カゲチヨ達はヘリから降りると治療を受けさせられた、No11はヌルに救出した混血児の事を頼むとそのままどこかにいってしまった。ヒサメ達施設にいた混血児達は特に念入りに検査をさせられていてまだ時間がかかるとの事だった。
(そういえば混血児達の寿命の事を軍医に伝えたら人の命をなんだと思っているんだってめちゃくちゃキレていたな、当分近づかないでおこう)
ヌルは当分の間軍医のいる建物には近づかない事を心に誓うとカゲチヨとシディを会議室に通して話を聞いた。
「それでカゲチヨは確か鈴をつけた吸血鬼を追っているって話だったな?」
「あぁそうだ、俺はあいつに復讐をするために探し回っている。何か情報を知っているか?」
「いや俺達は鈴をつけた吸血鬼の事は何も知らないなすまない力になれなくて。シディは何の目的があったんだ?」
「俺は自分の母親を探すためにカゲチヨと行動を共にしていた」
ヌルは2人から事情を聞くとこれからどうするのか再び問いただした時に会議室にヌルの部下の兵士が入ってきた。
「大佐、混血児達の治療が終わりました。それと先にヘリで運ばれてきた混血児の少女ですが治療も終わり今は安静となっています」
「そうか安静にしている子以外の奴らをここに集めてくれ、今後の事で話がある」
ヌルは部下にそう指示を出すとすぐにヒサメ達を連れてきたのだが2人ほどいないのに気がついた
「おい確か金髪のポニーテールの女の子とライがいないぞ?」
「あぁ金髪の女の子は治療を受けるのを拒んでいまして今女性軍医が説得中です。ライと言った青年は先ほど運ばれてきた少女のことが気になっていたのか病室を教えてあげるとそこにいってしまいまして」
「あぁライは構わないけどあの子はちょっと面倒な所があるからな俺が話をするわ」
ヌルは兵士から状況を聞くと後でその2人と自分が話すと言って今後の事をヒサメ達にも聞いた。
「この2人はどこにも行く宛がないらしいからここで引き取るけどお前らはどうするんだ?」
「アーシ達はあの施設にずっといたからどこに行く場所が無いよ」
「それに僕達はずっと実験をされ続けてきたから外の世界の事なんか何も知らないんだ」
「それについては安心しろ今日から外の世界の事は色々と教えていってやる」
「それは助かるよ」
「それで私達の体をこんな風にトッププレデターを倒したいと思っているの」
ヒサメの言った言葉にヌルはふむと顎に手を置いて考えた。
「まぁ俺らもあいつらに関しては許せない気持ちがあるからな協力をしよう」
「ありがとう」
今後の事も決まりヌルは部下に基地の中を案内する様に命令を出すと彼自身は医務室に向かっていった。
医務室に来ると金髪の少女がいて軍医の説得に応じたのか治療を受けていた。
「怪我は大丈夫そうだな」
「言っておきますけど私はあなたには負けていません」
敵意剥き出しの少女にヌルはため息を吐きそうになるもなんとか我慢をして軍医に少し出てもらう様にした。
「それでお前はこれからどうするんだ?」
「私はトッププレデターの所有物です。加えて正規品ですので組織は私を必要としている筈です」
「だからそんなくだらないプライドなんか捨てちまえよ、これからは自由に生きていいんだから」
少女は自分はトッププレデターの正規品だから組織に必要にされているはずだと答えるとヌルはそんなプライドは捨てる様に再度促してこれから自由に生きていいと告げた。
「それは無理です私は生まれてからずっと組織に従って生きていきましたいまさら他の生き方をしろなんて言われても」
少女は今までずっと組織の中で生きてきたのでこれからどうやって他の生き方をしろなんて言われてもピンと来なかった。
「だったら今から見つければいい俺と一緒にな」
「いいのですか?」
ヌルは少女に手を差し伸べると彼女はその手を握った。
「そういえば名前を聞いていなかったな」
「フィーアと言います」
ヌルは次にライのいる病室に向かっていくとそこにはライとレンの2人がいてレンに至っては治療を受けた後なのか腕に包帯をつけていた。
「怪我の具合はどうだ?」
「何日か安静にしていろって言われてな入院生活をするってことになった」
レンは状況をヌルに説明をした暫くは安静にする様に言われたらしい、ヌルは無事でよかったと言い今後の事を説明し出した。
「それでレンだったっけ?お前が入院をしている間ライを借りてもいいか外の世界の事を教えたいし何か資格とかやりたい事があったら大抵のことはここで出来る様になっている」
「確かに俺ら外の事は何も知らないからな。教えてもらっても損は無いなそれにあの時レンを助けたいと思っても何も出来なかったから医療の資格を取りたいと思っている」
「なるほど、医療の資格を取るのならお前らを治療した軍医に聞いた方が早いぞ。あの人に学べば一週間でほぼ全ての事は覚えられるからな」
「それは助かる」
ライは医療の資格を取る事を決意して自分たちを治療した軍医に色々聞く事にしたらしくヌルは頑張れとだけ言った。