続航宙軍   作:ytaki33

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対アラム聖国への作戦会議

続航宙軍 2章 対アラム聖国への作戦会議  010

 

 翌日、帝都の本部会館改め、帝国軍司令本部の幹部用会議室に、アラン様以下、クレリア、セリーナ、シャロン、エルナ、ダルシム軍務次官他、サテライトの班長達は、名を改め帝国軍第一~第10部隊の隊長が集まってます。そこに、今回は、ペテロさんとシモンさんに来てもらってます。もう、お二人は正式にアラム聖国での地位を剥奪されていました。シモンさんは一人身だったので、そのご両親たちはその後、救出しています。

 

 「これより、対アラム聖国との対応に向けて協議足します。昨日、アラム聖国より、正式に我が人類銀河帝国に対して宣戦を布告されました」

 

 そう、現在は、セリーヌ大陸の54ヵ国にて、すでに53ヵ国は、アトラス教会のご支援のもと属国になる旨を頂いており、今後、各国との協議を行い法律や各種技術提供などを決めていく段階になっています。

 但し、残り1国のアラム聖国を除いてほぼ、制圧したということになります。

 むしろ、これからが大変です。国政ですよ。国政。全くのド素人ですよ。まぁ、この辺はイーリス様様のご協力のもと、決めていきますが、、まぁ大変です。あと「アテーナ」さんもいるし、、まぁ何とかなるかな、、

 

 まず、最初に発言したのが、クレリア王女です。そう、スターヴェーク王国を復興したので、正式に王女になり、さらに人類銀河帝国皇帝の王妃ともなっています。

 

「アラム聖国の聖都に、アラン様が乗り込んで、ルミナス様顕現して、終わりじゃないの?」

とまぁ、確かにその手もあるんですが。

 

そこで、意見を述べたのが、ペテロさんです。

「はい、確かにそう出来れば、その方が早いのですが、多分、アラム聖国の神機、【漆黒の翼】をもって対抗すると思われます。この神機は、古代文明の資産で、聖都のそばにそびえるアララテ山に安置されており、唯一、法王様がその神機を扱えるのです。法王の家系は、代々、その神機を動かしうる聖なる器の血族なので、アラン様が聖都に現れる際の対応手段をとると思われます」

 

 するとアラン様が

「そのことは、イーリスの調査で推定済みですが、そのことでもし戦闘になれば多くのアラム聖国の方々に危害が及ぶかもしれません。そのため、その被害を起こさせないために、アララテ山に事前に出向き調査が必要と思います。またその場所は、【使徒】のスキルが及ばない可能性があるとアテーナより聞いています。

 この古代文明は正に、こちらの神機と同等の性能を有しているやもしれないので、但し、実際に見てみないと分からないとの事です。外部からでは見られない別空間になっているようです」

 

「えっ、それじゃぁ、どうやってその調査するんですか」

とダルシム軍務次官が質問してきました。

 

「はい、但し、これも、どこまで通用するかは分かりませんが、【使徒】のスキルが使える場所まで移動し、その後は自力で調査することになります」

 

「ちょっとまって、それって、またアラン様が一人で乗り込むんですか?」

 

「まぁ、そうなるな」

 

「それは、出来ないわ、危険すぎる。もし行くなら、私も付いていきます。陽動になるでしょうし」

 

「私も勿論行くわ」とセリーナとシャロンと言い出したら、他の元サテライトの班長達も一斉に声を上げだしました。

 

「この命ですむなら、私たちもお供させて下さい。これまでの闘いの殆どはアラン様が先陣を切られ、むしろ私たちは足手まといでした。もし、陽動で、アラム聖国軍との戦闘になっても我らであれば対抗できると思います」

「私も是非」「私も」ともう、収集が付かなくなっています。

 

「皆の気持ちは、凄く嬉しい。だけど、これは、俺の信念でもある。もしここで、このメンバーが一人でも犠牲になったり、同じ人間同士で殺しあうことは、人類銀河帝国の理念に反するんだ。これが、バグス、そう来るべき【大いなる災い】時は異なる。もし、自分たちが負ければこの星全ての人類が食い殺されるんだ。わかるか!、俺は、この目でこの手で食い殺されてきた人間を何万、、、」

と言いかけながら、嗚咽を漏らし、涙が止めどもなく出ていた。そんなアラン様の様子を見ていた者全てが、頭を垂れて、涙ぐんでいた。そう、これ以上、この方を苦しめてはならないと、、

 

 「アラン様、、申し訳ありませんでした。なぜ、例え盗賊ですら一人も殺めずに今までそうしていたのか、今、知りました。我らこそ、同じ人間同士で争い、人を殺めていたこと、、まさにルミナス様の教えに背く行為なのに、、あぁ、なんという我ら罪深き者なのでしょう。

 それに比べアラン様は、只一人も人を殺めてはおられませんでした。、まさに神の申し子でございます」

とダルシムは、アラン様の御前に跪き頭を垂れています。

 

「でも、それでは、我らは、どうすれば良いのでしょうか?」

 

「そうだ。この作戦なら良いかも知れない。わざわざ、こちらから乗り込まなくても相手をおびき寄せるために、まずは、市民たちに今のアラム聖国の上層部の実態を明らかにする情報を流す。

 勿論、我らの名では誰も信じては貰えないが、元大司祭の言葉ならどうだろうか?

 特にペテロ大司祭様は、アラム聖国では有名で、その家系には聖人と呼ばれた家系だそうだ、当然、多くの信者がいたとイーリスからの調査でも判明している」

 

「はっ、アラン様から、そのようなお褒めのお言葉を頂けて本当に嬉しいです。このペテロこの命で良ければ、喜んで御身のためにお捧げ致します」

 

「ありがとう。ペテロさん。但し、決して命の危険のない方法で多くの群衆にその御姿を示してもらいます。そして、このアラム聖国に危機が訪れていると警告して頂きます」

 

「はっ、その大役、見事果たさせてご覧にいれまする」

 

 「具体的には、ペテロ大司祭の演説を、ステルスモードのドローンでアラム聖国の至るところで3Dプロジェクタを通して映像を流させます。

 まだ、彼らには、高性能レーダーもないのでステルスモードのドローンを追撃する事が出来ないことは、すでに立証済みです。そうして、アラム聖国の内部から、揺さぶりをかけ、彼らからこちらに仕掛けてくるのを待つ事にします」

 

「おぉ、流石はアラン様じゃ、儂らには考え及ばぬこと。本当に、お役に立てぬこの身が申し訳ございません」

とロベルトさんが涙ぐんでいますよ。

 

「同じですよ。ロベルト卿。知識量も行動力、実力、どれをとっても儂らは、アラン様の足元にも及ばぬ。本当に、悔しいです」

とダルシムさんまでもが、嘆いていますよ。

 

「いいえ、そんな事はありませんよ。皆さんがこの地や他の面でご教授してもらっているからこそ安心して戦えるんですよ。アラムの国民にも同じように今の国政に憂いを持っておられる善良な方々がいるんです。そんな人間を信じてみたいんです」

 

「ははっ、このダルシム、この全てをアラン様にお捧げ致しまする」

とまた、跪いて泣いています。まぁ、良いんですけど、ちょっと、気まずいアランでした。

 




 読み返して、読みにくかったり、言葉使いなど修正しています。
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