幻想郷の厄災   作:みかん汁だったライター

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勇儀side


地底編 後日談

 

 さとりとお空の葬儀をした。

 

 今回ばかりは妹の方も帰ってくるかと思ったが、結局帰ってこなかった。

 

 いや、認識できていないだけかもしれないが。

 

 火葬をしたさとりとお空の骨は粉だった。

 

 「…何で…さとり様が殺されなきゃ…いけなかったんだ…」

 

 お燐は泣いた。

 

 私も、友人の奥さんも、皆。

 

 さとりは妖怪や人と関わりを持ちたくなかったがために引きこもっていた。

 

 だが、最近では外に出て、笑顔を振り撒くようになった。

 

 地底のアイドルと言っても過言ではなかった。

 

 

 

 

 お空は人懐っこく、よく旧地獄街で夕飯の買い物に来ていた。

 

 

 買うものを忘れてしまって、一度地霊殿に戻り、怒られてしまい泣きそうになり、飴玉をあげたらにっこり笑顔になった彼女。

 

 優しく、家族を大切にしていた二人。

 

 地底の住民が大切にしていた二人。

 

 彼女等が息絶えた。

 

 それは地底の住民を泣かせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その翌日、妖怪の賢者が墓参りに来た。

 

 「さとり殿が最後に何かを話していたようですが…最後まで聞くことが出来なかったようです。」

 

 さとりが最後に言いたかった事は私も、お燐も分からない

 

 「それも全て、ヤツの所為だな…」

 

 八雲の式鬼は何か焦っていた。

 

 

 何かを隠している。

 

 

 私はそう感じた。

 

 「おい、八雲藍。お前、何か隠してるだろ?」

 

 「…何故そう思うんだ?」

 

 「私の勘だ。」

 

 「…いまはまだ、何も言えん…」

 

 「…そうかい…じゃあ」

 

 私はそこで一度言葉を切ると言った。

 

 「ちゃんと話してくれるんだね?」

 

 「あぁ、八雲の名に誓おう」

 

 八雲紫は墓前で何度も何度も謝っていたが、式鬼に連れられて去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「八雲藍のヤツ、話さない気でいやがる。」

 

 

 

 

 「誓おうと言ったが…やはり狐は信じられないな…」 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 勇儀side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こいしside

 

 

 

 

 

 

 

 地底に帰ってきた。

 

 久し振りの地底だ。

 

 いつも会うヤマメちゃんやキスメちゃんとは会わなかった。

 

 橋姫のパルスィちゃんもだ。

 

 

 おかしいな…

 

 町に入り、地霊殿に向かうと大勢の地底の住民が居た。

 

 「どうしたんだろう…?」

 

 私は人混みをかき分け、その円の中心を見た。

 

 

 棺桶だった。

 

 

 中を見た。

 

 お姉ちゃんとお空だった。

 

 お姉ちゃんはサードアイが潰れて、腹部に穴が空いていた。

 

 お空は丸焦げで原型を留めていなかった。

 

 お燐と勇儀が泣いていた。

 

 私も涙が出てきていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 八雲紫が来た。

 

 

 ずっと謝っていた。

 

 

 でもそれはお姉ちゃん達以外にも謝っていた。

 

 その名は…

 

 

 

 『ごめんなさい…莉乃…』

 

 

 莉乃と言う名のナニかだった。

 

 ペットなのか、動物なのか、妖怪なのか、人間なのか。

 

 一切分からなかった。

 

 

 だが、何故その名に謝るのだろう。

 

 何故八雲紫はお姉ちゃんとお空以外の、何に謝っていたのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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