箱推し全力少女参る!!!   作:ちーむ

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申し訳

 

 

「燃やしたァ!?」

っと目を見開いてる喜助さん

 

いやぁ驚いてるのも可愛い。

って思ってると手で顔を覆ってた

 

「ほんっっとアタシの予想の斜め上に行くというか、もう…はぁ」

 

『喜助さんの予想を上回る天才…ってことですか!?』

「ちゃうやろぼけ、斜め上ゆーとるやろバカってことや」

 

なんてスパンッと横から後頭部殴られた

 

「まぁ今に始まったことじゃないんでいいんスけど。でもこれじゃ〜他が生き残っているのか、本当の目的はなんなのかも分からなくなっちゃいましたね〜」

 

『まぁ…大丈夫でしょ!』

 

「まったく、その自信はどっからくるのやら…」

なんて呆れた顔

 

『めーわくかけてごめんなさい。まさか今更百目鬼家がどうのこうの始まるなんて思ってなくて…』

 

「いーんすよ、それは謝らなくて。」

 

『もー喜助さんや先輩、夜一様には昔っっからお世話になりっぱで…もうこりゃ恩返ししなきゃ!!!抱きしめていいですよ!ほらほら!』

 

「それあんたが抱きしめたいだけやろ、恩返しにもなんにもなっとらんで」

 

「では遠慮なく〜わーグエッ。なんで首根っこつかんむんスか平子サン!」

「喜助もノらんでいい!!なに抱きつこうとしとんねん」

 

『あはは喜助さん首しまってますよ先輩〜』

 

 

「ゴホッゴホッ…死ぬかと思ったんスけど…」

 

すると対面に座ってる喜助さんが私の手を取った

 

『は…えっ!?』

 

喜助さんの手大きい…!武士の手だ!きゃっかっこいい!!じゃなくて

 

「な、喜助??」

 

するとグイッと前のめりになった喜助さんは顔がまじかに___

 

「百目鬼って姓がいやなら…さっさと浦原になればいいのに」

 

なんて____その顔は__

 

 

 

 

『キュウ』

 

 

「あっ、リリーサン!?えっ!」

 

かっこよすぎてショートした___

 

 

________________

 

「ドアホ喜助。」

はぁ…っとため息吐いて

倒れる寸前に抱きとめた平子は座布団折りたたんでリリーを寝かせる

 

ぐるぐると目を回しながら気絶したリリー。

 

 

「こいつ、好き好き言っといていざこっちからなんかするとこーやってショートすんねん」

 

「えぇ?相変わらずリリーサン面白いッスね〜」

ってカラカラ笑う

 

「100年も変わらずこれってちぃと心配になるけどな。」

 

 

 

____________

 

目が覚めたら私の部屋の布団に寝かされてた

私どれだけ寝てたんだ。

 

窓の外は真っ暗で。

『ふぁああ』

 

さっきの思い出して顔が熱くなる

 

かっこよすぎ!!!きゃー!

って思い出しただけでキュンキュンする

 

マジきゅんです

 

『お風呂入ろ…それに晩御飯食べ損ねたなぁ』

 

薄暗い階段をおりて、シャワーだけ浴びようとお風呂場に入って

さっさとシャワーを浴びる

 

 

『…はぁ』

これはなんというか贅沢の悩みなのかもしれないけど。

生まれ変わるなら別のおうちが良かったな。

確かに顔面偏差値は遺伝してるせいかめちゃくちゃ高いのはいいんだけど。

もっとなんでピンポイントで面倒くさいお家に生まれたのか。

 

それに巻き込んでしまう度、私はノブで暴れてた時よりも罪悪感で潰されそうになる。

 

ノブは私がいてもいなくても勝手に一護に絡んで潰されてた組織だからまぁいいとして。

百目鬼家関係は私がいるから先輩方に迷惑をかける。

怪我させちゃったし。治ってたみたいだけど

 

喜助さんが色々調べてるみたいだけど、もう関わっては欲しくない。

申し訳なさでいっぱいになるから

 

本家だけ潰れて安心しきってた私も悪いけど、

分家はあの人達で終わるわけじゃないからまた絡んでこないって言いきれない。

こんどは分家の次期当主とかが復讐にくるかも。

 

 

シャワーから上がっていつもの寝巻きに着替え。

頭タオルかけて冷蔵庫を開ける

やっぱり鉄鎖さんがご飯作ってくれてたようで、

お皿にラップしてあって、名前が書いてあった。

 

有難く取り出してレンジであっためる

生姜焼きだ、おいしそ

 

『いただきます』

 

居間は静かで誰もいない。きっとみんな寝てるんだろうな

『おいしい』

 

一人で食べると嫌でも思い出す、

機械のような使用人。

話しかけても話さない使用人。

淡淡と淡々と私を育てる使用人。

何人も部屋にいるはずなのに、ポツンっと部屋に1人でご飯食べてる私。

 

 

100年も200年も生きてると前世の親も忘れてきてしまうほどだけど、

印象的な記憶はまだ残ってる。旅行行ったし喧嘩もしたしでも楽しかった思い出は鮮明に思い出せる。

もし前世の記憶がなかったら私は機械的になってたのだろうか

 

記憶が戻った時はもう院に入学してたから、

その前の自分を思い出すけど、確かになんか記憶としての映像は残ってるけどそこに感情は感じられなくて。

楽しい思い出とか全然ないな。って思い出した

 

前世の私に引っ張られた性格が顕になった時、使用人も当主も驚いた顔してたななんて、思い出す。

気でも狂ったのかなんて言われたっけ。

 

 

 

 

暗いのは嫌い、自分が暗いと皆も暗くなってしまう。

空気が重くなる。私が笑えばみんな笑ってくれるし空気も柔らかくなる。

 

でも私本当は泣き虫で寂しがり屋で。あんなにいつも楽しいのにこうやって1人になると寂しくて寂しくて仕方ない。

 

甘くて美味しいはずのご飯もしょっぱくなる。

普段.無理して笑ってるのかと言われたらそうじゃない。

本当にみんなといると楽しくて面白くて。

 

最初はキャラとしての認識が強かったけど、今は違う

ちゃんと生きててちゃんと怪我して死にかけて、ご飯も食べるしお風呂も入るし私の名を呼んでくれる。

 

早く朝にならないかな一人の時間なんて無くなればいいのに。

この美味しいご飯もみんなで食べればもっと美味しくなるのに。

なんて箸のスピードがはやくなる

 

「ほうら、そんな急いで食べると詰まりますよ?」

 

なんて、襖から声が聞こえた

 

『あれ…喜助さん?』

 

いつもの帽子はなくて、羽織は肩にかかってて寝癖がすごい喜助さんが襖の外からこちらを見てた。

 

「水飲みに起きたんス」

なんてそのまんま入ってきてちゃぶ台の前に座る

 

『起こしちゃったのかと』

 

「たまたまッスよ」

なんて頬杖ついた喜助さんが見てくる

 

帽子が無いからかいつもよりかっこいい

いや帽子あってもかっこいいけど

 

『寝ないんですか?』

 

「ほら、一人で食べると寂しいでしょう?」

なんて、話し相手になってくれて

どんよりした私の心も明るくなっていく

 

食べ終わって、お皿をシンクに沈めると、

「ちょっとお茶しましょ」

 

なんてさっさと準備した喜助さん。

 

その急須に成り代わりたい…!!!

 

「また変なこと考えてるんスか?」

 

『えっ!私まだ何も言ってませんよ!』

 

「顔顔。顔に出てるんスよ」

 

えぇ?って自分でぺたぺた顔を触るけどよく分からない

 

暖かいお茶が身体をあっためていく。

喜助さんが入れてくれたお茶だからかも!

 

「泣きやみましたね、」

なんて少し眠そうな顔でニヘラっと笑った喜助さん

 

見られてたのかと恥ずかしくなる

 

 

「幼い頃、アタシら会ってるの知ってます?」

 

『え、そうだったんですか?』

それは初知り。ってか幼い頃か…まだ私記憶戻ってないな

 

「四楓院家主催の会食会で、百目鬼家も参加してたことがありましてね。そこで貴方を初めてみたんスよ。

当主の後ろで使用人に手を引かれるあなたを」

 

手を引かれてるってことは相当幼いときだな。

 

『ごめんなさい…ショタ喜助さん覚えて無くて…』

「いやそれは覚えてもらっても困るんスけどね?」

 

「貴女の小さい頃の話をするとみんなどうせ無邪気で問題児なんでしょ?っていうと思うんスけど。あの頃のあなたは違う。

口角は下がってご飯も腹を満たすだけの行為って顔。」

 

『な、なんかお恥ずかしい』

 

「どこでこんなんになっちゃったんでしょ…」

 

『こんなん!?』

 

「一人でご飯食べてるさっきのあなたの顔、昔みたいでしたよ。」

 

『だから昔の話を?』

 

「なんか懐かしくなっちゃいましてね」

 

ってフワって笑う。

可愛いなぁ喜助さん

 

『私今幸せですよ。先輩は見捨てず面倒見てくれるし、夜一様は美人でなんだかんだよく構ってくれるお姉様だし、喜助さんは住まわせてくれてご飯まで食べさせてくれて寝床もくれるし。』

 

「それは良かった。貴方は人の事を考えてないようで人一倍気にしていて。

自分が原因なら尚更。気にしすぎなんスよ貴方は、もう人一倍迷惑かけてるのだから最後まで迷惑かけなきゃ」

 

なんていい事言ってんのか貶してるのかよく分からない事を言ってくるけど。

私が百目鬼家関係で申し訳ないと思ってるということがわかってるようだった

 

『さすが喜助さん。世界の全てわかってそうですよね!』

 

「それは大袈裟ッスよ。わからないことがあるから面白い。科学者とはそういうもんス。リリーサンの顔は読めても行動は読めないから面白いんスよね」

 

なんて笑った

 

はぁーかっこいいな。

マジきゅんです。

 

「だから百目鬼家も1人で解決しようとしなくていーんスよ。アタシも夜一サンも平子サンも、みんな貴方を助けたいからしてる事なんスから。どうせ昨日も申し訳なくてって感じで一人で行ったんでしょう?」

 

『あは…』

 

「リリーサン。アタシこう見えても一途でしてね」

『?』

 

コトンっとお茶を置いた喜助さんは突然違う話をした

 

「1人部屋で研究したり何だりしてると疲れてくるもんなんスよ。

 

そんな時、貴方のその子供のような無邪気な笑顔を見て疲れが吹っ飛んだんス。

悩んでた事も馬鹿らしくなって。

___あぁ、こういう風に生きれたらなって何度も思った。

無理に笑ってなくて、本当に心の底から楽しそうな貴方をみて、

アタシは本気で貴方に惚れ込んだ。」

 

 

『えっ』

まさか最後にそんなこと言われるととは思わなくてびっくりして喜助さんを見ると目が合う

 

「100年越しに会って敵として立ってた貴方を見て変わってしまったのかと心が傷んだんスけど、可愛い!っていつもの口調で言うもんだから。ほっとしてしまったと同時にあぁ、まだ好きだと改めて思ったんスよ」

 

それにまた心が痛む。ほんとうに申し訳ない、ノフはもう黒歴史確定です。って後悔する

 

「謀反の件で無理やり婚約にこぎ着けたのはアタシが貴方との確かな繋がりが欲しかったからなんス。

 

貴方は目を離すと違う人を口説いてて本気で笑って顔を赤くしている。

ガラにもなくアタシは飽きられたらもう見てはくれないのか、笑顔を見せてはくれないのかと悲しくなってしまいまして__女々しいでしょう?」

 

『そんな訳!飽きるなんてそんなわけないじゃないですか!喜助さんはずっとずっとかっこいいですよ!!昔も今もどっちもちゅきです』

 

「それならいいんスけどね。

 

___ほら、昨日言った事覚えてます?貴方が気絶した時。

 

百目鬼家の姓が嫌なら…

1人が嫌ならアタシと同じ姓にしてアタシと__いえアタシらと生きていけばいい。」

 

『け、結婚だなんて…』

喜助さんを独り占めなんて…!!それは私の心が耐えられない

キュン死する。

 

それと同時に申し訳なくなる

 

『私は…私はみんな好きなミーハー女なんです。夜一様と結婚したいぐらい好きだし。先輩もキュンキュンするぐらい好き。一護ももうその目で射抜かれたいって感じだし、大きくなった阿近とキャッキャウフフしたい。

 

私はきっと結婚したとしても、誰かと恋仲になっても、大切さの優先順位が変わっても、

誰かにキュンキュンする気持ちは変わらないと思います。

それはきっと相手にとっては辛い事だろうと思うし。

最低だと思います…なので』

っとそこで口に人差し指を当てられる

 

「大丈夫、わかってますよ。アタシだけを見て欲しいだなんて言ってないでしょう?確かに嫉妬しますけど。

そんな事を含めても分かっていても貴女が好きなんスよ。

はしゃいでバカやって自由奔放な貴方だから好きなんです、

婚約破棄はしませんよ、これから少しずつ意識してくださいな」

 

なんて…

 

『かっこいいよぉおおおお喜助さん!なんでそんなセリフどこから覚えて育ったんですか!!そんなイケメンに育てた覚えはありません!!!』

「育てられた覚えないッスけど」

 

 

 

「少しでもアタシだけ意識してくれればそれだけでアタシは満たされますから。だからアタシには申し訳なくなんて思わないでどんどん迷惑かけてくださいな」

 

ってまた優しく手を握られる

 

『うぐぐぐ…』

これじゃ手が洗えなくなる!!!

カッコよすぎる…!!!!!!!!!

 

「顔真っ赤、ショートしたら朝また起きれなくなりますよん?」

 

 

湯のみを片して部屋まで送ってくれた

 

「おやすみなさいリリーサン。」

 

『おやすみなさい喜助さん!!!なんか新婚みたいきゃ〜』

 

「相変わらずッスね…まったく」

 

 

今日は喜助さんの気持ちと向き合った日___

 

 

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