ダンジョンで料理人が有名なのは間違っていますか?   作:混沌の魔法使い

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メニュー5 薬膳スープ

 

メニュー5 薬膳スープ

 

ゼウスの爺さんの妻がいるファミリアの庭に止まった馬車から俺は背伸びをしながら降りる。

 

「ゼウスの爺さん、悪い事はいわねぇ。生活態度を改めるべきだと思うぜ?」

 

俺がいるのもあるが窓から見えるヘラファミリアの団員から向けられる敵意は凄まじい。アルトと共に覗きを繰り返していたのが原因だろうが、少しは生活態度を改めるべきだと助言する。

 

「ゼウスの爺さん、大丈夫か?」

 

青い顔で震えているゼウスの爺さんはサムズアップをして引き攣った笑みを浮かべる。

 

「だだだ、だいだいだい」

 

「駄目そうだな」

 

噛んでる上にバイブレーションもかくやと震えるゼウスの爺さんに俺はやれやれと肩を竦める。

 

「不治の病 お前 治す OK?」

 

「単語だけで喋るなよ、まぁ良い。行こうぜ」

 

ザルドと同等なら治せるだろうと思い、震えているゼウスの爺さんを引き摺りヘラファミリアへと足を踏み入れようとした俺は足を止めた。凄まじい敵意と殺意にこれ以上踏み込めば攻撃されると理解して足を止めた。こういうタイプはよく知っている、自分のテリトリーに他人が入り込むのを嫌う上にテリトリーに踏み入ってからは100%話を聞かないタイプだ。

 

「何者だ」

 

「ザルドの治療をしたもんだ。ヘラとゼウスに言われて来た」

 

ザルドの治療をしたと聞いて黒いドレスの女――アルフィアは初めて目を開く、右目が翠、左が灰色のオッドアイが俺を睨みつける。

 

「帰れ」

 

「悪いな、ゼウスの爺様に世話になってる以上帰れん」

 

「帰れ、殺すぞ」

 

「だから言っただろ? 帰らねえよ。後お前には俺は殺せんよ」

 

「試してみるか? モンスター」

 

「お生憎、俺は亜人だ。一応は……うん、多分人間種に含まれる」

 

想像以上にバーサーカーのアルフィアと睨みあっているとゼウスの爺さんの顔色が青を通り越して土気色になりその震えを強くする。

 

「良く来ましたねゼウス」

 

ドレス姿に杖を持った妙齢の女性がファミリアの中から姿を見せる。

 

(なるほど、こいつがヘラ……)

 

色んな人間を見てきたが、これほどの覇気と威圧感、そしてカリスマを持つ相手はいなかったなと驚いているとフリーズしていたゼウスの爺さんが再起動した。

 

「め、メーテリアとアルフィアを治療できるかもしれない相手を連れて来たぞヘラよッ! だからこれで前の浮気の件は「許さん」ふぎゃあッ!!」

 

浮気の件を許してくれと言いかけたゼウスはヘラの振るった杖の先から伸びた鞭に弾かれ木箱の山の中に消えた。

 

「そこの、お前が治せると言うのか?」

 

「ザルドと同等なら治せる」

 

「……良いだろう。だがしくじればお前を殺す、良いな?」

 

アルフィアの比ではないプレッシャーが叩きつけられるが、俺はけろっとした表情をする。ここで不安や萎縮した素振りを見せると全てがご破算になると分かっているからあえて平然とする。

 

「アルフィア、メーテリアを呼んで来ておくれ」

 

「ヘラしかし……」

 

「嘘は言っていない、治せる算段があるのは本当だろう。ベヒーモスの呪いを解呪したのならばお前達の不治の病も治せるやもしれん」

 

「……スキルと混ざってるものが治せるとは思えないがな」

 

渋るアルフィアだったがヘラに繰り返し言われ、渋々と言う表情で頷いた。正し嫌味は最後まで言い、余計な手間を掛けさせてと瓦礫に埋もれているゼウスを睨みつけ、アルフィアはファミリアの中へ消えた。

 

「さて、お前……何処から来た?」

 

「さぁ? 俺が知りてえよ。気がついたらここにいた、それだけだ」

 

俺がこの世界の住人じゃないと一目で気付いたヘラにそう返事を返す。

 

「まぁ今はそう言う事にしておこう。だがしくじればお前の命はない、それを忘れぬ事だ」

 

そう言って歩き出すヘラの後を追って歩き出そうとし、足元に凄まじい斬撃の後に気付いた俺は思わず苦笑いを浮かべた。

 

「こりゃとんでもない厄介事に首を突っ込んだな」

 

今まで生きてきた中で散々関わらなくて良い厄介事に首を突っ込んで来た俺だが、今回ばかりはとんでもない厄介事に首を突っ込んだと苦笑しながら俺はヘラファミリアの中へと足を踏み入れるのだった……。

 

 

 

 

あの人が連れてきたのはもうこの世界では絶滅したと思われていた亜人種だった。1000年近く生きている私でも見覚えのない種族のカワサキをメーテリアに会わせるとメーテリアはぽやっとした笑みを浮かべた。

 

「貴方がお医者様ですか? 随分と可愛らしい姿をしているのですね」

 

「メーテリア、お前はこれが可愛いのか?」

 

アルフィアが信じられないという顔をするが、私も同じ気持ちだ。メーテリアは穏やかで、どこか抜けてる部分があるが……。

 

(可愛い……か?)

 

「黄色くてふわふわしてそうですね、お姉様」

 

黄色く丸っこい姿をしているカワサキは愛嬌はあるが……声が低い事もあり、可愛いとは到底言えない姿をしている。

 

「う、ううーん?」

 

メーテリアの様子を見ていたカワサキが眉を細めるのを見て、手にしていた杖をその首筋に当てる。

 

「無理だと言うのか?」

 

「いや、無理じゃないと思う。でもこれ病気じゃねぇよ?」

 

「何? では何だ。呪いか?」

 

病気ではないと言われ、では何が私の愛する眷属達を蝕んでいるのかと問いかけ、カワサキから返された言葉に私は言葉を失った。

 

「モンスターだな。それも恐ろしく小さいモンスターの群生態、それが血管とかに張り付いて毒を流し込んでる。治療しても毒が流し込まれるから治らないんじゃなかろうか」

 

モンスターがアルフィアとメーテリアに寄生しているというカワサキに私は頭に血が昇るのを感じた。

 

「私でも感知出来ないモンスターがいると? ははは、面白い冗談だな」

 

カワサキに圧力を掛けるが、カワサキは私の圧力を受け流し膝を叩いて立ち上がった。

 

「嘘は言ってない、俺の見たてでは2人はモンスターに寄生されている。それが事実だ」

 

ここまで圧力を掛けても意見を変えないカワサキにメーテリアとアルフィアがモンスターに寄生されているのが事実だと受け入れざるを得なかった。

 

「だから治せないと?」

 

「治せないとは言ってないが……多分凄い負担が掛かるし、外に追い出せばそのモンスターが襲ってくる筈だ。治療が出来る相手とモンスターにトドメをさせる相手が必要だ」

 

「良いだろう、お前の言う通りにしよう」

 

首筋に当てていた杖を降ろし、私はカワサキの意見を聞き入れた。

 

「ヘラッ! こんな奴の言う事を信じるのか!?」

 

「治療出来ると言うのならばそれを試す事に何の問題がある? 今から治癒術師を連れて来る、その間に準備をしていろ。良いな?」

 

「分かった。すぐに準備をしよう」

 

モンスターを倒すのならば我がファミリアの団員で事足りる。癒し手は数が足りないので……あるファミリアの下へ向かった。

 

「ミアハ、ディアンケヒト。お前らの本望を叶えてやる。信用出来る団員を連れ、我がファミリアへ来い」

 

医療系ファミリアの主神であるミアハとディアンケヒトと、2人のファミリアの有能な癒し手が嫌がるのを無視し、無理矢理私のファミリアへと連れて帰るのだった……。

 

 

 

ザルドと同じ様な呪いだと考えていたのだが、アルフィアとメーテリアという双子の姉妹を蝕んでいたのはモンスターの毒だった。

 

(まぁ気付かないわな)

 

ユグドラシルでも存在したタイプのモンスターで、HPは1桁でステータスも貧弱。だが寄生した相手の体内で繁殖し、毒を撒き散らして弱体化させる厄介なモンスターだ。

 

(うーん……話を聞く限りでは、深層だったか? そこまで潜った冒険者が発症する可能性があるとすると……)

 

深層というのがどんな場所かは分からないが、この世界のモンスターは倒すと塵になると聞いているが、塵になってもモンスターの細胞は生きていて身体に付着してて……深層に生息している極小のモンスターが塵になったモンスターの細胞を取り込んで……。

 

(1回調べた方が良いかも知れないな)

 

不治の病と言われているが深層に潜った時に発症するとなれば、その原因は別にあるのではないか? と考えるべきだ。

 

「ん。良し」

 

椎茸の戻し汁で鶏腿肉と椎茸、薄切りにしたにんにくを中火で煮込み、灰汁を取り除きながらスープが白く濁るまで煮込む。

 

「酒、塩、クコの実、松の実、八角、胡桃、葡萄、長ネギ、刻んだしょうが……」

 

酒と塩で味を調えて、木の実や香味野菜を鍋の中にぶち込んで煮込んで味を馴染ませれば完成だ。

 

「のお、カワサキ。そんなスープで大丈夫か?」

 

「大丈夫だよ、ゼウスの爺さん、大事なのはスープに付与する魔法だ。味も自信はあるが……味わう余裕があると良いなとしか言えん」

 

寄生モンスターを無理やり引き離すから相当な反動が予想される。とりあえずポーションなどは用意してるが……後はアルフィアとメーテリアの生命力に賭けるしかない。

 

「連れて来た。早速始めてくれ」

 

……なんか糸目のイケメンと頑固爺みたいのの後に数人の女性が驚いたような表情を浮かべてるが、まぁそれはそれ、これはこれという事で御椀に薬膳スープを注ぎ入れる。

 

「飲んだら多分めちゃくちゃ苦しむと思うけど、頑張ってくれ」

 

「……メーテリアが死んだら貴様を殺す」

 

「もうお姉様駄目ですよ? じゃあいただきます」

 

アルフィアとメーテリアがスープを1口口に含んだ瞬間。2人の手から皿が零れ落ち胸を押さえてその場に倒れこむ。

 

「がっあ……げほッ! げほごぼっ!!」

 

「げほげほッ!! うっ、げぼっ!!」

 

咳き込む度に2人の口から大量の血が吐き出される。どす黒い血の塊が2人の口から飛び出すように何度も何度も吐き出される。

 

「何をしているッ! 早く治療を施せッ!」

 

ヘラの言葉で呆然としている女性達がアルフィアとメーテリアへと駆け寄る。

 

「こ、これはどういうことなのですか!? ちゃんと説明を」

 

「ちゃんと説明をしろヘラッ! 何が起きている」

 

「深層の病をあの者が治すと私に啖呵を切った。お前達が躍起になって治そうとしている病だ、その治療の過程を見せてやろうというのだ。カワサキよ、アルフィアとメーテリアが死んだら」

 

「おう、俺を殺すが良いさ。2人が命を賭けているんだ、俺も命を賭けるのが道理だからな。どちらかが死んだら俺を殺すが良いさ」

 

出来る限りの事はした。生命力強化に自己回復力強化、スープには付与出来るだけの生命サポートを付与してる。後は治療術と、そしてアルフィアとメーテリアの生命力に掛かっている。俺に出来るのは2人がモンスターの抵抗に耐え、生き残る事を祈るだけだった……。

 

 

 

 

 

どす黒い血の固まりを吐き出し続けているアルフィアとメーテリアを見て儂は2人に料理を作っていた黄色いモンスターに詰め寄った。

 

「貴様ッ! 何をしたッ!! 毒か、毒を飲ませたのかッ!!」

 

定期的に2人を診察しているが、2人の生命力は最悪まで落ち込んでいる。儂のファミリアでも腕利きの治療術師達を連れてきて、ミアハが大量のポーションを持ち込んでいるが到底それで2人が持ち直すとは思えなかった。

 

「毒じゃない、お前達が深層の病と呼ぶ物の治療をしている」

 

「ふ、ふ……ふざけるなッ! あ、あれの! あれの何処が治療だッ!!」

 

医神を前にふざけた事を抜かすモンスターに向かって拳を振り被ると儂の腕をミアハが止めた。

 

「何をするッ! ミアハぁッ!!」

 

「落ち着け、デイアンケヒト、ヘラが動かない。このモンスターが2人に害を為しているのならばヘラが動く。ヘラが容認しているという事はこれは医療行為……なのだろう?」

 

ミアハが確認と言いたげに問いかけるがミアハの目にも強い怒りの色が宿っていた。

 

「医療行為……とは正直に言うと言えるか分からない、俺がしているのは2人に寄生しているモンスターを体外に吐き出すための処置だ」

 

「「は?」」

 

アルフィア達がモンスターに寄生されているというモンスターに一瞬呆けたが、一旦下がりかけた血が再び頭に昇るのを感じた。

 

「ふ、ふ……ふざけるなッ! 儂が何度も診察しているッ! 馬鹿にしているのかッ!!」

 

「流石にそれは聞き逃す事は出来ぬぞッ」

 

何度も何度も診察をした。だからこそモンスターが寄生しているなんて言う戯言を信じる訳には行かなかった。だが目の前のモンスターは儂とミアハの神威を受けても平然としていた。

 

「見てれば分かる。そろそろだ」

 

「何が……「■■■――ッ!!!」……ば、馬鹿……な」

 

儂の言葉を遮った金きり音に思わずそちらに視線を向けるとアルフィアとメーテリアが吐き出した血が集まり、中央に紅く輝く瞳を持つ血の身体をした蜘蛛のようなモンスターがヘラファミリアの広場に現れていた。女帝達がそのモンスターを討伐しようと動き出す中、儂とミアハはその場から一歩も動けなかった。

 

「……血を媒介にした……モンスター」

 

「薬……魔法……そうか、そういうことか……ッ」

 

どんな薬も魔法も効かないのではない、血を媒介にしたモンスターという事は全身それがモンスターの棲家になりえるということ、治療で一時的に病状を抑えたのではない、一時的にモンスターが死滅していたのだ。だが他の臓器、いや臓器だけではなく血管に潜んでいたモンスターが再び活動を再開し、病を活性化させる。それを繰り返していたから治療する事が出来なかったのだと悟った。

 

「福音」

 

そのモンスターの生態について考察をしているとアルフィアの声が響き、蜘蛛のようなモンスターの胴体に風穴が開いた。

 

「何をしてるんですか!? 動いたら駄目です」

 

「うる……さい……どけッ」

 

口から流れる血を腕で拭い、ジッとしているように促す眷属達を押しのけて震える足で立ち上がるアルフィアの瞳には燃えるような激しい怒りの炎が宿っていた。

 

「福音」

 

【■■■ッ!!!?】

 

「福音」

 

【■■■ッ!!!?】

 

何度も何度も魔法を唱え、蜘蛛の身体を穴だらけにし、アルフィアは震える右手を伸ばし指先を長年己を蝕んでいたモンスターへと向けた。

 

「炸響」

 

【■■■ッ!!!?】

 

その呟きと共に指を鳴らしたアルフィアの魔力が炸裂し、アルフィアとメーテリアを蝕み続けていたモンスターの群生態は耳障りな悲鳴をあげながら消し飛び、アルフィアはそれを見届けるとその場に崩れ落ちた。

 

「アルフィアとメーテリアを死なせるなッ! すぐに治療を行なえッ! カワサキ、ディアンケヒト、ミアハ。悪いが今は帰れ、女の治療の場だ」

 

鋭い視線で帰れというヘラには頷くしか無かった。そのかわりに縄で縛られているゼウスに視線を向ける。

 

「ゼウス、この男を少し借りても良いか? 話を聞きたい」

 

「私もだ」

 

「むーむーッ!!」

 

猿轡をされているので何を言ってるか分からないが、多分了承したのだろう。というかこれ以上この場に留まって処刑されたくないので早急に逃げるべきだ。

 

「さっきの無礼は詫びる、すまなかった。あのモンスターについて話を聞きたい」

 

「深層に踏み入った冒険者が発症する事が多い病であったから、対策が欲しかった所だ。詳しく話を聞かせてくれ」

 

「あーまぁ良いか、でも俺このなりだからさ、なんか馬車とか用意してくれるとありがたいんだが?」

 

確かにその通りだなと頷き、ヘラファミリアの外に停めてある馬車に視線を向ける。

 

「まずは儂の所で良いな?」

 

「……構わない、だが私も同行させてもらうぞ」

 

「構わん、良し行こう。お前の名は?」

 

「カワサキ、カワサキって呼んでくれ」

 

「よし、では行こうカワサキ」

 

深層の病を治す手掛かりを目の当たりにし、儂もミアハもじっとしていられず、団員をヘラファミリアに残しカワサキと共にその場を後にしようとするとヘラがカワサキを呼び止めた。

 

「ありがとう、カワサキ。私の眷属を助けてくれて」

 

初めて頭を下げるヘラにカワサキは手を振り、今度こそ儂達はヘラファミリアを後にするのだった……なお後日アルフィアとメーテリアの経過観察とヘラがお礼を言いたいというのでカワサキと共にヘラファミリアを訪れたのだが……。

 

「また浮気か、貴様」

 

「ひえッ!?」

 

「何故メーテリアの口からお前の名が出る? なぁ? アルト・クラネル。お前私の妹に手を出したな? 命で償う覚悟は出来ているだろうな?」

 

「「逃げるんだよォォオオオッ!!」」

 

儂よりも先にゼウスとアルトが粗相をしでかし大惨事が引き起こされるのを儂達は唖然とした表情で見つめているのだった……。

 

 

 

メニュー6 カワサキさん ヘラファミリアへ行く へ続く↓(誤字報告不可能部分)読み切り番では無かったディアンケヒトとミアハを多少絡めて見ました。読み切り版

 

 




読み切り番では無かったディアンケヒトとミアハを多少絡めて見ました。医食同源とかでミアハファミリアは看板娘と一緒に食堂をやればいいんじゃないのかとか考えてみた結果ですね。次回はちょっとほのぼので書いて見ようと思いますので次回の更新もどうかよろしくお願いします。

オラリオにアインズ・ウール・ゴウンのメンバーがいるのは

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  • 間違っていない

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