カードファイト!! ヴァンガードG -LUPIN- ヴァン外編 作:D・MAKER
今回はエミです!
「アキラく~ん!」
「おっと……」
「ちょっとエミさん! 離れてください!」
アキラが絶望の悪神 シェキナーを倒して2週間が経過した頃。
トコハと2号店へ来た途端、エミがアキラに抱き着く。
「え~!? 1日だけでも良いでしょ?」
「よくありません! アキラも何か言いなさいよ!」
「えっと……」
「いつもは躊躇いなくズバッと言うクセに、エミさんには言わないわよね!?」
エミは『レジェンドQ4』であるアイチの妹。
さすがのアキラも自分の師匠の妹を突き放す発言は容易ではない。
「んも~! アキラ君はカムイ君の1億倍も紳士的なだけだよ? 悪く言ったら彼女失格だよ?」
「……」
「ん? カムイさん……?」
「あ、カムイさんだ……けど、固まってる」
レジの前に固まったカムイが立っていた。
「アキラ~……テメェ……!」
「あ~……」
「この野郎!!」
「ぐぇ!?」
カムイは血の涙を流しながらアキラの首を掴む。
「自分の彼女が居ながら……他の女性だけじゃ足らず、エミさんにまで……このキザゴーグルぅ!!」
「ちょっ……く、苦しいです、カムイさん……!? あと、ナッちゃん居るでしょ……!」
「ナギサの名前を……出すなぁぁ!!」
「ぐえっ!?」
「か、カムイさん!? それ以上はダメですって!?」
「うるせぇ! 止めてくれるな!!」
「あ~れ~……」
カムイに激しく揺らされ、アキラは意識が少し飛びそうになってる。
「カムイ君!」
「はっ!?」
名前を呼ばれたカムイは我に返って横へ向くと、頬を膨らませるエミが立っていた。
「またアキラ君をイジメてるの?」
「ち、違いますよエミさん!? 単なるじゃれ合いですよ……な、アキラ?」
「あ~……」
「全然じゃれ合いじゃないじゃない! 最低! 暴力男!」
「グハァ!?」
エミからの罵声を浴びたカムイは血を履いて倒れる。
「アキラ君、私が連れ出してあげるから元気出してね!」
「連れ……出す……?」
「うん! ほら、コッチ!」
「って、エミさん!? 待って下さい!!」
「グフォア!?」
エミはアキラの腕を引っ張って2号店を出た。
――――
「あの~、エミさん」
「何?」
「これから、どうされるのですか?」
「えっとね、クレープ食べに行こ!」
「クレープ……ですか?」
アキラを連れだしたエミはクレープを食べようと誘う。
「うん! 一度ね、アキラ君と一緒に食べたかったの!」
「さ、さいですか……」
「だから行こう! キッチンカーが停まってる間に買わないと!」
「は、はい……」
エミに引っ張られるアキラは、クレープを売ってるキッチンカーへ向かう。
――――
「美味しいですね」
「うん! 凄く美味しい♡」
二人は到着早々にクレープを買って食べる。
「あ、アキラ君の頬にクリームが付いてるよ」
「ん?」
「私が綺麗にしてあげるね♪ ペロ♪」
「……!?」
エミはアキラの頬に付いてるクリームを舐め取る。
「エミさん、さすがに……」
「えぇ~、だってアキラ君と思いでをたくさん作りたいもん!」
「思い出をですか?」
アキラはエミの言葉に首を傾げる。
「もうすぐアキラ君……地元に帰って海外に留学しょ?」
「ええ……」
「私、トコハちゃんよりもアキラ君との思い出が少ないんだもん……」
「それで今日は……」
「うん」
「……」
エミはアキラが帰る前に思い出作りをしたかっただけなのだ。
「分かりました、今日だけかもしれませんが……」
「ホント!? ありがとうアキラ君♡」
「おっと……」
「カムイさん! 居ました!」
「「?」」
エミが再び抱き着いた途端に聞き覚えのある声が聞こえた。
「アキラぁ! エミさぁん!」
「このキザゴーグルうぅ!!」
「トコハと……6ご……カムイさんだ」
「おいテメェ、6号って言い掛けただろ……?」
「果てしなく気のせいです……」
「ふざけんなコラ……!」
「カムイ君!」
「え、エミさん!?」
再びアキラにつかみ掛かろうとしたカムイの前にエミが立ち塞がる。
「ウザい!」
「ガハァ!?」
「あ……」
いつかのハリセンを取り出したエミがカムイの頭を叩く。
「え、エミ……さ……ガク」
「強すぎちゃったかなぁ? テヘッ♪」
「「……」」
エミは舌をペロっと出してドジっ子顔で誤魔化す。
「って……アキラ!」
「ん?」
「浮気はダメだからね! 帰るわよ!」
「ダメ! アキラ君は私と思い出作りするんだもん!」
「人の彼氏を勝手に取らないでください!」
「あ~……」
「……」
しばらくトコハとエミによるアキラの取り合いは続いた。
FIN
作者のD.MAKERです! 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今年初の投稿はエミとさせていただきました!
次回もお楽しみに!