ドルフィンウェーブTB   作:月想

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月1投稿か?
ごめんなさい、リアルで稽古が忙しくて...。
あ、そういえばアズールレーンコラボありましたよね。
運命感じたんですけど、この新人戦編の個人的主題歌がありまして。
『自由の暁』という早見沙織さんの曲なんですが、アズールレーンの据え置きゲーの主題歌なんですよ。
てなわけで、読む前に一度聴いてきてください。
テンション上がりますよ!(個人差)


第14話『一回戦VS日向重工~日差し照り立つ鋼の輝き~』

『新人戦、一回戦Aブロック第一試合は!?』

 

『KIRISHIMA VS 日向重工』

 

モニターに映し出された組み合わせに、思わず息を呑む。

日向重工。

これだけの参戦チームがありながら、KIRISHIMAが一回戦第一試合。

そして、いきなり知り合いのチーム。

しかもあの日向だ。

入華たちに初めて敗北を与えた、あの刃兼さんたちの。

 

「トップバッター、やね。しかも相手は日向。」

「うん...。いきなり強敵だよ。新人な以上、優勝の下馬評はチームの評判に依存する。そうなると、最有力はKAZAMIで間違いないんだけど...。」

「次点は日向って言うんだろ?ま、確かにKAZAMIが出てくるまでは、うちと競るのはいつも日向だったしな。」

 

詩絵も杏里も、日向の実力に関してはその身で覚えがあるようだ。

 

「......でも、大丈夫。入華たちは強いから。」

「当たり前だろ。アタシが鍛えたんだ、一回戦なんかで負けるかよ。」

「ふふっ。いくらお友達でも、今回ばかりは譲れんかいね。」

 

少し面食らってしまったが、誰も負けることは考えていないことに安心する。

入華とみちるがどれだけ頑張ってきたのか、私たちはそれを一番近くで見てきた。

大丈夫。あの子たちは絶対に負けないんだから。

 

「そろそろ移動しようか。」

「はいよ。」

「杏ちゃん、はよ着替えんと。」

「分かってるって。」

 

杏里がユニフォーム(入華たちと違い上着を着た状態)に着替えるのを待ち、控え室を後にする。

しばらく廊下を歩いていくと、見知った顔と出会した。

 

「よお、飲み会以来だな。」

「うむ、いい面構えだ。尤も、これより戦うのはお互いの後輩なのだが。」

 

夕離と乙姫さん。

日向のユニフォームに身を包んだ二人が、まるで待ち構えるように佇んでいた。

 

「お久しぶりです。」

「なんだよ、わざわざ待たなくてもいいのによ。」

「そう言うなよ、今のうちに意気込みを聞いておこうと思ってさ。後で煽り散らせるように。」

「本当にいい性格してるよね。」

 

夕離の相変わらずな発言に溜め息を吐くと、同じく溜め息を吐いた乙姫さんが一歩進み出る。

 

「まったく。すまない、試合前の挨拶のつもりだった。」

「ふふっ、慣れっこやかい、気にせんでええよ。」

「喜んでいいのか、恥ずべきなのか。恐らくは後者だろうな...。」

「まあまあ。あんまりのんびりはしてられないし、歩きながら話そうか。」

 

時間もあまりない為、スタジアムに向かいながら談笑することになった。

教え子の初陣となると、自分の試合以上に緊張するとか、色々と。

先輩にして先生な杏梨、乙姫さんには共感できるものがあるらしく、話はそういった内容が主だった。

 

「伊澄も黒瀬も、厳しい鍛練をこなし抜いてきた。悪いが、今回は日向が勝たせてもらう。」

「厳しい練習ならうちだってこなしたさ。活きの良さなら負けないぜ?」

「ああ、確かに。空気読まずに優勝宣言だもんなー。」

「うむ、その意気やよし。」

「みちるはちゃんと慌ててたけどね...。」

 

ワダツミ中にクールじゃない姿を晒していたみちるを慮っているうちに、それぞれの入場ゲートへの道に差し掛かっていた。

会話が自然と止まり、向かい合う私たち。

 

「......陽南。本当なら私は、お前と直接決着をつけたいと思っている。」

「...はぁ。なんだお前もかよ。」

「誰もがそう思っているだろう。二度と叶わぬとも思っていたが...。」

 

乙姫さんが口元を緩めて続ける。

 

「咲宮のあの目の輝き。昔のお前そっくりだ。その輝き、少しは戻ったようだな。」

「...この歳であんなキラキラしてられるかっての。それとこれとは話が別だ。」

「待っているぞ、私たちは。」

「......勝手にしろ。」

 

そう言ってそっぽを向く杏里の顔は、ほんの少し笑って見えたのだった。

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

「いち、にっ。さん、しっ。あ、コーチ!杏里さん、詩絵さーん!」

「クールに、クールに...。」

 

KIRISHIMAの入場ゲート前に入ると、準備体操をしている入華がすぐにこちらに気付いた。

いつものように元気に、手を振って駆け寄ってくる。

 

「入華、トップバッターだね。緊張してない?」

「大丈夫です!初めての公式戦!楽しみでワクワクしてます!」

「まあ、優勝宣言したんなら、これくらいは軽くこなしてもらわないとな。」

 

入華は緊張した様子もなく、いつも以上に目をキラキラさせている。

本当にこのプレッシャーの中でジェットバトルを楽しもうとしているようだ。

 

「センパイもそうですよね?!」

「へっ!?...え、ええ。当然よ。」

 

入華の問いにセンパイらしく、クールに答えるみちる。

ただその手足は端から見ても分かるくらいに震えていた。

開会式からずっと緊張しっぱなしのようだ。

 

「みちるちゃん?リラックス、リラ~ックス。」

「うう、詩絵さん...。私デビュー戦なのに、こんなに注目されるなんて思ってなくて...。」

 

ひっそりメンタルケアを施す詩絵に、弱音を吐くみちる。

このみちるの反応が普通なのだろう。

コーチとして何か言ってあげるべきだ。

 

「思い出して、みちる。みちるは入華と一緒なら、いつだってクールでかっこいい先輩になれるんだよ?」

「コーチ...。」

「一緒には戦えないけど、私も杏里も、詩絵も。ちゃんと見てるから。みちるらしく、精一杯クールに決めてきてよ。」

「......はい。失敗するかもしれないのは、すごく恐いですけど...。やれるだけ、やってみます!」

 

みちるの緊張を少しは和らげることができたみたいだ。

見守っていた詩絵がウィンクしてくれている。

私もコーチらしくなってきただろうか。

 

「よし。入華、みちる、よく聞けよ。」

「「はい!」」

 

一通り体と心の準備を終えた二人を杏里が集める。

杏里の今までにない真剣な表情に、自然と二人の表情も引き締まる。

 

「優勝宣言にトップバッターでプレッシャーは初戦にして決勝戦レベル。しかも相手は一度はお前らを負かした日向だ。うちの評判は最低で、お前たちに期待してる観客なんざほぼいないだろう。」

 

次々と突き付けられる現実に、みちるは勿論入華の表情まで硬くなっていくが。

 

「だけどな、全部気にする必要はねぇ。プレッシャーがあろうがなかろうが負けたら終わり。負けた相手とはいえ、それは昔のお前らの話であって、今は違う。

あたしが鍛えてやったんだ、お前たちは強い。しかも、この注目された状態で、あの日向を倒せば評判は一気にひっくり返る。

優勝がぐっと近づくってことだ。

これはピンチじゃねぇ、チャンスだ。

お前らのジェットバトルを見せつけてやれ。」

「「はい...!」」

 

杏里の激励に硬くなった表情が力強いものに変わった。

二人をしごいた杏里だからこそ説得力のある言葉だった。

少し、羨ましい。

 

「熱いね、杏里。」

「ふふっ、杏ちゃんの素は熱血キャラやとよ。」

「ニヤニヤすんなうるせーぞお前ら!」

 

照れる杏里が面白くて、つい二人して冷やかしてしまう私たち。

 

「あ、あの!」

 

入華が手を上げて私たちに呼び掛け、その手を前に出す。

パートナーであるみちるがすぐに理解し、入華の手に手を重ねる。

次に詩絵が、それに続いて気まずそうに杏里が手を重ねた。

最後に私が手を重ね、綺麗な円陣が作り出される。

目で促され、こういうのは久しぶりだなと思いつつ、息を大きく吸い込んだ。

 

「きりしまーーー!!」

「「「「「ファイっ!!ゴーー!!」」」」」

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

『選手たちの準備が整ったみたいだぞ!』

『いよいよ始まるんだね!記念すべき第一回戦、第一試合!』

『KIRISHIMA対日向重工!注目の対戦カードだな!』

 

実況が鳴り響くスタジアムに入場し、ベンチに向かう。

私以外はユニフォーム姿なので、なんだか場違いな気がして妙に緊張してきた。

 

『ベンチでは新人たちの先輩やコーチが試合を見守ってくれているぞ!』

『KIRISHIMA側にいるの、陽南選手に彩戸選手だ!久しぶりに見る!』

『ちょっ、失礼だろトモ。ちなみに、二人の隣にいるのはKIRISHIMAの専属コーチさんらしいぞ。』

『なかなかのイケジョさんだねー!トモちんのトップアイドルセンサーがびびっと反応してるよ!』

『なんだその珍妙なセンサー...。』

 

杏里と詩絵が公の場に出るのは久しぶりだからか、驚きと根強いファンの声援で観客席がざわついていた。

特に非難の声もなく、少し安心する。

 

『日向のベンチにはお馴染みのお二人、刃兼選手と暮無選手が登場だ!』

『ベテランの風格がすごい!』

 

反対側には先ほども言葉を交わした日向コンビの姿があった。

観客の声援が大きく響く。

現役で活躍している選手だからか、二人ともかなり人気らしい。

真面目と不真面目な二人の印象とは反対に、笑いながら観客へ向かって手を振って応えている。

すごく意外である。

 

『さて、ベンチも揃ったところでそろそろ主役の登場だ!』

『赤コーナー!かつての栄光を取り戻せ!ビッグマウスで終わるなよ!?KIRISHIMAペアの入場でーす!』

 

久々利さんのアナウンスに合わせて、ゲートからエクシールが入場する。

入華もみちるも落ち着いた表情だ。

 

『赤コーナーって、ボクシングじゃないんだから。ていうか半分くらい悪口じゃないか!?』

『いいのいいの!こういうのはノリと勢いが大事ってよく言うし!』

『まったく、仕事もらえなくなっても知らないからな。ほら、選手紹介に移るぞ。』

『アイサー!KIRISHIMAの新人ちゃんたちを紹介するよ!』

 

走るエクシールから更にフォーカスされ、入華だけがモニターに映し出される。

 

『ライダーを担当するのは咲宮入華選手!会場のみんなには優勝宣言ですっかりお馴染みだね!今年で17歳の白米とジェットバトル大好きな女の子なんだって!トモちんと同い年だ!仲良くなれそう!』

『いや同い年じゃな』

『あ?』

『...何でもないです、はい。』

 

紹介された入華に声援を送る観客も疎らにいるが、多くは値踏みするような視線を向けている。

 

『こほん。続いてガンナーの都条みちる選手!咲宮選手の先輩で、好きなものは焼き魚だそうだ!』

『先輩後輩の仲良しコンビ!二人合わせて焼き魚定食だね!』

『好きなものも相性良さそうだし、チームワークは抜群かもな。』

 

続いてフォーカスされたみちる。

表情を変えずにクールに決めているように見えるが、私には分かる。

緊張して固まってしまっているのだ。

 

『では続いて対戦相手の入場だよ!』

『合わせるしかないか。青コーナー!燻銀の人気チーム!打倒KAZAMIなるか!日向重工ペアの登場だー!!』

 

村早さんの熱いアナウンスに合わせて、日向重工ペアがゲートから現れた。

『HEX-MB』は日向の最新モデル。

性能は折り紙付きらしい。

 

『選手紹介!今度はガンナーからだ!伊澄桐利選手は咲宮選手と同じ今年で17歳、日向をトップにする為ワダツミにやってきた爆上げギャルだそうだぞ。』

 

カメラの位置が分かっているのか、りーこがウィンクとピースで如何にもギャルっぽいポーズを決めた。

 

『トモちん知ってるよ!よくブログが炎上してる人だよね?』

『ついこの間も炎上してるみたいだな。付いた渾名がイキりーこ。』

「ちょっとー!?その話はNGでおねがいしまーす!?」

 

マシンの上で器用にずっこけたりーこが抗議を上げるが、観客からは笑いが起こっていた。流石炎上芸人だ。

 

『その相方のライダーは黒瀬見波選手!イキりーこちゃんより年上みたいだけど、趣味のアニメ鑑賞で馬が合って、すっかり仲良しになったんだって!』

「黒瀬見波とは現世での借りの名。我を知り、畏怖する者は我が名をこう呼ぶ。ダークウェーブ、と。」

 

今度は黒瀬さんのターン。

ライダーでありながら手を放し、いつもの片目に手を当てた決めポーズを披露している。

色んな意味で危ない。

 

『あはは...。何かすごく個性的なペアなんだな。』

『イキりーことダークウェーブ。新人なのにもう渾名が付いてるなんて、これが炎上商法の力...!』

「炎上商法じゃなーい!てかイキりーこって呼ばないでよー!?」

 

流石爆上げギャル、すっかり会場は笑いで爆上げである。

向こう岸には、頭を抱える乙姫さんとそれをニヤニヤ眺めている夕離が見えた。

乙姫さんも大変だな...。

 

『少し気が抜けちゃったけど、いよいよ試合開始の時が来たぞ!』

 

スタジアムを周回していたKIRISHIMA、日向の両選手がスタートラインで横並びに停止した。

 

「入華っち。せっかくのデビュー戦で、友達としては心苦しいけどさ。勝つのはアタシと見波だから。」

「ううん、桐利ちゃん。友達だけど、これだけは譲れない。勝つのはKIRISHIMAだよ!」

 

睨み合う両者。

ついにスタートのカウントダウンを告げるランプが点灯する。

 

『第一回戦第一試合!』

『KIRISHIMA VS 日向重工!』

『『スタンバイ!!』』

「「「「ゴーーーっっ!!」」」」

 

スタートの合図が鳴り響く。

KIRISHIMAの命運を決める大事な初戦が今、開幕したのだった。

 

――――――――――――――――――――――――――――

◼️□side.みちる◼️□

 

合図と共にマシンのエンジンが火を吹く。

私たちのデビュー戦がついに始まった。

最初の一周は先行争い。

ガンナーはライダーを信じて後ろから見守るしかない。

と、思うのは素人考えだ。

入華の呼吸に合わせて体を倒したり、パートナーが必ず勝つと信じて先行時の銃を用意するなどやれることはたくさんあるのだ。

これは詩絵さんから学んだ。

相手もそのセオリーは抑えているようで、伊澄さんも気を抜いている様子はない。

 

「センパイ!飛ばします!」

「ええ!」

 

コーナーで一気に加速、並走気味だった相手との距離を離すことに成功する。

 

『おおっとKIRISHIMA!一気に速度を上げて日向を引き離していくぞ!』

 

黒瀬さんも加速するが、私たちは速度を上げたままリードをキープ、そのまま先行争奪戦を制することができた。

 

『先行はなんとKIRISHIMA!熾烈な銃撃戦が始まるよー!』

 

【D/HIMUKA:S900】

【A/KIRISHIMA:E150】

 

すぐさま旋回し、ハンドガンを構える。

私の得意な戦術。

ハンドガン三発を当て切って、スナイパーライフルのクリティカルを必ず発生させる基本コンボが狙いだ。

落ち着いて、照準を合わせ、放つ。

 

「バレバレだよみちるちゃん!」

 

放った弾丸2発が空を切る。

こちらの戦い方を分かっているみたいにマシンをくねらせ、弾丸を回避してみせた。

1発以外は。

 

「ってちょっ!?見波!?当たってる当たってる!?」

「ご、ごめん!少し、緊張した...!」

『みちる選手の放ったハンドガンは3発中1発だけ命中!しかしたったの10ダメージじゃ痛くも痒くもないぞ!』

「みちるセンパイ!」

「作戦変更で行くわよ!」

 

直ぐ様アサルトライフルを構える。

ある程度外すことも許容し、ばら蒔くように弾丸を放つ。

 

「うわわっ!?」

 

最初は動きを読んで回避していた日向も、無軌道に放った弾丸は回避しきれず

半分以上直撃した。

 

『結構当たったんじゃないか!?』

『50発中30発!相変わらずダメージはそんなにだけど、アサルトライフルは10発当たるごとにスピードがアップしちゃうんだ!』

 

一気に加速するエクシール。

日向と肉薄しつつ、私はショットガンを構える。

これも定番コンボのひとつ。

 

「そこ!」

「やばっ!?」

 

ほぼ回避不能の距離から放った一撃は見事に命中。

更に特徴的な効果音が響いた。

 

『でたでたすごいクリティカル!』

『ショットガンの近距離ボーナスも加えて、なんと200ダメージだ!』

 

【D/HIMUKA:S660】

【A/KIRISHIMA:E0】

 

「やりましたねセンパイ!」

「油断しないで、来るわよ!」

 

ラッキーでクリティカルを引いたのはいいけど、まだ最初のターン。

いくらでも挽回される可能性はある。

 

【D/KIRISHIMA:S900】

【A/HIMUKA:E0】

 

『初手から大ダメージの日向重工!予想とは真逆にKIRISHIMAの優勢だが、上手く取り返せるのか!?』

「くっそー!あったまきた!やられたらやり返す!倍返しじゃい!」

「怒りの鉄槌を!」

 

離れた距離からグレネードランチャーを構える伊澄さん。

そうそう当たってたまるかと注意深く射線を確認したのだけど。

 

「くらえ当てずっぽう!」

「へ!?」

 

カーブに入る直前、移動する位置を予想されていたのか、きれいにグレネードがエクシールの車体を捉えた。

当てずっぽう!?

 

『グレネードは見事に命中!これでKIRISHIMAのマシンはスピードダウンの大ピンチだよー!』

『今当てずっぽうって言ったよな!?本当じゃないよな!?』

「桐利...?」

「冗談冗談!ユーモアだって!...半分は。」

「半分!?」

 

エクシールの速度がガクッと落ち、先ほどの意趣返しのように日向に肉薄される私たち。

伊澄さんが構えているのは...。

 

「ロケットランチャー!?入華!」

「はい!」

「クリティカルなんて甘え!200ダメージをくらえー!」

 

伊澄さんがトリガーに指を掛けるのと同時に入華に目配せ、弾丸を避けるつもりで宙返りを行う。

 

「なーんてね。」

「しまっ!?」

 

放たれたと思ったロケットランチャーはどこにも見えず、ただその場で着地したエクシールが水面を叩く音だけが響く。

その瞬間を見計らい、今度こそ弾丸が飛来、直撃してしまった。

激しい揺れに思わず目を瞑ってしまう。

 

「きゃあ!?」

「見たか!秘技虚仮威し!夕離さん直伝の必殺技だもんね!」

『今度はロケットランチャーが直撃!合計250ダメージでド派手に状況をひっくり返したぞ!』

 

【D/KIRISHIMA:S650】

【A/HIMUKA:E0】

 

――――――――――――――――――――――――――――

◼️□side.輪◼️□

 

「夕離、お前伊澄に何を教えている...。」

「まさか本当に通用するなんてな。どんだけ素直なんだよ、あのひよっこコンビ。」

 

日向ベンチではそんな会話をしているのが容易に想像できた。

入華は見事に先行を取ったし、みちるも戦況を見て作戦を変える冷静さを見せている。

二人とも本当に強くなった。

しかし。

 

「ペース、握られたな。」

「うん。エネルギーとしてはトントンと言いたいとこやけど...。」

 

なんだか、嫌な予感がする。

言い知れぬ不安感を抱きながら、

その後2ターン、お互いに癖を理解したのか弾丸が上手く当たらず硬直状態が続いた。

しかし、徐々に焦りが見える入華たちに反して、りーこたちはまだまだ余裕そう。常に笑みが絶えていない。 

 

【KIRISHIMA:S440】

【HIMUKA:S510】

 

3ターン目、最後にショットガンを上手く当てられリードを許してしまった。

 

「ま、まだまだ...!」

「そうよ、まだ大差じゃない!」

 

入華もみちるも、まだまだ諦めの色はないが...。

 

「見波、そろそろ決めちゃおうか。」

「クックックッ。彼奴らの命運もここまでか。」

 

不敵に笑う黒瀬さんが何やらパネルを操作し始める。

あれはまさか。

 

「ちっ!来るぞ...!」

「SPスキル...!」

 

【Ignition!S.P.skill!】

 

電光掲示板に表示されるSPスキルの文字。

途端にエクシールから警報が鳴り響き、マシンを黒い霧のようなものが包んでいく。

 

「な、何これ...!」

「わっ!?急に前が見えにくくなりました!?」

『おおっとぉ!?日向重工はここで切り札のSPスキルを使用だ!』

『何かモヤモヤしてるんだけど!?効果は!?ねぇどんな効果なの!?』

 

KIRISHIMAだけでなく、実況席もその異様な雰囲気に困惑しているようだ。

私たちの感じていた不安感の正体。

それがこのSPスキルだった。

この切り札とも言うべきシステムは、マシンのスペックが足り、協会に認可さえされれば、理論上どんな効果でも発生させてしまう。

その為、有力企業はこぞって反則ギリギリのスキル開発に尽力していると聞いた。

当然、日向もそこは抜かりないはず。

 

「私が説明しよう。」

『ここでベンチの刃兼選手から解説があるみたい!カメラさん、映して映して!』

 

モニターにユニフォーム姿の刃兼さんが映し出された。

 

『こほん。我が日向重工が誇る高スペックマシンだからこそ、使用可能な専用SPスキル。2ターンの間、対戦相手の視界を遮り攻守共に鈍らせる闇の力。その名もダークネス《暗闇》だ。』

「クックックッ。闇に、飲まれよ...!!」

 

決めポーズの黒瀬さん、決まったとばかりに頷く乙姫さん。

会場が静寂に包まれる。

 

『うわ、中二過ぎんだろ。ださ。』

『出てる、素が出てるトモ。』

『と、そのように紹介するべきと伊澄たちから言われていたのだが。何か、問題があっただろうか?』

「あはは!乙姫さんの中二発言とか貴重過ぎっしょ!ブログに書かなきゃ!」

「うむうむ。素晴らしいオーラであった、我が師よ。」

 

ドン引きする会場全体をよそに、日向重工はすごく満足気な表情だ。

夕離もニヤついてるし。

 

「じゃなくて!!」

『そ、そうそう!もっと具体的な解説をおねがいしまーす!』

『む、そうか。具体的にはだな』

「うそっ...。照準が、なくなってる...?」

 

解説より先に、みちるの驚愕の声が会場に響いた。

照準がない...?

 

『うむ、気づいたようだな。ガンナーは通常、自動で現れる照準を頼りに銃撃を行う。このSPスキル暗闇は、その照準機能を強制的にOFFにし、更にライダーの視界を遮りライディングを鈍らせることができるのだ。それも2ターンの間な。』

「そんなのありか!?」

 

なかなかチートな効果に、杏里が思わず抗議の声を上げる。

 

「安全装置があれば衝突等の事故の心配はないし。ガンナーも、100%当てられないわけでもない。絶妙な嫌がらせ効果やっちゃが。」

 

事故を誘発しないし、絶対当たらなくなるわけでもない。

そう言われれば十分ゲームになる効果、なのかな...?

 

『中二な名前の割にかなり実用的かつ嫌がらせチックな効果!この不利な状態でKIRISHIMAは2ターンも凌ぐ必要があるぞ!』

「凌ぐ、か...。」

 

そうじゃない。

もう相手は決めに来ている。

この2ターンで終わらせる気だ。

正確には、この不利な状態で勝負を決める必要があるのだ。

 

「スピードを出そうにも、下手に飛ばしたらクラッシュしそうで...!」

 

入華は暗闇の効果で上手くスピードを出せないでいる。

日向との距離がどんどん離されていく。

 

「周回遅れも反則負けだかんね!」

「っ!?ま、まずいっ!」

 

みちるが慌ててハンドガンを放つも、全てがあさっての方向に飛んでいき、命中しない。

 

「焦るなみちる!」

 

杏里がみちるに落ち着くよう語りかけるが当然声は届かない。

選手はマイクを付けていて、あちらの声は拾えるが、こちらからの声は聞こえないのだ。

 

「当てなきゃ、勝たなきゃ...!!」

 

ハンドガンでは届かないと判断したのか、アサルトライフルに持ち替えるみちる。

当たりを付けて乱射するも、明らかに動揺してしまっている。

 

「みちるセンパイ、そろそろ止めないと!」

「っ...!?」

 

カチッ、カチッ。

やがてアサルトライフルは引き金の音だけを残し、沈黙した。

 

『おおっと!?KIRISHIMAチーム、動揺したのか、なんとアサルトライフルをばら蒔きエネルギーを使い果たしてしまったぞ!?』

 

【D/HIMUKA:S510】

【A/KIRISHIMA:E0】

 

「そん、な...。」

「っ...!」

 

みちるが愕然とする中、入華が攻守交代のターンをし、先ほどよりスピードを上げた。

 

「入華っち流石だねぇ。視界真っ暗なのにあんなにスピード出せるなんて。」

「...!」

 

入華は答えない。

神経をただ運転することだけに集中させているのだ。

 

「見波、容赦なく叩き潰すよ。」

「フッ。汚れ役は慣れているさ。」

 

必死に距離を離そうとするが、回避行動すらまともに取れず、無情にも日向のグレネードランチャーが直撃した。

 

『ああっと!更にスピードダウンまで!KIRISHIMA、大ピンチだぁー!?』

 

離そうとした距離も縮められ、またもや肉薄されたエクシール。

伊澄さんの手にはロケットランチャーが握られていた。

 

「きゃあっ!?」

 

エクシールが衝撃で大きく跳ねる。

ロケットランチャーの一撃は、KIRISHIMAに王手を突き付けるのだった。

 

【KIRISHIMA:S190】

【A/HIMUKA:E0】

 

会場全体が確信した。

KIRISHIMAはもう終わったと。

――――――――――――――――――――――――――――

◼️□side.みちる◼️□

 

【KIRISHIMA:S190】

【HIMUKA:S510】

 

失敗した。

日向のシールドはまだ510もある。

先ほど私が当てられていれば、こんな圧倒的な差にならなかったのに。

入華が必死に頑張っていたのに、私はただ慌てていただけだ。

こんなの、全然クールじゃない。

大事なデビュー戦だったのに。

大事な新人戦だったのに。

コーチたちが必死に鍛えてくれたのに。

入華が私と走ってくれたのに。

私のせいで。

私のせいでKIRISHIMAが負ける。

涙が滲み、手が震える。

視界に映る入華の背中がぼやけていく。

 

「...みちるセンパイ。」

 

入華は顔を見せず、ただ声だけをこちらに向ける。

あの入華でさえ、もしかしたら泣いているのだろうか。

 

「私たち、ツイてますね。」

「は...?」

 

想像もしない前向きな言葉に、意味も分からず呆然とする私。

 

「今日のSPスキル、エナジーチャージですから。510なら、何とかなりますよね!」

 

『エナジーチャージ』は使用エネルギーを倍にする効果がある。

確かに、いつも通りなら可能性はあるかもしれない。だけど。

 

「無理、だわ...。照準なしで、距離も詰められないのよ...?」

「距離は私が何とかします!信じてください!」

 

入華のことは信じてる。だけど、私自身は私なんかを、信じられないの。

だから、無理なの...。

 

「センパイ狙撃が得意じゃないですか!それに弓道って、別に照準がなくても的を射抜きますよね?」

「それは...安定した場所で、集中してるから」

「できますよ!!」

 

一際大きな声に言葉が詰まった。

 

「みちるセンパイは、すごいんです!コーチだって、詩絵さんと杏里さんだってすごいって言ってました!クールな狙撃手で、それにすごく優しくて。私の夢、初めて笑わないで聞いてくれたの、センパイだったんですよ?だから私。センパイと一緒にドルフィンになりたいって...。」

 

入華がわずかに俯く。

少し震えた肩が、その表情を理解させる。

 

「私はセンパイを信じます!センパイは、私を信じてくれるんですよね!?」

「入、華...。」

 

こんなにも信じて慕ってくれる後輩を、私は負けさせていいのだろうか。

コーチに言われた言葉を思い出す。

入華の為にかっこよくあろうとすることが、私の強さだと。

駄目な先輩だと思う。

ドジな先輩でごめんね。

自信なんて、私にはやっぱりないけど。

 

「...いきましょう、入華。」

「みちるセンパイ...?」

「あなたの信じる私を、クールな私を信じるわ!」

「...!はい、はい...!絶対に勝ちましょう!」

 

入華がパネルを操作し、SPスキルを発動させる。

入華と一緒なら、私は...!!

 

【Ignition!S.P.skill!】

 

『追い詰められたKIRISHIMA!ついにSPスキルを発動だ!!』

『エナジーチャージはトモちんでも知ってるよ!使えるエネルギーを倍にするんだよね!』

 

会場が「時代遅れの効果だな。」と大して盛り上がっていないのが分かる。

でも、そんなことはどうでもいい。

これが私たちの切り札なのだから!

 

「飛ばしますよ!!」

『自棄になったのか!?咲宮選手視界不良の中アクセルを踏み抜いたぞー!!』

 

【D/HIMUKA:S510】

【A/KIRISHIMA:E300】

 

神経をすり減らしながら通常と変わらない速度を出す入華。

それに答えるように、私はハンドガンを一発一発目視で放っていく。

 

「ちっ...!」

「まぐれまぐれ!冷静にいくよ見波!」

 

【D/HIMUKA:S480】

【A/KIRISHIMA:E220】

 

8発放ったところで、合計3発の弾丸が相手を傷つけた。

ダメージは少ないが、それ以上の意味が私たちにはある。

 

『土壇場でハンドガンのクリティカル効果を発動だ!この局面で都条選手が取り出したのは!?』

 

ここからは小細工なし。

私の最も得意な銃で。

入華が、コーチが。

みんなが褒めてくれた力で!

 

『スナイパーライフル!?ただでさえ照準がないのに、狙撃するつもりなの!?』

「みちるちゃん!それは流石に舐めすぎなんじゃない?!」

 

伊澄さんの声に合わせて速度を上げるHEX-MB。

確かに距離は遠く、視界もライダーほどじゃないけど悪い。

頼れるのは私の目だけ。

外すことがとても怖い。

 

いつか見たスパイ映画を思い出す。

呼吸を一定に。

指の震えをなくし。

ライフルと一体になるような心持ちで。

音と景色を一つ一つ意識から切り離す。

実況、観客、エクシール、入華、そして私。

世界にはライフルとなった私と、目標だけ。

ただ、ライフルのように。

その為にあるものとしての私が。

ただ息をするように。引き金を引く。

 

ドンッ!

 

一発。車体が爆ぜる。

次弾。外した。

気が緩んだ。喜んだ。これではダメだ。

もう一度、私を消して...。

 

「違う。」

 

私は、私らしく。

"みちるセンパイ!" "みちる!"

入華やコーチの声、心が聴こえる。

一人じゃない。

この弾丸は、私たちKIRISHIMAの。

 

「クールに、決める!!」

 

勝鬨なんだ!

 

――――――――――――――――――――――――――――

◼️□side.輪◼️□

 

「.....うそ、でしょ...?」

 

静まり返る会場に、水面に呆然と浮かぶりーこの声だけが響く。

誰もが状況を理解出来なかった。

みちるがスナイパーライフルで放った弾丸は3発。

照準もないというのに、1発目は見事に日向の車体を捉えた。

これだけでも驚くべきことだった。

続く2発目を外し、再び会場がKIRISHIMAの敗北を察した。

その時だった。

エクシールが急激に減速。

あわや周回遅れとなりそうなその瞬間。

みちるの放った最後の弾は、必ずクリティカルになるコントロールパネルを見事撃ち抜いたのだ。

信じられないという表情の日向に、観客、実況。

その中であの二人は、お互いの信頼を確め合うように手を合わせて笑うのだった。

 

『.....はっ!?な、ななななーんとぉ!!都条選手が暗闇の中、スナイパーライフルを二発命中させ!!』

『しかも両方クリティカルで奇跡の480ダメージ!!まさかまさかの!!』

『KIRISHIMAの逆転勝利だあぁーー!!!』

 

我を取り戻した実況の二人に呼応するように、会場全体が熱気を帯びた声援で満たされる。

KIRISHIMAを訝しんでいた人々も例外ではない。

私たちは、勝利したのだ。

この試合と、この会場に。

 

「冷や冷やさせやがって。」

「すごか試合やったとよ。」

「私、ちょっと泣きそう...。」

 

各々の感想を言いつつ、今日の主役を迎える私たち。

 

「「コーチ!」」

 

笑顔で帰ってきた二人を力一杯抱き締め、勝利のハイタッチを決めるのだった。

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

「んー!おいひーれす~!」

「おいおい一日で全屋台制覇って胃袋どうなってんだ?何人前食ったんだよいったい...。」

「まあまあ。祝勝会代わりやし。」

 

一回戦を無事勝利で終えた私たち。

一日目のスケジュールが全て終わったタイミングで、入華の希望通り出店を回ることにしたのだった。

 

「今日はよく頑張ったね、みちる。」

「んう!?けほっ!」

 

焼き魚串をパクついているみちるを労おうと話し掛けるが、びっくりしたのかむせてしまう。

お茶を渡して回復するのを待つ。

 

「す、すみません、コーチ...。」

「あはは。みちるはやっぱりみちるだね。」

 

頭をポンポンしてみると、照れながらもこちらを見て真剣な表情になる。

 

「コーチ、ありがとうございます。」

「急にどうしたの?」

「その、クールの意味が分かってきたというか。...コーチが教えてくれた私が、私たちを勝たせてくれたんです。だから、ありがとうございます!」

 

綺麗にお辞儀するみちるに、どんな言葉を掛けようか思案していると。

 

「お二人さん青春してんね!アタシらも混ぜてくんない?」

「あ、桐利ちゃん!」

 

りーこだけでなく、日向重工のメンバーが勢揃いしていた。

同じように出店を回っていたのだろうか?

 

「クックックッ。血沸き肉踊る戦いであったぞ。」

「見事な逆転だった。私たちの完敗だ。」

「ま、ギリギリの勝利ってやつだ。次やったら分からねーよ。」

「ビビって気絶してた奴とは思えねー狙撃だったぞ。ほれほれ。」

「い、いひゃいれす~...。」

 

お互いの健闘を讃え合って(?)いると、笑顔だった入華が一転して真剣な表情でりーこの手を握る。

 

「桐利ちゃん!私たち、日向のみんなの分も、ぜーったいに優勝するから。だから、そしたらまたジェットバトル、しようね!」

「入華っち...。」

 

入華の言葉に目を潤ませたりーこは、それでも泣き出すことはせず、笑顔でいつも通りのギャルポーズを決める。

 

「次はアタシらが勝ーつ!天下は日向が取るんで!そこんところ、ヨロシク!」

 

次は全員で相手をする。勝つのは私たちだ。

 

日向の皆の笑顔には、そんな強い気持ちが籠っている。

そう思うくらいに、いい笑顔だった。

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

「うぇ...ひぐっ...。あた、あたし...。」

「私が、緊張してっ...。暗闇、せっかく使わせて、もらったのに...!わたし、わたし...!」

「うむ、よし。よく耐えた。よく泣かなかった。よく、頑張ったな、伊澄、黒瀬。」

「おつきさーーんっ!!うぇぇーーん!!」

「うぇぇーーん!!悔しいよぉーーー!!ゆうりさーん!!」

「まったく、子どもかよ。私はそういうキャラじゃねーぞ、ったく。......もう泣くな、ほら。よしよし。」




『いきなりの強敵を何とか切り抜けたKIRISHIMA。二回戦はなんなくこなし、Aブロック決勝戦へと進むが。そこに立ち塞がったのはあのNereIdes、Galateaの二人だった!KAZAMI仕込みの技術に翻弄されるKIRISHIMA!走れ入華!熱き魂で紫苑の氷った情熱を解き放ってくれ!!』
『次回!ドルフィンウェーブTB第15話!ブロック決勝VSGalatea~乙女の心は輝く宝石~』
「来週も要チェックだ!」

このキャラがメインの話を見たいって子は誰ですか?

  • 入華
  • みちる
  • 杏里
  • 詩絵
  • エレン
  • 氷織
  • シュネー
  • 桐利
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  • 紫苑
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