箱推し全力少女参る!!!   作:ちーむ

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命の恩人・先輩の基地へ

 

「いらっしゃいませ〜ってああぁ!!」

 

「ん?どうしたのかな山田くん」

 

 

細身で小柄な男山田花太郎はコンビニでバイトをしていた。

いつもの自動ドアの音に、いらっしゃいませと声をかけるとそこに立ってた女性に声をあげた

 

3週間前ほどに無理やり拉致されて連れてこられた浦原商店で治療した女性だった。

 

腕は無惨にちぎれ何時間も縫合と魂魄安定に専念していたので覚えていた

 

「ありゃ、風で開いちゃったのかな扉…たまにあるんだよねぇ〜お客さん来ないし僕は裏で事務仕事してくるから」

 

そう言って女性を見えてない人間の男性はバックヤードに引っ込んでいく

 

パァァァっとこちらを見て顔を輝かせた女性は一瞬にして目の前に

花太郎の手を握るとキラキラした目でレジ越しに詰め寄った

 

『あなたが山田花太郎!だよね!そうだよね!!!可愛いなぁ!可愛い!!』

 

「あ、あのぉ」

その勢いに押されつつようやく声を出すとハッとした女性

 

『ごめんね!私はリリー、3週間前?ぐらいに助けてくれたって聞いて!!お礼をしに来たの!!』

 

「ぼ、ぼくは山田花太郎です。無事でよかった…」

ほっとした様子の花太郎、治療し命を取り留めたといえあれから心配だったのだ。

 

それにしても_____

 

『心配してくれたの!!ありがとう〜可愛いね!いやかっこいい…?うーん可愛い!可愛いよ!ねぇ今度デートしよ!コンビニってどう?楽しい?いらっしゃいませーって言ってるだけでお金稼げる仕事ないかな〜私もさ仕事しようとか思ってるけど人の下にいるのってなんか嫌なんだよね!!』

 

 

これがいわゆるギャップとでもいうのか。

血濡れで固く目を閉じていた女性から受けた印象はお淑やかで上品で優しい女性なのかと思ったが。

 

まるで子供のような笑顔で目には一切の曇がない。

可愛いかっこいいデートしようなんて、本気で言っているようにも感じた

 

「え、えっと…」

 

『ごめんね、話しすぎちゃった。改めてお礼言わせて助けてくれてありがとう!』

 

「いえ、いいんですよ、それがぼくの仕事ですし。腕はどうですか?神経、血管、筋肉、骨も繋げたんですけど…ぼくにも動くかどうかは。」

 

チラリとみえる半袖からは傷口は塞がってるものの、痛々しい縫合の後が見えた

 

『うん、動いてはいるけどたまにズキズキするよ。元々健が切れてたから左腕のようには動かないけど。それでも3週間前のように動くまでリハビリしたいの。1ヶ月で』

 

「い、1ヶ月?それはさすがに…」

 

『私、戦力外通告受けたの。右腕が動かないから戦力外ってか。邪魔になるからって。私だってやられたらやり返したいしせめてヨン様に1発でも拳をぶつけてやりたい。』

 

ヨン様って言うのは誰かはわからないが、その目から強い意志を感じ取れた。

 

そのままの勢いで去っていった彼女

 

なんにしろ元気そうでなによりだ

 

「よし、ぼくも頑張らないと」

腕が動かないなんて普通は絶望に打ちのめされてるところだが。

彼女は違う。動かせる希望があるなら諦めないという心。

 

最後まで一切の曇りのない目、

顔で去っていく彼女を見て 自分も頑張ろうという気持ちになった。

 

 

______________

 

 

『ふへへ』

 

かっわいいなぁ山田花太郎くん

 

きゃー今度デート誘お。

命の恩人!!!!

 

 

さぁ向かったのは______

 

古びた倉庫

 

 

自分の霊圧は極限まで押さえ込んだから多分気づかれては無いはず

 

 

『うわ、すご結界』

 

水に振れるように触れた場所から波紋が広がる。

でもその奥は固くて跳ね返される

 

八爻双崖だっけ?

意識の中から空間自体を消し去る術だったような

なんでか私は見えるしわかる。

 

まぁ私には関係ない!時代は拳でしょ!!!!

 

____________

 

パリンッとガラスが割れるような音が響く

 

「ワタシの結界。誰かが___壊して(・・・)侵入してきマシタ」

 

 

「「「!!!」」」

 

「んやねん!前もあったなそないなこと!」

 

っとリサが面倒くさそうに顔を歪ませる

 

「うげぇ」

 

1人だけそう言うと岩に腰かける平子

 

「んやねん次から次へと!またあの女か!!」

っと一護の修行を中断させドンッと地団駄を踏むひよ里

 

「ちゃうわ、織姫ちゃんやない。3秒後にうるさなるでこりゃ」

 

「んやねん…だから誰が___『せぇえええええんぱぁぁぁあい!!!』」

 

 

 

 

ひよ里の前を目にも負えない速さで何かが通り過ぎたと思った瞬間

 

「ドビヤァ!!」

っと人から出てはいけない声が響き、ドォオンっと岩が砕ける音がした

 

 

「この声…この霊圧まさか!」

っとハッとしたリサ

 

 

『せんぱぁぁぁい!お久しぶりです〜!!!!元気でした?私は元気〜!!!』

 

「1週間前にあったやろ!!ドアホ!!!あいたた、俺の頭出てへん?脳みそ出てへん?」

 

『脳みそでてても先輩は先輩ですよー!!!かっこいいですって!!元気だしてください』

 

「んでおれが励まされとんねや!!!お前のせいやろが!はよ離れえ!!」

 

平子を押し倒してる

 

 

「「リリー!!!」」

ひよ里とリサの声がハモった

 

『リサさん!ひよりちゃーん!!!お久しぶりです〜!!』

 

にへらっと、起き上がって笑った少女は100年ぶりに見るリリーだった

 

「ほら言わんこっちゃないわ、うるさなるなこりゃ」

 

 

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