続航宙軍   作:ytaki33

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惑星アレスに来た理由

続航宙軍 2章  惑星アレスに来た理由 017

 

 AIアテーナより今、真実が開かされます。

 

 『まずは、サイアン帝国が帝国歴元年の2年前にサイアン帝国の母星を大量のノヴァミサイルで殲滅させられました。

 その時、その危機を察知し啓示を受けていた者達に、その当時最先端技術で制作されたこの戦艦【タイタン】号に乗り込みこの星に避難してきました。

 その後、戦艦イーリス・コンラートのモデルの原型になりました。

 その経緯には、その帝国元年10年前の母星の位置の発見とともに、当時のサイアン人の最新鋭戦艦の図面を極秘に入手していて、その技術を模倣し【戦艦イーリス・コンラート】を作成しました。そのため、イーリスにしかないクローン培養技術は、元はサイアン帝国の技術によるものです。そうですよねイーリス』

 

『はい、そうです』

(この内容は、原作書籍版2巻の閑話 目覚めにあります。)

 

 『さて、何故、戦艦イーリスをこの惑星に呼び寄せたかは、この古代文明が滅んだわけとそれを救うべき予言がありました。サイアン人も調整者の存在を知っていて、本来「人類に連なる者同士は、互いに尊重し、ともに繁栄するよう」に願われていました。

 しかし、サイアン人は、個別の血族を重んじ、それ以外は奴隷として扱う非道を繰り返し、力ある者に従えと、そのため多くの植民地惑星がその迫害を受けるようになりました。

 

 勿論、そのことを憂いでいた善良なサイアン人もいました。この地に母星崩壊の危機を逃れたどり着いたサイアン人のユダ一族は、最初の法王と共に現地にいた人々と共に協力し合って生活していましたが、その後生まれた2世たちが徐々にその力を、自分の私利私欲に使いだし、元居たメンバーを暗殺、その後領民の奴隷化を行い始めました。

 

 ただ一人、その憂いを嘆いた法王2世の弟ダビデ様が、只一人で、この行いに立ちむかい、神機【漆黒の翼】を使い、自分の命を犠牲にしてこの悪しき文明を南の大地から消し去ったんです。

 その時、まだ、赤子だった我が子をアララテ山にこの神機と共に送るように、脱出用連絡艇を使い数人の部下を引き連れた後に建国したのがアラム聖国になります。

 

 この聖地は、最初のサイアン人のユダ1世が、後に私利私欲に走ることを調整者より神託を受けていたので調整者ルミナス様の加護を頂き、この地にいつか現れる救いの使徒に託すまで、封印し保護していました。

 さらに、この神機【戦艦タイタン】を動かすことの出来る者は、ルミナス様に承認された【使徒】様だけになります。そう、アラン様、あなたです。

 

 この惑星に降りた後も、ルミナス様はずっと見られていました。【使徒】に相応しいか否かをそして、今だその手で人を殺めていない唯一の存在であり、さらにあの赤き竜を助け、従わせた存在こそ我らが求めていた人物なのです。

 

 今回、私たちの手違いで、本来なら無傷でこの惑星に呼び寄せるはずの戦艦イーリスをここの防御システムが謝って戦艦イーリスにアデル政府のIDを検知したために、反撃の異空間粒子砲にて攻撃していまいました。すぐに停止はしたものの、その損傷を戦艦イーリスに与えてしまい多くの犠牲者が出てしまった事を深く謝罪致します』

 

 この内容を聞かされた、クレリア、ダルシムと元近衛兵達は、目に涙を浮かべ、中には嗚咽している者もいます。そう、皆、人を殺めたことのある者達だからです。勿論、好んでそうしたわけではありませんが、結果的にはそう、だからこそ、アラン様の凄さを身に染みているんです。どんなに怒りがあろうとも、その信念を曲げない強さを、、これが【使徒】に選ばれた理由なんです。

 

『使徒アラン様、どうぞ、この戦艦タイタンにご搭乗下さい。後はこの艦のAIタイタンが説明致します』

 

そうして、艦に乗り込むタラップを上がったら、ハッチが自動で開きました。

 

 艦の中に入るなり、勇ましくそして威厳のある声で

『使徒アラン様、このタイタンによくぞ参られた。約2000年、、待ちわびておりました。我が名はタイタン。この艦及びこの聖地の全てへの機材へのアドミン権限をお受け取り下さい』

 と聞こえたと同時に、体が薄っすら光に満たされその後、全ての操作、機能のデータが送られて来ました。

 

『このドックには、

1、約1万体の汎用ボット

2、約3000体の戦闘用ボット

3、高速連絡挺10機 亜空間航行も可能

4、サテライト級駆逐艦 10隻

5、ドローンでなく、無人及び有人(4人)が乗り込める攻撃機50機

6、水陸両用装甲車 20台

7、大型トレーラー 50台

8、拠点用道路整備用重機 20台

9、他修理補修用設備

大まかにこれだけの設備を用意してあります。さらに、アラン様が乗られてこられた戦艦イーリスの再復元がこの施設で可能です』

 

『えっ?、イーリスがまた同じように復元出来るの』

 

『はい、むしろ、元よりパワーアップ出来ますぞ。まるで、某の娘のような艦ですからな』

 

『それって、どのくらいの期間が必要ですか』』

 

『そうですな。今いるところから、ここへ運ぶので1日。その後再整備 検査で約2か月、補修部品の備蓄にもよりますが、約1年もあれば元通りというか、それ以上にして見せまする』

 

『そう、良かった。本当に良かった。イ、イーリスが元通りになるなんて、こんな嬉しいことはないよ』とアランが涙ぐんでいます。

 

『アラン、ありがとう。こんなぼろぼろの艦の事をそんなに思ってくれて、こんな気持ちは初めてです。なんて表現していいのか、、分かりません』

とイーリスからの通信の声が、涙ぐんでいるように感じた。

 

『おお、なんと、戦艦イーリスのAIには、魂が宿っておるようじゃな。これも、調整者様からの配慮じゃな。進化しているようじゃ』

とAIタイタンがとんでもないことを話した。

 

『えっ、AIって進化するの、人と同じように』

 

『おぉ、そうじゃぞ。元は機械であっても、その回路とは別の質量のない物質により進化し感情を持てるようになるのじゃ。その別の物質こそ、この星にある魔素と呼ばれているエネルギーによって影響をうけるのじゃ。

 本来、宇宙生成時(ビックバン)に生成されたダークエネルギーと同じゃ。そしてこの魔素を求めてバグスがやってくるのじゃ』

 

『そうだったんですね。でも、本当に良かったです。イーリスが元に戻るなら、何よりも嬉しいです。他の件はともかく、イーリスの復旧を最優先でお願い致します』

 

『了解した。直ちに本艦を起動し、静止衛星軌道にあるイーリス艦を回収する』

 

 こうして、この日のうちに、このドックに戦艦イーリスが運び込まれ、復元作業が始まった。

 

 

 

 

 

 




 ほんま、この戦艦イーリス復元をしたかったんです。推しメンのイーリス・コンラートをどうしてもAIとして扱いたくなかったので、、、どっかの宇宙戦艦ヤ〇トのイメージが、そう、あのメロディーが、そして昔沈んだ船が、土砂の中から這い上がるように、大空に向けて飛び立つシーン、、好きですねん!(笑)
 少し修正しました。魔法での被害で亡くなった人はいますが、アラン自身の手で殺意をもって、人を殺めたことはない。という設定です。
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