続航宙軍 3章 大いなる災いの1年前 031
時が流れ、今年が、アラン、セリーナ、シャロンが目覚める年です。
ここは、戦艦イーリスの第一コールドスリープ室です。もう、多くの者がこの時を待ち焦がれています。《かみさんズ》もそうですが、その子供達に、そして、孫たちもいます。えっ、孫ってそう、子供たちも61歳と60歳です。エラ王妃は72歳 孫20代後半です。
《かみさんズ》は、、皆さんは、永遠の20ですって、、(笑)
まぁ、とある美容液とナノムのおかげで、見かけは30代のお肌です。
そう、あのカーラ魔道具研究施設長とカリナさんとアリスタさんで女性ホルモンの活性化に成功し、お肌が年を取っても、しわが出来にくいお肌にする美容液を開発しました。まぁ、イーリスさんが全面バックアップしてますよ。この開発のきっかけになったのが、アランのコールドスリープです。もし、約40年後に目覚めたとき、アランは20代なのに、私たちがしわだらけのおばあさんは嫌だってはじまって、、そりぁ、大変でしたよ。ナノムさんご苦労さまでした。
惑星アレスもこの60年で人口が約10億から倍の約20憶まで増えています。
(地球の1800年代が総人口10億で、1900年で20億というところから算出しました。)
今、コールドスリープの部屋の2つのカプセルが同時に空きました。少し、冷凍の白い靄が経ちましたが、その中から、3人の人影が動き出しました。
「お、おかえりなさい。アラン陛下」
と最初にクレリア王妃が声を掛けられました。
その後、「セリーナ王妃、シャロン王妃、お帰りなさい」と《かみさんズ》から声がかかり、その後は「「「「「「「アラン父様」」」」」」」」とか、「「「「「「セリーナ母様」」」」」」、「「「「「「シャロン母様」」」」」と次々声が掛けられています。
「ただいま。皆。そしてありがとう」
とアランが声を掛けました。
その後、セリーナ、シャロン王妃が同じように「「ただいま」」とお声を掛けています。
中には、自分の子供たちの後ろに、若い少女や青年が子供たちが、アラン達を物珍しそうな目で見ています。そう、孫たちです。自分たちがコールドスリープで寝ている間に生まれた子たちでした。
そのうちの一人が
「お爺様?」と声を出しましたよ。
「そうよ。あの人があなた達のお爺様ですよ」
とビクトリアが声をかけました。
「お、お初にお目に罹ります。母ビクトリアの子のハルモニアと言います」
と挨拶してきました。他にも、多くの孫がいるようです。
こうして、暫く、家族との再会をした後に、帝国軍の幹部の方々とも再会しました。
「おお、アラン様。また、再び御身前に参上出来ましたこと、感謝に堪えません」
と跪きながら涙を流しているのが、初老のダルシム元元帥閣下でした。御年、110歳ですよ。まぁ、ナノムのおかげで、みな長生きしてますけどね。
「出迎え、ありがとう。暫くは、リハビリの為、暫くこのイーリスの中で過ごすのでまた。後で合おう。近く、応援の部隊が来るそうだよ。さっきイーリスから連絡が届いたと連絡があったそうだ。あと数日で人類銀河帝国の部隊がこの惑星アレスにくる。出迎えの準備をお願いする」
「は、畏まりました。直ちに地上に降り、準備致します」
と他の軍の関係者が対応のため、上陸艇に向かいました。
◇ ◇ ◇
数日後、惑星アレスから、距離約100万Km空間に多次元航行を終えた人類銀河帝国から赤色艦隊スピカ方面軍第238艦隊1番要塞艦ゼウスが現れました。
直接その巨体を惑星には降下せず、惑星アレスの周回軌道まで近づいてきています。
そして、連絡を取りました。
『こちら、赤色艦隊スピカ方面軍第238艦隊2番艦イーリス・コンラート。帝国軍IDを検知しました。所属艦名をお知らせください。以上』
と、戦艦同士のやり取りが始まりました。
『連絡、受信。帝国軍IDを確認。こちら赤色艦隊スピカ方面軍第238艦隊1番要塞艦ゼウス。こちらより連絡艇にて、当方の艦長及び艦長補佐、副長の3名とその護衛名にて戦艦イーリス・コンラートへの着艦許可を申請します』
『こちら、戦艦イーリス・コンラート。受信。着艦要請受託しました。3番ドックを開口します。こちらより、乗艦お願いいたします』
『了解した。3番ドックにて入艦します。以上』
こうして、この惑星に来てから約67年目にして、同じ人類銀河帝国との再会です。
「私、セリーナ・コンラート少将帝国軍バグス討伐隊総司令官にて、人類銀河帝国よりこの惑星アレスの保護と救援に参りました、以下、シャロン・コンラート少将補佐、テミス大尉副官です。
アラン・コリント中尉、現時点で、ルミナス星系宙域最高司令官兼艦長には、軍規に基づき第一級非常事態を宣言した指揮官として特級軍法会議に出廷を申し付ける」
と最初の口上にアランの軍法会議にかけられる旨を述べた。
それに対して、セリーナ王妃が
「ちょっと、待ってください。軍法会議ってなぜ」
「いいんだよ、セリーナ。これは人類銀河帝国軍の軍規だ。必要なことなんだ。一切の干渉は許されないんだよ」
「そ、そんな」
『大丈夫ですよ。必要なデータは、すでに送ってあります。結果を待つだけですよ』
とイーリスから通話があった。
そうです。この内容は、すでに、コールドスリープに入る前に要塞艦ゼウスと通信が可能になった時点で連絡しています。当然、今回この指示を出しているのがあの、アーロン・コンラート大司教からの緊急対応です。状況はすでに理解しているんです。