インキュバスの一途な恋   作:水性さん

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久しぶりに投稿だぜ。

今回はとっても短いぞ。




ご報告!

 

 

「で? どーだった? 初めてのデートは」

 

 

湯船の中で元の人魚姿になっている大河は、スマホを片手に光と通話をしていた。やはり人魚だからか、水の中の方が落ち着くのである。お湯なのでのぼせてしまうが。

 

 

『……良かった』

 

 

ため息混じりに恍惚としたような声でそう言うものなので、大河は思わずスマホを湯船の中に落とす。防水加工スマホなので問題無いが、言い方が言い方なので思わずスマホを勢いよく湯船から上げた。

 

 

「は? 光、お前……え、マジで言ってる??」

 

『僕の色に染めた(服を買った)時はつい興奮してしまってな……食事の時はとても捗った(オ○ニーが)』

 

「ヤりやがったコイツ!!」

 

 

とんでもないアンジャッシュをしている大河は生々しい想像が頭に思い浮かぶが、実際はとっても純情で甘酸っぱい感じだった。……ちょっとデートプランは変わっていたが。でも仕方ない、相手はインキュバスで言い方がとても紛らわしかったので。

 

 

「まぁ、もしかしたらヤるんじゃね? とは思ってたけどさぁ!! 何セッ○スしてんだよ!! らしいっちゃらしいけど!!」

 

『? 何を言っている、初めてのデートで手を出す訳が無いだろう』

 

 

 

「え? あっ、何だ……ごめんな、みっちゃんが性欲に負けたのかと」

 

『いや、負けてはいた』

 

 

 

「どっちだよ!! ってか待て、つまり次のデートで手ぇ出すつもりじゃないよな!?」

 

『……』

 

 

「おい黙るな。お前結婚するまで絶対に手ぇ出すなよ、天本の為にも。付き合ったらお前絶対子供孕ませる気だろうしな」

 

『? 当たり前だろう??』

 

 

「なんで当たり前なんだよ」

 

 

大河は今日も相変わらずとんでもねぇ光にツッコミを入れ、湯船から上がると、スピーカー機能に切り替え、人間の姿になると服を着始めた。

 

 

「それで?どんなデートだった?」

 

『そうだな……強いて言うなら、とても気持ち良かったとだけ言っておこう』

 

 

「そんな感想要らねぇよバカ、どこ行ったか聞いたんだよ」

 

『その事か……まず勇莉の服を買いに、セレクトショップに行った』

 

 

そう言った光に大河は耳を疑った。

 

 

「は? 服?? 何で」

 

『全身白い服だったんだ。どうやら人間は白い服だけを与えられるらしく、勇莉が別の色の可愛らしい服が欲しいと言っていたから買った』

 

 

「……お前、服をプレゼントする意味知ってんの?」

 

『意味? プレゼントに意味があるのか?』

 

 

そう言う光に大河はため息をついた。

 

 

「あるんだよ。自分の手で着飾らせて、脱がしたいっていう意味が」

 

『…………いつかはそうする予定ではあるが、嫌われたりしないだろうか』

 

「多分天本もプレゼントに意味がある事自体は知らないだろうから、誰かが言わないでおけばいい話だけどさ……。とりあえず、絶対にセクハラ行為とかすんなよ。

 

 性欲に負けて胸を触ったり、尻とか触ったり、やけにベタベタくっついたりしてな」

 

 

大河はそれから「マジですんなよ」と釘を刺して言うと、光は「ふっ」と余裕そうにスマホ越しに笑う。

 

 

『そんな事、する訳がないだろう』

 

「ほんとか~?」

 

 

『手を握っただけで僕の下半身が反応してしまうというのに、そんな事をしてしまったらすぐに○○(ピーッ)○○(ピーッ)して○○(ピーッ)○○(ピーッ)し、○○(ピーッ)○○(ピーッ)をして僕の嫁(勇莉)を孕ませ、責任を取る為に結婚して勇莉が僕の子供を産んだ後は家庭を築く事になるだろう。正直その方法を取り、勇莉を一生僕だけの嫁として囲い、僕と勇莉の愛の巣で専業主婦をしてもらえばいいのではないかと思う時もあるが……』

 

「(やっぱやべぇなこいつ、おもしれ~)」

 

 

『……僕は、体だけではなく勇莉の心が欲しい。一生僕だけを見てて、その綺麗な目に僕以外の他の男を映さないで欲しい。僕だけを愛して欲しい。だから勇莉が僕を求めるまでは、僕は絶対に手を出すつもりはない。

 

 

 勇莉に手を出そうとする男は僕が全て消すつもりだが』

 

「そっちには手が出るんだな……まぁ、面白いから止めねぇけど」

 

 

『……お前も大概、頭のおかしい男だな。普通ならそこは、友人として止めるべきだろう』

 

「じゃあみっちゃんは止めて欲しいワケ?」

 

 

『いや、邪魔をするつもりならお前も消そうと思っている』

 

「だよな~、邪魔したらスリリングで楽しそーではあるけど、早死とか真っ平御免だし。第一、俺が好きなのは頭がどっかしらぶっ壊れてて、俺の毎日に刺激をくれる奴だけだからさ。天本は俺のレーダーに引っかからなかったから、そこは安心していいぞ。

 

あとみっちゃんは俺の大事な友達だし? 友達なら、友達の恋を応援するしかないだろ」

 

 

『後付けで言うな』

 

「へへ、じゃあそろそろ切っていいか? もう天本の話で肝心なデートの内容を言う前に2時間は話してるし。2時間だぞ、2時間。俺そろそろのぼせそう、ベッドに着いたらぶっ倒れそう」

 

 

『そうだな、とりあえず報告は済んだ。明日は今日言えなかった分の、勇莉がどれほどデートの時に可愛らしかったかを思う存分に──』

 

 

ピッ

 

 






こういう愛が重い男、好き。

ヤンデレものって、主人公がヤンデレてるやつってあんまりないのはどうして??
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