続航宙軍   作:ytaki33

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ザイリンク帝国の聖域にて

続航宙軍 3章 ザイリンク帝国の聖域にて  014

 

 

 あれから、直ぐに、ザイリンク帝国への訪問依頼を正式に送り、シオン山への許可を取り付けた。ザイリンク帝国曰く、その山には、どんなに行きたくとも、そのそばに行くと息苦しくなり、めまいがして近づけないとの事だった。但し、古い碑文に

【使徒現れる時、その道が開かれん。そのもの、神より召された神器にて道が示される】

とあるそうです。

 

 早速、その場所に、今回は高速連絡艇にて、かみさんズからは、その予言にあったセリーナ王妃とシャロン王妃、護衛にダルシム元帥、サーシャ女子近衛兵隊隊長、ヴァルター大将が参加し他に旧サテライト10班10名が高速連絡艇で、ザイリンク帝国から神官長アーブラハムと神官騎士50名。ザイリンク帝国としてもどんな神機があるのか見たいそうだ。

 そりゃ、今まで見たくても見られなかったんだからね。勿論許可したよ。他に途中の街道とかの警備も神官騎士が担当してもらった。不測の事態も考慮してと言っていた。

 他のかみさんズは、この高速艇って結構Gが係るので遠慮してもらいました。それなりに訓練したものでないと厳しいんです。セリーナにシャロンは、航宙軍の訓練も受けていたようなので大丈夫でしたよ。だけど、他の護衛のメンバーはマッハ7のGは、厳しいそうでした。

 勿論、ナノムがサポートしてますけど、、降りたときは皆の顔が青くなってました。

 

 

        ◇       ◇       ◇       

 

 聖なる山シオンの麓に、高速連絡艇の1号が、西の端まではわずか1時間弱で到達しました。約7000kmが1時間ですよ。いやぁ~早い、早い、って

 

[あんたの神機はもっと早いでしょう]

とナノムが突っ込んできましたけど、、、そう、最近、ナノムとは結構交信しているんですよ。あははは。

 でも、小言が多くて、、(俺のおかんか!)って言い返してますけど。

 

 もう、麓には、ザイリンク帝国の方々が到着していて、その彼らの前に、高速連絡艇が

ゆっくりと、高度を下げ、着陸しました。ハッチを開けて、彼らの前に挨拶にいったら、

 

 「おお、なんと凄い、流石【使徒】様の乗り物でございまするな」

と挨拶の最初の言葉が高速連絡艇への賞賛からでした。まぁ、他の国にこれで来たのは初めてですからね。

 

 神器の容器を持ってきています。そう、まだ中身が入ってましたので、別の場所に丁重に保存しています。いえいえ、もう、これ以上クローンは作成しませんよ。でもその髪の毛は、、、髪だけに、神ががってますから、ご神体って、

[つまんない、だじゃれは慎み下さい]って、ほら、ナノムさんが、、突っ込んでくるんですよ。

確かに、この容器は、普通の体組織を入れるような容器でなく、特殊合金の器で蓋には魔法陣の文様が施されています。

 

 この器を手に取りだして、その状態で、山に近づきます。暫く歩いていたら、大きな岩山があり、それに近づいた時、その文様が光出しました。そして、荘厳なる声が聞こえました。

 

『長きの時が過ぎ、アトラスの予言に在りし選ばれし者よ。その道を導かん』

 

と言われた矢先に、その蓋から一筋の光が現れ、その先にある岩山の岩肌に光の筋が照らされたと同時に、地鳴りが起こり、岩肌に直径10mほどの光輝く魔法陣が現れました。

 

 その魔法陣の輝きが無くなると、その場所に尖頭アーチ状の高さ5mの門が現れました。そう、地球のゴシック建築で見られるような扉です。扉の表面には、魔道具なので見られる魔法陣がびっしり描かれています。

 

 さらに、その器をもって扉に近づくと、ゆっくりと扉が開き始めました。器の光の筋は、そのままその奥を指しています。そう、この光の先に行けみたいな、そんな感じです。

(なんか、地球のホロアニメのあの有名なラ〇ュタのシーンを思い出しますよ。)と思ってたら[ホロアニメ映画の見過ぎです]って、、、、ほら、、、そうくると思ってましたよ。

 

 私たち一行は、自分が先頭に立ち、その後にセリーナにシャロンと護衛隊が続き、ザイリンク帝国の神官たちも入っていきました。

 

 通路は、幅10m 高さ20mほどの大きさで、両サイドに等間隔に柱が建っていて、天井がアーチ状です。まさにトリフォリウム通路ですね。内部は明かりらしいものが無いのですが、全体が淡いオレンジ色で輝いていてそれが照明になっているようです。

 

 そうして、奥まで行くと祭壇のようなものがありました。その中央にその器がちょうど入るくらいの窪みがあり、その光の筋がそこを照らしています。

 

 「多分ここに、この器をはめ込むんだろうな」

 

 「そうですね。そこを光が示していますからね」とセリーナが受け答えしています。

 

 そうして、器をセットしたら、突然、「ゴーゴゴゴ」地鳴りと共に、後ろの壁が、ゆっくり、左右に分かれ始めました。

 

 その奥には、両サイドに、【聖なる翼】より少し小さめの体長約20m程度の機体が左右に5体の計10体と中央にまるで形状がそっくりで色違いの機体が2体が鎮座されています。

 

 さらにその中央の機体に近づいた時、セリーナとシャロンの胸のあたりが光だし、こう呼びかけています。

 

青い機体(カホール・トマス)がセリーナに、赤い機体(アド・トマス)がシャロンにそれぞれ

 

『搭乗しますか? Yes/No』

と問いかけています。

 

 ともに、『Yes』と答えると、二人の姿が消えて、その後、2体の機体が薄っすらと光り出しました。

 

『セリーナにシャロン、大丈夫か?』とアランがナノム通信で呼びかけました。

 

『『はい、大丈夫です』』

と二人、同時に答えが返って来ました。さすが双子です。

 

『多分、自分の神機アテーナと一緒だと思うぞ、操作方法は、そのコクピットに座った時点で手にチューブが繋がれて、頭の中に操作コマンドが送られてくるはずだよ』

 

『ええ、そうです。今、コマンドが送られてきています。アランと同じに神機に乗れたんですね』

とセリーナが興奮しています。

 

『それぞれ、その状態で一度、起動確認を行ってくれ』

 

『『了解です』』

 

 その後、この場所の天井が大きく開き始めました。

そして、2機がゆっくりそのまま上昇していきます。天井を超えて、高さ200mくらいの位置で背中の翼が開きました。

 

『周辺を旋回してみてくれ』

 

『『はい』』

 

 2機の神機は、大空を縦横無尽に飛び回っています。

 

『凄いです。かなりの旋回時でも、Gが一切かかりません』

とシャロンがかなり急旋回を繰り返している。

 

『ああ、性能がアテーナと一緒みたいだな。但しアテーナは、さらにサイアン人が改良しルミナス様の加護が加わったって他の調整者が言っていたよ』

 

『そうなんですか。起動確認が終わりましたが、その後どうしますか?』

と、名残惜しそうなシャロンが答えました。暫く、飛んでいたかったみたいです。

 

『まずは、降機してくれ。拠点を整備しないと向こうには持ち込めない』

 

『了解しました。降機します』

と言って、ゆっくり、2機の機体が下降し、元の場所に降り立った。その後、二人の姿が

祭壇近くに現れた。

 

「凄い、これが、神機ですか」

と、ザイリンク帝国の神官長が絶賛しています。

 

「まずは、一度拠点に戻り、今後この神機の取り扱いに対して、他の神機や聖地の守護と打ち合わせをします」

 

「承知いたしました」

とザイリンクの神官長が答えています。

 

 そうして、再び神器の鍵の器をもって外に出ました。全員が門をくぐったと同時に門が閉じました。多分また、神器を自分か、セリーナやシャロンが持ってこないと開かないようです。

 

 シャロンが名残惜しそうに、「またね」って岩山に手を振ってました。

 

 暫くして、ザイリンク帝国の神官長が

「今後の、この場所の警備にては、我がザイリンク帝国にて対応致します」

 

「そうですか、まぁ、他の人が入りたくても入れないでしょうけど。分かりました。宜しくお願いいたします」とアランさんがザイリンク帝国の神官長にお願いしました。

 

 こうして、アラン一行は、再び高速連絡艇に乗り、帰国しました。

 

         ◇       ◇       ◇       

 

その後のザイリンク帝国の王の間の会話です。

 

「して、神官長よ、どうであったか?シオン山のアーティファクトは」

とこの国のザイリンク王20世が質問しています。

 

「はい、凄まじいものでした。神機が全部で12体あり、そのうち2体が双子のセリーナ王妃とシャロン王妃が選ばれたようです」

 

「そうか、我が国で同様なものが作成できるか、分かるか?」

 

「いえ、難しいというレベルではありません。ほぼ、不可能です。多分【使徒】様の技術力でも不可能かと思われます」

 

「そうか、あい分かった。不敬であったな。やはり神の御業じゃ。おいそれとは取り込めんじゃろう。今あるアーティファクトですら真似が出来ないからの」

 

「はい、そうですね。精霊の加護があっても、数百年、いや数千年レベルの話でしょうな」

 

「調査、ご苦労であった。その後の警備を宜しく願う。これで、少しは人類銀河帝国への貸しが出来ようて、道路整備や、魔石モーターカーなど、先に回してもらえるやもしれん」

 

 こうして、裏では、外交上の駆け引きが繰り広げられています。

 

 

 

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