続航宙軍 3章 バグスとの厳しい闘い その2 036
『Aiテラより緊急連絡、ザイリンク国シオン山上空に数百隻のバグス特別上陸艦が出現した。直ちに神機セラフィム全機に集合せよ。繰り返す、シオン山にセラフィム全機集合せよ!』
この聖地シオン山のアーキテクチャを奪いに、バグスがやって来ました。
『1の翼のマグニ 命令受諾、セラフィム全機直ちに シオン山に集合せよ』
『『『『『『『『『了解!』』』』』』』』』と各地に散っていた神機たちが高速連絡艇の乗り込み直ちに、シオン山にワープし、数分後には、全機が集結しました。
当然、彼らの狙いは、この神機の秘密というかアルゴリズムの略奪です。その為、破壊行動ではなくそのシナイ山ごと奪おうとしているようです。
突然、強烈な思念波がセラフィム全機に送られて来ました。
《しすてむ、あけわたせ。そうしないと、ころす》
(そう、このセリフ、見覚えありますか?、本家64話 閑話 イーリス・コンラート中佐でのバグスのセリフです)
『殺せるものなら、殺してみろ!、戦術セラフィム・ワン実行 フォーメーションA』
『『『『『『『『『命令受諾、フォーメーションA』』』』』』』』』
そうです。これこそ、彼らが何年もの間に苦労の結果習得した神機の合体技が今、放たれんとしています。
バグスの艦隊を覆うように、10機の神機が均等の間隔で並びだしました。そう、少しでもその間隔が違うとこの技は発動しません。
その後、10機全てが黄金に輝きだしています。その円形に並んだ上部の空の色が純白に染まり、バグスの艦隊が全てが白く覆われました。
《なにをするきだ、むだなていこうはやめろ、われらにはいかなるこうげきもきかぬ》
とバグスの艦隊の周りにシールドが張られているようです。さらに、各艦隊から砲撃のビームががセラフィムに向かって撃たれました。
「ビビビビーーービビビビーーー」
「シュン、、、シュン、、、シュン」
と、セラフィムの白い壁に全てが弾かれています。
1の翼に乗っているマグニが魔法名を唱えました。
【ホーリーエリア・インプロージョン】
突然、全機が先ほどとは比べられないほどに眩しく輝きだしました。その後、各神機間に稲妻のような放電が始まりました。
「ババババッ、、、ババババッ」
そうして、バグスの艦を覆っていた白い壁が、球状に変化し徐々に縮まっていきます。
「ビー、バリ、ビー、バリ、ビー、バリ」
と激しい放電音と、周りがイオン化された空気が独特な異臭を放っています。
《なんだ、これは、せんかんのせいぎょがきかない。どう、なっているんだ、この、ち、ちからは・・・・・・》
とバグスからの通信が途絶えました。
この魔法で覆われると、内部にある機械や、動力を制御不能にするんです。ようは逃げられないんです。
そして、その内部に向かって、あのホーリーランスの槍が無数に放出されています。
「バババババババーーー」
「キーーーーーーー」
と物凄い甲高い音が聞こえ、しばらくしたら
「ビキュッーーーーー」
と爆音とともに急激にその白い球状のエリアが見えないほど小さくなり、そう爆縮(インプロージョン)したんです。
『バグス艦隊の消滅を確認。フォーメンション解除、各神機、連絡艇に乗り込み帰還する』
『『『『『『『『『了解!』』』』』』』』』
シナイ山の麓で、この様子を見ていたザイリンクの兵たちが、その光景を目の当たりに見ていました。
「す、凄い。これが、あの神機の力なのか」
大きな歓声があちらこちらから聞こえてます。
『AIテラへ、1の翼 マグニより報告。シオン山のバグス艦隊の殲滅を完了した。これから帰還する』
『AIテラです。ご苦労様です。バグスの消滅もこちらでも検知しました。お疲れさまでした』
本家64話 閑話 イーリス・コンラート中佐にて、「戦術~」という個所もありました。その内容を是非使用したくて、こんな形で再現してみました。