深淵とか夢に居そうな生物に愛されて夜も眠れない件について() 作:Orpheus@失踪主
「はぁ…はぁ…アルさん…落ち着いてくれましたか…」
「あぁ///凄かったよ…///君は大胆なんだね…///そんなに私の胸が好きなら言えばよかったのに…///」
「なんで赤面で俺の方見つめて、ヤり終えた感じ出してるんですか!?俺、暴走した貴方を止める為にお腹持って抑えただけですよね!?そのまま倒れてあなたの胸の下敷きになっただけですよね!?てか、俺に召喚魔法教えてくれるんですよね!?なんで話逸れてるんですか!?」
どうも、スカジです。タコっぽい神様に転生させられてこの黄色のフードを纏い赤面している高身長イケメンお姉さんことアルさんの暴走を何とか止めることに成功しました…いや、すげぇ疲れた…この人どんだけ力が強いんだよ…マジで。
この人、人間とは思えないほど馬鹿力の持ち主で。丸太を丸々3本余裕で運ぶほどの力を持ってるのに腕が凄い細いんだよな…なんで?
「…嗚呼、そう言えばそうだったな…済まない、我を失っていた様だ…」
「いや、いきなり冷静にならないでくださいよ。びっくりするじゃないですか」
うん、この人訳が分からん。どっかの星出身の神様かなんかじゃないんですか?
「…ゴホンッ、まず、召喚魔法ってのは「媒介」があれば何時でも呼び出す事ができる。例えば、私なら…『来い』」
そう、普段美麗で透き通った声を出すアルさんがその召喚獣を呼ぶ時にはまるで威圧を込めたような威厳を放ちながら言った…。
そうしたら、深淵の闇のような所から…え?蟻?いや違う、なんだろうか翼竜…?蜂?んー、色は腐ったような色合いしてるけど、蜂と翼竜を噛み合わせた感じな召喚獣が出てきた。
『おや、お呼びでしょうかハs「…」失敬、アルデバラン様。そして御機嫌ようスカジ様…、私はアルデバラン様に仕える「ビヤーキー」と申します』
「ど、どうも…」
呼ばれ出てきた少し変な召喚獣は律儀に俺の名前を言い、お辞儀をしてから名前を申し出た。
ビヤーキーと呼んだその召喚獣は、見た目からして乗り心地悪そうだな…と思ってしまった。
でも、異世界に本当に来たんだなーと実感してしまう、目の前には全男子の憧れである召喚獣と言うかモンスター?と言った方がいいのかな?そんな存在が目の前に居るのだから。
「…ふふっ…」
キラキラとした目で俺はビヤーキーを見てるとアルさんは妖狐の様な何か考えているけど何を考えているか分からない笑みで微笑んで居る…え?怖っ。
『アルデバラン様、そんな事よりもスカジ様に召喚魔法を教えるのではなかったのでは?』
「…あ、そうだったな…説明の続きなのだが、 こんな風に触媒を元にして召喚した獣は順に辿って契約する。獣側から求められた物を出せばそれで契約完了だ。契約すれば、何時でもこうやって呼び出す事が出来る…一応、何を媒介にしたかによって呼び出される物は違う…分かった?」
なるほどー、つまり「媒介」によって出てくる奴も違うしそいつらによってはなんか要求してくる事があるという事かー。
「はい!分かりました!」
「…じゃあ、魔法陣書いたから手出して」
そう説明しながら木の棒で地面になんか書いてたと思ってたら…これ魔法陣なのか…。
六芒星と言うんだろうかそれに
そこに俺の手を…痛ッ…え?血?
アルさんの手には小さなナイフが握られており、その魔法陣の上に血が滴り落ちていく。
「安心したまえ、君の血を媒介とするのだよ。血は多くの獣を呼ぶ…獣達は血に酔い、血を探す。それに…」
そう言うと、アルさんは俺手に流れ出た血を舌でペロリとひと舐めする。
「私の様な獣にも襲われてしまうかもしれない…かもな?」
…えっrrr…いや、何?この人やっぱりビ〇チじゃね?いや、この人絶対誘ってんだろ…(困惑)
そう思ってた時に異変が起きた。二滴ほど魔法陣の上に落ちた血は溢れ、血は浸たり魔法陣は紅く発行する。
そして、動き始めた。時の歯車の様にカチカチと円陣が回り始めると六芒星があった場所は深淵が現れる。
深淵からは謎の黒い竜巻の様な物が渦巻き、魔法陣に纏う。黒く。黒く。染め上げられていく。
「…
アルさんがそう口走った、アルさんの隣に居たビヤーキーはその光景を見て、恐れ、冷や汗が止まらない。
そうして、黒い竜巻の中からは…なんだ…?触手…?
いや、違う。何か違う。触手じゃない。黒く、黒く、くろくろくろくろくろくろくろくろくろくろくろくろくくろくろくろくろくろ…
《大丈夫…?》
はっ!?なんだ?今の…まるで…意識が持ってかれそうな…それに今の声、ルトか…ありがとう…。
《どういたしまして、うん。お父様が…》
???
「…まさか、君が父上の分離体を呼ぶなんて…」
「父上…?」
そうアルさんとルトが言う「父上」「お父様」とは目の前にぷにぷにしたドロドロのまん丸とし触手が6本生えてる生き物がそこに居た…。
ん?父上?お父様?…あれ、この生き物…何処かで見た事ある気がする。
「フィニ…?」
「…いえ、父上もお元気で…」
え?あのアルさんが膝を付き、その生き物と会話してた…
「…ビヤーキーさん、あの生き物は…?」ボソッ
『あのお方を生き物とッ!?…いえ、そうでした…貴方は無知な赤子でしたね…あの方はアルデバラン様のお父様、魔王の名を持った最高にして最強の王「アザトース」様です…。あの姿はややこしくなるので後で話しますがあの姿でもこの星を粉砕してしまいます…』
…魔王?あれ、ラスボス…?え?ラスボスって事?
「フィニィ!」
そうビヤーキーさんと話していると「アザトース」と呼ばれた生き物はヌメヌメと動きながら俺の足にくっつき、よじ登ろうとするけどもなかなか登れなくて苦労していたらしい。
「…あの、アルさん…この方?と言った方がいいんですかね…それに父上とは?」
「…その君が持っている存在は私の父親の分身体、つまりは「化身」だ。本体はまだ
「フィニィ〜♪」
頭を撫でながら、アルさんの話を聞いているとわかったことはこの人?「アザトース」はアルさん達の父親であり、神様。そしてアルさんも実は神様だった。で、このアザトースは分身体じゃないとどうやら活動できないらしくて、本体は眠っているけど意識はあるって言う状態。もし、本体が目覚めたら全ての人間などが消え去るってらしい…あれ?厄災以上の馬鹿やべぇ禁忌物じゃねぇか。
「それにしても、アルさんは神様だったんですね…親が神様…なんか、響きがいい…?」
神様、そんな言葉にアルさんは苦笑する。
「…私は神様とは遠い存在だよ…悪い意味でね。多分今でも私を崇めてる人間は幾らか居ると思うが、狂ってる。何故って?私は欲に言う「邪神」だから。信者も狂ってる父上に関しては狂ってる所じゃないんだけどね…」
困った様に彼女が放った言葉は、いや、放った言葉に俺は不思議な感情を覚えた。どうしてこの人は…優しんだろうか。
「俺は…アルさんは良い神様だと思いますよ…?だって、赤子の頃から僕を育ててくれて…僕に色んな知識を教えてくれたじゃないですか!だから、そんな事言わないでください。たとえアザトースさんが「魔王」と呼ばれてもアルさんが「邪神」と言われても気にしてないですから!だって
家族
そう私に言い切ったのは目の前にいる10歳程の青年だった。約10年前ほどに拾った彼、「スカジ」と言う君は辺境の海岸に捨てられていた所を気まぐれで拾って育ててきた。そんな中、彼にこの世界に生き残る為に色々な知識を与えてきた…原初の魔術、灰核、原初、全ての獣を。彼に教えてきた。だけども…私の姿は「邪神」なのだから…その言葉が嫌いで私は逃げた。逃げ続けてきた…追ってくる教徒を置いて私は逃げた…。だけども私は、私は、初めて「邪神」で良かったと思ってしまった。嫌いな言葉を初めて許せる気がした。
【家族か…なら、私もこの子の家族だな…】
「…そうですね、父上」
彼が父上を呼んだ時は驚いたが…あの瘴気を超えるなんて…彼は何かが違う。壊れない、砕けない、そして…何処か
彼はこの先どっかに行かなければならないのに。
私は彼を…彼を
【決まったか?この子をどうするのか】
ビヤーキーに父上の事を聞いている彼に対する私の答えは
「もちろん、生かします。永遠に、離しませんよ?」
【同じ答えだ】
この日、初めて父上と意見があった気がする。
スカジくん:ルトのお陰で瘴気を、粉砕した男。彼にSAN値という概念は無い、何故って?開発済み(意味深)だからだよ。召喚したアザトースに対して「異世界っぽいなー」と言う意識からアルの神様カミングアウトされ、そっちの方が気になってる様子…止まれ、そこから先は地獄だぞ()
ルト(クトゥルフ):今回で番少なめ、彼に謎の瘴気が降り掛かっていたから話しかけてあげると彼の目線からお父様の存在がいてビビった。
アルさん(ハスター):愛が暴発した(以上)
アザトース:「魔王」にして目覚めるとやべぇやつ。分身体だから目覚めてるって?「意識」だけだからアザトースさんにしたら夢なのでセーフ。スカジくん誘拐犯第1号にして魔改造した犯人。つまりスカジくんはアザトースでアザトースはスカジくんだった…?(嘘)