赤豹の幼なじみ   作:暴走機関車

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疲れたから短いけど区切った。

亀更新?これがデフォルトさ。


3話目

 

 

 

「移動お疲れ様です。それでは一旦荷物は全て預からせてもらいます」

 

さて、あの後扉をくぐり抜けた2人がやってきたのはとある山奥。そこに構えられた青い五角形の建物【青い監獄(ブルーロック)】へと来ていた。

ここまでバスでの移動、さらになかなかの時間を揺れる車内ですごしたために遠山は固まる体を伸ばしパキパキと骨を鳴らした。

 

「思ったよりでかいなー」

「……まあ、確かにいくらつぎ込んだのかは気になるな」

「……100億万円くらいか…?」

「お前はもう喋らない方がいいぞ。バカ丸わかりだ」

 

真剣な顔でそんなことを言う遠山に千切の辛辣な言葉。

しかし、そんな言葉にも遠山はあっけらかんとしていた。

 

「まあ、バカと天才は絡み合うとかそんな言葉もありますし、おすし」

「絡み合ってどうする。紙一重だ」

「すみません」

 

そんな会話を繰り広げる二人の元へやってきた一人の女性。

名は【帝襟(テイエリ)アンリ】。日本フットボール連合の新人職員である。そして、余談だがデカい。どことは言わないがデカいのである。

 

「荷物の方預かりますね」

「あーはいはい」

「……」

 

そうして渡す荷物たち。

荷物の受け渡しは順調に進んで行った、ように思えた。

 

「……あの、スマホの方も」

「え…」

 

アンリの言葉に固まる遠山。

スマホを手放す=電子書籍もソシャゲも動画視聴もできない。

なんということだ。絶望に落とされる遠山は必死の思いでスマホを隠した。

 

「俺は昔っ子なんでスマホとかないです」

「……あの、今後ろに隠し「てないです」……いやあの「無いです」……っ」

 

確実に後ろ手に持ってるはずだ。そう思ったアンリ。しかし、強情にスマホを差し出そうとしない遠山に諦めたようにため息を吐き、そして、勢いよく遠山の体に手を回し後ろに隠してあるはずのスマホへと手を伸ばした。

 

「っ!」

 

なに!?まさかの突貫!?

予想外の展開に遠山は驚きの表情を浮かべた。

このままだと取られる!そう思った彼は咄嗟にバンザイをするかのように手を挙げた。しかし、このままだと手に持つスマホがバレる。

彼は反射的にスマホを口の中に隠そうとした。

 

「………」

 

そうしてアンリと遠山がわちゃわちゃしてる光景を千切は真顔で見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅ、俺のスマホぉ……」

 

案内された廊下を歩く2人。

遠山のつぶやく言葉に千切はため息を吐きながら応えた。

 

「少しくらい我慢をしろ」

「何言ってんだ。いいか?俺のスマホちゃんはちょっと目つきの悪い縦セタの美女でツンツンしてるけど1人になると寂しくてちょっと涙がこぼれてくる系の可愛い子なんだぞ。俺と離れ離れになってあの子はきっと泣いてるんだよ。なぜ俺たちの仲を引き裂ける?アイツらの思考回路は理解に苦しむね」

「俺はお前の思考回路の方が理解に苦しむ」

 

そんな会話をしつつ目的の場所へと歩みを進める。

手にする荷物は唯一アンリから渡されたボディスーツのみ。

 

「そういやこれに書かれたアルファベットの部屋行けって言われたけどヒョーマはどこ?ちなみに俺Vな」

「……Zだな」

 

それを聞いた遠山、流れる動作で地面に手を付き項垂れた。

 

「なぜ、俺たちの仲を引き裂くんだ…!?アイツらの思考回路が読めない…!?」

「……お前、俺のこと好き過ぎない?」

「好きですがなにか!」

「……ぁ、あっそ」

 

ちなみにホモではない(断固)

ただの仲のいいお友達である。お友達だよ?おホモだちでは無いので悪しからず。

 

「ちょっと俺バイン姉ちゃんに"じかだんぱん"ってやつしてくる」

「そんな難しい言葉使えたんだな。あと俺が恥ずかしからそれはやめろ」

 

走り出そうとする遠山の襟を後ろから掴む千切。

首が絞まってるというのに遠山はそれでも前に進もうとしていた。

 

「……ワガママ言うと姉ちゃんに言うからな?」

「さ、行こうかヒョーマ君。たまには離れることも大事だもんね。恋愛も押してダメなら引いてみろとか言うしね」

「どこが恋愛だ」

 

千切の姉がトラウマの遠山。意見が180度変わるほどの効果を持っている千切の切り札である。

別に暴力的なことをされる訳じゃない。ただ、これでも遠山は"素材"はいいため千切の姉に少々"おもちゃ"にされることがある。故に遠山は千切の姉が少し苦手になっていた。

 

「じゃあしばらくお別れ…?」

「そうだな。ガンバレ、オウエンシテル」

「棒読みが過ぎない?」

 

そんなことを言いながら千切は遠山に背中越しに手を振りながらZの部屋へと入っていった。

残された遠山。少しの間、千切が消えていったZの部屋のドアを見つめていたがやがてため息を吐き出し歩き出す。目指すは指定されてるVの部屋。肩を落としトボトボと向かい始めた。

 

「スマホもねぇ、ヒョーマもいねぇ、やる気もそれほど湧いてこねぇ。オラこんな場所嫌だー、オラこんな場所嫌だー。お家へ帰ろー。……いや、帰ったらスマホもヒョーマとも離れ離れやん。いかんな、それはいかん」

 

そんな独り言を呟きつつ目的のVの部屋へと入る。

そこには既に数人の人間が渡されたボディスーツに身を包み各々が好きなように待機していた。

 

「……」

 

それを眺めつつ横を通り過ぎ部屋横に備え付けられてるロッカーへと向かう。

【遠山墨】。そう書かれたネームプレートがあるロッカーを開けそして、その中へと入り扉を閉めた。

 

「「「いや、なんでだよ!」」」

「…え?」

 

思わずツッコまれた遠山。

扉を少し開け顔だけを覗かせるとこちらを見る人たちと目が合った。

 

「あ、今から着替えますのでお気になさらず。ついでにお昼寝もしとくので何かあったらおせーてね。んじゃ」

 

そう言ってまたもや扉を閉めた。

そこから数秒の間ガタガタと揺れるロッカーだったが、唐突に静まりそれ以降動くことは無かった。

この時その場にいたものは同時に思った。

"変人が来た"、と。




遠山墨

16歳(高校2年生)
175cm/63kg
足のサイズ:26cm

誕生日:12月22日
(千切よりも生まれが1日早いため千切よりもお兄さんだと思っているが件の千切は聞き流してる。ちなみに遠山、千切の誕生日が続いてクリスマスイブとクリスマスが続くため両家巻き込んで4日連続でパーティ状態。ちなみに主催は遠山自身)

利き足:基本右

寝癖そのままの短髪の黒髪に目の下に隈ができてることで不健康そうに見えるが運動神経は抜群。身だしなみ整えれば千切と並んで歩けば絵になるほど。
反面頭は弱い。サッカーのプレイもほぼ直感、野生の勘でプレイしていて特に何も考えてない。更にシュート以外の練習を極力してこなかったためそれ以外が、そこそこ最低限のことは出来るがまあ下手くそ。例外としてブロックすることに関しては中々のもの。
耳がすこぶるいい。地獄耳。

※運動神経いいのにシュート以外下手はおかしいというご意見がありましたが、そこらへんの設定はちゃんと考えてるから大丈夫。安心して。
ただその説明が出てくるまで話を続けられるかはモチベ次第。
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