ようこそハイスコア狙いの教室へ   作:茶漬生活

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5月03日(日)

The cruelest lies are often told in silence.

 最も残酷な嘘はしばしば沈黙のうちに語られる。

 Robert Louis Stevenson(1850-1894) Truth of Intercourse


 

 

 3日前の放課後に調理実習室に集められた私たちに説明とともにいくつかの義務が課された。Dクラスで恐怖政治を始めた鬼塚君がAクラスからは信頼を得ているのが奇妙であったけど、外村君たちに向けた表情を見てしまった後だとストンと落ちるものがあった。

 

 一つ、鬼塚君の決定に従うこと。

 一つ、鬼塚君が任命する各委員の仕事を全うすること。

 一つ、放課後の無料商品買い出しに全員が参加すること。

 一つ、シャツなど個人の持ち物には特定の場所に名前を書くこと。

 一つ、両クラスのグループチャットを常に確認をすること。

 一つ、鬼塚君が不定期に開く集会に参加すること。

 一つ、DクラスはAクラスに集らないこと。

 一つ、勝手に他クラスや上級生と契約・外交をしないこと。

 

 なんだか小学校みたいなルールが混じっていたけど、この時点でやりたいことは大体予想できた。最初に任命されたのは学級委員で一之瀬さんと神崎君だった。

 

 基本的には連絡役兼なにかあった時の相談先と言う事で、女子は男子に話しにくいこともあるだろうから一之瀬さんに相談しろとのことである意味ありがたいものではあったけれど、Dクラスから選ばれなかったのは謀反を警戒しているのかな?平田君や櫛田さんは適任だと思うのだけれど……。

 

 

 次は予想通り給食委員でAクラスからは姫野さん・渡辺君・浜口君・南方さん、網倉さん、Dクラスからは篠原さん・市橋さん・沖谷君、そしてなぜか池君が選出された。この9人と鬼塚君で無料食材などを使って毎日の夕食を作ることになるらしい。

 

 篠原さんは元々料理部で今月から調理実習室が独占されて活動できなくなっていたからある意味納得の人選だ。

 Aクラスの人たちは先月から自炊の勉強をして、みんな最低限土鍋でご飯を炊けるようになっていた。これも鬼塚君が指導したらしい。土鍋の方が炊飯器より早く炊けるなんて普通は知らない知識だと思う。

 

 鬼塚君が料理もできるというのはもう驚かないけど、昨晩篠原さんから聞いたことによると意外なことに池君もかなり料理ができるみたいだ。人には意外な特技があるということだろう。

 

 一昨日の親子丼や昨日のチキンカツはお米の種類より炊き方が一番大事というのをしっかり刻み込んでくれた。今月から山菜定食生活に突入した大半のDクラス生にとってこれは不満を大きく下げることになったのは間違いない。……あの高円寺君も普通に調理実習室に来てお皿を下げていたときは流石に笑ってしまった。

 

 ただ、鬼塚君にはあれから結局話しかけられていない……お母さんが言ってた「タイミング逃すとズルズルいっちゃうよ」ってのを実感している。どうしよう。

 

 続いて被服委員。こちらはボタン付けなど衣類関係の仕事でAクラスからは学級委員と兼任の神崎君と白波さん、Dクラスからは佐藤さんと井の頭さんが任命された。被服委員の女子は無料の女性用下着を確保を指揮するなどの仕事も兼ねるとのことで、女子が多めになっている。

 男子については、鬼塚君はシャツや男性用下着などかなりの数とサイズを持ち込んでいたらしく、そちらは神崎君が管理して必要に応じて分配するとのことだった。初日は鬼塚君の部屋を埋めるぐらいあったものをAクラスの生徒たちで分散して保管していたらしいけど、これ相当お金かかってるよね?実は高円寺君と同じ大金持ちの家の人なんだろうか?

 

 そして私たち学習委員。Aクラスからは兼任の一之瀬さんと別府君、Dクラスからは堀北さん・幸村君・平田君・王さん・櫛田さんと私・綾小路君が任命された。

 主に学習習慣がないDクラスを学力面で教導するのが仕事とのことで、放課後や夕食後に開かれる勉強会が主な出番だ。こちらは自主的に勉強できるAクラスが少なく、赤点組を多く抱えているDクラスが多めの人選となった。

 

 任命時の発言によると、鬼塚君はDクラス学力最上位層の堀北さんと幸村君をAクラスに上げるつもりはないらしく、二人の協調性を育てるのを兼ねているらしい。人の不幸を喜びたくはないけどAクラス行きの席が空いたかもしれない。

 

 しかし、謎なのは私と綾小路君の人選だ。小テストの成績が上から並ぶ他のメンバーと違ってわたしは70点で東さんや石倉さん、西村さんの方が上だったし綾小路君に至っては50点の赤点予備軍。綾小路君なんて土日の勉強会では完全に教わる側になっていた。

 

 ただ篠原さんや佐藤さん、井の頭さんの人選を見るに鬼塚君はそれぞれの嗜好や適性を見ている気がする。堀北さんや幸村君は鬼塚君が怖いのか口には出さないけど不満そうな態度を隠さず露骨に綾小路君を下に見ていた……

 だけど一度疑問に思ってしまえば50点なんていう点数も意図的なものに見えてしまう。もしあれが実力を隠すためでわざとなら?何か意味があるの?

 

 二人のことが頭をグルグルと回る中、図書室で勉強を教えていた井の頭さんと佐藤さんが携帯を取り出した。昨日今日と真面目に教えているのにそれは勘弁してほしい……と思ったらみんなも携帯を取り出していた。

 わたしの携帯もグループチャットに新着アイコンがついていた。鬼塚君からの招集連絡だ。今日の買い出し後に初集会を開くらしい――――――

 

 

 

「今日も買い出し協力ご苦労だった。さて話があって集まってもらったわけだが、その前に全員に聞いてみよう。委員の運営が始まって2日目なわけだが何か気になる点や提案はあるか?」

 

 やる気のなさそうな山内君が最後に調理実習室に入ってきたところで鬼塚君が切り出した。

 

「学級委員ってDクラスにも作れないの? 一之瀬さんや神崎君に不満があるわけじゃないけど、距離があるしDクラスの事情を知らない二人よりは適任がいるんじゃないの?あんたも任せた方が楽じゃない?相当忙しいでしょ。」

 

 最初に意見を言ったのはAクラスの姫野さんだ。そう、それは私も思っていた。平田君や櫛田さんが適任だと思うのに。

 

「クラスをまとめるという意味では男子は洋介、女子は桔梗と適任がいるのは事実だ。この二人なら俺よりDクラス内の信用もあるしな。だが今のところこいつらに任せる気はない。一言でいえばこの二人はクラスを売る可能性があるからだ。」

 

 あの二人から最も遠い評価に皆がざわめく。なぜ?あの二人がそこまで言われるような理由があるのだろうか?

 

「え、英輔君?どういう意味かな?わたしはクラスを売ったりはしないよ?」

 

 櫛田さんの声が震えている。平田君は……顔が青ざめている。まさか本当に!?

 

「お前ら二人はクラスをまとめるのは得意だが善良すぎるし問題解決力が低い。

 例えば、山内が盗撮をやってその証拠を他クラスに掴まれた、

 これから情報を流さないと退学にしてやると脅されている。

 こんな相談を受けたらお前らはどうする?

 特に洋介だ。お前は山内の評判を気にして自分だけで解決しようとするだろう。

 そして解決手段が思いつくまで山内に協力して情報を流す。違うか?

 山内が悪いからと全員に公表して対応を相談できるか?」

 

「お、俺は盗撮なんてしねーぞ。」

 

 やたらリアリティのある想定だった。山内君には悪いけどDクラス女子からの信用はゼロを突き抜けてマイナスだ。未遂だけど三馬鹿は水泳の授業で外村君を巻き込んで既に前科がある――鬼塚君が止めてなければやっていたというのは女子の共通見解だ。

 それに平田君の性格からすれば十分あり得る話。

 

「…………多分、そうなるだろうね。その状況なら僕は確かに協力してしまう気がする。」

 

「わ、わたしも……やっちゃうかもしれない……ね。山内君じゃなくてもその子のことを気にしちゃうし。」

 

 平田君が苦悩するような顔で呟き、櫛田さんも肯定する……なんだろう、櫛田さんに少し違和感がある。鬼塚君が平田君だけに言及したのも気になる。少し気をつけておいた方がいいのかもしれない。

 

 

「ということだ。隆二はもちろん、帆波もこういう時、相手を守ろうとはするだろうが全体に相談できる。それができないこの二人にはまだ任せられない。それが理由だ。あと給食委員がうまく回るようになれば俺は料理から外れる予定だ。このままならユキか篠原に任せることになると思うからそのつもりでいてほしい。俺の負担を心配してくれたことには感謝する。」

 

「えぇ、献立とかまで考えるの大変だからやりたくないんだけど……って今のあんたはやってるんだったね。わかったよ、篠原さんと相談して献立も考えるようにする。あーあ、最初に余計なこと言うんじゃなかったなー。」

 

 姫野さんの最後の台詞でAクラスはみんな笑っている。なにかの失言で給食委員になったんだろうか?

 

 

「勉強会だけど社会以外に限定しているのはなぜ?他でいい点を取っても社会で赤点を取ってしまえば退学者がでるけどそれを望んでいるのかしら?」

「そうだ!中学の内容すらまともにできてないやつらなんだぞ。覚えることが多い社会も今からやるべきだ。」

 

 勉強面の不満を挙げたのはわたしたちのクラスの堀北さんと幸村君。一昨日、赤点組を面罵してあやうく喧嘩になり始めたのは記憶に新しいところだけど、一応ちゃんと赤点退学を回避させようという気はあるらしい。

 

「中学の内容すらまともに理解できていない奴ら()()()だ。極論を言えば国語は読書量だが、漢字の読み書きができないとどうにもならん。数学も方程式や因数分解が理解できてなければ先に進めない、英語も最低限の文法が必要だ。理科は今のところ化学だけだから正直高校範囲から始めてもなんとかなるが、暗記だけではなく理解が必要な科目だ。だから今からやらせている。一方、社会はただの暗記教科だ。」

 

 鬼塚君の回答はにべもない。理由は論理的だが、正直わたしも不安がある。赤点組七人の学習状況は予想以上に低い。後からだと間に合わない可能性だってあると思う。

 

「さらに二つ理由がある。一つはテスト範囲が変更されるということだ。

 毎年試験範囲は一週間程度で変更されているので暗記はそれからだな。」

 

 この学校、そういうことまでやるんだ。わたしもだが、全員あまりショックを受けていない。学校への不信と鬼塚君の予見能力に早くも適応してしまったようだ。

 

 

 

「そしてもう一つ。社会のテスト範囲に大航海時代が入っていたよな。

 フランシス・ベーコンだとさ……おかしいと思わなかったか?

 社会の授業が世界史続きだったとはいえ、()()()()で紀元前から()()()()まで進む予定……

 この学校のカリキュラムが優秀だからだとでも思ったか?

 中学の内容()()理解できてない奴がいる学校だぞ?」

 

 …………?

 発言の内容が染み渡ってくると堀北さんと幸村君、一之瀬さんや神崎君、遅れて平田君や櫛田さんの顔色が変わっていく。わたしも同じような顔をしているはずだ。

 

 まさか教科書まで捏造している?そこまでやるの!?

 

「答え合わせをしようか。お前たちが教わっているのは世界史Aという科目だ。

 教科書の表紙に印字されてただろう。Aという言葉でわかる通りBがある。

 大雑把に言えばAは現代史以外は概要だけにして学習時間を1年に短縮する促成コース。

 Bは真逆のじっくりコースで3年かける学校があるほど濃さが違う。

 特別試験に時間を割く以上、教育内容を削ったというわけだ。わかりやすいな。

 

 地歴のAは無意味すぎて数年後には歴史総合、地理総合に統合されることも既に決まっている。

 教科自体が変わるから()()()()()()()()も今後大幅に変わるだろうな。

 

 ……もう予想はついたと思うがほとんどの大学は受験科目にAを認めていない。

 無価値ではないが最も重要度が低い。だから後回しだ。この学校のやり口が分かったか?

 普通受験は失敗するよう仕組まれているということだ。

 この学校は全国模試に参加していないようだから3年生もまだ気付いてないかもな。」

 

 

 

 この学校が異常だというのを改めて認識した。

 

 Aクラス以外で卒業した事実が足を引っ張るどころじゃない、この学校で学ぶことそのものが足を引っ張ってくる。高校卒業という肩書だけで中身がないハリボテにされてしまう。

 

 

「ついでに教えておくと普通科高校には国数英社理の5教科なんて科目はない。

 現代文、古典、数学I、数学A、コミュニケーション英語、英語表現、

 世界史、日本史、地理、現代社会、倫理、政治・経済、

 生物、化学、物理、地学、情報などがそれぞれ1科目で100点だ。

 当然、中間や期末テストも普通は1日でなく2日・3日と必要になる。

 「社会」の茶柱も自分の担当教科は「日本史」だと言っていただろう?

 

 文理選択なんてものもあるな。聞いたことあるだろう?

 だがこれもクラス替えがないこの学校じゃ実施されない。

 理系は普通上級科目が追加で必要になるがそれもどうなるか……

 

 極めつけはこの学校のAクラスが本当に確定するのは3年目の3月。*1

 Aクラス推薦を活用する頃には受験どころか合格発表も終わった後だ。

 

 進学希望者は裏道一択というわけだ、バカにされたもんだな。」

 

 

 ここまで……ここまでやるの……?

 

 鬼塚君が茶柱先生に噛みつくのも当然だ。ここは学校として成立してない。事前説明もなしにこんな教育をするなんて、ううん教育ですらない。大人が蠱毒を作って教育ごっこをしてるだけだ。

 

 堀北さんや幸村君は震えている。あの二人は特に勉強にすべてをかけている節があった。それは怒るだろう。

 

 

 

「大分危機意識を持ったみたいだな。というわけで提案第一号だ。

 俺は数学・英語・物理・化学・世界史なら旧帝大理系の受験レベルでも教えられる。

 趣味の範疇だから多少レベルが落ちるが古典と日本史、地理、生物、倫理も一応可能だ。

 中間テスト突破後の話だが講座を開いてやってもいい。

 机は多少狭くなるが幸い設備はここに揃ってるしな。

 

 ただし俺の時間を大きく割く以上、真面目に聞かない奴は許さん。

 部活生や体調不良に配慮はするが基本的に欠席も認めない。

 レベルは当然授業より高いから、ついてくるためにお前ら同士でも教え合って補完しろ。

 質問や相談は受け付けるが現代文だけは読書量次第だから勝手に本を読め。

 地学と現代社会、情報だけは教科書を暗記した程度で俺が教えられないから悪いが諦めてくれ。

 ただしいずれも受験ではほぼ不要だから安心しろ。

 

 俺からの提案は以上……というところだがデメリットもある。自由時間が一気に減ることだ。

 放課後だけじゃとても時間が足りないから土日や長期休暇もある程度潰す必要がある。

 ちなみに()()の進学校だと長期休暇の間にも補講が開かれたりするぞ。

 みんなが遊んでいる間に差を付けろ、なんてフレーズは聞いたことがあるだろう?

 

 さてどうする?

 

 給食委員、夕食の準備は俺が進めておくから全員で話し合って決めてくれ。

 あぁ、六助だけは不参加でもいいぞ。必要ないだろうしな。」

 

 

 そう言って鬼塚君は隣の準備室に行ってしまった……わざわざ席を外すのも気遣いの一つなのだろう。

 

 話を総合すると想像以上に鬼塚君のレベルが高い。そして鬼塚君があそこまで評価している高円寺君もそのレベルにいるということ。あの二人がDクラスに配属されたことに違和感しかない。そもそも高校に通う意味すらないんじゃ……

 

「にゃはは……流石にショックだね。今ちょっと検索してみたけど確かに世界史Aや日本史A、地理Aも受験じゃほとんど使えないみたい。そんな解説サイトがいくつもあったよ。」

「一之瀬も調べていたか。俺も調べたが同様だ……ロクでもない学校と言うだけの理由は十分あったわけだ。」

 

「博士、文理選択でクラス分けって俺ガイルであったよな?」

「あったでござるよ!シャレならんでござる――みんな!英輔ど、鬼塚君の言う話は事実だと思う。自分たちは参加するつもりだ。」

 

 まさかの呼びかけ人は外村君だった。意外な一面だが流石にこれに反対する人はいないだ――

 

「なあ、話はわかったけど鬼塚が本当に教えられるのか?あいつが頭いいって言っても俺たちと同じ高校生だろ。」

 

 声を上げたのは本堂君だ。言いたいことはわかるけど正直疑う意味はないだろう。

 

「……こないだの小テスト。鬼塚と高円寺は満点だったよな。3問は俺たちが習ってない分野だった……少なくとも相当の学力差があるのは認めるべきだ。」

 

 言っている幸村君は悔しそうな顔で、堀北さんも嫌なことを思い出したような表情をしている。

 

「当然だね。あの程度の問題、ミスターには苦もなかっただろう。」

 

 幸村君の顔がさらに歪む。悔しいのだろう。気持ちはわかる。わたしも流石にここまで差があるとは思ってなかった。

 

「わたしは賛成かな。流石におバカで卒業は……ちょっとねえ。」

「俺も同じだ。張子の虎で卒業したくはない。鬼塚に更に負担をかけるのは申し訳ないがここは甘えさせてもらおう。」

 

 流石は学級委員、二人が言い出すとAクラスは次々に賛同の声が上がる。

 

「僕はDクラスも参加すべきだと思う。Aクラス、Dクラスに関係なく卒業後に最低限の学力はつけておくべきだ。」

「わ、私も同感かなっ。」

 

 なんだろう、やっぱり櫛田さんが少しおかしい。いつもならこの後に何か続けているはず。

 

「待ってくれよ、夏休みまで勉強とか俺は嫌だぜ!冗談じゃねーよ。なあ健、寛治?」

 

 ……三馬鹿は本当に空気が読めない。少しイラついて来た。

 

 

 

 

 

 

「…………悪ぃ春樹、俺も参加する。ここまでコケにされたのは流石に頭に来た。

 部活にも配慮はしてくれるって話だしな。」

 

「……なぁ春樹。考えてみようぜ。みんなが参加するんだからどうせ遊ぶ相手もいないんだぜ。

 俺たちだけ不参加、ってのもなんか仲間外れみたいだしさ。」

 

 意外なことに須藤君、池君は賛成のようだ。

 

「はあ!なんだよそれ……俺だけかよ…………

 

 ああクソっわかったよ!俺も参加するよ!」

 

 

 

 山内君が賛同した後、少しして鬼塚君が戻ってきた。

 

「米は全部研ぎ終わった。無料牛乳が多く手に入ったから今日はグラタンだな。

 パンじゃないのは諦めてくれ。

 一応聞こえてはいたが……結論を聞こうか。隆二、どうなった?」

 

「全員参加だ。よろしく頼む。」

 

「引き受けた。やる気も十分なようで結構だ。まぁその前に中間テストの突破が必要だがな。

 流石にここで赤点を取るバカは助けんぞ。必死でやれ須藤。」

 

「押忍!」

 

 

 

 

 

 

 

 またあの表情――――顔が熱い、心臓の鼓動が嫌でも自覚させる。きっとあの時だ。

 わたしは―――――――

 

 

 

 

*1
原作10巻南雲の発言によると3年の学年末特別試験の前哨戦が3月……卒業(3月24日)まで外に出られないという点と、とあるもう一つの理由からおそらく兄北の学年は誰も普通受験出来ていません。




 船上試験のバーでの会話によると茶柱・星之宮は「あれから」10年。
 「あれ」が高校3年末の満場一致試験のことだとすると卒業後、大学4年間があり、11.5巻の発言から高育4年目でなので、逆算すると2~3年の空白期間が存在……おそらく担任は3人とも浪人してます。
 2人と同じクラスだったか明言されてない真嶋先生だけはAクラス卒業で院卒という可能性もありますが。

原作0巻って読んでますか?

  • 既読
  • 未読/詰読
  • そもそも原作を読んでない。
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