箱推し全力少女参る!!!   作:ちーむ

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怖い

 

 

「リリサン顔怖いッスよ」

 

『えぇ?なんですか喜助さん♡私の顔が可愛すぎてキュンキュンしちゃうって?』

「言ってませんけど」

 

家からの帰り道。ボーッと歩いてたら喜助さんにそう話しかけられた。

 

「相変わらず嫌いなんスね。家」

 

『そりゃそうですよ』

 

喜助さんや夜一様は隠密機動。私達の家の黒い話も貴族なのもあるけど嫌でも入ってくるでしょうね。

最初は少し警戒されたり監視されたりしてたけど、私のアホっぷりと私が家嫌いなのをもあって毒気を抜かれたのか今は仲良くしてくれてる。

 

「リリサン。早まっちゃダメッスよ」

 

なんで突然言われた。この人の目は私の心の底を覗いてくるようで。

『さぁ、私は私の命と大好きな人達の命があればそれでいいので』

 

「……ならいいんスけど」

 

っと、隊舎まで送ってくれた

 

「じゃぁくれぐれもお気をつけて」

『はい』

 

帰ってく喜助さんの後ろを見る。

隠密機動が私を監視している。きっと謀反集を捕まえる、しっぽを掴むためだろうね。

 

さて、私は家を潰されても構わないわけだけど__

 

きっと謀反を起こした人達は私の家に何かされた人なんだろう。

裏切られた、騙されたその復讐って感じかな。

証拠でも流せばいいのにとか思うけど、それすらをもみ消す私の家は汚い。だからきっと直接来るんだろうね。

 

「リリー。なんやそこでボーッと立ったって、はよ中はいりや。あと書類」

 

『えぇ、先輩がやってくれてもいいのに』

門をしめた先輩。

 

「リリー。辛抱し、」

 

『……なにがです?』

 

「リリーが動くことないで。」

 

なんて言われてしまった。

喜助さんといい先輩といい。私がわかりやすいだけなのか。

 

「謀反が捕まったら謀反の理由も狼藉もきっと広まる。潰れるとは限らんが動きにくくなり、隠密の奴らも堂々とあの家を監視できるやろ」

 

 

『そうですね……』

 

やっぱり先輩はすごいや。あんだけ重かった心を軽くしてくれる

 

 

『先輩〜さすがです!愛ですね愛!!!素敵♡』

「だからちゃうねん!!だァァァ!引っ付くなや!!」

 

 

 

________________

 

「百目鬼×××。お前の命頂く」

 

 

『……』

これが刺し客とでもいうのか、

隠密機動のように、忍者服を着た。たしかに二番隊の服だ。

なるほど謀反は二番隊にも潜んでいたんだ。どれだけ恨み買ってるんだうちの家。

 

短刀を構えた男2人は音もなく私の部屋に入ってきてて。

 

『理由は聞いてもいいですか?』

 

 

「理由だと?百目鬼家がどんな行いをしてるか、お前が知らないはずないだろう!!」

 

『シィーそんは大きな声立てると。来ちゃいますよ先輩が』

 

 

「百目鬼は我々をコケにし、切り捨てた、騙され親が殺され兄弟は捕まり__同胞まで」

 

何をされたかは知らんが確かに相当な恨みを持ってるようで。

『それに私は加担してない。家が勝手にやった事』

 

 

「だとしてもだ!お前は次期当主!お前と一緒に百目鬼もろとも潰させてもらう。尸魂界の恥め」

 

 

その瞬間__ゴロンッと重い物が地面を転がる

 

「ひっ」

 

小さく悲鳴をあげたもう1人の男。

 

『私は、それが嫌だがら死神になった。

推しを愛でるために。推しを幸せにするために。

それを眺めるために。それを邪魔する家も、貴方達も嫌い。』

 

 

ふたつの重い物()が転がった____

 

 

遺体を適当に庭に捨て、死覇装に着替えた私は家へ飛ぶ。

きっとこのタイミングでしかけてきたなら。

家も似たような事になってるはず。

 

 

家に着いたらそれはまぁ見事に燃えてる事で。

立派な屋敷が炎の渦に

 

使用人が門から逃げてるのが見える

 

私は中に入り、崩れ落ちそうな中走る

 

目指すは

現当主(父上)の部屋。

 

 

「ひっ×××!助けろ×××!!」

 

醜い。これが本当に親なのだろうかいや、今の私の親は前世の親だけだ。

腰を抜かした当主が悲鳴をあげていて

 

近くには謀反者が倒れていた。近くには瓦礫が。

頭を打って気絶してるのだろうか。死んではいないようだ

 

私は切っ先を当主に向ける

 

「なんのつもりだ」と睨まれる

 

 

『この家は嫌い。死神になるのを阻止しようとしたのも、私の大好きな人達をバカにしたのも。嫌い。』

 

「何を!誰がここまで育ててやったと思っている!」

 

『育てる?馬鹿なことを。育てたのは使用人、貴方はわたしになんの期待もせず。邪魔するだけ邪魔して笑いものにして__。

 

私は今幸せだよ

 

 

貴方さえいなければ』

 

 

刀を振り落とそうとした瞬間____

 

 

 

 

パシッと手を握られた

 

 

「……ダメや言うたやろ、リリー」

 

『先輩』

 

 

なぜこんな所にいるのかは知らない。追いかけてきてたのかもしれない。

『私が先輩の匂いに気づかないなんて』

 

「犬かお前は。ちゃうやろ、お前はリリー、俺の部下で俺の後輩や。

やから手を汚すんはちゃうやろ?」

 

 

『……』

 

「リリー」

 

もう一度名を呼ばれ手を緩める

 

「俺は貴族でもなんでもあらへんから、貴族関係の後ろ盾にはなれへん。けんど、当主が捕まって百目鬼が洗われて潰れても、俺はお前を死神として守ってやれる。やから、お前が手を染めたら俺の苦労無駄になるやろ?」

 

なんて、そんな言われ方したら殺せないでは無いか

 

『先輩。やっぱり私の事好きですよね?愛ですね』

「やからちゃうゆーとるやろ」

 

その後__

謀反した者たちは捕まり。

 

そして百目鬼家の悪事も公になった。

当主が揉み消せなくなった悪事も洗い出され。当主、それに加担した分家も破綻。裁かれた

 

私は百目鬼家として加担していないか洗われたが、許嫁による後ろ盾の四楓院家によりそこまで拘束されるような事態までは起きず。

また死神として尸魂界に貢献しているのもあってか私は無関係とされた。

 

失脚防止の狙いは表向きで、これを狙っての許嫁作戦だったらしい。

さすがは喜助さん、どこまでもよんでたみたい。

 

 

まぁでも百目鬼家の苗字があるせいで私はしばらく後ろ指さされてるけど。

私は大好きな人達がいればそれでいい。

推ししか勝たん。

 

 

 

『先輩。私先輩の事見直しました』

 

「見直すまで落ちぶれてたんか俺。シバいてええ?」

 

『違いますって!!!そういう事じゃなくてー!更に好きになったってことですよ!!喜助さんも夜一様も先輩もみんな助けてくれて。

大好きです〜!!!』

 

 

やっぱり推ししか勝たん

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