幻想郷の厄災   作:みかん汁だったライター

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 お久しぶりです。

 シリアスを書いていなかったので書こうと思いました。

 本編の次話も書き終わり次第投稿します。


閑話 妖怪の賢者の予知夢

 

 ここは…何処?

 

 白い空間で私は一人、ボーッとしていた。

 

 私は何をしていたのか…。

 

 「ワンッ!」

 

 隣を見ると黒い毛並みの犬がいた。

 

 「莉乃?」

 

 そうだ、私は彼女と遊んでいたのだ。

 

 「うふふ…こっちへおいで、撫でてあげるわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『紫様…』

 

 「ッッッ!?」

 

 場面が代わり一人の少女が現れた。

 

 獣の耳が生えた、黒髪の少女。

 

 『早く仕事をしてください!ご飯抜きにしちゃいますよ!』

 

 「あ…あぁ…ごめんなさいね…すぐするわ」

 

 そして今度は真っ暗な空間に切り替わり一瞬の内に場面が変わる。

 

 『紫様!誉めてくださいよ!』

 

 『エヘヘ~…紫様~』

 

 「いや…」

 

 『聞いてくださいよ紫様!藍が僕の分のおかずを抜きにしちゃうぞっていってくるんです!酷いと思いませんか!?』

 

 「やめて…」

 

 『紫様…貴方に仕えて良かったです』 

 

 「違う…私は…貴方を見捨てた…。貴方に酷いことをしてしまった…。だから…だから…」

 

 『…紫様』

 

 私が懺悔をしようとした、その時。

 

 蒼白い光と共に莉乃が出てきた。

 

 「莉乃…私は…」

 

 『ボクは貴方が私にしたことは仕方がなかったと思っています。』

 

 「いや…!やめて…!私の妄想なんて聞きたくない…!」

 

 『ボクは私を止められなかったんです。だから…』

 

 『僕を殺してください』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「っは…っは…っは…っは…」

 

 いつもと違う夢に私は飛び起きてしまった。

 

 枕元を見ると手紙が置いてあった。

 

 一つは藍から、もう一つは名前が書いておらず分からない。

 

 藍の手紙にはこう書かれてあった。

 

 『紫様、次の出現率が高いのは紅魔館です。そこで討ち取る準備をしましょう』

 

 もう一つの手紙にはこう書かれてあった。

 

 『私を討ち取ってください。ボクの精神はいつでも貴方の側にいます。貴方の味方です。貴方が例えボクもろとも私を殺しても、それは仕方がないことです。あなた様が良い夢を見られることを願っています。』

 

 そして手紙の端には黒い髪の毛と茶色い体毛、そして『莉』の一文字だった。

 

 その手紙を読み、私は決心した。

 

 皆に、本当のことを話す。そして…

 

 記憶を解放し彼女を…莉乃を解き放つ。

 

 

 藍や橙に制止されたって構うものか。

 

 絶対に話す。

 

 それが私に出来る…償い。

 

 実行は明日の紅魔館で勇義やにとり、そして霊夢にも、この幻想郷に住んでいる実力者達の記憶の封印を解放する。

 

 絶対に…絶対に。

 

 奴らにこの命を取られたとしても。

 

 

 

 

 絶対に成功させる。絶対に解放する。

 

 そして、もう一度彼女の…莉乃の笑顔を取り戻す。

 

 例え私の命が果てようとも、私の大切な幻想郷(モノ)が壊れようとも。

 

 自分の家族を笑わせることが出来ずに何が妖怪の賢者だ。

 

 

 全ては明日…。

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