オラリオ総異端児化計画   作:夜月工房

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前回のあらすじ:アイドルのレッスン開始は先だったがデビュー時期では後塵を拝したフィンの指導により、記憶喪失から奇跡の復活(仕上がり)を果たした大型新人リヴェリア(りあ☆りあ)。しかし思想まではアイドルに染まらずに済ませた常識人枠(リヴェリア)は羞恥心との戦いに苦しんでいた。崇拝に近い目を向けて来るエルフ達に打ち明ける訳にもいかず、事情を知る身内(ロキとフィン)に打ち明けても軽く流された(大丈夫いけるいける)。故に、悩みに悩み抜いたアイドルだって女の子(リヴェリア)は元祖であるアルマ達を頼り『なんでもクエストカウンターオラリオ支部』を訪ねたのであった……。
一方その頃、ダンジョンの中ではとある異常が観測されていた。賢明な読者諸君はこの流れから予測できるだろう。そう、喋るどころか歌い踊るモンスターの存在である。フェルズがうっかり漏らしてしまったばっかりに、異端児(ゼノス)達はアルマ達(アイドル)にどっぷりハマっていた。何せ人化したモンスター(問題を解決している存在)である。模範とするべき理想を知った異端児(ゼノス)等は憧憬を抱いた。アイドル活動に関しても、単純に歌や踊り――文化的な行動を好んだ。人語を話せない者でもハミングや鼻歌でメロディを奏でており、体は自然とリズムを刻みステップを踏む。そんなものが発見されてしまえば、それはもう言い訳が不可能な程に地上の情報を得ているらしいモンスターであり、報告を受けたギルドは特異個体に認定し情報の提供を呼び掛けた。が、こんな異変に行方知れずの珍獣が関わっていない等と都合の良い話があるのか、と慎重(消極的)な態度の【ファミリア】が多く、調査は遅々として進まなかったのであった。日頃の行いが褒められたものではないのに良い方向に作用する辺り、珍獣は悪運が高いのだろう、とフェルズは色々な感情が混じった溜息を吐いたとか。


第四十五話:更に時は流れて――計画開始まで後――

 準備とは得てして地味なものであり、それが順調であれば尚更である。

 何が言いたいかと聞かれれば、書く事が無いのだと答えるのが適当であろう。

 

「そんなわけであれから二年半が過ぎたわけですが」

 

「どうしたんだ、壁からブロックに」

 

「それを言うなら藪から(バー)では?」

 

「それだ……いや、違うな、藪から(ぼう)だ」

 

「それはそうと、切り出そうとした用件を聞いてみるべきでしょう。珍獣殿?」

 

 闇派閥(イヴィルス)御用達の酒場に集まり、乾杯を済ませると同時に切り出されたノーカの言葉を耳にして首を傾げながら惚けた反応を返す【エレボス・ファミリア】の二名。その余りにも自然な、本気で不思議そうな態度に、ノーカは改めて手にしたミルクを飲み干してジョッキをテーブルに叩き付ける様にして置くと、頭を抱えて叫んだ。

 

「表も裏も顔見せしなきゃと思って諸国巡りを頑張って残り三ヶ月は微調整しないとってオラリオに戻ってきたら都市全体がアイドル漬けになってるとか想定外なんですよぅ! オマケに闇派閥(イヴィルス)が当たり前に日の当たる場所でライブできてるのどうして!?」

 

 ノーカは協力者として闇派閥(イヴィルス)に入り込むと、約一ヶ月を掛けて物資に関する準備の効率化……というよりは正常化に努めた。

 その成果を見届けた後は、ギルドの出奔理由であるオラリオの外で活動する神々への視察と是正のために諸国を巡っていたのだが、計画の都合(タイムリミット)でオラリオへ帰還を果たしたのである。

 尚、殆どの訪問先でダイナミック謁見に臨んだため神に対して不敬であると神や眷族から喧嘩を売られ、高値で買い、叩き潰した眷族を主神に更なる高値で買い取って貰う流れを繰り返していたおかげで各勢力との友好度は安定して低く、しかし力関係は文字通りに叩き込んでいるため協力自体は断らせない実質的な従属国の様な形に収めている。

 そんな感じで割と頑張ってして来た根回し(ゴリ押し)の数々が意味を失いそうな状況を知ったノーカの、血を吐く様な感情が込められた愚痴にも苦悩にも似たツッコミを聞かされた邪神とその眷族は

 

「「あー」」

 

 まるで観光客から喧伝されている内容と実物の差異について問われた地元民の如く、それ良く聞かれるけど違うんですよと言わんばかりの態度であった。何なら周囲の闇派閥(イヴィルス)構成員の方が、声には出さないがノーカに同意する反応を見せている。

 

「言われてみれば、知らない者からすれば異様な光景か。最早オラリオの日常と化して違和感を持たなくなっていた」

 

「始まりにして頂点という生ける伝説扱いされているグループは珍獣殿のお仲間なのですがね」

 

 神エレボスは気まずそうに頬を掻き、ヴィトーは大元の原因について言及する。

 

「それは……そうかも知れませんけど……ぐぬぬ、報告には流行に関する内容なんて無かったのに」

 

 『なんでもクエストカウンターオラリオ支部』のアルマ達をアイドルデビューさせようと考えて実行したのは、言わずもがなノーカである。故に責任の一端を担いでいる予感はしていたのだが、ここまで大事になるとは考えてもいなかった。

 そしてノーカは諸国巡りの最中も仲間や協力者の面々とは定期的に連絡を取り合っていたし、オラリオにも立ち寄ってギルドや闇派閥(イヴィルス)等を荒らしていたのだが、それらの何れからもアイドルの話題は上がって来なかった……今にして思えば、いっそ不自然な程に。唯一、アルマ達からは練習の楽しさやちょっとした悩み、路上ライブの動画が好評である事を喜ぶ声等が届けられてはいたのだが、それでも他のアイドルの存在は影を臭わせる事すらなかった。

 

「サプライズを提案していましたからね、我が神が」

 

 悩むノーカであったが、ヴィトーがあっさりと理由を暴露した。忠臣の裏切りを受けた主神は、しかし堂々とした態度を崩さずに立ち上がり

 

「アルマ達から相談されたので全力を尽くしたまでだ。俺は後悔していない」

 

 いつの間にか袖を通していた法被を見せ付ける様にくるりと一回転してからポーズを決めつつ宣言したのであった。

 襟字には文字ではなくドット絵にデフォルメされたアルマ達の顔アイコンが並んでおり、腰柄はヒラヒラフリフリなアイドル衣装に身を包みフォークの代わりにマイクを掲げて笑顔を振り撒くモーモー・アルマの姿がプリントされている。胸の控紋には共通語(コイネー)で書かれたアルマ命の文字が、背の大紋に至ってはまさかのモンスター形態と日本語(片仮名)表記のモンスター名。そんな一品を着こなす邪神の姿に、ノーカは疑い様のない狂信者(ファン)矜持(いいね)を見た。

 恐らくはグッズとして開発されたそれには個別のアルマ全種類や、ペアやトリオの組み合わせ、そして全員集合版が存在しているだろう事を、ノーカは瞬時に察知していた。

 

「何それめっちゃ欲しい」

 

 自分に情報が回って来なかった元凶を知ってどのように報復しようかと頭を働かせ始めた所にこれである。考えるよりも先に欲求が口を衝いて出ていたし、思考もグッズ商品の開発や今後の展望に占有された。何ともなれば、ノーカの頭の中からはオラリオの行く末やそれらを良くするための悪巧み、果てはこの世界におけるオカンからの依頼(レゾンデートル)すらもが吹き飛んでいた。むしろそれらが思考の片隅に戻って来た際は、斯様な些事は等早急に自分の手で片付けてその後はアルマ達に注力したいと欲する程に。

 

「いいだろう? まぁ考えたのは他ならぬ受付嬢と例の【芸術家(ファイアワーカー)】で、作ったのはアルマ達なんだが」

 

「プレミア過ぎる……ッ!!」

 

 その稀少性に出遅れた自分には入手が不可能だと判断し崩れ落ちるノーカ。一方の邪神(エレボス)は誇らしげだ。

 

「悔しがっておられますが、あの純真無垢な面々ならば珍獣殿のために取り置きしてい、るのでは……」

 

 ヴィトーの言葉が終わるよりも先に、ノーカの姿は消えていた。

 恐らくは『なんでもクエストカウンターオラリオ支部』へと向かったのであろうと当たりを付けた二人は、何となくやり込めて勝った感に酔いしれながら互いのジョッキをぶつけるのであった。

 直後、その場に居合わせて聞き耳を立てていた商人風(諜報部)の面子からダメ出しを食らい反省する邪神と唯一の眷族が居たとか居なかったとか。表側(ギルド)の立場で国家系【ファミリア】の中枢に乗り込んで暴れ回て来た際の――言わば国家機密に近い情報が得られそうだったのだから、然もありなん。

 

 因みに、ノーカは大方の予想通りに『なんでもクエストカウンターオラリオ支部』へ帰還報告とグッズ入手のために訪れ、アルマ達から無事にグッズをプレゼントされ天にも昇る気持ちを味わったのだが、次の日になってギルドへ出頭すると報告を後回しにされたロイマンから説教される羽目になった。土産として各地からの献上(戦利)品を渡したらあっさり機嫌を直してそのまま解放されたが。

 同時にギルドの職員にもお菓子等のご当地品を配って歩いたのだが、ECO由来の品物で肥えた面々からは珍しいけどそう美味しいわけでもないとある意味で()()()評価を受けていた。

 序でにノーカを良く知らない新人は初対面が割とマシな態度であったために常識的だと評価を間違え、後日珍獣(いつもの)ムーブに巻き込まれ泣きを見る未来が決定している。

 

 

 

「こんにちはー進捗の確認に来ましたー」

 

 オラリオに本拠地を戻した日から一日半、諸国を巡りつつもちょくちょくオラリオ内を荒らしていたノーカはギルドへの報告と前回立ち寄った際に提案した改善策の成果確認を簡単に済ませると、アクロニア開拓地へ顔出しに来ていた。

 こちらは本番(原作)まで時間があるからと慢心して諸国巡りの約二年間はノータッチであったため、成果確認を楽しみにしながらの訪問である。

 

「ノーカさ()!」

 

「よォ、久々」

 

「えぇ、かれこれ二年間、皆さんもご健勝な様で何より」

 

 男子三日会わざれば……等とは言われるが、二年の月日は少年達にとって大きな価値を持っていた。

 見違える要素として、まず単純に体つきがしっかりした。ヒューマンであるベル(5→8歳)はもちろん、パルゥムであるリリルカ(6→9歳)も栄養状況が改善された事で肉付きが良くなって健康的になっている。

 ラジルカ(10→13歳)は……原作の若作りアラフォー(フィン・ディムナ)が119C(セルチ)で、ダンまち世界におけるCと現代日本におけるcmとの比が等しいとした場合、7歳男子相当である事からお察し下さい。

 尤も、それを言ったらリリルカも15歳時点で110Cと5歳女子相当なので身長は打ち止めなのだが。おかげで姉妹は姉が強気で妹がやや弱気でという雰囲気以外そっくりになっていた。因みに、体の成長に関して第二次性徴はヒューマンの女性と同じ時期なので、将来的には姉妹の判別はしやすくなる事だろうとノーカは姉の方に内心で哀悼の意を抱いた。

 

「何か失礼な事ォ考えてねェか?」

 

「特別にYESと答えさせて頂きます」

 

「よーし、二年間の成果を見せて……いや、聞かせてやンよ。具体的にはアルマ達から聞き出したお前の地元でのオイタとかなァ!!」

 

「おい馬鹿やめろ」

 

「いいや! 限界だ言うね! 今だッ!」

 

 二年経っても成長しない年長組のじゃれ合いに、年少コンビは微笑ましげだが苦笑いを浮かべて見守っていた。これではどちらが年上なのか分かったものではない。

 

「ほう、あんたが……」

 

 そこに新たな声。ノーカがそちらを見れば、精悍な顔付きとがっしりした体型とを兼ね備えた歴戦の戦士風な男性の姿があった。

 

「どうも、全自動式救界(マキア)推進型対神粛清装置(マッスィーン)をやらせて頂いてますノーカ・ウントと申します。こんにちは」

 

「これはご丁寧に。俺はザルドと言う。半年程前に流れ着いて、そのまま此処で世話になっている」

 

 ノーカの自己紹介にも引く事なく男は自己紹介を返す。その名前は、ノーカがギルドで調べた資料に記載されている物と同じであった。

 

「ザルドさん……と、いうと不躾で申し訳ありませんが、もしや【ゼウス・ファミリア】の【暴喰】と呼ばれた方では?」

 

「何だ、知っていたか。確かにそのザルドで間違いない。とある神(エレボス)の誘いを受けて時期が来ればオラリオに向かう算段だったのだが……此処を紹介されてな。あぁ、戦力的には期待してくれるな。今ではただの一般人に過ぎん」

 

 ノーカの追及をあっさり認め、しかしかつての最強は謙遜の言葉を吐く。

 実はこのザルド、かつて陸の王者(ベヒーモス)の討伐に際して無茶をした代償で呪い染みた猛毒に体を蝕まれていたのだが、アクロニア開拓地にて回復と釣り合う程度では猛毒に非ずと強く言い切るアルマ達からマルチコンディションを口に突っ込まれ、それでも駄目ならと各種びっくり回復投与(アルフィアと同じ処置)を受けて無事快復を遂げた。

 そこで終われば美談というかめでたしめでたしで済んだのだが、テンションを上げた彼はついついはしゃいでしまい、偶然そこに居合わせたアルフィア(快復済・成長中)に手合わせを挑んだ。そして二秒(ゴスペル)で意識も身体も飛ばされた。

 故に、強さの秘密(ディメンジョンダンジョン)を知った後も一歩引いて謙虚な態度を取る様になっていたのだ。

 

「嘘吐けオッサン。姉御と並んでDDソロで潜って最深部まで行ってるトンデモじゃねーか」

 

 そんなザルドの言葉に反論したのがラジルカであった。

 健康な体を取り戻したザルドはアルフィアに出鼻を挫かれた事で大人しくなり牧歌的な暮らしを始めたのだが、アルフィアがそれを許す筈は無かった。具体的には上質にして一部は未知な食材を入手出来るDDの利用許可を条件に、ベル一行の指南役を任された。そしてアルフィアに命じられるがまま、手始めにベル一行の実力を把握させるための模擬戦を行った。

 ベル一行はDD通いで『神の恩恵(ファルナ)』に依らない強さを磨いているが、それでも現時点でLv.4後半相当。これはこれで既存の方法(オラリオの冒険者)を基準に考えた場合、間違いなく英雄候補だと期待される成長速度なのだが、Lv.7であるザルドには三人がかりでも敵わず、あっさり鎮圧される結果となった。ザルドを驚かせる事には成功していたが、アルフィアからは当然の様に惰弱と叱責された上に以後の特訓ノルマを増やされた。

 

「ほう! 最深部が判明したんですか」

 

「そっちに食い付くのか……姉御の話じゃ五十階層だそうだ。ちなみに、アタシらは三人組(パーティー)で三十八階層が最深到達階層(レコード)だ」

 

「ふむ、報告では三十五層がメイオウでしたが突破しましたか。一定時間物理攻撃無効(エセリアルボディ)をよくぞ」

 

「むしろSPMPを0にしてくる(ハウリングスクイーザー)のが辛かったわ。強制精神疲弊(マインドダウン)とか洒落にならん」

 

「あー、自動的に気絶(スタン)も付与されちゃうんですね、お疲れ様です。にしても五十階層……今後も拡張される可能性がないとは言い切れませんが、区切りが良すぎてキナ臭いですね。ちなみにボスの討伐状況は?」

 

 げっそりしたラジルカの言葉に、ノーカはゲーム(かつて)の思い出を重ねて頬を緩ませながら労った。後ろではベルとリリルカが「何度も負けたね」「辛い日々でした」と回想していたが、ノーカは触れない優しさ(そっとしておこう)を発揮しつつ気になった階層についての疑問を口にしてボスに関する情報をザルドに求めた。すると、当のザルドは何やら苦み走った表情を浮かべて不満気に話し始めた。

 

「【静寂】が討伐に成功している。俺は相性がな……」

 

「ほう、相性」

 

「五十階層は巨大な地底湖と畔として僅かばかりの陸地で構成されているんだが、ボスが水中から出て来ないわ津波を起こしてくるわで真面に()らせて貰えなかったのだ」

 

「ほうほう、なまじ最初から水底スタートでないせいで、距離を詰めるのが難しい感じですかね。DDなら水中は時間毎に環境ダメージが入りますけど、呼吸は不要だと思われますし抵抗も軽めだと思いますので、思い切って突っ込んでみては?」

 

「は?」

 

「マジか……いや、そういや溶岩でも焼けなかったわ」

 

 ザルドから得た情報を元に、ノーカが推論を交えた提案を返す。その内容が常識を覆す荒唐無稽なものであったためにザルドの目が点になり、同じく内容を信じ難いと否定しかけるも自分達で似た経験をした事を思い出して納得してしまったラジルカの言葉で確度が高まってしまう。

 

「なん……だと……少し用事を思い出した。失礼する」

 

「「「「いてらー」」」」

 

 暫し呆然としたザルドは、明らかに再戦目的でDDへ潜るつもりで場を離れて行った。一同は何処からともなく取り出したハンカチを振りながら、声を揃えて見送った。

 そしてノーカは残ったベル一行に向き直ると、至って冷静な様子で話を切り出し始める。

 

「さて、では改めて……ボスの名前って知ってます?」

 

 取り繕った態度とは裏腹の情けなさが漂う内容に、ベル達はずっコケた。

 

「た、確かニーズホッグなのです。アルフィア様が言うには海の覇王(リヴァイアサン)を小さくした様なモンスターなのだとか」

 

「うん。お祖父ちゃんから見せてもらったお伽噺に出て来た邪竜と同じ名前だったから覚えてる。間違いないです。お義母(かあ)さんは因縁深い相手を思い出して普段以上に力が出せた気がしたって言ってました」

 

「なるほど。海の覇王(リヴァイアサン)は【ヘラ・ファミリア】が討伐したと記録がありましたね。アルフィアさんの魔法は音――振動ですから水中のが通りは良さそうですし、過去に討伐した時の経験も活かせたのでしょう」

 

 幸い、ノーカが求めている(50階層ボスの)情報はベル達からあっさり得る事が出来た。

 聞いた話によると、闇派閥(イヴィルス)側の実験協力者も含めたDD利用者の間では情報交換が活発らしく、大半の情報は共有されているのだとか。ただしアルフィアはそういった輪に加わっておらず、ベル達も未知に挑む訓練の妨げにならない様にと聞かされていなかったので、四十五階層以降の情報はアルフィアの踏破から暫く経っても知られていなかった。

 結局はザルドが開拓地を訪れて、体調を快復した後に挑み踏破して漸く広まったのだが、勿論、敢えて教えていなかった未踏破階層の情報を酒の席でポロっと漏らしDD利用者――開拓地在住者のほぼ全員――に広めたザルドは、後日それをベル経由で知ったアルフィアからの折檻(ゴスペル)を受ける羽目になり、多くの者からは酒の肴(笑い話)まで提供してくれたと更に株を上げたのであった。

 

 この時、話を聞いていたノーカは、ベルの漏らしたお伽噺の邪竜という言葉に内心で非常に愉快な笑みを浮かべていたのだが、終ぞ誰からも気付かれる事は無かった。




恥ずかしながらダンメモは端末の都合で未プレイで、情報も周年イベントの概要くらいしか知りませんでした。そして身長や年齢をグーグル先生に尋ねてたらダンメモの攻略まとめサイトを紹介されフィン(流しのP)の存在を発見し、芋づる式に迷宮偶像歌合戦の存在を最近になって知りました。
アミッドが見せたリヴェリア直伝のモード切り換えとか、極東風ケモ耳コスプレアイドルとか、リリカル・アーデとか……ついでに他のイベントも調べたら漫画イベントまであって、正に公式が原典にして最大手……ッ!
アニメ外伝の音声ドラマについても神ディアンケヒトに存在を教えてもらい、台本を公式サイトで読みました。リヴェリアェ……。

なお、この二次創作中でのアイドルは暗黒期の最中に一般人扱いでオラリオ民みんなの子供的な立ち位置を固めていたアルマ達の小さな路上ライブから始まり成立していった概念です。そして暗黒期なのでロキやヘルメスと言えどもそれぞれオラリオを守る冒険者の務めで忙殺されているし、焦燥感に駆られてもいましたから、事務所を立ち上げて地盤固めとかは流石に無理っす。闇派閥が大人しくなったタイミングでオッタルに端を発した一連の流れが始まって、英雄を目指すためその流れに乗っかるとかいうフィンの迷走があったおかげで、黎明期から参戦自体はしたがな!
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