続航宙軍   作:ytaki33

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法王の最後

続航宙軍 2章  法王の最後 013

 

 

 ここは、【漆黒の翼】内部でのお話です。

 

       ◇      ◇      ◇      

 

『ん?ここはどこじゃ』

 

『生贄の祭壇という、この神機を制御する場所です。コクピットとも呼ばれています』

とAIのルシファーが答えた。

 

『生贄?、まぁいい。で、早速だがこの機体を動かすにはどうするのじゃ』

 

『はい?、言っている意味が分かりませんが?搭乗前に使用方法と注意事項のある碑文は読んでいないのですか?』

と逆に問われてます。

 

『はぁ、あんな面倒な古代語なんぞ、読んでいないぞ。兎に角、動かすにはどうするのじゃ。儂の命令が聞けんのか!』

と逆切れしていますよ。

 

『この機体を動かすという事を理解して搭乗したのではないのか?』

 

『う、うるさいな。一々問いに問いを返すな、煩わしい。爺やとおなじじゃ。小さい時から法王とはどういう立場かとそりゃ口うるさかった。それなのに、また、お前こそ、何様じゃ、儂が法王ユダ21世なるぞ。いいから動かし方を述べよ』

 

『はい、分かりましたが。今、この機体がこの星の衛星セリーニに強制転移させられました。

 この機体は、【殲滅の黒炎】を機動する機体です。ゆえに、【殲滅の黒炎】の発動に対してYes/No どちらでしょうか?』

 

『転移したって、どこにだ?』

 

『衛星のセリーニです』

 

『はっ?、衛星って?』

 

『はぁ~、大丈夫ですか?、衛星とは、そうですね。月と呼んでいる星ですよ』

 

『なに、つ、月だと、そんなばかな。そんな遠くに送る魔法なぞ聞いたことがないぞ』

 

『魔法というには問題がありますが、聖魔法の一種とお考え下さい。多分、説明してもご理解頂けないでしょうから』

とAIのルシファーが諦め気味になってますよ。

 

『それで、また、元の場所に戻れるんだろうな』

 

『この機体では無理です』

 

『はぁ~、なんでだよ。神機なんだろ、相手に出来て、こっちが出来ない道理はないだろ』

 

『・・・・・・・』もう、ルシファーさんこのバカ法王とは口を利かなくなりました。

 

『おい、何とか答えんか!』と怒鳴ってますよ。

 

『・・・・・・・』

 

『もう、いい。さっきの、【殲滅の黒炎】の発動に対しての答えは「Yes」だ!』

 

『了承しました。【殲滅の黒炎】を発動します』

 そういうと、漆黒の翼の機体から真っ黒な靄が立ち込め始めました。

 

 

『敵の機体が、【殲滅の黒炎】を発動するようです。すぐに回避行動をお願いいたします』

 

『了解。【多次元ワープ】アラム聖国帝都上空』

と唱えて、その場から消えました。

 

             ◇       ◇       ◇       

 

 再び、【漆黒の翼】内部です。

 

『おい、【殲滅の黒炎】を発動したんだ、、よ、な、、なんだ、体がまるで、力が抜けていくような、、どうなって、いるん、だ。な、なにがおきてるん、、、だ』

 

 そうです、そもそも、周りが、燃えようが燃えないに関係なく、この【殲滅の黒炎】を行使した時点で、自分の生命力が無くなるまで発動するんです。そのまま、法王の体がミイラのようになり力尽きていきます。

 そして【漆黒の翼】は、その後、この衛星セリーニに放置されることになりました。まぁ、ここなら他に使える人がいても、これないからね。

 

その頃、アラム聖国の帝都上空には、【聖なる翼】が顕現しました。神々しい金色に輝く光の中より

『アラム聖国の全民に伝える。今、この国の法王が亡くなった』

 

 アラム聖国内では、その言葉を聞き、有る者は、嘆き、ある者は歓喜の声を上げています。その中で、レジスタンスのルターさんが

「これで、新しい、聖国が誕生、いや人類銀河帝国の属国として、アトラス教を国教とする国に生まれ変わるんだ」

 

 その後、ペテロ大司教と、レジスタンスのメンバーにて、旧体制を取り壊し、新しい、実績と信仰度で、司祭などの聖職者を決める選挙が実施され、議会制による統治をおこない、法王制を廃止する。当然、今まで背信行為を行っていた聖職者は全て法の下で処罰された。また、アトラス教会の協力のもと、アラム聖国改め新生ルミナス共和国が誕生した。

 

 こうして、このセリース大陸の統一が成されました。

(えっ、あっけなかった?って、まぁ、神機同士の戦闘シーンが見たかったって、、そんな無理いわんといて下さい。そういうの得意でないので、、あははは)

 

でも、まだ、この惑星アレスの統一ではないんですよ。人類以外もあるし、さらには新しい神機調査での冒険がまってます。

 

 

 

 

 




あとがき

 原作者がなぜ、アラム聖国を最初のスターヴェーク王国を滅亡させるときの隣国として設定し この「アラム」という名を国の名に設定にしたのかは不明ですが、何らかの因縁があると考えて、さらに聖国という国名から、この星の殆どの人類がルミナス教信者というところからアトラス教が6割から、その残り4割をこのアラム聖国の教えを全国民に強制していたという設定にしています。「アラム」は、言語の一種で、エルサレム周辺で古代語として、アラム語とヘブライ語が使われています。現在でも一部は残っているそうです。まぁ、エルサレムは、あの三大宗教の聖都ですからね。
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