続航宙軍   作:ytaki33

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未来に向けて

続航宙軍 2章  未来に向けて 018

 

 それからの日々は、殆どがセリーヌ大陸の各国に、専用魔石モータ列車の線路作成。交通網整備をはじめ、紙幣制度にて、経済が著しく向上し、さらに化石燃料を使った化学繊維や各種合成樹脂など開発作成していった。

 大半が聖地、テラ・サーンクタのAI及びドックの汎用ボットや大型トレーラなどを用いて急ピッチに勧められている。当然AIイーリスの負担を軽減出来た。

 本当に無理をさせていたからね。

 

 そして、あれから半年が経とうとした時

 

           ◇       ◇       ◇       

 

「アラン皇帝陛下、カリナ妃のご懐妊致しました。おめでとうございます」

とカリナ妃担当女医が知らせに執務室にやって来ました。

 

「えっ、本当に、良かった~、最近、食が進まないって言ってたのは、そうだったんだね。いやぁ~俺もこれで父親になるんだな~」

と嬉しい気持ちと、なんか複雑な心境が入り混じってます。そう人の親になる、、感慨深いですよ。

 

「じゃぁ、早速、お祝いだよね。どうしたらいいかな? 赤ちゃんの肌着って、そうだタルス村のザックさんに頼もう。あそこの綿は品質が良いってカトルが言ってたっけ、そうだ、早速出かけよう。善は急げってね」

とアランさんが部屋を出ていこうとしたら、執務室の担当官が慌てて止めましたよ。

 

「皇帝陛下、お、お待ち下さい。そのような業務なら部下に命じれば済みますから」

と必死に止めてますよ。

 

「いや、直接、村長のザックさんに過去の御礼もかねて、注文に行きたいんだ。ここんとこ、この部屋と食堂と寝室しかいってないんだ。だから、神機でワープして、直ぐ戻ってくるからね。いいでしょう!1時間、いや、30分でいいから、、ね、お願いします」

って、執務官に手を合わせてますよ。

 

 そこに、クレリア王妃と、セリーナ王妃、シャロン王妃が執務室に来られました。

「ほら、言ったでしょう。リア様。絶対、アランが飛び出すって」

とシャロンが早々にちゃちゃを入れてきました。

 

「ほんと、まるで、子供みたいですね。ふふふ」

と、なにか余裕の振舞?、

 

「リアもセリーナもシャロンも知っているんだろ、、カ、カリナが、、そう、こうしちゃいられない【召喚 神機アテー」

と言い切る前に、セリーナに止められた。えっ、なぜ?

 

「ばっかねー、そんなに慌てなくても、大丈夫よ、まだ、数か月は先なんだから、今慌てていって、ザックさんに迷惑かけるだけよ。ね、わかるわ、よ、ね!」

って人差指を顔の前に立てて強く言われると、、

 

「は、はい」

としか頷くしかないアランでした。

 

「そうねえ。でも、私もタラス村に行きたいわ。今は村でなく市として大きくなったんですよね。ベックもトールも今では立派な帝国軍の幹部ですものね。早いわね、あれから、もう4年も経つなんて、あっという間だったわ。でも、あそこからは、もう、二人だけの旅って出来なくなったんだけどね」

と昔を懐かしむクレリア王妃でした。

 

「そうなんだ。私たちと出会う前の話ですものね。ふたりだけのお、も、い、で。羨ましいです」

とセリーナがちょっと拗ねてますよ。、、でもそんなセリーナが、、か、可愛いぃ~

 

「もう、セリーナったら、そういうの好きね~」

とあきれ顔のシャロンが突っ込んでますよ。

 

「あのぅ~、もしよろしければ、最新の高速艇なら皆さまをお連れしていけるのではないですか?この帝都からなら、10分で着きますし、まずは、一報をタラス市にして、もしザック市長がご不在の可能性もありますので、それからご訪問でもよろしいかと愚考致します」

おっ、流石、出来る執務官!それに、もう村長でなくて市長になってました。

 

「おぉ、そうだよね。いきなり訪問しても不在の可能性もあるよね。わかった。そうするよ。連絡と段取りを頼んでも良いかな?」

 

「はい。畏まりました」

と早々に執務室を出て、準備してもらいました。

 

「ねぇ、アラン、、子供服のデザインってエルナにしてもらってもいいかしら?」

 

「そういえば、エルナってその方面に詳しいっていうか、自分で女性部隊の制服とかデザインしてたよね。女性士官たちからも好評だったようだし、そうだね。地球デザインなんかの資料はイーリスから貰えるよ。リアが好きだったゴスロリ衣装とかね」

(書籍1巻の設定資料より)

 

「わかったわ。聞いてみますね。それと。エルナに各国からの縁談話が来てるんだけど、本人は一向に見ようとしないのよ。もう、いい歳だから、早く嫁がせたいんだけど、ノリアン卿からは、うるさく言われているのよ。早く、嫁に行けって」

 

「でも、こういうのって、本人次第じゃないのかい?」

 

「本人は、私にルミナス様の名で一生を捧げたから結婚なんかしないって、、」

 

「そうだったね。女神に誓ったということは、女神さんから結婚しなさいって言って貰えばどうだろうか?」

 

「えっ、アラン、、そ、そうよね。アランなら直接ルミナス様から言ってもらえるのよね」

 

「あぁ、その方が本人も意固地にならなくていいかも知れない。兎に角、女神様に相談してみるよ。他にもいい案があるかも知れないけど、ね」

 

「そ、そうよね。エルナの事、お願いします。私の為に自分をこれ以上犠牲にしてほしくないわ。むしろ幸せになってもらいたい。勿論、無理な結婚はだめよ。今までは、確かに貴族の子たちは、好きに相手を選べなかったから、今なら、そういう仕来りとか要らないと思うの」

 

「むしろ、人類銀河帝国では、恋愛は自由だった。そうした貴族とか、平民とかの区別も無いからな」

 

 こうして、ようやく、エルナさんの心境を描きたいと思います。

 

 その後、ザックさんのタラス市への訪問は案の定、盛大な歓迎式典が行われましたよ。

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