続航宙軍   作:ytaki33

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秘密の共有

続航宙軍 1章 秘密の共有 007

 

さて、ここからの話は、まだガンツに到着する前日の内容です。

 

『明日には、ガンツに着くけど、リアさんや、他の方々には、新しい拠点の汎用ボットなど、どう説明するの』とセリーナが、秘匿回線にて聞いて来た。

 

『その件だが、大々的に、女神ルミナスの【使徒】として使命を説明し、女神ルミナス様を目の前に顕現して、来るべき【大いなる災い】(バグス襲撃)に備えて、大陸を統一するという流れで説明する。その後、リアにはイーリスとのリンクなど一段階向上させて、徐々に知識を教えていく形にしようと思う』

 

『そうね。それがいいわ。まさか、本物のルミナス様が現れたなんて私たちも、知らなかったんだし』

 

『そうだな、【使徒】として、新たな力も授かった。今後、王都の教会にも出向き、早々にベルタ国王を新拠点に来てもらう。その方が、下手にちょっかいをかけてくる宰相達から、とやかく言われなくていいからな。明日の秘匿公開後、王都に出向き、【使徒】顕現を披露するつもりだよ。女神様の力を見せつけるよ。「この紋所が目に入らぬか!」っていう地球のホロ活劇みたいにね』

 

『えっ、何それって、私たちは知らないわよ』

 

『私は知ってますよ』ってイーリスが得意げに語り掛けてきた。

 

『アラン艦長の料理や、思考の一端として、かなり地球での出来事が関わっていますので、コリント流剣術もその一環ですから』

 

『そ、そうなんですか。大尉。是非そのあたりのデータの転送をお願い致します』

 

『了解よ。まぁ参考までにね』

と、何やら口元が笑っているように感じたけど、、まぁいいか。

 

         ◇       ◇       ◇       

 

 

「今日、この場に集まってもらったのは、明日コリント領に向かうので、その前に、今まで秘匿してきた内容を説明する」

とアランの第一声に、セリーナ、シャロン以外は、少し動揺していた。

 

「これから向かうコリント領は、まだ、正式な名前はないが。いつか、この大陸の統一国の首都となるであろう。まず、自分の本当の出生場所というか、説明しずらいが、女神ルミナス様より使命をもって、この惑星アレスに他の星からやって来た者だ。そして【使徒】として召命された者だ。今から、その【使徒】としての証を示す」

 

【女神顕現】と唱えると、この部屋全体が光の中に満たされた。そして周りが真っ白な空間に変わった。

 

『我が愛しき、信者たちよ。我がルミナスの名、ここにいるアラン・コリントを我が【使徒】と認定した。以後、【大いなる災い】に抗うべき事を起こしなさい』

と、心の中に染入るような御声が聞こえ、体の底から湧きがる感動に、ここにいる全ての人間が滂沱の涙を流しています。

 

 語り終わると、徐々に明るさが元の状態に戻りました。目の前には、涙を流しながら跪いている、クレリア、エルナ、ダルシム、ロベルトと、セリーナとシャロンも同じように跪いていた。

 

「おぉ~、何という幸運なのだ。生きている間に、ルミナス様の御姿とお声を拝聴でぎましだ。うぅ~、やはり、アラン様は【使徒】様であらせられだのですね」

とロベルトが涙と鼻水で顔がぐちゃぐちゃになっています。

 

「アラン様、先ほどルミナス様がおっしゃっていた【大いなる災い】とはなんでしょうか?」

とダルシムも涙流しながら聞いてきました。

 

「はい、今から66年後に人類を滅ぼす恐ろしい敵、名をバグスというものが、天から訪れ、人類を滅亡させんとする者たちです。それに立ち向かうためのこの星の全ての人類が一つとなり、その大いなる敵と戦う準備をしなさいということです。

 そのために、女神様より神機【聖なる翼】と【竜の瞳】を授かりました。さらに、数週間後には6頭の黒竜が新しい拠点に現れます。私はそれまでに、王都に出向き、【使徒】顕現の権利をもって、アトラス教会を通して全世界に【使徒】降臨の事実を大々的に公表します。

 まずは、その前に、『精霊の雫』をエルナ、ダルシム、ロベルトに下賜する。その後、シャイニングスターメンバー全てに『精霊の雫』を下賜するが、その効果の一端を、リア、見せてあげて欲しい」

 

「はい、アラン様より、精霊の加護を授かり、手足をグレイハウンドに引きちぎられたあと、こうして、元通りになりました。さらには、その後、体調不良になったことがなく、例えば、このように、指先をナイフで切っても、直ちに血が流れなくなり、傷が無くなっていきます」

と言ながら、ナイフで指先を切るが、瞬く間に元に戻った。

 

「おぉ~まさしく、精霊のご加護の証~うぅ~」とロベルトが、また涙ぐんでいます。

 

「た、確かにこの目でしかと見させてもらいました」

とダルシム、ロベルト、エルナが、一斉にアランの前に跪いています。

 

「勿論、これだけでなく、使徒イザークも、私の命にて行動を共にする。さらに、明日向かう新しい領土には、アーティファクトの約3mの巨人のゴーレムが領土作りと守護を行っている。

 その後、皆が修練を積み、既定の基準に達したものには、精霊の加護の恩恵を一段階上げて、ルミナス様配下の知神イーリス様からの知恵と、さらにはグローリアとの会話も出来るようになる。

 さらに訓練が必要だが、運動能力が飛躍的に上がり、魔石からの魔素供給が可能になる。そう、以前、我々だけが使用出来た探査魔法も使えるようになるであろう」

 

「おぉ~、す、凄いですぞ。ごれならば、我ら最強の軍勢にて、ぐずっ、姫殿下の悲願が早々に成就ずるでしょう」

 

「ロベルトよ、スターヴェーク奪還はあくまでも最終目標ではない。さらなる大いなる目標があることを努々忘れないでいて欲しい」

 

「はっ、このダルシム、この命、ルミナス様とアラン様にささげる事を御身前にお誓い致します」

 

「この老体であるロベルトも、命続かん限り忠誠をルミナス様、使徒アラン様にお誓い致します」

 

「私、エルナもルミナス様、アラン様に忠誠をお誓い致します」

 

「では、先んじて、この【精霊の雫】(ナノム玉)をダルシムとロベルト、エルナに下賜する。明日朝には、精霊の加護の一端を垣間見るであろう」

そういって、3人にナノム玉を与えた。

 

また、クレリアには、知神イーリス様との直接回線を繋げてもらう。以下、明日の朝には、全く違う自分になっていると思う。

 

こうして、今までの秘匿事項を、【使徒】降臨にともなう、ルミナス様の奇跡として伝えていった。

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