魔の大樹海の呪い】に打ち勝ったあなたには、これより、女神の加護を与えます』

といわれて、そして目が覚めたら、目の前にはアラン様が、とにかく今は涙が流れ止まりません。そして、そのままアラン様に抱かれています。、、ルミナス様との事は、まだ声にだして言えないけど、アラン様にはその内容の一部が伝わっているようです。

 

 こうして、新しい【使徒の従者】が誕生しました。将来のお嫁さん候補ですがね。

 

 そして、このエラちゃんが、今後生まれる2世達の『女神の雫』服用者の導き手になっていくのです。

 

 

女神の雫の加護の内容

 

 1,聖なる魔法が使用可能

 2,ある段階を超えると「AIアテーナ」と通信が可能

 3,通常のナノム玉服用者に対して、体力の成長率が200%以上になる。但し、本人の努力も必要。

 4,知識転送量が、通常ナノムの3倍。習得率も3倍

 5,『ルミナス様』より啓示を受けやすくなる。

 

 因みに、エラちゃんは、ナノム改の名を「ナノカ」ちゃんと呼ぶようになった。えっ、そのままじゃんって、、いいんです。エラちゃんですから、

 

 

 その後、エラちゃんは、アラン様、セリーナ様、シャロン様との特別専用の教育を受けるため、宿舎をアラン様たちのお住まいになっている場所に移されました。勿論、[AIイーリス]との通話も成長後[AIアテーナ]とも可能です。直接の『ルミナス様』への通話は出来ませんが、啓示は受けられます。

 その成長スピードは尋常ではなかったようです。読み書きすら出来なかった状態から、たった1日で基本過程を終了し、その後、シャロン様による基礎体力増強メニューをこなし、さらに、セリーナ様より剣術と魔法の指導。

 さらにアラン様による、聖魔法の取得のための訓練を行うとの事です。そう、英才教育ってやつです。でも、ちょっと、シャロンからの指導を受けたエラちゃんが、、だんだん、シャロンに似てきているのが、不安なアランさんでした。

 

 もう、今では、うちの《かみさんズ》の仲間というか、皆の娘みたいな扱いですね。そうそう、その後、自分と《かみさんズ》で、エラちゃんの洋服を買いにいきましたよ。

 とうの本人は、着せ替え人形状態でしたね。あははは。俺は、出る間もなく、いや、何を選んで良いのか分かるわけでなく、こういうのはリアにと、そりぁ、熱心でしたよ。以前、自分の洋服を選んだ時みたいに、、お任せしてます。

 

 ただ、時折、エラちゃんが着替え終わる度に「似合ってる?」って聞いてくるんです。

 

 それでなんでも「可愛くて、良く似合っているよ」っていうと、

 

「ちゃんと、評価してね。全部、同じ答えだよ」

 って問い詰められてしまいます。だって、よく分からないんだもの、どれも可愛いし、、はい、こういうやり取り苦手です。これってシャロンの影響かな? 末恐ろしいと感じてます。

 

 [まだ、女ごころの理解が不足しています]

ってナノムまで、文句言われたよ、はぁ~また笑ってごまかしてます。

あははは

 

 

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