インキュバスの一途な恋   作:水性さん

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えっちくなくてもえっちに見えるよね、分かる。


今回も短いぞ!




やっぱりトロトロしてて白いのってえっちだよね

「わぁ~!」

 

「バニラアイスでございます」

 

サラマンダーの店員はそう言い、勇莉に大きなバニラアイスを配膳する。初めて見るアイスに勇莉は満面の笑みで喜んでいた。

 

魔力を回復する以外の目的の、ひたすらに甘いだけの間食。そんなものを好んで食べる甘党の魔物に光は普段「無駄」だと思い、理解ができなかった。光はインキュバスなので、甘い物を食べても魔力を回復する事ができない。相手から吸収した精力を魔力に変換して生きる生き物だからだ。

 

まぁ甘い物自体は別に嫌いではないのだが、ただ甘過ぎる物を自分から食べようとは思わないのが光だ。砂糖の塊を食べるくらいなら、淫魔にしか味わえないモノ……異性の唾液、興奮している時や快楽を感じている時にしか分泌しない体液を飲んでいる方が余程良いのである。

 

言わずもがな、光は早くその甘い一時と愛と快楽を味わい尽くしたくて堪らないのだが。

 

 

「(……だが、勇莉のこの可愛らしい表情を見るきっかけ作りに限っては、糖分の塊も悪くない)」

 

 

光はじっと勇莉が幸せそうに食べている様子を見ていると、勇莉はその視線に気が付いたのか光を見つめ返す。

 

 

「ん゙ッ……」

 

「光くん、どうしたの?」

 

 

「いや、なんでもない……」

 

 

一体どれ程の多くの異性を、その甘いマスクと声で無意識に誘惑してきたのだろう。今ではそんな光が勇莉に骨抜きにされており、脳内は煩悩に染まっていた。

 

 

「本当に美味そうに食べるな」

 

「そ、そう? そんなに見られると、ちょっと恥ずかしいな……」

 

 

かんばせを赤くさせ、伏せがちにしているからか……若干上目遣いをして照れている様子の勇莉。

 

 

「み、光くんっ!? は、鼻血出てるよ!??」

 

「大丈夫だ、昨日生チョコを母の会社に務めている社員に貰ってな……少し食べ過ぎたらしい」

 

 

嘘は言っていない。嘘は言っていないが、その言い訳はとても無理がある。光は生まれて初めて興奮で鼻血が出たし、本当に興奮すると鼻血が出る物だということを知った。

 

 

「(……僕の将来の嫁が可愛すぎる)」

 

 

光の中ではもう決定事項にしているが、2人は付き合っていない。それどころか、好きな人の前で光は粘着質な音が出そうな妄想をして鼻血を出すという失態を犯した。そして光は鼻血を出してしまった事で、好きな人からのあーんというチャンスを失ったのであった。実に勿体ない。

 

 

「とりあえず、これで鼻血拭いて!」

 

 

そう言い、勇莉は光に無地の真っ白なハンカチを鼻に当てる。すると、インキュバスのフェロモンを感じる事ができる特殊な鼻に勇莉の匂いがダイレクトに伝わり……鼻血が更に出た。

 

 

「うわわっ!? 本当に光くん、大丈夫? 今日はちょっと変だよ……?」

 

 

心配そうに聞く勇莉からハンカチを受け取ると、光はそのまま鼻を押さえる。……まだまだ止まりそうな気配はない。

 

 

「……実は、柄にもなく僕は今日をとても楽しみにしていた。だから……その、緊張し過ぎていたらしい。……情けない限りだ」

 

 

その通りである、本当に全くもってその通りである。しかしそんな光に勇莉はちょっと笑った。

 

 

「光くんでも緊張しちゃう事ってあるんだね」

 

「少ない事の方が多いが、あるにはある。……あぁ、勇莉は食べていてくれ。アイスが溶けてしまうぞ」

 

 

「えっ? あっ! 本当だ! アイスって溶けるんだね」

 

 

そう言ったところで光の鼻血が止まり、店のトイレにある手洗い場で血を洗いに行った。光が戻ってくると勇莉は夢中でアイスを食べ進めており、その様子を見て光は初見でも感じた小動物感を勇莉から強く感じていた。

 

 

「あっ! 光くん大丈夫だった?」

 

「あぁ、心配をかけてすまない」

 

 

少女漫画であったなら、キラキラとしたエフェクトが付いているであろう笑みを見せる。が、鼻血を出した後なので実にカッコ悪い。しかし絵になるので、やはりイケメンは得なのである。そして光が戻ってきてから程なくして、皿の上には何もなくなり……次のデザートがやってきた。何もデザートは一つだけとは限らないのである。

 

 

「イチゴソースがけかき氷でございます」

 

「美味しそう……!」

 

 

キラキラとした眼をしている勇莉に光は「僕の勇莉が可愛い」と思いながら脳内のメモリーにRECしていた。

 

 

「普段から思っていたんだが、勇莉は本当によく食べるな」

 

「ご、ごめんね?! 私、普通の人より燃費が凄く悪いみたいで!! それに今日は沢山歩かないとだし……! あっ、でも光くんのお金だから自重しないとだよね!? 」

 

 

「いや、現金を全て使う勢いで食べてくれて構わない。足りなくなったら銀行に行って下ろせばいい」

 

 

勇莉はいつも重箱の弁当を持ってくるオーク族と同じくらいの量を食べる。それなのに体は細く、出て欲しい所は惜しみなく出ているのだから素晴らしい。そんなムチッムチのドスケベボディーな勇莉をじっと見ては、光は脳内で勇莉を性的にモグモグしている。そして今光は勇莉のATMへと化していた。

 

 

「で、でも……」

 

「どうせ大して使わないからな、金は使われる為にあるものだ。ずっと貯めるだけより、こうして経済を回す(勇莉に貢ぐ)為に使われる方がいい」

 

 

「そ、そっか………」

 

 

むしろ日頃から光の脳内ではエロ同人のクソちょろい女かのように勇莉を犯してエロい目で舐め回すかのように見ているし、何気なく勇莉が行く場所に"友達"という名分の元で何かと着いていき、勇莉の下駄箱に「体育館倉庫で待ってます」という謎の手紙が入っているのを確認しては、勇莉本人が見つける前に、明らかにそういう目的の差出人に不能になり、後ろでしか感じなくなる(意味深)呪いをかけている。

 

(後日、浮気をするチャラ男だけれどイケメンと有名だったその男子は、女王様気質の女子に夢中になり、何故かお尻を叩かれたり優しく撫でられたりする逆セクハラに喜ぶようになったという。浮気もしなくなり、2人はとても仲がいいカップルだと有名になった)

 

他にも勇莉に隠れて嫌がらせをする女子には、何がとは言わないが、ちょっと動いて服に擦れるだけで昇天してしまい、昇天する回数だけ"ちょっとだけ"素直(意味深)で敏感(意味深)で幸せになっちゃう呪いをかけている。

 

(ちなみにその女子は今では何故か運動部のマネージャーをしている。忙しいのか部活が終わった後にいつも息を荒くして汗だくの状態であり、男子部員達はとてもスッキリとした顔持ちで更衣室から出てくるという。相当マネージャーのサポートが良かったのだろう、最近は元々弱小だったチームが今までじゃ考えられないくらい、大きな試合にも出られ世界も目指せる程にチーム全体が強くなったそうだ。一体マネージャーはナニをシていたのか)

 

そんな訳で光はケガなどの危害を与える類ではなく、少々変わった呪いをかけては、大勢の人生ならぬ魔物生をめちゃくちゃ()にし、更には勇莉ストーカー紛いな事をやろうとしてはことごとく失敗しているので、むしろ光が金を払って謝罪するくらいしなければいけないのだが。

 

そういったヤヴァイ行為をしてエロと好きな人を見る目で見られていると気づいていない勇莉は、スプーンでふわふわなかき氷を掬うと、口に運ぶ。

 

 

「ん~~♡ イチゴって本当に美味しいんだね! 氷もふわふわで……」

 

 

人生で初めてのイチゴとかき氷に勇莉はとても感動している様子で、光は思わず天を仰いだ。

 

 

「(僕の勇莉が可愛過ぎる……)」

 

 

そして光はかき氷を食べている勇莉を食いるようにして見ていた。光自体が不浄の存在そのものなインキュバスなので、どうしても光にはかき氷にかかった練乳が別の物に見えて仕方ないから仕方ない。ついニチャァとした粘っこい視線で光は「実にいやらしいな……」と思いながら見ていた。

 

次第にみっちゃんのみっちゃんがテーブルの下で反応し、またまたお元気になっていた。純粋な女は自分の色に白く(意味深)染め上げたくなってしまう、という同族の話を光は噂の風から聞いていたものだが、みっちゃんは初めてそれに頭をブンブンと縦に振り、同意したくなった。

 

「(……なるほど)」

 

 

これはもう染めねば。

 

みっちゃんは強くそう心の中で決意した。




秘密の設定

実はみっちゃんとゆーりちゃん、遺伝子とか運命のレベルで色々な相性が良い。もちろん体も……。しかも女の子は心で濡れる生き物なので、2人がラブラブの両想いでイチャイチャだとお互いにもっと気持ちよくなれるぞ!なので1度おせっせしたら、もう他の人じゃ満足できなくなるぞ! やったぜ!
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