あさのひざし   作:ミカクシ

2 / 5
きのみジュース(上)

 フワライドを見送り、お外に出たリーフィアは(さて?何処に行こう?)と悩んでいた。悩みながらもフラフラと森の中を歩いていた。

 ぽかぽか晴れた日は、森の中の何処を歩いても楽しい。

 地面にはキラキラした水溜まりが見れるし(昨日は雨が降っていたのだ)、道の美味しそうな木の実の木から良い香りがするし、草むらにかわいい花が咲いているのも見れるし……。

 

(今日は何処に行こう?)

 

 森の中はあっちにもこっちにも気になる物がたくさん!行きたい場所もたくさんだ。

 リーフィアは足を止めて、あちらとこちらを眺めてうーんと考え込む。どちらに進むか迷ったのだ。

 

(あっちに行こう……)

 

 うんうん悩んだ結果、リーフィアは少し遠くに見える木の実の木の方まで今日は散歩する事に決定。そちらへ地面の草をワシャワシャ掻き分けながら進むことにした。

 

『つぼつぼ・きのみじゅーす』

 

 ワシャワシャワシャワシャ草木を掻き分けながら道を進んでいたリーフィアは、そう書かれた看板が道に置いてあるのを見て再び足を止めた。その小さな看板は、リーフィアが見に行こうとしていた木の実の木から少し離れた位置に立ててある。

 

(……?ツボツボがジュースを作るの?)

 

 黄色と赤の水玉模様が目立つその看板をジッと見ながらリーフィアは(はて?)と首をかしげた。

 リーフィアは、『ツボツボ』というポケモンがこの森に住んでいるのは噂で知っている。だけどその『ツボツボ』が『ジュースを作る』のは知らないのだ。『きのみジュースがなにか?』も知らない。『きのみ』がなにかは知っているけれど。

 

(きのみジュースってなんだろ?気になる……)

 

 ツボツボ、ジュース。

 分からないそれが気になったリーフィアは、その看板に顔を近付け書かれた文章をじっくりと読む。

 

『つぼつぼが、あまいきのみもにがいきのみもおいしいじゅーすにします!』

 

『おいしいじゅーすは、きのみ2ことこうかんです! 』

 

『どなたでもきがるにいらっしゃってください!』

 

 看板の文章をここまで読んで、リーフィアは顔を左右に動かし周りをブンブンと見回した。

 

(ツボツボ!きのみじゅーす!)

 

 看板の文章を読んで、きのみジュースが気になってワクワクしてきたのだ。リーフィアの葉っぱのような尻尾がゆらゆら揺れる。

 

(きのみじゅーすを見てみたい!)

 

 リーフィアは早速、近くにある木の実の木から2つの木の実を取り(森の中の木の実は、少しずつならばどのポケモンが自由に取っても良いのだ)看板に書いてある場所を目指して、パタパタと駆け出した。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告