続航宙軍   作:ytaki33

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ガンツに到着

続航宙軍 1章 ガンツに到着 006

 

漸く、約3ヵ月かかっての王都からの帰還だった。

シャイニングスターのメンバーは、ガンツのホームに行き、王都と旧スターヴェークからの移民たちは、用意された広場にキャンプを張っていた。

 

先行して、カトル達が大魔境用の拠点に運ぶ資材をあらかじめ、ガンツで手配していたので、それらも追加の馬車に積み込んでいた。

 

明日は、いよいよ、新しい拠点に向かって移動する。

 

その前に、アランは、ガンツのサイラスさんに呼ばれていたので、迎えの馬車にクレリア、エルナ、セリーナ、シャロンでカリナさんの案内で向かっていた。

 

「アラン様、この度、男爵叙任おめでとうございます」

と、アリスタさんが、玄関へ出迎えにきて挨拶をうけた。

 

「アリスタさん、そんなに畏まらなくても、いいですよ。今まで通りの対応でお願いします」

 

「いえいえ、貴族となられたからには、それなりの対応を要求されます。むしろ、どこぞに陰口をたたく輩も多いので、お気を付けください」

 

「そうですか、ご忠告、痛み入ります。そうですね。ちゃんと対応されてないとサイラスさん達に迷惑がかかりますね」

 

「今、晩餐の準備をしていますので、暫しお待ちください」

とカリナさんが声をかけて、応接室まで案内されました。

 

「アラン卿、これからも宜しくお願いいたします」

とナタリーさんも声をかけています。

 

 暫くして、晩餐会の準備が整ったので、カリナさんが応接室に迎えに来ました。

 

「アラン卿、クレシア様、エルナ様、セリーナ様、シャロン様 どうぞ、こちらにおかけください」

 

そういって、各人が指示された席に勧められた。

 

前回は、サイラスさんは、後から見えましたが、今回は、事前に部屋にいらしていました。

 

「アラン卿、この度は、男爵叙任おめでとうございます」

とボウアンドスクレイプという作法で挨拶を受けました。

さすが、大商人として、一通りの作法を心得ているようです。

 

「こちらこそ、サイラスさんの多大なるご支援の賜物です。今後とも宜しくお願いいたします」

と挨拶をかわし、着席しました。今後は、自分の方が先に着席しないと相手が着席出来ません。

 

こうして、晩餐が始まりましたが、サイラスさんが、開口一番に

「随分と、王都では、盗賊退治で名をあげたそうですな。それも護国卿にもなられたとか、、その盗賊達の裏では、ずいぶんと他の貴族たちにも目を付けられたようですぞ」

 

「まぁ、分かっていたことです。とくに、ガンツ伯には、これからは敵対すると思います。どうしますか、サイラスさんも敵になりますか」

と短答直入に聞きました。

 

「と、とんでもないですよ。アラン卿は、アリスタの命の恩人だ。アラン卿に盾突くつもりどころか、アラン卿をこれからも支援するというか、むしろ、ガンツを離れてコリント領に移ることも厭わないつもりだ」

 

「えっ、サイラスさん。このガンツの地位も名誉も捨てる覚悟なんですか」

 

「いや、違うな。むしろ、アラン卿なら、一国を立ち上げるかも知れないと、俺の感が疼いているんだよ。大きな事をやらかすというか、むしろ、今にないほどの財力と地位が手に入りそうだと」

 

「そうですか、良かったです。むしろ、協力者になってくれるなら本当に助かります」

 

「ところでだ、大樹海での新たなコリント領の事だが、冒険者たちに調査を依頼したが、そんな痕跡すら無かったって言っているんだ。さらに、建設するための物資なども、ここガンツを通さない限り出来ないんだ。せめて、道とかも作らないと出来ないはずなんだが、いったい、どこに作っているんだ。いや、失敬、作られておられるのでしょうか?」

 

「まぁ、この場は、無礼講として今まで通りの口調で良いですよ」

 

「ありがてい、どうもこういうのは、慣れないんでな、すまない。助かるよ」

 

「そういう疑問は当然ですよ。実は、この領土作りには、自分がこの大陸に来たときに持参したアーティファクトで、建築物資も樹海内部からその場で加工し建設していました。さらに他から覗けないようにアーティファクトで隠蔽しています。明日、我らと一緒にご同行出来れば案内しますよ」

 

「やっぱ、そうか、以前、大樹海で異変があるっていう調査依頼があったが、そのあたりが関わっていたんだろうな」

 

「さすが、サイラスさんですね。その通りです。まぁ、まずは、拠点を見てもらって、移動するか否かを決めてもいいのではないですか」

 

「そ、そうだな。明日、カリナと一緒に俺もコリント領に行ってみて判断するよ」

 

「分かりました。明日、朝6時に北門でお待ちしています。馬車で約10時間程度で到着しますよ」

 

こうして、晩餐会を終えて、ガンツのホームに戻りました。

 

「ねえ、アラン。さっきの話だけど、まだ、私たちは詳しい話を聞かされていないわ」

とクレリアがアランに尋ねてきました。

 

「これから、ホームに着いたら、ダルシム達とリアやエルナに、今まで秘匿してきた内容を説明するよ」

 

「わかったわ」

 

ここは、ガンツのホームです。四階の執務室にクレリア、エルナ、ダルシム、ロベルトとセリーナ、シャロンが集まりました。

 

そう、今から、今まで秘匿にしてきた内容を打ち明けます。

 

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