続航宙軍   作:ytaki33

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ダルシム元帥や元サテライトのメンバーの戸惑い

続航宙軍 3章 ダルシム元帥や元サテライトのメンバーの戸惑い  004

 

 

 帝国軍宿舎での出来事です。

 

 

「元帥閣下、聖地テラ・サーンクタから、最新の防具と武器が送られてきました。ご確認お願いいたします」

 

「そ、そうか、相分かった。すぐに武器庫に向かう」

 

「以下が各装備の仕様書です」

 

1、合成繊維に特殊合金の糸で織り込んだ繋ぎのボディースーツの上に、超軽量合金の、耐衝撃、耐魔法の付与付きのポリマーで全身を覆うような防護服になっている。従来のパワードスーツより軽量かつ強度があり、ヘルメットと結合し密閉性が高い。

2、M151パルスライフル改(以前のアランが持っていたものの改良版。人体認証とナノムとの標準連動に加え魔石組み込みでファイヤーグルネードも行使出来る。)

3、A18Pレーザーガン改(これも人体認証と魔石を組み合わせでファイヤーアロー連射が可能)

4、特殊合金と繊維で作られた、戦闘ブーツ魔石を片方5個づつ装着可能。

5、戦闘グローブ(魔石装着可能、特殊合金繊維)と瞬時に透明なシールドを生成出来る)

6、フルファイスヘルメット:目の部分は自動でサングラス、HUDにてレーダー及び望遠、暗視が可能、口元はマスク仕様で毒ガス除去、酸素供給機能。

7、剣が電磁ブレードナイフの大型版でさらに魔法剣併用、ウインドカッターを斬撃で発射出来る。

8、ベルトと背中にスーツ内の温度調節機能と酸素供給機能がある。

 

対バグス用に特化し、バグスの体液は、人間の皮膚に付着すると強烈な酸にて爛れ腐る、一般の金属も腐食させる。

 

「流石の装備じゃな、まさに神器というものだな、正直、儂にはどのような構造で動作するのかは全く理解出来ていない。

 それに人体認証という機能じゃが、一度登録した人物以外は操作出来ぬとあった。もし、万が一この装備が野盗どもに渡れば大惨事になるからとアラン様が言われておったが、天に認められた者だけが使用出来る、聖なる武具じゃな」

 

「確かに、凄い仕様ですね。この装備した兵が100人でも、この世界を制することが出来ます。でも、決して人間の争いには使用してはならぬとも言われています。対人用武器にはこのパラライザーと呼ばれる相手を動きを止めることの出来る武器だけだと言われました」

 

「おぉ、アラン様が使われる『聖なる硬直』に効果が近いのじゃな」

 

「そうですね。但し、使用された者の中に心臓が弱い者は、まれにショック死する可能性があると注意書きにありました」

 

「そうか。よく仕様書を理解しているんだな。正直、儂は、新しい語句や名称などは精霊様からの知恵で分かるのだが、どういう仕組みなのか、使い方まで理解が及ばんかった。なんども、精霊様にお聞きしているのだが、頭が理解していないというか、拒んでしまっているんじゃ。 そう、なんか畏れ多いものとして見てしまう。アラン様のような聖人君子ならば分かるが、儂ら不徳たるものが使うには、申し訳が立ちませぬ」

 

『AIテラです。さすがダルシム閣下ですね。でも安心して下さい。この全ての武器、武具は全て私テラによって管理されています。

 例えば、魔物の群れの中に人が紛れていても人には危害を与えず魔物のみ駆除出来ます。また、もし、悪しき思いにて使用すれば直ちに使用不可に致しますので、ご安心して使用して下さい。むしろ、来るべき災いに対して使い慣れて頂けねばなりません』

と、脳内に直接語り掛けられました。

 

『はっ、ダルシム、テラ様の言葉しかと受け止め申した』

とその場で、跪いていますよ。まぁダルシムさんから見たら、AIテラ様も神様の1柱なんですよね。文明や、科学としてまだ理解していません。

 

 でも、この世界では理解できない現象など、みな畏れ多いものとして対応しています。でもこういう仕草というか、そのように出来ているといった方が正解のような気がします。

 人類が太古の昔から、そのような存在を感じ、対処してきたのがDNAとして受け継がれているんです。

 

 元サテライトメンバーの会話です。

 

 「ケニー隊長、いや、中将。この武具にて質問があります」

と部下のメンバーから質問されています。

 

 「なんだ、言って見ろ」

 

 「はい、もし、戦闘中に自分が負傷した場合、他のメンバーに自分の武器を貸したり出来るんでしょうか?」

 

 「確かに、逆に自分のが故障して使えず、他のメンバーのを使用する場合もあるよな」

 

『AIテラです。お答えします。その場合は、私テラが即座に判断し、使用権限の変更処理を行います。当然、その部隊にいるメンバーのID確認を行いますので、不正もしくは、敵が成り済ますことも不可能です。その判断処理時間は約0.5秒以内に完了します』

 

『テ、テラ様、、ですか、、ははぁ~』と二人とも跪いています。

 

『そんなに、畏まらなくても大丈夫ですよ。私はAIですから』

 

『いえ、イーリス様と同じ1柱ですよね。む、無理です。畏れ多いです』

 

『はぁ~わかりました』とAIも少し諦めています。

 

        ◇       ◇       ◇       

 

 

 アラン皇帝陛下の執務室での事です。

 

「アラン陛下、ダルシムです。ご面会よろしいでしょうか?」

 

「ああ、今なら大丈夫だよ。入って、、座ってくれるかな。今、お茶入れるから」

 

「いぇ、滅相もございません。アラン様から、、お、お茶など」

 

「最近、タルス村じゃなった、タルス市のザックさんからお茶を贈ってもらったんだ。まぁ座っててよ。美味しいからね。気分も安らぐよ」

 

「はぃ、・・・・」

 

「さぁ、出来たよ。飲んで」

 

もう、ダルシムさん恐縮しまくってますよ。

 

「それで、どうしたの、顔色悪そうだし、具合が悪ければ、少し休んだ方がいいよ。まぁ、自分が言うのもおかしいけどね。無理を言っているのはこっちだものね。急いで、新しい軍の整備が必要だってお願いしているんだものね、申し訳ないです」

 

「いえ、申し訳ないのは私が至らないばっかりで、アラン様にご迷惑を掛けているとこです。自分が皆さまの技量に付いていけないがために、、」

言いかけて、跪きながら涙しています。

 

「そんな事ないよ。むしろ、感謝しても足りないくらいに、苦労かけてしまっているよね。AIテラからも、イーリスからも聞いているよ。分からないのは当たり前なんだよ。今までとは全く技術とか技能とかは違うからね。

 でも、人間の本質は変わらない。ダルシムさんが皆のまえでどっしり構えているだけで、周りが安心するんだよ。

 それだけ多くのスターヴェークの兵達に信頼されているんですよ。

 武具、装備で分からなくても良いんですよ。俺だって、大人数の軍なんかを扱った事ないんだから」

 

「こんな私でもよろしいのでしょうか?」

 

「むしろ、ダルシムさんしか任せられないんだよ。どれだけ、多くの兵がダルシムさんの背中をみていると思うからね。まだ、皆には、ある程度訓練して自信を持ってもらいたいんだ。

 そのうち、バグスとのシミュレーションバトルと、本当は見せたくないけど、過去、バグスに襲われた星の映像も見せるよ。俺自身でも、正直見たくないものだけど、いつかは、その敵をはっきり認識してほしいからね。そうじゃないと、自分のこの思いを伝えられないから」

 そういって、少し、涙ぐんでいます。

 

 そう、本当に、この悲惨な光景を出来るなら知らないで過ごせるなら、、その方が幸せかも知れない。

 

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