続航宙軍 3章 束の間の平和 038
惑星アレスに残っていると思われるバグス達が、ほぼ殲滅したという連絡を受けた。戦いが始まって、10日が経過し、その後、怪しげな通信が無くなったというところから判断したようだ。
但し、さらに、本隊と思われる部隊がやってくることは否めない。ただ、この暫しの休息の時間は必要と思われる。
そう、皆、疲れ切っているのだ。帝都ポラリスでも、被害が少ないといっても、人的被害はないものの無傷ではない。バグスの攻撃で破損した家屋の復旧作業が、待っているからだ。
「アラン陛下。この度の各国からの救援処置での御礼と、新たな救援要請が来ています」
「そうか、分かった。出来だけ応じるようにしよう。我らだけが戦ったのではないからな。相応の配慮が必要だろう。特に被災し、家屋を失った国には、こちらから修復物資と汎用ボットの貸し出しも優先しないとな。逆に言えば、帝都は後回しでいい。即刻、対処するように」
「はっ、畏まりました。直ちに応援要請を受理します」
と、文官達が慌てて執務室を出て行った。
「凄いわ、自国より、他国を優先するなんて」と、その場にいたクレリア王妃がアランの即答に感心していた。
「流石、【使徒】様ですな」と、優に100歳を超えてるダルシム相談役が頷いていた。
「そうだな、久々、皆で、野外でバーベキューでもするか。グローリア達も呼んで」
「そうですね。こういう時は、いっぱい食べて、飲んで、騒ぐのがいいわ」
「そうですな。暫しの休息も必要ですぞ」
こうして、なんやかんやと、子供達も含め、大勢でのバーベキュー大会を、催しました。
◇ ◇ ◇
「おお、ブラックバードのから揚げだ!」
「いやいや、ここは、大盛のかつ丼だろう!」
「なんの、今回は、オークの丸焼きもあるって言ってたぞ、竜部隊ようの特別メニューとか」
「うわぁ~、流石に、オークって、ビックボアならいいけど、、」
「それじゃ、グローリア様たちじゃ足りないだろう」
「そういえば、ワイバーンの丸焼きもあるそうだぞ。なんでも、グローリア様の好物だっていってた」
「ああ、聞いたことがある。この魔の大樹海にもいたそうだが、グローリア様が食べつくしたそうだ」
「ああ、俺も聞いた事があるよ。、、そういや、魔の大樹海でワイバーンって見かけなかったものな」
(この辺りの内容は、書籍版 閑話一族の掟に基づいています。)
と参加者は、各自色々な話題で盛り上がっています。
そこに、人類銀河帝国からのセリーナ総司令官とシャロン副司令官がやってきました。
「こんな、料理見たこと無いわ。さすが、噂の高いアラン陛下ね。なんでも、帝国料理調理師免許2級の持ち主って、プロフィールにあったわ」
「えっ、そんな資格をもっていたんですか」
とこちらはセリーナ王妃です。
「そうよ。今回、この地に来る前に、戦艦イーリスに乗っていた方々の資料を見ていたので、特に珍しいなって、、ね」
「そうなんですか。確かにアラン陛下が作った料理が美味しいわけですね」
「そうそう、グローリアがシャロン王妃にワイバーンを食べさせたかっていってたわよ」
とセリーナ王妃が何やら、嬉しそうに話しています。
「げっ、それって、かなーり昔の話ですよね。そう、出会った頃ね」
(書籍版、閑話一族の掟の内容を参考にしています)
「グローリアは、シャロン王妃から男の扱い方を色々教わったって、、感謝してたわ」
「えっ、シャロン王妃は、そういうのがお得意なのですか?、是非私たちにもご教授をお願いしたいです」
とシャロン副司令官が凄い、食いつきて来ています。
「私たち、そういう浮いた話が全然ないんですよ。どうしたら、いい男に巡り合えるかって、いつも嘆いていたんです。是非、シャロン王妃様にご教授をお願いしたいですわ」
「えっ、そ、そんな大層な事なんて、、皆さまなら、モテるんでしょう?」
「とんでも、ないですわ。あの豪傑イーリス・コンラートの娘って言われていて、誰も言いよってなんかこないですよ。ほんと、いい迷惑なんですよ。まぁ、少しは気が強いかもしてないですけど、、、それに、確かに母は美人でしたけど、私たちって父親似なので」
と、結構、気にしているようです。
こうして、その後、シャロン王妃の特別講座が開催されたようです。あははは、勿論、男子禁制、乙女の秘密です。
次回、この物語のクライマックスになります。