神会でガネーシャ開催の挨拶。ノーカ登場、神に威圧感、翼持ちのレア度。自己紹介、名前と目的。芝居がかった動きと昔話の読み聞かせみたいな喋りで天界云々の設定騙り、神に納得させる感じで。生贄登場、神殺し。偽悪っぽく警告、挑発。解散。合間に動揺や忌避感の描写。ロキ警戒。フレイヤ魂の色が眩しすぎる(同行してアイテム欄にいるアルマたち由来。本人はめっちゃ薄い灰色、凡人)
ウラノス達の会話、概ね成功、牽制の効果期待。みんな心中では心配事。
ノーカさんストレス解消にアルマを吸いに行く。
昼過ぎ、バベルの屋上から光の柱が立ち上った。
それは神が天界へと送還された証であり、神々は
見送ったのは、毅然とした態度の神ガネーシャ。そして珍しく神妙な様子のノーカ、マジックアイテムにより透明化しているが普段以上に朧気でどこか頼りない気配を醸し出すフェルズの計三名だ。
「アパテー本人を
要請を受けたガネーシャは、フェルズに対してこう述べた。
ちなみに、ウラノスはフェルズを見送って思考を巡らせる内に、アパテーの自主的な送還について思い至り、甚く焦燥感と恥辱とに襲われ悩まされたらしい。極東の神なら土下座を敢行していたと思われる。
結局、見届け神が必要な事からガネーシャは呼び出しに応じて登城ならぬ登ギルドしたのだが、それに対してウラノス以下三名は一糸乱れぬ深々とした見事な礼を披露し全力の謝辞を述べた。
送還された神アパテーだが、ガネーシャにノーカの正体を問い、短期間で眷属を屠ったであろう存在を指してそのようなものに頼るお前たちは自分達と変わらぬ同じ穴の狢であると評価を下し、散々に罵り嘲った。直後、自分の尊敬する神への侮辱をされたノーカから全力の殺意を向けられてビビり散らかし、防御目的で自分から『
アパテーは余りにも間抜けな結末に呆けた後、羞恥と憤怒に顔を染めて、最後まで口汚くノーカを罵りながら地上を去った。
その醜態も含めて送還される神アパテーを見届けたノーカは、心配するガネーシャとフェルズを余所に独り言つ。
「……嫌な事件だったね……死体が全部、まだ見つかってないんだろ?」
例の如く薄っぺらい、見本をなぞっているだけの様な声で呟かれた言葉に対して、お前が犯人だろうと言える者は誰も居なかった。トラスーツで隠された表情は、果たしてどうだったのか。本人以外には知る由もなかった……仮に顔を露出させてもまだかぼちゃマスクを被っている事も含めて。
第十七話:神会――神が出るから神回みたいな強めの主張を全力ビンタで却下される夢(今年入って六回目)――
日中の(ガネーシャへの謝罪に関する一連に対しての)精神的ダメージを引き摺りながらも午後の業務――臨時
改めて御披露目直前の打ち合わせにウラノスの元へ赴いたノーカを真っ先に迎えたのが開催直前で姿を眩ませた事に対するフェルズのお小言だったため、普段は透明な上に暗所でも向きによって見えたり見えなかったりする偏光性蛍光塗料を用いてフェルズのローブに日本語の平仮名で『ぽんこちゅ』と書いておいた。
後日、
臨時の
「のりこめー^^」
「わぁい^^」
と統制が取れている様で乱雑に入場して食事や歓談を楽しんでいた。
「聞いたか? あの噂」
「ギルドの珍獣って奴か」
とある男神が尋ね、合点とばかりに別の男神が返す。
「俺見たぜ。虎の着ぐるみ着てて、背中から翼生えてんの」
「それも一組や二組ではない……全部だ!」
「いや二組だよ」
「全部って意味わかんねーよ」
「なにいってだこいつ」
「乱入してくるとは、とんでもない奴だ」
更に別の男神が話に混ざり、また更に別の男神が乱入し、顰蹙を買う。こんな思春期前後の男子学生を思わせるテンションで盛り上がっているのが、オラリオ――地上に下りて来た神の大多数である。
「最近すっごく可愛い女の子を見掛けたのよね」
「それ知ってるかも! 狐人《ルナール》みたいな子とか、翼の生えた子よね?」
「それそれ! 男共が群がってたから助けに入って好感度稼ごうとしたけど自力で撒いちゃったみたいでさー勿体なかったわー」
「身体能力が高かったから誰かの眷族なんじゃないかって話だけど、この中にあの子達の主神が居るのかしら……」
「居るとしたら……」
「お話しないと、ね」
「「ねー」」
女神の側も大体こんなもんである。メタ的な話も絡むが、原作でスポットが当たるような神は個性的であり、持っていなくてはならないのだ。
「何だあここは。地獄か?」
会場の舞台袖に待機して神々の声に耳を澄ませていたノーカの放った言葉がこれである。実にげんなりした様子で、なまじ付き合いのある神がウラノスとガネーシャの誠実な大人だったため、見た目は大人頭脳は子供な雰囲気の神々を見て今すぐ会場を爆破したい衝動に駆られていた。
勿論、大人だってたまには童心に返りたくなる瞬間はあるだろうし、時には羽目を外したくなる事も知っている。実際に夏祭や親戚の集まりで問題行動を起こす
「ノーカ……ここは地獄なのさ」
側に控えるフェルズは慣れきった様子で、どことなく自慢気というか、無駄に無意味に無茶苦茶に先輩風を吹かしている。ノーカはそんなフェルズを無視した。どこからか苦しそうな呼吸の音が聞こえてきた気がして周囲を見回すのに忙しかったからだ。が、特にそれらしい対象は見当たらなかった。フェルズは拗ねた。
「……本来なら
拗ねたままだが、一応の補足をしておくフェルズ。知らないわけではないそれを聞いたノーカも、自分の都合による特例という事情が事情なので申し訳なさが込み上げてくる。
「まぁ、今回は私の周知を建前に黙認または受容の目的があるからご機嫌取りが必須だったんですよねぇ。一応借金は利子付けて返しますし、自腹を切った以上は誰も不幸にならない催しになって欲しいものです」
今回の
その目的がノーカの周知にある事は開催側からすれば明白なのだが、天界の怒りや恨み妬みの具現化とも言うべき存在である事や、救界の促進という建前の元に行われる神の監視や粛正といった行動内容等の設定を採択してしまった結果、神々の反感を買いやすい。
しかもそのような危険物の受け入れについて賛否を問うのではなく、住み着くからお知らせしておきますね、という一方的な通告でしかない。どうにかして神々からの忌避感情を削ぐための方法を……という話をノーカの居ない時にウラノスとガネーシャとフェルズとで話し合い、天界から来たやベー奴(偽)と既に地上に居る神々と双方のご機嫌取りにウラノス主催の『神の宴』を合同で行う運びとしたのだ。
「あ、あー。マイクテス、マイクテス。本日は晴天なり。本日はぁ! 晴・天ッ! ナリィ……」
いよいよ
面白いもので、あれだけ馬鹿騒ぎする学生の様な醜態を晒してした神々は喧騒をピタリと止める。会場にはガネーシャの声だけが響き、野次の一つも飛ばない。まぁ、その眼光は餌を前にした獣のようにギラギラと光っているわけだが。
「本日は忙しい中にも関わらずこうして臨時の
いつもの調子とは違う厳かな態度でカンペを読み上げた後、ガネーシャは開催を告げる。
「それでは早速だが本題に入ろう……こちらへ」
態度を崩さないまま、ガネーシャは舞台の袖に控えるノーカを呼ぶ。集まった神々の視線もまたガネーシャの向ける先を追い、何百何千という瞳が集中する事となった。
「巧くやれよ……幸運を祈る」
激励と共に、フェルズからそっと押し出されたのを初動としてノーカがステージ上に姿を現す。その姿は、ここ数日の間に噂が広がった
予想された事態ではあったのだろう。神々の一部では小さなどよめきが広がったが、すぐに収まる。
ガネーシャの隣に立ち、マイクを受け取ったノーカは、顔をゆっくりと動かし神々を見た後で小さく体を震わし
「
「「「「「「「えええええええぇぇぇぇ!?」」」」」」」
膝を突き、四つん這いになって盛大に嘔吐した。辛うじてトラスーツの口部分を人力で開き顔を露出させた事で、トラスーツの内部を汚すことは避けられた。今日に限ってかぼちゃマスクではなく給食当番の三角巾を頭にかぶっていたのが幸いした形だ。ただし、取り落としたマイクの立てる大きな音とハウリングが気にならないほどの驚愕を表す叫びが神々から上がった。
こうなった理由はたった一つ……人見知りであった。一人二人が相手ならば平気なのだが、これから全員ぶちのめす位の敵対関係や何を言われても揺るがない信用を持っている相手でもない限り不特定多数を前にすると極度の緊張から震えが止まらなくなり声も出なくなり過呼吸を引き起こし吐き気を催すというコンボの果てがこれである。ついでに言うと、真面目な空気になっても勝手に緊張して今度は酸欠になり吐く。なんもかんも幼少期よりずっと家族から冗談でなく真剣な様子で語り聞かせるように人格どころか存在の否定を繰り返されて来た事で人格の根底に無価値が深く刻まれたんが悪い。
「……はっ、お、おい? 大丈夫か?」
ノーカの一番近くに居たガネーシャも即座に反応はできず呆然と眺めていたが、直ぐ様ノーカに近寄る。特に毒を盛られたり
「うぅ……
「ノォォォカァァァアァァ!!」
吐き気が収まったのか、そのまま汚れた部分を避けながら横転して仰向けに倒れ、上半身を上げようとするが首から上しか動かせず、小さく呻くと頭を落とすノーカ。しゃがんだ体制のままそれの膝と脇の下に手を入れ足が地面につく程度に持ち上げながら天を仰ぎ名前を叫ぶガネーシャ。
「……今度は熱いお茶が一杯怖い」
「誰もまんじゅうなど振舞っていないぞ!?」
トラスーツの口部分が開いたままだったので露出しているノーカの顔色は、嘔吐そのものが仕込みでも何でもないと分かる青白いものであったが、死に掛けの演技もせずに割と余裕のある声でそう溢した。対するガネーシャも大真面目な声だがしっかりと相手のネタを拾う。
これらのやり取りは転がっているマイクが拾っていたため見ていた神々に伝わっており、何名かの貰いゲロをした神をいてば唐突な事態に呑まれていた神々であったが、一気に弛緩した空気の中で徐々に調子を取り戻しく。そして
「
異口同音に叫んだという。
その後、戦闘時の服装にお色直しをしてきたノーカは何とか自己紹介を済ませトンデモ設定な出自や目的を神々に宣言できたのだが、ガネーシャの身体に隠れて顔だけ出し、彼の神の服を握りながら、自信なさ気に言葉を詰まらせさせしてのものであったため、全く危険度が伝わらず、危機感を煽る事もなかった。その対価……敢えて代償と言うべきか、
なお、面識がある事を前面に押し出して
ちなみに、守護魔・ハヅキ顔。
普段は顔装飾のダーク・アイ(ベルト状の目隠しみたいな拘束具)を装備している。
気分で心眼の目隠しや眼帯風包帯(両目隠し・黒または白)と交換している。
つまり基本は目隠し。でも当然のように書類仕事する。
今後はトラスーツから見た目レプリカ・漆黒王の礼服と長ズボン(黒)、ローファー(黒)の黒尽くめ姿に。でもトラスーツは趣味だから結構な頻度で着る。普段は見えないがソックスは見た目ニットタイツ(白)。水属性ェ・・・