続航宙軍 3章 グローリアの呟き 竜部隊の進化 029
グローリアの呟きです。
族長、、じゃなく陛下って呼ばないといけなんです。前までは、一緒に、魔物を狩ったり、敵を蹴散らしたり、《かみさんズ》のクレリア王妃と大叔母様とかで遊覧飛行など、お役に立てられて凄く嬉しかったです。そう、陛下と会う前は、母親が無くなってから、一人ボッチで寂しくて、不安だった”赤竜病”もイーリス様に完治してもらって、さらには、夫も6人も出来て、本当に幸せでした。
勿論、今も、、でも、最近は、陛下と一緒の任務がなく、定期的な大樹海の魔物討伐ぐらいでした。
ウラノスさんからは、【大いなる災い】の事も教わりました。黒竜さんたちは、先祖たちの言い伝えを受け継ぎ、南の大地の神機をお守りする役目を受けていたと言っていました。ただ、どんな災いなのかまでは知りません。
『イリース様。お聞きしたいことがあるのですが』
『はい、グローリア。久しぶりですね』
『ウラノスさんから聞いたのですが。【大いなる災い】がどんな災いが起こるのか知りたいんですが。私たちが力になれるのでしょうか?』
『そうね。今、まさに検討中よ。AIテラ様にお願いして、あなた方の強化を依頼中なの。この大いなる災いの敵は、バグスという他の宇宙から人類を滅ぼそうとしている存在で、非常に強力で邪悪な存在なの。私たちが使っているのと同等の武器を持っていて、そのままだとあなた方も一瞬で殺されてしまうわ』
『えっ、私たちが一瞬で、殺されるほど、強いんですか?』
『そうよ。私たちが持っている武器と同じ火器を持っているわ。それにあなた方の火炎魔法も効かないと思うの』
『そんな、相手と戦うんですか?』
『でも、あなた達の空中での機動性能は、一般の戦闘機を遥かに凌ぐので、あなたたち用に装備を作っているんです。
防御用ポリマースーツ竜用とビームマグナム砲を背中に背負い相手の戦艦や、戦闘機を打ち落とせるようになるわ。
でも、辛いなら辞めることも出来るわよ。後で、バグスの映像を見せるわ。それを見てからでもいいわよ』
『はい、見ます。でも、その敵に負けると人類が滅びるんですよね。
そうなれば私たちも同じ運命です。勝たなきゃだめなんでしょう。逃げるなんて出来ません。族長、いやアラン陛下も戦うんでしょう』
『ええ、多分、彼は、誰よりも先頭で戦うでしょうね。そのため【使徒】に選ばれたんですから』
『私たちドラゴン族は、決して逃げません。ドラゴンの誇りの為なら死をも恐れません』
『でも、アランはあなた方の事も気にかけているわ。彼にとっても、私たちにとってもグローリアたちは家族ですからね。命を無駄にしないでね。
逆にあなた達にもしものことがあったら、悲しむのはアランよ。そのことだけは覚えていてね』
『うぅ、そこまで私たちの事を思ってくれているなんて、嬉しいです』
こうして、グローリアやウラノスさん達にバグスの資料を見せました。さらには、空中での彼らの上陸船の光景も見せました。
そして、彼らの残虐性に驚くとともに、激しい怒りの雄たけびを上げてました。まさに怒れる竜の姿です。あの優しいグローリアが、激しく激怒していました。たとえ魔物でも、甚振るように殺すことはありません。出来るだけ苦しまないようにするんです。
それなのにバグスは違います。苦しめ、叫び声を楽しむように殺すんです。それも、弱い女子供を、、それほど悲惨な光景を目の当たりにした彼らの怒りはなかなか収まりませんでした。
『こんな事って、ありえないんです。これが、バグスですか。絶対倒さなければならないものです。我らドラゴン一同、ルミナス様とアラン様に更なる忠誠と、我らの誇りにかけてこの戦いに挑みます』
その後、テラ様よりの装備が届き、実際の訓練に参加するようになりました。
以下が新たな竜装備の内容です。
1、全身を特殊ポリマーで覆う。バグスの火器に対抗出来る。
2、頭部は、専用強化金属のヘルメット。弱点の目の保護。
3、背中にビームマグナム砲搭載。(上陸艇なら1放射で撃墜出来る)
4、魔石カプセル:オーガの魔石を各100個、1カプセル10個入りを使用でき。直ぐに口に放り込める装置を胸に装着。魔法力アップと加速性能アップ。
5、翼を畳んで、超加速モードでマッハ5の飛行速度を可能にした。全身が特殊ポリマーで覆 われているので、外気との摩擦による加熱を保護している。
1カプセルで、1万kmの飛行が可能。
6、短時間だけど、防御シールドが張れる。
『テラ様。凄いです。まさに天空を支配する神のごとき動きが出来ます。それに、このビームマグナム砲の威力が、凄すぎです。これならバグスにも対抗出来ますね』
『グローリア、過信は禁物よ。基本は相手の上陸船の攪乱が目的ですからね。無理して敵に突っ込まないでね。相手の主砲がもろに当たれば、その装備でも被害を受けるからね』
『はい、分かりました。今は、攻守の切り替えを早くマスターするように練習します』
こうして、着々と準備が整っていきます。