主人公の能力は貴方達からの提案〜作者VS読者の殴り愛〜   作:悲しいなぁ@silvie

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前書き

まず始めに、本作は読者の皆様方と作者である私との共同執筆という形を採らせて頂く所存です。

 

表題にもある通り、本作の主人公の能力は読者である皆様方からの【提案】となります。

しかしながら、これは例えば有名な【相手の思った能力になる能力】や【指定したアンカーの能力になる能力】のような自由度はありません。

あくまでも皆様方からの提案を聞く事で自らの行動における選択肢を増やすような細やかな能力です。

さて、このような説明では今ひとつ要領を得ないとお思いでしょう。

ではよりわかりやすく言うとすれば、皆様方には掲示板民になって頂きます。

皆様には主人公の行動を見守りながらこうすれば良いのではないか?ああすれば幸福になれるのでは?と勘案し、より良い【提案】をして頂きたく…活動報告にて【提案】の場を用意します。

勿論、そんな面倒な事などしたくは無いとお思いの方も多くいらっしゃる事でしょう。

ですので、本作では1話毎にアンケートを設置しそこでも主人公の行動を皆様の総意で決めて貰います。

 

ここまで言えばおわかりの事と思いますが、本作における結末は作者の手を離れ皆様が握っていると言ってもまるで過言ではありません。

もし、仮に主人公が殺人鬼に出逢った場面にて皆様から無抵抗にその命を捧げようという【提案】があり且つ、アンケートでもその選択肢を採ればそこで本作は終了と相成ります。

また、そこまで露骨な場面で無かろうとも皆様の【提案】により主人公が窮地に立たされる事もあるでしょう。

しかしながらその逆に、皆様からの【提案】で主人公が自らの知識や頭脳、そして知り得る情報の枠組みすらも超越した一手を採る事も勿論可能です。

 

全てはこの作品を読む貴方次第…と言える程には万能では無いのが残念ではありますが。

そう、皆様からの【提案】は主人公にとっては掲示板の書き込みの一つ程度でしかありません。

重要なのは主人公はあくまでも皆様からの【提案】をいわゆる第三の壁を乗り越え視認する事しか出来ないという点です。

自身の世界よりも上位に位置する存在からの【提案】

しかし、ソレを主人公が信じるかはわかりません。

 

例を挙げるならば…本作がミステリーだとして、仮に犯人が主人公の恋人や家族だと仮定しましょう。

皆様は犯人は〇〇だ、と【提案】なさるでしょう。

しかし、主人公はそれを信じるでしょうか?

顔も知らぬ上位存在と気心知れた存在とならばどちらを信じるかなど言うにあたわずでしょう。

ならば突飛な【提案】などしようが無いのでは?

勿論そんな事はありません。

例えば皆様は犯人が主人公の恋人であると知っていてその犯行に使われたトリックも凶器やその動機までもを知っています。

ならばソレを馬鹿正直に【提案】するのでは無く、さり気なく主人公を誘導して行けばいいのです。

「人の死に様を見て少し疲れたろう?外の空気でも吸えば良い。」

そんな【提案】であれば主人公も無碍にはしないでしょう。

そして、【提案】に従い主人公が外の空気を吸う為に外に出た先で凶器を見付ける……

そんな過程があれば主人公は徐々に貴方達を信じざるを得ないようになるでしょう。

それこそ自身の愛するパートナーよりも…

 

と、長々と語った後で申し訳ないのですが本作はミステリーではなくファンタジーとなります。

主人公は安楽椅子に腰掛ける事も無ければ綿密なトリックを暴く機会も無い筈です。

しかしながら、皆様からの【提案】に縋らざるを得ない場面に出逢う事も往々にして在る事でしょう。

皆様からの【提案】により幸福な幕引きを目指す主人公。

出来ればその一助と成って貰えればと思います。

 

最後に、本作は作者である私から読者である皆様方への挑戦状であると捉えて戴いて結構です。

作品を識る皆様からの【提案】を受ける主人公は時に私のプロットを破壊し、ストーリーの本筋すらも食い破るかもしれません。

ですが、此処に一つ宣言しましょう。

この物語はバッドエンドです。

主人公では力及ばず無惨な最期を迎える事でしょう。

そんな物語…ですが、それはあくまでも作者の想定通りであるならばの話です。

そう、貴方が【提案】しなければ…の話です。

 

長々と屁理屈をこねた後ですので、わかりやすく簡潔に申しましょう。

本作はバッドエンドへの道筋を描く作者と皆様との殴り合いです。

是非とも作者に重い一撃を加え、見事ハッピーエンドを勝ち取ってみて下さい。

私はそれを愉しみに待っていますよ。

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