俺が七草の養子なのは間違っている   作:萩月輝夜

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四葉継承編もあと一話…で完結予定。
感想コメント多くて嬉しいです。




過去と言う名前の傷痕

普段のように気軽な挨拶をする少年に深雪は思考を停止した。

 

「よっ」

 

「八、幡さん…?」

 

いる筈の無い人間が深雪の前にいた。

困惑し理解に苦しむ深雪を他所に事態は進む。

 

「ありゃ…深雪が止まっちまった…おーい?」

 

「八幡さん…ッ」

 

思考停止していた深雪が再起動し八幡の手を取るとビックリした反応を見せるがそんなことはどうでも良いと言わんばかりの剣幕で捲し立てる。

 

「うおっ…いきなりどうした?」

 

「い、『いきなりどうした?』はこちらの台詞ですっ…どうして此処にいらっしゃるのですか…!?」

 

余りの剣幕にビビりを見せる八幡。

 

「どうして此処に…って魔法を…」

 

「そ、そういう事を聞いているのではありません…っ………………」

 

思わず握ってしまった拳を開いて膝においたのはあることに気がついてしまったからだ。

この場に彼がいるー。即ちこの場所を知ってしまったということに他ならず自分達の”存在”を知られたと言うことに他ならない

覚悟をしていた筈なのに其を目の当たりにして震える。

其を知ってか知らずか八幡は安心させるように深雪に声を掛ける。

 

「そんな不安そうな顔するなよ…まぁ今言えるのは余り無いけど…”大丈夫”だ。」

 

「………え?」

 

「深雪は深雪だろ?違うか?」

 

「…………はいっ」

 

「ちょ、ちょっと深雪さん…ッ!?」

 

思わず八幡へ抱きついてしまうが構わないとしてなすがままにされていると…

 

「相変わらずお兄ちゃんの魔法はぶっとんでるなー…ねぇ”お母さん”?私もこの魔法使えるの?…ってお兄ちゃん早速”深雪お姉ちゃん”にそんなことしちゃってさぁ…」

 

「うーん…どうかしらねぇ…この魔法は逢魔さん由来のものだから……ってあらあら?」

 

突如として二人の女性…うち一人は小町であり見知った顔だ。

しかしその一人はよく知る…いや”似すぎている人物”が目の前に立っていた。

ようやく我に返る深雪はパッと離れて失礼と思いながらじろじろと見てしまう。

似ている、似すぎているその顔は一度”見せられたこと”があったからだ

 

「こ、小町ちゃんまで…!…ッ!?あ、あの…一体…貴女は誰、なのでしょうか…?」

 

そう問いかけられて困った表情を浮かべる朔夜。

 

「私は………いや其は後にしましょう?大丈夫よ深雪ちゃん。心配しないでその事を真夜ちゃんに言ってみなさい……八幡行きましょう」

 

「ど、どうして其を…?」

 

自分の心の内を誰にも告げていないのになぜこの人は知っているのか…?気になった深雪だったが疑問点が多すぎた。

 

「ああ。其じゃまたな深雪」

 

「あ、あの…」

 

「ん?」

 

引き留められた八幡は深雪を見る。何がどうなっているのかを聞きたいと言う表情を浮かべていたが少し笑って頭を撫でる。

 

「少し四葉のご当主様にそこの女の人と俺が用事があってな。まぁ…詳しいことは後程、ってことで。じゃあな。」

 

「では~」

 

そういって三人は深雪の部屋から出ていく。

長い沈黙の後深雪はようやく口を開いた。

 

「………………………………………………………………………………………私は夢を見ていたのでしょうか?…恐らく疲れていたからですね。少し休みましょう…」

 

そういって深雪はベッドに横になった。

今八幡がいたのはきっと疲れていて幻視したのだと。

目蓋を閉じて休むことにした深雪、其は幻でないことを知るのは直ぐ側であったことを。

 

◆ ◆ ◆

 

深雪達が四葉本家へ到着する少し前。

母が声をあげた。

 

「八幡の【次元解放】(魔法)を使うって?」

 

「ああ。深雪達が通るルート。此処が一番正面切って侵入するには都合がいい…警備の仕組み的に此処が一番薄い。で、だ…」

 

表示している近隣のマップデータを指差して作戦を立案する。

 

「鍵がないのなら”鍵を持っている人間に開けて貰えばいい”。俺が使える魔法なら其が可能ってことだ。」

 

「本当にお兄ちゃんの魔法はなんでもありだね…」

 

「まぁな…うっし、行くか…。」

 

こうして俺たちは深雪達が四葉本家に到着するルートを割り出して”待ち伏せ”…もとい案内して貰うために目的の場所へ朝早く待機していると狙い通りと言わんばかりに深雪達が登場した。

そして何故か四葉の人間らしい人物達と戦闘に入っており達也の容赦なさにちょっと引いたが…。

ともかくとして目論みは通り俺たちは深雪の影に飛び込むために気を引かせるために【次元解放】の亜空間領域から声を掛け気を引かせる。

 

『深雪』

 

「…えっ?」

 

深雪が後ろを向いた瞬間に【次元解放】を発動して深雪の影の中に飛び込む。

これは技能の一つである【虚数潜航】…対象となる人物の”影”の空間を作り潜り込む、即ち今回は深雪の影に次元の裂け目を作成し移動するためのトーチカを作成し通過してしまおうという目論見があったのだ。

 

(一つの村になってるんだな…しかし昔の武家屋敷みたいにでかいな…悪いことして築いた一国って感じ…と言っても俺と小町を生んだ生家と言えば余り悪く言えんかも知れないが…)

 

其は成功し俺含めた三人は四葉の警戒網を突破して無事四葉本家に乗り込むことが出来たのだ。

村になっているようで学校や住宅が立ち並んでおり一見すれば長閑…に見えなくないが見る人から見れば”悪の組織の本拠地”に見えないこともない。

ともかくとして俺たちは四葉本邸へ無事入ることが出来て深雪と話をしてから部屋から出て三人を【次元解放】の異次元領域内にそれぞれの身体情報体を格納し屋敷の中を探索する。

ソコにはメイドや執事が年明けの準備のために世話しなく仕事をしている光景が目に入る。

其は俺たちも同じことであり日付が変わるまでには七草の家に戻らなくてはならないのだ。

 

『…つか母さん当主の部屋は?』

 

『そうね…あ、きっとあの奥ね。彼処は真夜ちゃんのお部屋だったから…多分。』

 

『多分…ってこの屋敷に住んでたんだろ?つかあやふやで大丈夫かよ…』

 

『しかたないでしょーう?住んでたのなんてもう十数年前で部屋のレイアウトなんてあやふやよ?』

 

『時間ねぇって言ってんだろうがこの母親はよぉ…!』

 

ぎゃいぎゃい、と言い争う俺たちに割って入る小町。

 

『ハイハイ喧嘩しないのお兄ちゃんとお母さん。しっかし……其にしても広いね此処のお屋敷…四葉家って本当にあったんだ。場所は誰も知らないし行ったこともない、って言われれば本当にあるかどうか疑わしいけど…あったね。』

 

『そうだな…って前から人が…これは四校の黒羽達か…』

 

正面から来たのは見たことのある人物…九校戦や司波家にお邪魔したときに顔を逢わせたことがある姉弟達が通りすぎたのを見て確証に裏付けされていくのを感じ取る。

 

『あ、ここね』

 

『ここか…なかに誰かいるのを感じる…一人だな。』

 

屋敷の中をある意味堂々と歩いて母の案内で大きな扉がある一区画について扉を開けるが魔法的な警備は施されていないようで内部を【賢者の瞳】で確認すると人の存在を確認することが出来たのでゆっくり開けて中へ侵入するとソコには一人の妖艶な女性が紅茶を嗜んでいた。

 

『あれが…』

 

『ええ。…四葉現当主である四葉真夜よ。』

 

『本当に深夜さんに似てるね…て姉妹だから当然だけどお母さん含めてなぜ皆若いのか…これが四葉の血…!』

 

何を呑気なことを言ってるんだ…と突っ込む。

 

『アホなこと言ってる場合か…』

 

『私が真夜ちゃんと話すわ。八幡、術を解除してちょうだい。』

 

この母親は何を言っているのかそんなことをすれば攻撃されるに決まっている。

既に四葉当主の中では母親は数十年前に目の前に死んでいるのだ。其ももっとも心に傷をタイミングで記憶に残っているという最悪な置き土産をつけてだ。

今目の前に出れば敵の攻撃だと判断して攻撃されるのがヲチだろう。

 

『駄目だ。』

 

『どうし』

 

『俺が説得してみる。…ダメだったら頼むわ』

 

解除する前に仕込みを発動する。

そうして俺は【次元解放】の偽装を解除すると紅茶を嗜んでいた真夜がティーカップをソーサーに置いて視線を向ける。

落ち着いて見えるのは表面だけで内心は驚きと俺を視認したさいに怒りが渦巻いているようだ。其を表に出していないからだろう。

 

「…あんたが四葉の当主か」

 

「あら…どうやら鼠が入り込んだようね……しかも二人も。でもどうやって入り込んだのかしらね?」

 

親の敵…と言わんばかりに俺を睨む。

俺は敢えて伊達メガネを外して【賢者の瞳】を発動させ黄金色に染まった瞳を見せると真夜の表情が変わった

 

「…!その瞳……やめなさい…其を…私の前で晒すのは……!!」

 

狼狽えるように怯えるように、次の瞬間”夜”が室内を満たす。

感情がトリガーとなったのか魔法が発動した。

 

極光の光条【流星群】が俺の身体を貫こうとする。

確実に俺の急所を狙い撃つがその光の槍は俺を貫く前に”光の槍は赤黒い光条に塗りつぶされて”無力化された。

その魔法を見て真夜は驚いている。

 

「…この場に突然現れたことは謝る。でも話を聞いてくれないか?四葉の当主」

 

「突然目の前に現れて話を聞けと?七草の家の者は礼儀と言うのを知らないのかしら?」

 

それを言われて俺は苦笑いを浮かべるしかない。

勝手に家のなかに侵入しているのだから警察に突き出されても可笑しくないからな。

 

「……元を正すと俺も”四葉”なんだよな」

 

「なんですって?」

 

わざと”聞こえるように”告げると真夜は食いついてきて俺を睨み付ける。

真面目な表情を浮かべ黄金色の瞳で真夜を見る。

 

「…良いでしょう。獅子身中の虫でありながらここまで堂々と四葉本邸に踏み入れるという愚勇に免じて話を聞いてあげましょう」

 

食いついた、と確信しこれで第一段階はクリアしたので内心でホッと胸を撫で下ろすが油断は禁物だ。

 

 

「そいつはどーも…でも俺が話すんじゃなくて”この人が”あんたと話したい、って言ってるんだ聞いてくれないか?」

 

「………」

 

隠すこともない殺気を当てられているが立場を考えればなんだか微笑ましく思えるのは俺が可笑しいだけなのかもしれないが。

その気になれば”お前をこの世から消すことが出来る”と言わんばかりだが一先ず話を聞いてくれると言うのならありがたい

俺は魔法を解除して”話したいと言う人物”を目の前に召喚すると敵意を丸出しにしていた真夜は驚き目を見開いた。

 

「真夜ちゃん……本当に久しぶりね?」

 

「…ッ!!そこまでして私を怒らせたいのかしら?」

 

再び室内が”夜”で覆われる。

目の前に立つ人物が口を開き黄金色の瞳で見つめて子供をあやすような優しい声色で話しかける。

 

「十四歳の真夜ちゃんの誕生日に私が妊娠したのを喜んでくれたわよね…それに真夜ちゃんが深夜ちゃんのお気に入りのおもちゃを壊しちゃって私と逢魔に泣きついてきて元造さんに怒られて…」

 

「ど、どうしてその事を知ってるの…!?」

 

戸惑う真夜に再びフッとした笑みを浮かべる。

 

「私は正真正銘…数十年前に死んだ四葉朔夜よ。真夜ちゃん…信じてくれた?」

 

母さんがその姿をか細くその人物の名を呼ぶ。

 

「さ、朔夜お姉さま…!?ど、どうして…なん…一体どうして……いや、何故生きていらっしゃるのですか…!?あの時、確かに私の前で…ッ」

 

「落ち着いて聞いて頂戴。………少し、突拍子もない事だと思うのだけれど…聞いて欲しい。」

 

母さんはなにも構えずに近づき狼狽える真夜の肩に手を置いてこれからの説明を行った。

どうして自分が生きて目の前にいるのか、七草の養子である自分と小町がここにいるのか、そして母さんと俺たちがどんな関係であるのかを伝えると先程の妖艶な気配から一転して驚いて呆けている。

 

「…………」

 

「あれ?…おーい真夜ちゃん?…固まっちゃった…」

 

「そりゃそうだろ…一度死んだのを復活させたのが俺の魔法、とか殺そうとしていた七草の養子が実は四葉の直系とか…パンクするわ。」

 

「…………………………はっ!?…あ、いえ…その…ほ、本当に貴方達はお姉さまの息子と娘…なのよね?」

 

「ああ。」

 

「はい。」

 

俺たちは二人で頷くと溜め息を吐いて真夜はその立派なソファーへ腰を深く沈めていた。

当然だろういきなり【生き返って無事に生まれた貴方の従兄妹を連れてきた】と言われればそうもなろう。

俺はそんな様子を身ながら早速”本題”を切り出すことにした…このままだと話がずるずると続きそうだからな。

 

「真夜さん。俺がここに来たのは貴女を救うために来たんだ。」

 

「救う…?」

 

「文字通り貴女が過去に負った”キズ”を俺の魔法で治します。」

 

そう言われて少し疑うような目線を俺に向ける。

 

「…どうして?」

 

「はい?」

 

俺が懐から調整した【特化型CAD(フェンリス・ルースヴ)】を引き抜いて発動させる魔法を選択しようとしていると真夜さんは怪訝な表情を浮かべながら俺へ問いかける。

 

「どうして…貴方を殺そうとした私を助けるの?」

 

「あー…その理由聞くの…聞くんですか?」

 

「…だってそうじゃない。私は貴方の存在を…七草の養子になってから危険視して幾度も貴方を殺そうとした……そんな私を救う理由なんて貴方にはない筈よ」

 

思わず手に掛けたCADを引っ張り出すのを中断してしまった。

確かに俺は目の前にいる四葉当主に幾度も殺され掛けた…とも言え実際に大事には至っていないし”家族”に手を掛けられたと言うわけでもないので実際に気にしていない。まぁ殺せるものなら殺してみろと言いたい…がやっぱり面倒なので止めて欲しい、てか止めて。

目の前にいる真夜さんの姿が酷く幼く見えた。まるで叱られるのを怖がっている子供のように。

それを見て俺は思わず溜め息を吐いてしまった。理由?んなもんはどうでも良い。

真夜さん…いや真夜の”過去の出来事”を当事者である血の繋がった母親から泣きながら自分が体験したわけでもないのにまるで自分の痛みのように悲痛に告げて『どうかあの子の負った傷跡を治して欲しい』と息子に土下座しながら言われて断れるだろうか?…いや、断れる人間…人の子はいない況してや親子の関係で断れるのは血が繋がっていないかよっぽどイヤな目にあったかの二択だろう。

 

「理由がいるのかよ?」

 

「……え?」

 

困惑する真夜さんの言葉を遮って続ける。

黄金色の瞳で真夜さんの瞳を見ながら告げる。

 

「”家族”…かもしれない人を助けるのに理由が一々いるのか、って聞いたんだよ。」

 

「…………。」

 

黙った、いや絶句かもしれないそれを見ながら俺はこれが全てだ、と言わんばかりに告げた。

 

「それに…俺が…助けたいから助けるんだよ。その方が俺の精神衛生的に宜しいんだ。あんたが断ってもイヤって言っても絶対に治す。」

 

そう俺が告げると母さん、小町が笑みを浮かべると同時に真夜さんは顔を逸らした。

まぁ…従姉弟といっても俺の方が遥かに年下だからムカついて視線を逸らしたんだろうな。

改め直して懐からCADを取り出す。

 

「……それじゃあ、行くぞ…『タイプエンド・グレイプニル』…ッ!」

 

取り出したCADを突き付けて母親から受け継がれた魔法を発動する。

最大稼働するために【次元解放】に格納されている【グレイプニル】を呼び出して装着し純白の装甲が纏わりついてゆく。

数十年分のキズを治す、となれば最大稼働するために必須に成るだろう。

俺は叫ぶと想子の奔流が室内に吹き荒れた。

 

「【物質構成(マテリアライザー)】最大稼働ーーーーーッ!!」

 

瞬間、目を焼くほどの暖かい光が広がった。

 

◆ ◆ ◆

 

真夜は混乱していた。

突然、目の前に不具戴天の敵である男が目の前に現れて【流星群】をぶつけたのに関わらずそれを無力化されてしまった。

それもぶつけてきた魔法が叔父が好んで使っていた魔法を目の前の男が使っている事に怒りを覚えた…がそれに拍車を掛けて「話をしたい」と言い出した。そしてあの黄金色の瞳を向けてくる…忌々しい、おぞましい、恐ろしい…恐ろしい恐ろしい恐ろしい…!怖い怖い怖い…ッ!!

”経験”から来る恐怖に身を震わせているのを気取られないように普段の”四葉真夜”としていたがそれを崩す人物が現れた…数十年前に目の前で死んでしまった叔母が現れて…真夜は更に混乱してしまった。

生きている?目の前の少年と少女の関係が…従弟姉?信じられない、と目の前で死者を冒涜するのか…ッ!と怒りに再び心が爆ぜそうになるが目の前にいる女性が放った言葉は当事者しか知らない記憶…私は力無くその場に立ちすくみ近寄る朔夜に抱かれて泣くしかなかった。

 

そして目の前にいる”敵”…だと思っていた親族の少年が放った言葉を未だに信じられなかった。

確かに朔夜が【物質抗生】は並み以上の回復魔法であるが負った”過去”を治すことは出来ない。

甥である達也の【再成】を上回るというのか、ほとほとに馬鹿馬鹿しい…と思っていたそれはすぐに覆された。

 

「………?」

 

目を開けると何処かに寝かせられているのだろう当てられている光の眩しさに細める。

 

『ーーーーーーーー。ーーーー。』

 

『ーーーーー。ーーーー、ーーーーーーーー。』

 

誰かが近くで話しているのが分かった。

それと同時に数十年前の”悪夢”が甦った。

 

「…ん…んふぅうう………ッ!!」

 

状況を理解した。いや”してしまった”

今の私は数十年前に誘拐され崑崙方院の研究所で”おぞましい研究の実験体”にされたことを”情報にしたはずの記憶”が甦る。

抵抗できた筈だ。だが今のこの身は【極東の魔女】ではなくか弱い十代少女の未熟な身であることを。

 

『ーーーー。ーーーーーーーー。ーーーーーーーー。』

 

『ーーーーー。ーーーー。ーーーー。』

 

『ーー。ーーーーーーーー。ーーーーーーー。』

 

「………むぐぅ…っ!!」

 

白衣を着た男…顔は黒塗りのようになっているが口の輪郭だけはハッキリと見えており笑っている。

涙目になって猿轡をされた真夜は生娘のような短い悲鳴を挙げるしか出来ずにいてそれが男の嗜虐心をそそったのかは知らないが取り囲む複数の白衣を着た男の口元が醜く歪む。

 

「んぐぅーッ!!?んぐぅーーーッ!!!?」

 

寝台に固定され男が真夜の足に手を伸ばし股を開かせようとしているその光景をみて身動ぎ抵抗する。

もうダメだ、また私はーーーーと絶望の縁に堕ちる。

 

『俺の従姉妹に手を出してんじゃねぇよ変態がッッッ』

 

男が真夜に触れようとしたその時に伸ばされた手が止まる。真夜の耳に記録されていない少年の声が耳に届いた。

瞬間。

 

 

 

 

『ーーーーーーーーーーーッ!!!!!?!』

 

 

 

 

研究室に怒声と悲鳴が響き渡ったと同時に想子の奔流が吹き荒れる。

真夜を取り囲んでいた白衣の男達は地面に伏しており立ち上がることもないだろう。

 

「あ、あなたは…?ひゃっ…」

 

寝台に拘束されていたバンドを切り裂いて寝ていた真夜を手を差しのべて引き起こす。

伸ばされた手を少し迷ってから伸ばすと力強く引き起こされて短い悲鳴を上げるが少年は我関せずと少女の事情など知らない、と言わんばかりに抱き上げる。

 

「ちょ、ちょっと離して…ッ」

 

『拘束されててまともに動けないだろ…さぁ家に帰るぞ』

 

「だ、だからって女の子をこんな抱えかたするなんていったい貴方は何処の何方…って今貴方従姉妹…って…?」

 

『…記憶の中に飛び込んじまったのか…だから俺を覚えていない…まぁ良いか。』

 

「何を…言っているの?へっ?ッきゃああああああああああああああああああああああああっ!?」

 

『喋るな!舌噛むぞッあと逃げるのに悲鳴上げんなッ!?よってくるだろうが!』

 

少年は真夜を抱えて崑崙方院の研究所の通路を駆け抜けると悲鳴が木霊する。

それを聞き付けたのも原因であろうが襲撃されてまるで蜂の巣をつついたような騒動に奪われた真夜を奪い返すために魔法師が次々と出てくる。

 

『邪魔だッ!!』

 

飛来する魔法を潜り抜け俵抱きしている真夜を抱えながら通り抜け様に魔法師を打ち倒してくる。

 

(な、なんなのこの男の子…?)

 

『退けッ!!』

 

雷で薙ぎ払い風で吹き飛ばし重力による防御壁を張ってある時は襲ってくる魔法師を足場にして飛び蹴りを連続的に浴びせたり…とそれだけでなく一度に複数種、それに別系統の魔法を連続で使用するなど抱えられたままそれを見る真夜が知る上でそれは只の一人しかいなかった。

 

そんな真夜の考えなど知らないと言わんばかりに少年は施設内にいる魔法師を全て打ち倒しその場には死屍累々に倒れる者達以外に立っているのは少年と真夜だけだった。

 

「も、もう自分で歩けるわ…だから降ろして下さい……っう…!」

 

『ああ。…って怪我してるじゃねーか…ちょっと待ってくれ』

 

「あ…」

 

そう言って少年は真夜を転ばないように降ろす。その時になにかに引っ掻けたのか腕の部分に深い切り傷があり血が流れていたのを見た少年は申し訳なさそうに手を翳す。するとその傷と痛みは無くなった。

その魔法をみて真夜の脳内に叔母の姿がちらついた。

 

『もう大丈夫だ。…悪い、戦闘に巻き込んじまって』

 

「え、ええ…はい……き、気にしないで…それに、助けてくれてありがとう…」

 

握られた手の温もりは少しの時間とは言え監禁されていた真夜からしてみれば久しいもので妙に気恥ずかしく目の前にいる少年の顔を見るのが出来なかった。

 

「…………」

 

『…………』

 

「(ち、沈黙が苦しい…な、なにか話さないと…そ、そうだ…!)さ、さっきの言葉だけど」

 

『んあ?』

 

少年が振り返る。

 

「……(お姉さまの瞳みたいで綺麗…)あ、貴方はどうして私を助けてくれたの?それに貴方は…誰なの?それにさっきの言葉…”従姉妹”って…?」

 

『あー…それは…』

 

少年は困ったように頭を掻いている。

先程まで一騎当千に敵の魔法師を一切寄せ付けずに打ち倒していたその姿とは似ても似つかない。

頼りないのにいざというときは頼もしくなるその姿は真夜の叔父に似ていて笑みを浮かべていた。

 

『……やっと笑ってくれたな。まぁ、無理もない状況だろうけど。』

 

「え?」

 

『いや、なんでもない』

 

「…………///(な、なんなの…?いったいこの…気持ち…)あっ…」

 

その返答を聞いてフッと微笑を浮かべる少年の顔をみて少しだけ心拍数が上昇した。

その笑みは自分の大好きな叔母と叔父に良く似ていた。

そんな考え事をしていると光の向こう…この研究所の出入り口から複数の人影が見える。

真夜の救出するために迎えに来た四葉の魔法師達だ。

 

『どうやら迎えに来てくれたみたいだな…』

 

役目は終わったと言わんばかりにそれを見た少年は呟いて研究所の奥へ戻っていく。その姿を見た真夜は少年の手を無意識に取った。

 

「ちょ、ちょっと待って!」

 

『ん?なんだよ。未だ何かあるのか?助かったんだからさっさと助けに来てくれた連中のところに行ったらいいじゃん』

 

真夜は少し苛立った。

自分を助けてくれたのは本当に感謝の言葉が出てこないくらい感謝しているが余りにもぶっきらぼうなその反応に普段出さないようなツンを全開にした。

 

「そう言うことじゃありません!そもそも私を助けてくれた理由も言わないし貴方が何者なのか…それにさっき言った言葉だって…意味が分からないのよッ」

 

『いや、だからその…あ、不味いっ…と、取り合えず助け出されたんだからいいだろ?俺みたいな木っ端みたいな魔法師覚えていなくてもいいから』

 

「貴方みたいな才能の塊みたいな魔法師がそう簡単にいて堪るもんですかっ。話してくださらないのなら私はこの手を放さないわよ?」

 

『ぐっ…こういうのは深雪にそっくりだな…っ!?』

 

先ほどのような優しい握りかたではなく少年の手を強く握る。

振りほどこうとするすれば出来れば簡単だろうが少年はバツが悪いのか振りほどこうとしない、いや出来ない、と言った方が正しいのかもしれない。意地になっている真夜。

そして少年は諦めたのか溜め息を吐いて短く呟いた。

 

「…んだ。」

 

「…良く聞こえないわ」

 

「八幡だ」

 

「…そう、八幡ね。それで”従姉妹”って言うのはどう説明してくれるのかしら?」

 

ずっと引っ掛かりを覚えていたその事を質問する。

少年より真夜の方が身長は低いので上目使いで見上げるような形になる。

 

「………」

 

「あ、ちょ、ちょっと…!」

 

「………”数十年後”に会おう。真夜さん。……家族の事大切にしてやれよ。生まれてくるだろう甥や姪っ子に、さ」

 

「え、どういう意味…というよりどうして私の名前を知って…それにその瞳は………あっ」

 

最後にと振り返り少年は真夜の顔をみてそう告げた。

真夜がその顔を見ると此方を見つめる瞳の色が叔母と同じ【黄金色】に輝いていたことに。

それに気取られていたのか逃げられないように握っていたその手は優しく振りほどかれて真夜の前からまるで蜃気楼のように消えてしまった。

 

「真夜ちゃん!」

 

「真夜ちゃんっ!」

 

駆け寄ってきた四葉の親族達に保護されながら真夜は”無事に助けられた”。

今は四葉が用意した高速艇に揺られながら自分を助けてくれた少年…八幡について考えていた。

 

(……なんだか眠たくなってきてしまったわ)

 

今までの疲労が一気に押し寄せたのと揺られる高速艇の振動に睡魔が襲ってくる。

背もたれにもたれ掛かって目蓋を閉じる。

 

八幡に言われた言葉を思い出しながら真夜は心地よい眠りの海へ沈んでいくのだった

 

◆ ◆ ◆

 

「…ちゃん、ま…ちゃん…!」

 

「う、ううん………お、ねえ様?」

 

「はぁ…良かった…!」

 

「あの…私は一体…何故寝ていた」

 

「魔法の影響ね。八幡の【物質構成】の影響で身体状態を上書き…それも数十年分の身体情報を遡ってだから身体の負担が大きかったのね。気絶するように眠っていたの。数十分ほどだけれども」

 

「私は…本当にあのとき以前の身体に戻ったんですか…?」

 

「ええ。八幡がやってくれたの。その…やってくれたんだけど…」

 

「………」

 

部屋にあるベッドに寝かしつけられていた身体を背中に手を当てられながら起こすと覗き込む朔夜の姿と心配そうに見つめる小町の姿があり視線を動かすと疲れたのか近くにある椅子にもたれ掛かるように座る八幡の姿が。

が、もう大丈夫と告げる朔夜の声色が少し強張っているのを感じ取った…というよりも言い淀んでいるのがバレバレだった。

 

「あの…どうして言い淀んでいるの?」

 

「それは…ね」

 

「俺から言うよ。…もとの原因は俺の魔法だしな…一先ず、鏡をみてくれないか?」

 

真夜が朔夜に投げ掛けると口を開こうとした朔夜を八幡が遮る。

 

「?……え、」

 

言われた通りに鏡を見る真夜は絶句した。

 

「え、え、えぇ…?どう、いうこと…?」

 

鏡に映るのは真夜だったが”真夜”ではなかった。

映る姿は【極東の魔女】と恐れられた妖艶な美女ではなくまるで一年生の頃の深雪のような見た目をしていた。

 

「え、え?」

 

即ち”若返ってしまった”ということになる。

 

「ど、どういうことですか…っ!?何故私の姿がこのようなことにっ!?」

 

近づいている八幡に抱きつく勢いで食って掛かる。

 

「ちょ、近い…近いから真夜さんっ!」

 

八幡は佇まいを直して説明した。

何故真夜が幼くなってしまったのか無論理由がある。

 

「…俺の魔法【物質構成】は対象となる人物の…なんというか別世界の同一平行体の身体状態をコピペして張り付ける…簡単にいうならゲームデータの上書きをして対象となる人物の肉体を健常体にする、って事なんだ。」

 

果たしてそれは本当に”魔法”なのかと問いかけたくなったが今は置いておくことにした。

 

「…それが何故幼い理由に繋がるのですか?」

 

「…【物質構成】も万能じゃない。欠点がある。」

 

「欠点?」

 

そう言って八幡は頷いた。

 

「…遡る時間にが限度があるんだよ…それも三十年弱」

 

「…はい?」

 

「【物質構成】はその魔法の特性上膨大な情報が本人に負荷として掛かる。十秒前に死んだ人間なら一瞬で直せるが三十年以内に修正を行う場合は何かしらの代償が発生する。本人に対しての上書きの身体データと世界の修正力が働いてバックファイアを受けて生活に支障の無いレベルで”代償”が発生するんだよ…」

 

「それが今回の代償が”若返り”ということですか…?本当に…貴方は…」

 

「それは……はい。すみません返す言葉もございません」

 

ベッドに座り込む真夜は本当に申し訳なさそうにしている八幡を見て溜め息を吐いた。

それを見て真夜は複雑な気持ちが込み上がってくる。今は年齢的には自分の方が下なのだが…

親愛…異性愛にも似たなにかが。

 

「(本当になんなのかしらこの子は………)でも…その…ありがとう。」

 

「………」

 

「ど、どうして黙るのよ?」

 

「いや、まさか真夜さんからお礼を言われると思わなかったので…」

 

ムカっ…

 

「いでででっ!なんで横腹をつまむんすか…」

 

「その他人行儀なの辞めなさい」

 

脇腹をつねりながらびしり、と指先を鼻先に突きつける。まるで兄妹?のような雰囲気を醸し出すそれを見ている小町は複雑そうな表情を浮かべて朔夜はその光景に涙混じりの笑みを浮かべる。

八幡はあの深雪の叔母…それであり俺の従姉妹なのだから折れないだろうな、と仕方がないと諦めてその提案を受け入れる事にした。

 

「分かった………わーったよ…”真夜”」

 

「…ふふっ、よろしい。”八幡”」

 

こうして八幡は真夜が過去に負った傷を癒すことに成功するのだった。

 

◆ ◆ ◆

 

「この幼い身体どうしようかしらね…お姉さまどうしたら良い?」

 

八幡達と分かれた…というよりも魔法を使い七草本家に帰宅して室内に残ったのは真夜と朔夜の二人だ。

”過去の傷”が癒えた、と証拠するように生殖機能が戻ってきたことにより一時的に体調を崩した真夜は少し休み体調が良くなったそのタイミングで質問をする。実際にこれからの事に関して直結してくる。死活問題であった。

どう対応するのかと予想外の返答が返ってきた。

 

「そうね…四葉の統治は私がするわ。」

 

「お、お姉さまが?でもどうやって…」

 

困惑する真夜を見てウインクをする。

 

「忘れたの?私は精神干渉が得意なのよ?その気になれば私が真夜ちゃんのガワを被って完璧にこなすわ。」

 

真夜は内心で「大丈夫だろうか…」と不安になったが今この姿で家の者達の前に出たり師族会議で晒すわけにも行かず当主が”若返った”となればどんな問題が発生するか分かったものではなかったのでそれを受け入れる事にした真夜だったがその内容に耳を疑った。

 

「それに真夜ちゃんは学生生活を目一杯楽しんできなさい。」

 

「私が…学生生活をですか?」

 

「ええ。せっかく若返ったんだから青春楽しまなきゃ♪そして恋もね?八幡と結婚しても私は一向に構わないわよ?」

 

耳元で囁く朔夜の言葉に顔を真っ赤にする真夜を見て楽しそうにしていた。

 

「な、何を言ってるんですかお姉さま…私と八幡は従姉弟ですよ?別にわ、私はそんな気は…」

 

「ふふっ♪そう言うことにしておくわね?」

 

楽しそうにしている朔夜を見て頭痛が仕掛けた真夜だったが失ったと思われた時間と大切な人が戻ってきたことに嬉しさを覚えていた。

今後の事を踏まえ真夜はこの事を側近である葉山執事を呼び出して伝えた。

最初こそ驚くことを隠さずにしていた葉山であったが目の前にいるのが本物の”四葉朔夜”であることを知ると協力を快く快諾する。

葉山以下で知るものは序列三位までの執事達とメイド長である白川婦人に留まったのだった。

一旦は”真夜は病で床に伏した”とでも言っておけばそれらしいかと朔夜は言った。口裏を合わせて”本当は十数年前に死んでいた四葉朔夜が生きていて最近になって復帰の目処が立ち体調を崩した真夜の代わりに当主代行をかって出ている”という筋書きになるだろう。これも深夜に伝えるつもりですり合わせが必要だからだ。

徐々にではあるが事実を師族会議で伝えるつもりであり一旦話が纏まり朔夜は真夜へ話しかける。

 

「真夜ちゃん。次期当主のお話なんだけど…」

 

「…本来であれば深雪さんを推薦するつもりでしたが私にはもう八幡に敵対…というよりも七草に対する敵意は有りませんからね。とは言え分家の皆さん含めて私が深雪さんを推薦するつもりでしょうから…それはそのままで続行します。」

 

「そうねぇ…分家の皆もそのつもりだろうし…特に黒羽や津久葉、新発田家はね。……それに深雪ちゃんは」

 

ふぅ…と少し深い息を吐く真夜は苦笑いを浮かべた。

 

「知っていますよ。あの子が八幡を異性として好いているのは理解していますし……本当であればそれを引き剥がすために彼女を本家の次期当主に据えようと思ったんですが…有る意味で逆効果になっちゃいましたね。」

 

「箔がついた、って訳ね。まぁ……関係を考えると叔父と姪っていう警察が来るような関係になっちゃったけどね。」

 

そう笑って言って見せる朔夜。

関係で見てみれば犯罪臭しかしないそれだったが”遺伝子的には交わりあっても問題ない”のだ。

深雪は完全調整体であり八幡は【物質構成】によって遺伝子情報が度重なる行使によって書き換えられまくっているので弊害はない。むしろ次世代に残すのには相応しい”子種”を持っている。

 

「…結婚相手に関しては此方で用意した…というよりも達也さんと宛がおうと思いましたが深雪さんの意思を伝え聞く限りでは無理でしょう。で、あれば彼女が望む相手と結ばれてもらえば大段円…といって逢魔叔父様の息子だから知らぬところで様々な女の子に好意を抱かれているんでしょうね…」

 

「まぁ…深雪ちゃん、弘一くんのところの三姉妹に千葉の妾の娘、北山グループの娘と光のエレメントの末裔…一色家のご令嬢に九島先生のお孫さんと…挙げればキリがないわね~いや、我が息子ながら刺されないか心配ね。」

 

その事を聞いて若干複雑な心境になる真夜であったが思考を切り替える。

 

「一先ず、今日の夕食会で深雪さんに次期当主の件と婚約者に関して伝えます。お姉さまは私に精神干渉魔法を使っていただけますか?」

 

「…達也ちゃんにバレない?あの子特殊な目を持っているじゃない」

 

「バレるでしょうがその場で口を挟むほど空気が読めない甥ではないですよ。姉さんもその場にますし」

 

「そう…分かったわ。」

 

話が終わったタイミングで側で控えていた葉山。

 

「奥様方。夕食会の準備がもう間もなく整うとの事ですのでお準備を。」

 

そう言って扉からメイド長が入って来ていた。

手には其々が着用するドレスが手にされておりそれを見た真夜と朔夜は立ち上がると同時に葉山が外に出て着替え始めたのだっだ。




相変わらず【物質構成】の理論がガバガバなのは許して…。
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