バカと金髪と召喚獣   作:くろろん、

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こんばんは。
Dクラス戦始まります。


第3問Dクラス戦!

燐side

 

 

昼休みに雄二との作戦会議を終えて、遂にDクラスとの戦争が始まった。戦場には明久と島田さんがひとつの隊を率いてDクラスへと攻めていた。そして、俺はというと坂本とDクラスに対抗するための作戦を立てていた。

 

「姫路さんの補給には何とか間に合うとは思うけど、このままだとその前に代表までの道を開けるのは難しいよね。」

 

「そうだな。所詮Fクラスの戦力では押し返されるのは時間の問題だな。島田の数学で何人か戦死させて、士気を落としたいところだ。」

 

島田さんの数学はBクラス程度の戦力を誇るが、その他の教科で戦死していないといいが・・・

 

「ムッツリーニ。前線の様子はどうだ?」

 

雄二は通信機の応答先であるムッツリーニに声をかける。

 

「・・・前線では消費したら補給に下がるように立ち回っている。でも一人戦死した。時間の問題。」

 

「そうか。ありがとう。」

 

「・・・戦死したら鉄人の地獄の補習。前線の士気は下がっている。」

 

いかん、このままでは明久がしっぽを巻いて帰ってくるな。

 

「横溝君。明久にこれを渡してきてくれる?」

 

そう言って横溝君に紙の入った封筒を渡す。

 

「雄二。英語だけちゃんと回答したから英語の先生連れてくるね。」

 

「ああ。それは最終手段にしたいが背に腹は代えられないからな。頼んだ。」

 

俺は急いで職員室に向かった。

 

 

明久side

 

「吉井! 木下達がDクラスの連中と渡り廊下で交戦状態に入ったわ!」

 

「OK。全員、戦死するのだけは絶対に避けるんだ。中堅部隊は1対1じゃなく、2対1で戦おう! 残った一人は味方が苦しくなったと思ったらすぐにスイッチで後衛と入れ替わること!」

 

「「「了解!!!」」」

 

雄二の作戦通りに前線に指示を出す。僕の召喚獣はフィードバック付きだからあんまり戦いたくないんだよね。。。

 

「僕達の役目は先行した秀吉達の援護! 死ぬのは今じゃない、踏ん張れ!」

 

 

「「「おうっ!」」」

 

まだ始まったばかりで点数が減った人たちはすぐに補給にいてもらったため、幸いいまだに戦死者は出ていない。

 

「すごいわね吉井! 吉井って実は頼りがいがある奴だったのね!」

 

「う、うん、これなら行けそうだよ!」

 

そうはいっても雄二と燐が考えてくれた作戦をただ伝えているなんだよね。

同じ部隊に配属された島田さん。ポニーテールがトレードマークの彼女は、背は高く脚も綺麗だ。なのにどこか女性としての魅力が欠けている。何が足りないんだろう。

 

 

「ああ、胸か」

 

「あんたの指を折るわ」

 

まずい。なんか地雷踏んだっぽい!どうやって島田さんから生き延びようか考えていると前線から断末魔が聞こえてきた。

 

 

『ぎゃあああ。』

 

『戦死者は補習ー!!』

 

『て、鉄人!? 嫌だ! 補習室は嫌なんだっ!』

 

『黙れ! 捕虜は全員この戦闘が終わるまで補習室で特別講義だ! 終戦まで何時間かかるかわからんが、たっぷりと指導してやるからな』

 

『た、頼む! 見逃してくれ! あんな拷問堪え切れる気がしない!』

 

『拷問? そんなことはしない。これは立派な教育だ。補習が終わるころには趣味が勉強、尊敬するのは二宮金次郎、と言った理想的な生徒に仕立てあげてやろう』

 

『お、鬼だ! 誰か助け、イヤァァ―――(バタン、ガチャ)』

 

地獄を見てしまった・・・

何とかして僕だけでも生き残る方法はないか・・・

 

「全員!隊長として宣言する。総員退避!!」

 

 

「この意気地なし!さっきのだって忘れてないんだからね!」

 

 

 殴られた。しかもチョキで。

 

 

「ぎゃあ!目が、目がぁ!」

 

こうなったら僕だけでも逃げてやる!!Fクラスのほうに向き走り出したのも束の間・・・横溝君から僕宛の一枚の封筒をもらう。

差出人は燐かららしい。中身を見てみると・・・

 

逃げ出したらアキちゃんパーフェクトアルバムをムッツリ紹介においてもらう。

 

「全員突撃ーーーーー!」

 

僕は涙を流しながら全員に命じた。

 

「明久! 島田! 援護に来てくれたんじゃな!」

 

 

前方から美少女、もとい、秀吉がやってきた。相変わらず可愛い。

 

 

 

「秀吉、大丈夫?」

 

「戦死は免れたが、点数はかなり厳しい所まで削られてしまったわい」

 

「分かった。後退した時の指示も雄二からもらってる。秀吉達前衛部隊はこのまま教室に戻って回復試験を受けて、終わり次第雄二たちと合流して」

 

「了解したのじゃ。時間的に全部のテストは受けれんが、1、2科目受けてくるとしよう」

 

 言うや否や、秀吉達先行部隊は教室に向かって走っていく。出陣した時より人数が少ないのは、戦死して補習室に連れて行かれたからだろう。

 

 

 そしてさっきまで秀吉達と戦っていたのだろう、Dクラスの兵士達がこっちに向かってくる!

 

 

 

「吉井、あいつら、木内先生を連れてきたわ!」

 

「数学教師か!しかも補給に有利な採点の早い木内先生・・・」

 

 

 現在、渡り廊下に広がっているのは化学のフィールドだが、勝負を早めるために立会人を増やしてきたのだろう。秀吉達先行部隊が予定より撤退するのが早かったのはこれが原因か!

 

召喚獣の強さがテスト結果で決まるということは、採点は先生がしなくてはいけない。

 

当然、採点の甘さも、速さも、それぞれ異なるらしい。

 

木内先生においては、採点が速いが厳しい先生みたいだから、私たちのクラスは時間潰しをしてるんだけど、一気に片付けようとしているようだ。

 

 

 

 

 

「木内先生は数学担当だから・・・そのうちに数学の先生を連れてきそうね・・・」

 

「その前に・・・よし、須川君」

 

「何だ?」

 

「雄二にこの件を伝えて船越先生が来ないように指示をもらってきてほしい。」

 

「了解した!」

慌てて教室に戻る須川君。雄二に指示を仰ぎに行ったのだろう。戦局を覆すためには、確かに時間稼ぎをする必要がある。

 

「島田さん、時間稼ぎするよ。」

 

「わかったわ。サモン!」

 

僕は点数が高くないので、観察処分者の利点である操作性で相手の攻撃をかわすことに集中し、時間を稼ぐ。

時刻は3時を過ぎていた。いまだ防戦一方だけど、徐々に押されているのが分かった。

 

すると、また相手クラスに動きがあった。

 

 

 

「く、埒があかないぞ!」

 

「あいつら、時間稼ぎが明らかな目的だ!!」

 

「もう少し持ちこたえろ!今数学の船越先生を呼んでいる!」

 

つまり、さっき木内先生を呼び出したのは補充試験のためで、船越先生を呼んだのは教科フィールドを作るためってことだ。ここで補給が完了した部隊が帰ってきたら島田さんがいたとしてもかなりきつい。

 

ピンポンパンポン♪

 

 

 

〈連絡致します。船越先生、船越先生〉

 

須川君の声だ。

 

 

〈吉井明久君が体育館裏で待っています。生徒と教師の垣根を越えた、男と女の大事な話があるそうです。繰り返します、禁断の大事な話があるみたいです〉

 

「・・・・・・・」

 

「よ、吉井・・・・・・」

 

 

 

すると、あの放送で廊下内が歓声に変わった。

 

 

「隊長!あんたぁ男だよ!」

 

「俺たちのためにここまで………」

 

「よーし、お前ら!隊長の死を無駄にはするな!何が何でも押し通すぞ!!」

 

『『おおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!』』

 

 

 

「おい聞いたかよ、今の放送」

 

「こんなことまでしてくるか……」

 

 

士気も上がり、作戦は大成功。・・・僕というの儚い犠牲を生み出してしまったけど

 

 

 

「・・・す・・・須川ァァァァァァァ!!!」

 

殺す・・・あいつだけは殺す・・・絶対にィ!!!!

 

しかし、Fクラスの士気が上がったとはいえど、所詮はFクラスなのだ。

僕は須川君への殺意を静かに抑え現状を確認する。Dクラスの補給に行った部隊が少しずつ帰ってきている。

 

 

────雄二に託された僕達の作戦はとにかく時間を稼ぐ事。前線を長く保つこと。

 

 

 

だが、すでに部隊は敗戦濃厚状態だ。長くても後30分持つかどうか・・・・。

 

まったく! 雄二のヤツは何をやっているんだ! 早くしないと間に合わないよっ!

 

 

 

「吉井隊長! 布施先生側が後一人だ! もう後がねえ!」

 

『Dクラス! このまま敵部隊長の吉井を攻め落とせ!』

 

『佐藤次郎、戦死!』

 

「くっ! ここまでなのか!」

 

生き残った味方も残り数人。やばい。このままじゃ本隊が到着する前に全滅してしまう!

 

 

 

「く、くっそぉぉっっ!!」

 

 

 

絶体絶命の窮地かと思われた、その時──、、

 

 

 

 

「サモン────っ!」

 

 

 

 

僕よりも後方から召喚獣を呼ぶ声が聞こえてきた。この声は──!

 

 

 

「吉井君! 無事ですか?」

 

「姫路さん! 良かった! 間に合ったんだね!」

 

待ちに待った姫路さんが渡り廊下から現れた。

 

「ここからもう大丈夫です。Fクラス本隊! 中堅部隊が守ってくれた前線をここで突破しましょう。」

雄二から伝えてもらったであろう指示をみんなにかける。それに合わせて

「道を阻む敵Dクラスを殲滅しろ────!!」

僕も声をかける。ここからだよ!Dクラス!




ここまで読んでいただきありがとうございました。

基本的には原作に沿って行きますが、少しオリジナル展開にしていこうと思ってます。

アドバイスなど沢山お待ちしております。

この3連休中にもう一話書いていこうと思います。
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