続航宙軍   作:ytaki33

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新たな神託と別の調整者

続航宙軍 3章 新たな神託と別の調整者  013

 

 戦艦イーリスの衝撃的な内容が明らかにされ、アランが、暫く聖地テラに留まりイーリスの改造に付きっ切りとなっています。そう、もう、すでに数週間は、帝都に戻ってません。

 なぜなら、イーリス自身が認知していない箇所というか、場所があったからですが、今回のメモリーは、AIテラのフルスキャンで発見しましたが、隠したのが帝国新教会ですから、もしかしたら、そう【使徒】としての自分しか見つけられないものがあるかも知れないと思い探しています。そう、なんとなくですがそんな気がするんです。

 

 『アラン、もう、30時間以上寝ずに作業していますが、もう、休憩しないと体に支障が起きますので休憩室でお休み下さい』

とイーリスからメッセージが来ています。

 

『ああ、分かったよ。気にし出すときりがないよね。どこぞに紋章とか、汚れに見せかけていて何かの文字が刻まれてないかって、、ルミナス様にも伺いしたけど、別の調整者だとどういう神託をしたのか分からないって言ってた。その宙域にそれぞれいるらしいからね。そうだね、休まないと見逃すかも知れないね。少し休むよ』

といって、休憩室に向かったとたん、気を失うようにベットに倒れこんでしまった。

 

 

           ◇       ◇       ◇       

 

 

《かみさんズ》からは、イーリスに色々質問やら、アランの様子を聞かれているようです。

 

『そうなんだ、アランったら、イーリス様のことになったら、ほんと、周りが見えなくなるんだね』

とシャロンが言っています。

 

『妻への心配以上ですわね』とカリナさん

 

『無理もないかも、アランにとってイーリスとは、もう魂で結ばれているんですね』

とクレリアが納得しているようです。

 

『そうなんですね。少し、羨ましいです』とセリーナさん

 

『今は、本人が納得するまで待つしかないわね』エルナさん

 

『そうですね。今は、イーリス様にお任せしましょう』

 

『『『『はい、わかりました』』』』

 

『正直、アランからの思いが痛いほど伝わるの。こんな感覚って初めてなんです』

とイーリスが戸惑っています。

 

『そう、私たちも、アランとの触れ合う時も、そんな感じですよ。本当に愛されているって感じているんです』

 

『私は、機械で、AIです。皆さんのように肌で触れ合う事が出来ません。それが正直羨ましいと感じました。人として生まれたかったです』

 

 

その時、また、アランのナノムから緊急信号が送られて来ました。

 

『えっ、これって、最初のルミナス様とは違うようですね。アラン、アラン、、、、』

とまた、イーリスが呼びかけています。

 

          ◇       ◇       ◇       

 

 死んだように眠っていたアランに、外部より強い思念波が送られました。

 

 あたりは、何もない、広い草原のような場所です。そこに真っ白な神官服を着たような男性が佇んでいました。

 

『漸く、会えたね。そう、君が他とのリンクが完全に切れないと話せなかったんだ。

 ルミナスの【使徒】アラン。私は、タウ・ベガス2星系の調整者イーアペトスというものだ。

 イーリスの髪の毛を入れていた容器が実は神器だ。それをもって極西にあるザイリンク帝国のシオン山に行きなさい。

 そこは、今だ誰も近づけない聖なる場所で、約4000年前に立てられた聖域だ。サイアン人よりも前に来たこの星の最初の人類がいて、それも最も遠い「GN-z11」銀河から、初めてここの魔素を利用した種族だ。

 そう、アトラス人とも呼ばれていた。アーティファクトを作った種族だ。しかし、ある理由でこの星を離れてしまったが、この星の人間が文明が向上し安全に使用出来るまでここに、神機と呼ばれているアーティファクトを封印した。それは、彼らにも予言【大いなる災い】に備えるものだった。いつか、邪悪な存在がここの魔素を奪わんと訪れる時、それに抗う術を用意していたのだ。

 南の大陸にある神機は、サイアン人が模倣し改良したのが【漆黒の翼】と【聖なる翼】だが、【聖なる翼】には調整者ルミナスの許可がないと動かないようになっている。

 ここの神機は、後に現れると予言されている【使徒】と呼ばれる者にのみ使用出来るように封印していたものだ。

 もともと、【大いなる災い】は、こことは別の外宇宙から来たものだ。とあるワームホールからこの宇宙に来て、人類を滅ぼさんとする存在なのだ。

 さらに、ここの魔素を利用するテクノロジーを得てしまうと、この宇宙の人類が滅亡する。ゆえに、絶対奪われてはならない。彼らとの共存は絶対に不可能だから。

 、もしそのワームホールを潰せば、二度と現れることがないが、その場所は、常に移動して居るので、見つけるのが困難なんだ。でも、そなたたちならいつか出来ると信じておる』

と、謂われ、あたりがまた元の部屋に戻った。そして漸く意識が戻り、目が覚めた。

 

        ◇       ◇       ◇       

 

 

『アラン、大丈夫。またナノムから緊急信号が来たわ。強い思念波が送られていると』

 

『ああ、また、違う調整者に合ったよ。タウ・ベガス2星系の調整者イーアペトスと名乗ってた』

 

『えっ、それって』

 

『そう、イーリス・コンラート准将が殉職した星系だよ。そして、バグスの正体を教えてくれた。それに新たな神託を受けた。すぐにザイリンク帝国にいく。そして、イーリス・コンラート准将の体組織を入れていた容器が神器だって教えてくれたよ』

 

『確かに、他の容器とは違っていたわ。そうだったんですね』

 

『その神器が、聖域の鍵になるそうだ』

 

『わかりました。すぐに準備します』

 

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