【任侠ヤクザの親父の話を聞く。そして女子高校生を拾う】 作:ブラックマッハ
俺はそこで目が覚める。外を見ると太陽が出ていた。時計を確認すると6時30分を指していたので、沙優を起こしにいく。
「おい、起きろ沙優」
「んっ……うぅ……ふあぁ……おはよう華龍さん……」
「おう、起きたか。実は今日幽霊がここに来るんだそうだ。だから早起きしてここから逃げて幽霊がここでのんびりさせてやろうと思ったのだ。だから出かけるぞ」
「えぇ!?そうなの?でもどこ行くの?」
「とりあえずここを出るぞ」
「分かった」
俺は準備をして沙優と一緒に家を出た。そして電車に乗ってショッピングモールに向かう。
「まずは、洋服屋だな。お前の服を買いに来た」
「私の?どうして?」
「家出少女がいつまでも同じ服を着ているのはおかしいだろ?」
「あぁ〜確かにそうだね」
「というわけで、買いにきた」
「なにが『というわけで』なのか分からないけど、ありがとね」
「気にするな。俺の趣味じゃなく好きな服を選んだらいいからさ」
「華龍さんの趣味はどんなの?」
「俺の好みは、コスプレだ」
「へぇ〜そうなんだ。意外だね」
「ああ、意外だろ?」
「まあね」
「よし、中に入るぞ。好きな服を選びな!!」
「はい!」
俺は沙優を連れて女性物の服を売っている店に入った。
「どれにするかな〜」
「華龍さんはどういうのがいいと思う?私にはよくわからないから」
「俺の意見が参考になるとは思わないがそれでもいいか?」
沙優はこくりと首を縦に振る。俺は少し考える。
沙優に似合いそうな服といえば……メイド服とかナース服とか巫女服とかそういう感じの服かな。でも流石にそれは着れないしな。残念ながら俺好みはない。じゃあどうするかな? あ!あれがあった! これならいけるんじゃないか? よし、これにしよう。
俺は沙優の方を向いて言う。
ちなみに今の服装はいつもと同じ制服だ。逆に制服しか見た事がない。
さあ、これでいいか聞くぞ。もしダメだったら別のを考えるしかない。
では、聞いてみよう。
沙優は不思議そうにこちらを見つめている。
俺は口を開く。
俺は沙優に話しかけた。
「沙優、お前はどんな服が好きなんだ?」
「うーん、特にないよ」
「本当にないのか?」
「うん、ないよ」
「嘘つけ。本当はあるんだろ」
「いや、ないよ」
ないならこの服をどうか聞こう。自信を持て外れたらコスプレの服がいいと言おう。
「この服なんか良さそうじゃないか?」
「ええっと……その服でいいの?コスプレさせたいんじゃないの?」
俺は白いワンピースを持ってくる。コスプレじゃなくてもいい服だと思うレアな服だ。頼む断るな。
「いいのか?」
「うん、いいけど……」
俺は心の中でガッツポーズをする。やったぜ!
「じゃあ買ってくるわ」「ありがとう」
「どういたしまして」
俺はレジに行き会計を済ませる。
そして、店を後にした。
次は下着と靴下を買う。だが、まだ昼前なので時間がある。そこで、昼食を食べてから買い物をすることにした。
俺たちはフードコートに向かった。そして、適当に注文をして席に着く。すると、急に沙優が話し始めた。
「ねぇ、華龍さん」
「んっ?どうした?」
「華龍さんって何歳なの?」
「俺は24歳だぞ。まぁおじさんて沙優が最初に言われても仕方がないか」
「いや、そんなことは無いよ。それに私はおじさんとは言わないし。むしろカッコイイと思うよ」
「そっか、ありがとな」
「いえいえ、それで他に何か聞きたいことはあるか?」
「じゃあ、華龍さんの家族構成を教えて欲しい」
「教えない。俺は家族を捨てたからな」
「えっ!?そうなの!?ごめんなさい」
「いや、別に謝ることではないぞ。ただ言いたくなかっただけだ。だから気にするな」
「分かった」
「他には?」
「うーん、無いかな」
「分かった。またいつか聞きたいことを聞いてくれ」
それからしばらくして、俺達はショッピングモールを出て、沙優の服や生活用品を買って家に帰った。そして、家に着いたのは夕方になった。
沙優が荷物を置いてリビングに向かってきた。
俺はソファーに座ってテレビを見ながら言う。
ちなみに今はニュースが流れている。殺人事件の報道はもう終わっていて、今は次のニュースになっている。
俺は沙優に話しかける。もちろん内容は幽霊についてだ。
沙優が近づいてきて俺の隣に座った。
俺は沙優に幽霊の話を始める。
まずは幽霊の見た目と特徴を言う。
幽霊は男で身長は170cmくらいらしい。顔はイケメンで年齢は20代前半に見えるとのことだ。服装は黒のTシャツ。ほとんど俺そっくりだがイケメンではないから違うな。あとは、俺が聞いた情報を伝える。
幽霊はずっと俺の家に住み着いているそうだ。幽霊は俺にしか見えないそうだ。そして幽霊が見えるのは今日のにである。
俺が一通り話し終わったところで沙優は質問してきた
「ねえ、その幽霊はなんのためにいるの?」
「分からない。俺に恨みがあって殺しに来たのかもな」
「怖いね」
「ああ、かなり怖いぞ」
「もし襲ってきたらどうするの?」
「俺がお前を守るに決まってんだろ」
ヤクザの俺がこんなことを言うなんて変かもしれないが本心だ。沙優を守りたい。俺が守らないと沙優は危ない。
沙優は嬉しそうに言った。
ちなみに今の沙優の顔は少し赤くなっていた。
俺はさらに続けて言う。
「とりあえず今日は早く寝るといい。明日になれば、幽霊はいなくなるからな」
沙優はこくりと首を縦に振って言う。
「うん、わかった。華龍さんはどうするの?」
「俺は夜中まで起きてるつもりだ」
「どうして幽霊がいるんでしょう。
「幽霊だって遊ぶ相手が欲しいんだ。相手になってやらないといけない」
「へぇ〜優しいんですね」
「当たり前だ。俺はいつでも優しいぞ」
「そうなんだ」
沙優は笑顔で言う。
「じゃあ、私は先にお風呂に入ってきます」
「おう、行ってこい」
「はい!」
沙優は元気よくお風呂に入る。幽霊て覗いたら変態ってなるのだろうか?幽霊は女性だし大丈夫だろう。そんなことを考えながら俺はスマホをいじっていた。
すると、すぐに沙優が上がってきた。
「華龍さん!上がりました!次入ってください」
「了解」
俺は着替えを持って脱衣所に向かう。
服を脱いで洗濯機に入れて、シャワーを浴びる。俺は髪を洗ったり体を洗ったりした。
俺は湯船に浸かる。
気持ちいいなぁ……
疲れが取れていく感じがする。
ふぅ……癒される……
俺は十分ほど浸かった後、上がった。
タオルで身体を拭いて服を着る。
そして、リビングに戻る。
沙優はソファーで横になっていた。
「沙優、もう寝るか?」
沙優は眠そうな声で答える。
「うん……」
「じゃあ、寝室に行くか」
俺は沙優の手を取って立たせて手を引いて歩き出す。
すると、沙優は小さな声で言う。
「あのさ……」
「んっ?どうした?」
「私、まだここに居てもいい?」
「もちろん良いぞ」
「ありがとう」
「こちらこそ」
「あとさ……」
沙優は何かを言いかけたが、口を閉じた。
「あと何だ?」
「いや!何でもない!気にしないで」
「そっか」
俺達は2階に上がる。そして、俺の部屋に入り布団に沙優を横にさせた。
「じゃあ、俺はベットで寝るから俺も寝てやる」
「えっ!?華龍さんも寝るの!?」
「ああ、そうだぞ」
「じゃあお休みなさい」「ああ、おやすみ」
そして、電気を消して眠りについた。
翌朝、目が覚めると隣には沙優がいた。沙優はまだ眠っているようだ。可愛い顔をしている。しばらく眺めていると、沙優が目を開けた。
「おはようございます」「おう、おはよう」
沙優は微笑みながら言う。
「昨日は楽しかったです」
「それは良かった」
「ねぇ、華龍さん」
「んっ?」
「またデートしたい」
「もちろんOKだ」
「やったー」
「じゃあ俺は仕事だから行ってくる」
「行ってらっしゃい」
俺は家を出て職場に向かった。
ちなみに俺は沙優に嘘をついた。本当はヤクザの仕事をするために外に出たのだ。俺は今、組の中で大きな仕事を任されている。その仕事を今からする。俺は家を出てすぐ、ある人物に電話をかける。
プルルルルー ガチャ 電話が繋がった。