続航宙軍 3章 バグスとの初めての闘い 034
時、帝国歴2326年 某日 予言から66年
遂に、戦火の火蓋が切られました。
AIテラからの緊急連絡です。
「異空間センサーに多数の艦隊を感知しました。数、BG-X型戦列艦100隻、BG-Ⅲ型巡洋艦1万隻及び、異空間内で、さらなる上陸艦が、、、数、10万以上、さらに増え続けています。予想空間ワープ位置、ルミナス星系惑星アレス、約三万光秒付近。
直ちに多次元粒子砲発射準備に入ります。
エネルギ充填120%、安全装置解除、
カウント・ダウン 10,9,8,7,6,5,4,3,2,1、発射!」
と、まず、聖地テラ・サーンクタからの先制攻撃です。そう、あの戦艦イーリスが最初に受けた攻撃です。
数秒後
「敵、BG-X型戦列艦100隻中約80隻、BG-Ⅲ型巡洋艦1万隻中約9000隻以上にダメージ、小型上陸艇は、ほぼ、壊滅。但し、残りのBG-X型戦列艦及びBG-Ⅲ型巡洋艦がワープアウトし、惑星セレス、高度10万メートル上空に出現、直ちに、戦艦イーリス及びタイタンにて迎撃を命じる」
「「了解。直ちに迎撃態勢にて、主砲発射準備完了、直ちに発射!」
「ビーーバババッ、チッ、、ビーーバババッ」
と連装の交互に打ち出される独特な音が響いています。
戦艦イーリスからは、追加改造された 主砲(波動量子砲、射程距離1000km)連装砲塔5基10門が、次々とバグスのBG-X型戦列艦及びBG-Ⅲ型巡洋艦の防御バリアをことごとく貫通し、相手の艦に命中しています。
でも、流石にBG-X型は、数十発の主砲では、撃沈出来ませんでした。
だが、戦艦タイタンからの陽電子破城砲「ローエングリン」が破壊されたシールドから直接艦本体に風穴を開けて
「ガー、バリバリバリ」
と陽電子が周囲をイオン化しながら放電現象を引き起こしています。
数秒後、BG-X型戦列艦が粉々に破壊されました。これを大気圏内では使えませんがね。副作用のガンマ線の放射線量が多いので、地上に放射能がまき散らされます。
しかし、破壊される前に、各艦の船尾カタパルトから、上陸艦が無数に飛び出してきています。
要塞艦ゼウスからもギャラクシー級船団が出てきました。さらに小型攻撃機部隊(コスモドラゴン)が無数に飛び散った上陸艇に攻撃をしています。その数1000機、連携のとれた攻撃で、敵艦隊を翻弄しています。惑星アレスの覚えたて戦闘機隊では真似できません。
「コスモドラゴン・ワン、現在、応戦中、但し、数百隻ほど大気圏に突入した上陸艦あり、地上部隊へ通報を願う」
『了解しました。AIテラより、地上攻撃機隊及び竜部隊、直ちに出動せよ。繰り返す、地上攻撃機隊及び竜部隊、出動せよ!』
と、聖域テラの上部ハッチが開き、数50機の高速攻撃機部隊のテラファルコン部隊がゆっくり上昇したとたんに、急加速モードで、敵上陸艦の降下予想場所に向かって飛び立った。
その後、改造した高速連絡艇に7頭のドラゴンが各1頭ずつ乗り込んだ。
「敵降下場所、座標確認。各、下降予想場所に向け高速連絡艇、ワープ始動!」
「ラジャー、命令受諾。高速艇ワープ」
そうです。この高速艇は、近辺であればワープ(亜空間航行)にて、瞬時にこの惑星アレス内なら移動出来ます。
「大気圏突破した上陸艇が数百機あり、地上に降下される前に迎撃せよ」
とAIテラから、各、地上部隊に命令が飛びました。
いよいよ、惑星アレスの部隊の登場です。
バグスの上陸艇は、人類が多くいる場所に向けて分散移動し始めました。
「上陸艦、各、主要都市に向けて降下中、住民はすでに全員シェルターに避難済み。各攻撃部隊、上陸艇を撃破せよ。また続けて、地上の各部隊に告げる。応戦体勢を整えよ。神機部隊スタンバイ」
そうです。討ち漏らした、上陸艇に対して、即座に地上の防衛ラインが応戦準備を整えています。地上からは、各種ミサイル装甲車もスタンばっています。
いよいよ、総力戦が開始されようとしています。
グローリアの乗せた高速艇が、敵のステルス上陸艇のすぐそばにワープアウトし
「グローリア、行きます!」とカタパルトから飛び出しました。
「敵、上陸艇捕捉、ビームマグナム砲、発射準備完了、発射!」
「ビーーーーーガァーーーーガガガ」
と周りの空気が唸り上陸艇に命中し、瞬く間に爆裂し、消滅していきます。そして、直ぐに防御シールドを張って爆風による被害を避けています。
グローリアは、そのまま高速飛行を上陸艇を縫うように移動し、背後からや側面からと変則的な軌道で敵艦を翻弄しています。
また、一機、グローリアが通り抜けると、遅れて敵艦が消滅していきます。
後から、駆け付けたテラ・ファルコン部隊の隊長のテオ少将が
「す、凄い、グローリア少将は、体を空中で反転しながら、敵の砲撃を躱して撃破している。まるで、空で舞を舞っているようだ」
のちにクローリアは、【空の舞姫】と呼ばれるようになりました。
「俺も、負けてられねえぜ、各隊に告げる。グローリア様の打ち漏らした上陸艇を、潰すぞ!」
「「「「了解!」」」」
と後に続く、後続機の3機が、テオ少将率いるフィンガー・フォーのフォーメーションで迫っています。その後、敵上陸艦に向けて、次々、機体を傾けて一斉に急降下しました。
ほぼ、敵艦そばを垂直になって通り過ぎ様に敵艦にビーム砲をぶち当てて離脱します。さらに、急上昇し、体制を整えたら、また、急降下で敵艦に近づきます。
中の操縦者には、10G以上の重力が加わります。最も過酷な操縦と言われています。
近くで、観戦していた高速連絡艇の隊員達からは
「す、凄い、これが、噂に聞く【ファルコンアタック】だ」
そうです。あの、ハヤブサの狩りを真似た攻撃方法です。
こうして、各地の上陸艦が次々打ち落とされていきます。